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以前のブラックホール合体重力波検出の時は、LIGOとVIRGOだけでは正確な位置特定は出来ないという話だったのに、今回は簡単に光学望遠鏡での追加観測が出来たのはなぜ?
ブラックホール合体重力波、貴方の言う「以前の」は、いつか。2015年9月14日: BH初めての観測はLIGO(2地点)のみ。2017年8月14日: (BH検出)LIGOに加え、VIRGOで初検出2017年8月17日: 中性子星検出 LIGO,VIRGOLIGOは2地点ある。VIRGOは1地点。3点観測で10倍位置が絞れるという。ほんと、重力波イベントはポンポン起きているんだなぁと感じた。それとも、ものすごい偶然なのか???
ブラックホールの衝突は銀河系の衝突で結構な頻度であるそうです。 [afpbb.com]
偶然というか、宇宙がスカスカすぎて遠くのものが良く届くってことかな。
重力波は、電磁波より 10^-38 倍弱い代わりに、他の天体によって極めて阻害されにくいという特質があります。LIGOの2点観測だと、大雑把な距離と、地球から見た宇宙上の円周上のどこか、という程度の情報しか分からない上に、ブラックホール同士の衝突だと光学観測ができません。
Virgoも含めた3点観測で、かつ中性子星だと、大雑把ですがある程度位置が絞りこめる上に光学観測もできるので、これでやっと「重力波」+「光学」の相互補完的な観測ができるみたいです。
日本のKAGRAも早く観測ネットワークに加わって欲しいですね
2020年頃とか
>今回は簡単に光学望遠鏡での追加観測が出来たのはなぜ?
そもそも「光をも飲み込む真っ黒な穴」こそが「ブラックホール」なわけで、ブラックホールが望遠鏡で見えるわけがないと思うんですが。重力レンズとかから間接的に観測できるだけ。
中性子星も可視光を発してるわけではないようだが、ブラックホールよりはマシでせう。
#中性子星だけに「ラリィニーヴンのすてま」 [amazon.co.jp]というネタを思い付いたが、捻りもなんもなかった
やや、ブラックホール自体も放射してる [wikipedia.org]し、その周りに高温の物質が集まってる [wikipedia.org]し、かなり派手な吹き出物 [wikipedia.org]もある。ま、ブラックホール自体の放射はブラックホールがかなり小さくないと見えないだろうから、確かにブラックホール本体は見えないかもしれないが、その周りは結構騒々しい。
ツッコミというか補足
ブラックホールの放射はまだ仮説段階で確認されればノーベル賞ものだろうけど通常の超新星爆発などで生じるサイズのブラックホールだと放射自体が弱すぎて無理だろうなぁ・・・LHCとかでマイクロブラックホールができれば別だけど。
降着円盤や宇宙ジェットはブラックホール周辺に星間物質が豊富な場合にできるもので特に相棒に通常の恒星を持つ連星系が顕著。逆に、孤立した星がブラックホールとなった場合は、あったとしても(比較的)貧弱じゃないかな。
今まで見つかっているブラックホール(の候補)もほとんど連星系じゃなかったっけか。#銀河中心の大質量ブラックホールを除く通常の恒星との連星系だと相棒の動きでブラックホール(候補)の質量を推測しやすいしね
と素人の独り言
うん。質量が宇宙のこっち側にあるからね。
星の……今回の場合は中性子星の衝突てのは、星がお互いに向かって落ち込む事だ。物が落ちると重力による位置エネルギが解放される。高校の時にE=mghの近似式で習ったアレだな。手近な物を落とすとドスッとか音がするがアレも開放された位置エネルギの一部だ。中性子星どうしがぶつかり合うとお互いあんまり重くて重力が強いから、ものすごい量の位置エネルギを開
なんか、衝突といいながらも実際は衝突って印象じゃないっぽいよ?
中性子星同士がお互いの周りを回ってるんだけど、重力波を放出しながら徐々に接近していく。あまりに接近すると潮汐力があまりに強くなりすぎて、ついには小さい方の中性子星が分解してしまう。分解した時に、そいつは四方八方に飛び散るんだけど、飛び散った中性子過剰の核種は、中性子過剰なためr過程により瞬く間に重元素に変換される。
重元素って大抵がものすごく不安定で、あっという間(数秒)で核分裂を開始。この、核分裂の時の猛烈なエネルギーが、光って見えているそうだよ。実際、今回の観測も核分裂の光を捉えたって所にポイントがある。
ちなみに分解した中性子星の残り(というか大多数というか)は降着円盤になって徐々にもう一方の中性子星に降り積もるっぽい。劇的な正面衝突的イメージとちょっと違うね…。
中性子星が潮汐力で破壊されて光るので、相手がブラックホールでもokっぽいね。次はそういうの観測して欲しいね…。
※以上、ググっただけの知識の半可通より。
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家
教えてくれ (スコア:0)
以前のブラックホール合体重力波検出の時は、LIGOとVIRGOだけでは正確な位置特定は出来ないという話だったのに、今回は簡単に光学望遠鏡での追加観測が出来たのはなぜ?
