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以前のブラックホール合体重力波検出の時は、LIGOとVIRGOだけでは正確な位置特定は出来ないという話だったのに、今回は簡単に光学望遠鏡での追加観測が出来たのはなぜ?
>今回は簡単に光学望遠鏡での追加観測が出来たのはなぜ?
そもそも「光をも飲み込む真っ黒な穴」こそが「ブラックホール」なわけで、ブラックホールが望遠鏡で見えるわけがないと思うんですが。重力レンズとかから間接的に観測できるだけ。
中性子星も可視光を発してるわけではないようだが、ブラックホールよりはマシでせう。
#中性子星だけに「ラリィニーヴンのすてま」 [amazon.co.jp]というネタを思い付いたが、捻りもなんもなかった
うん。質量が宇宙のこっち側にあるからね。
星の……今回の場合は中性子星の衝突てのは、星がお互いに向かって落ち込む事だ。物が落ちると重力による位置エネルギが解放される。高校の時にE=mghの近似式で習ったアレだな。手近な物を落とすとドスッとか音がするがアレも開放された位置エネルギの一部だ。中性子星どうしがぶつかり合うとお互いあんまり重くて重力が強いから、ものすごい量の位置エネルギを開放する。あんまり大きすぎて目に見えて質量が欠損する位だ。1/3位。有名なE=mc2の式のアレだな。そしてそのぶつかった中性子星はゴッツーンって音の代わりに電磁波や重力波を撒き散らす。あとその位置エネルギで始まった核融合反応でも光る。それが、今回観測された光と重力波って訳。
# 余談だけどブラックホールの衝突で重力波だけなのはシュバルツシルト面のこっちには# 光は出て来られないからだね。
なんか、衝突といいながらも実際は衝突って印象じゃないっぽいよ?
中性子星同士がお互いの周りを回ってるんだけど、重力波を放出しながら徐々に接近していく。あまりに接近すると潮汐力があまりに強くなりすぎて、ついには小さい方の中性子星が分解してしまう。分解した時に、そいつは四方八方に飛び散るんだけど、飛び散った中性子過剰の核種は、中性子過剰なためr過程により瞬く間に重元素に変換される。
重元素って大抵がものすごく不安定で、あっという間(数秒)で核分裂を開始。この、核分裂の時の猛烈なエネルギーが、光って見えているそうだよ。実際、今回の観測も核分裂の光を捉えたって所にポイントがある。
ちなみに分解した中性子星の残り(というか大多数というか)は降着円盤になって徐々にもう一方の中性子星に降り積もるっぽい。劇的な正面衝突的イメージとちょっと違うね…。
中性子星が潮汐力で破壊されて光るので、相手がブラックホールでもokっぽいね。次はそういうの観測して欲しいね…。
※以上、ググっただけの知識の半可通より。
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教えてくれ (スコア:0)
以前のブラックホール合体重力波検出の時は、LIGOとVIRGOだけでは正確な位置特定は出来ないという話だったのに、今回は簡単に光学望遠鏡での追加観測が出来たのはなぜ?
Re: (スコア:0)
>今回は簡単に光学望遠鏡での追加観測が出来たのはなぜ?
そもそも「光をも飲み込む真っ黒な穴」こそが「ブラックホール」なわけで、
ブラックホールが望遠鏡で見えるわけがないと思うんですが。
重力レンズとかから間接的に観測できるだけ。
中性子星も可視光を発してるわけではないようだが、ブラックホールよりはマシでせう。
#中性子星だけに「ラリィニーヴンのすてま」 [amazon.co.jp]というネタを思い付いたが、捻りもなんもなかった
Re:教えてくれ (スコア:0, 興味深い)
うん。質量が宇宙のこっち側にあるからね。
星の……今回の場合は中性子星の衝突てのは、星がお互いに向かって落ち込む事だ。
物が落ちると重力による位置エネルギが解放される。高校の時にE=mghの近似式で習ったアレだな。手近な物を落とすとドスッとか音がするがアレも開放された位置エネルギの一部だ。
中性子星どうしがぶつかり合うとお互いあんまり重くて重力が強いから、ものすごい量の位置エネルギを開放する。あんまり大きすぎて目に見えて質量が欠損する位だ。1/3位。有名なE=mc2の式のアレだな。
そしてそのぶつかった中性子星はゴッツーンって音の代わりに電磁波や重力波を撒き散らす。あとその位置エネルギで始まった核融合反応でも光る。
それが、今回観測された光と重力波って訳。
# 余談だけどブラックホールの衝突で重力波だけなのはシュバルツシルト面のこっちには
# 光は出て来られないからだね。
Re:教えてくれ (スコア:3, 参考になる)
なんか、衝突といいながらも実際は衝突って印象じゃないっぽいよ?
中性子星同士がお互いの周りを回ってるんだけど、重力波を放出しながら徐々に接近していく。
あまりに接近すると潮汐力があまりに強くなりすぎて、ついには小さい方の中性子星が分解してしまう。
分解した時に、そいつは四方八方に飛び散るんだけど、飛び散った中性子過剰の核種は、中性子過剰なためr過程により瞬く間に重元素に変換される。
重元素って大抵がものすごく不安定で、あっという間(数秒)で核分裂を開始。
この、核分裂の時の猛烈なエネルギーが、光って見えているそうだよ。実際、今回の観測も核分裂の光を捉えたって所にポイントがある。
ちなみに分解した中性子星の残り(というか大多数というか)は降着円盤になって徐々にもう一方の中性子星に降り積もるっぽい。
劇的な正面衝突的イメージとちょっと違うね…。
中性子星が潮汐力で破壊されて光るので、相手がブラックホールでもokっぽいね。
次はそういうの観測して欲しいね…。
※以上、ググっただけの知識の半可通より。