整理しよう (スコア:0)
ブラックホール合体重力波、貴方の言う「以前の」は、いつか。
2015年9月14日: BH初めての観測はLIGO(2地点)のみ。
2017年8月14日: (BH検出)LIGOに加え、VIRGOで初検出
2017年8月17日: 中性子星検出 LIGO,VIRGO
LIGOは2地点ある。VIRGOは1地点。
3点観測で10倍位置が絞れるという。
ほんと、重力波イベントはポンポン起きているんだなぁと感じた。
それとも、ものすごい偶然なのか???
Re:整理しよう (スコア:1)
ブラックホールの衝突は銀河系の衝突で結構な頻度であるそうです。 [afpbb.com]
Re: (スコア:0)
偶然というか、宇宙がスカスカすぎて遠くのものが良く届くってことかな。
Re:整理しよう (スコア:3, 参考になる)
重力波は、電磁波より 10^-38 倍弱い代わりに、他の天体によって極めて阻害されにくいという特質があります。
LIGOの2点観測だと、大雑把な距離と、地球から見た宇宙上の円周上のどこか、という程度の情報しか分からない上に、
ブラックホール同士の衝突だと光学観測ができません。
Virgoも含めた3点観測で、かつ中性子星だと、大雑把ですがある程度位置が絞りこめる上に光学観測もできるので、
これでやっと「重力波」+「光学」の相互補完的な観測ができるみたいです。
Re: (スコア:0)
日本のKAGRAも早く観測ネットワークに加わって欲しいですね
Re: (スコア:0)
2020年頃とか
Re: (スコア:0)
>今回は簡単に光学望遠鏡での追加観測が出来たのはなぜ?
そもそも「光をも飲み込む真っ黒な穴」こそが「ブラックホール」なわけで、
ブラックホールが望遠鏡で見えるわけがないと思うんですが。
重力レンズとかから間接的に観測できるだけ。
中性子星も可視光を発してるわけではないようだが、ブラックホールよりはマシでせう。
#中性子星だけに「ラリィニーヴンのすてま」 [amazon.co.jp]というネタを思い付いたが、捻りもなんもなかった
Re:教えてくれ (スコア:1)
やや、ブラックホール自体も放射してる [wikipedia.org]し、その周りに高温の物質が集まってる [wikipedia.org]し、
かなり派手な吹き出物 [wikipedia.org]もある。
ま、ブラックホール自体の放射はブラックホールがかなり小さくないと見えないだろうから、確かにブラックホール本体は見えないかもしれないが、
その周りは結構騒々しい。
Re: (スコア:0)
ツッコミというか補足
ブラックホールの放射はまだ仮説段階で確認されればノーベル賞ものだろうけど
通常の超新星爆発などで生じるサイズのブラックホールだと放射自体が弱すぎて
無理だろうなぁ・・・LHCとかでマイクロブラックホールができれば別だけど。
降着円盤や宇宙ジェットはブラックホール周辺に星間物質が豊富な場合にできるもので
特に相棒に通常の恒星を持つ連星系が顕著。
逆に、孤立した星がブラックホールとなった場合は、あったとしても(比較的)貧弱じゃないかな。
今まで見つかっているブラックホール(の候補)もほとんど連星系じゃなかったっけか。
#銀河中心の大質量ブラックホールを除く
通常の恒星との連星系だと相棒の動きでブラックホール(候補)の質量を推測しやすいしね
と素人の独り言
Re: (スコア:0, 興味深い)
うん。質量が宇宙のこっち側にあるからね。
星の……今回の場合は中性子星の衝突てのは、星がお互いに向かって落ち込む事だ。
物が落ちると重力による位置エネルギが解放される。高校の時にE=mghの近似式で習ったアレだな。手近な物を落とすとドスッとか音がするがアレも開放された位置エネルギの一部だ。
中性子星どうしがぶつかり合うとお互いあんまり重くて重力が強いから、ものすごい量の位置エネルギを開
Re:教えてくれ (スコア:3, 参考になる)
なんか、衝突といいながらも実際は衝突って印象じゃないっぽいよ?
中性子星同士がお互いの周りを回ってるんだけど、重力波を放出しながら徐々に接近していく。
あまりに接近すると潮汐力があまりに強くなりすぎて、ついには小さい方の中性子星が分解してしまう。
分解した時に、そいつは四方八方に飛び散るんだけど、飛び散った中性子過剰の核種は、中性子過剰なためr過程により瞬く間に重元素に変換される。
重元素って大抵がものすごく不安定で、あっという間(数秒)で核分裂を開始。
この、核分裂の時の猛烈なエネルギーが、光って見えているそうだよ。実際、今回の観測も核分裂の光を捉えたって所にポイントがある。
ちなみに分解した中性子星の残り(というか大多数というか)は降着円盤になって徐々にもう一方の中性子星に降り積もるっぽい。
劇的な正面衝突的イメージとちょっと違うね…。
中性子星が潮汐力で破壊されて光るので、相手がブラックホールでもokっぽいね。
次はそういうの観測して欲しいね…。
※以上、ググっただけの知識の半可通より。