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15カ所を一致させたら同一人物、になってたわけだろ?それが、被告人を「有罪にするために」ネガティブな結果を無視しようとか馬鹿げてるわ。
「疑わしきは被告人の利益に」はどこ行ったん。
いや、判決文を読むと、実は15か所で一致しています。ただ、そのうち1か所で別のSTR型が検出されているので、「別人のDNAが混在してるんじゃないの?」というのが高裁の判断。
現場に残されていたのが生殖細胞なので、当然減数分裂を経ています。なので、 交叉 [wikipedia.org]で変異しても別に不思議ではないのです。最高裁は、「混在はない」という判断をしたわけです。(鑑定した専門家は、もともと混在を否定し、突然変異だと推定していたようです)
実際のところSTR変異は不等交叉じゃなくて同一鎖内でのミスペアリングが主な原因だろうという考えが支配的みたいだけどね。というのもSTRの増加又は減少が、1世代間ではほぼ必ず1リピートずつ起きるという統計的知見があるので。(不等交叉だと別の鎖と交叉するので、一気に複数リピートの変化が起きる可能性が高いからということ)
実際、変異があったと見られるD19S433も15.2から14.2の変異だったということで、1リピートの減少になってる。ちなみに1リピートは4塩基だね。 https://strbase.nist.gov/str_D19S433.htm [nist.gov]
変異に関する確率については、二審で出した参考文献には座位毎に0.2%程度ってなってた
そもそも鑑定人は最初に(地裁段階で)出した鑑定書中で突然変異だと判断してる。DNAの専門家でもない私がググっただけで分かるような事を専門家が知らないはずないやんね。当業者でSTRに変異が起きやすいことは周知のことなんだよ(っていうか今見てみたら使ったらしいサーモフィッシャーのキットのマニュアルにすら変異に関する言及あるし)。
高裁ではそれにどうにかしてイチャモン付けたかったんだろうね。でもさすがに、DNAが一致しなかったので別人だっていう主張は無理筋過ぎた。14部位での一致ってのは、1座位に10種類の型が存在するって単純に計算すれば100兆分の1になる
はっきり言って、この裁判の経緯は高裁の暴走なんだよ。裁判官がDNA鑑定の知識に薄いままに根拠なく鑑定書と専門家の陳述を無視したっていう。
当時の高裁の裁判長はその筋では有名な方だったらしく、こんな記事まである。
http://sakurafinancialnews.jp/?p=1820 [sakurafinancialnews.jp]
最高裁の結論が出た今言うと結果論だろうけど、この人が自分の信条に囚われて歪んだ判断を下したと言わざるを得ない。仕事に対する情熱はあったみたいだし悪気は無かったとは思うんだけど。
なおこの裁判以外にも去年冬に同裁判官の高裁判決がひっくり返ってるらしいhttps://law-news.idest.club/2017/12/28/kokuzei-saishin/ [idest.club]
裁判官だって人間だよねってことか医者も教師も警察官もそうだってことを我々一般人は忘れるべきではないね
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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人
前提をぶっ壊してるじゃん (スコア:-1)
15カ所を一致させたら同一人物、になってたわけだろ?
それが、被告人を「有罪にするために」ネガティブな結果を無視しようとか馬鹿げてるわ。
「疑わしきは被告人の利益に」はどこ行ったん。
Re: (スコア:5, 参考になる)
いや、判決文を読むと、実は15か所で一致しています。
ただ、そのうち1か所で別のSTR型が検出されているので、「別人のDNAが混在してるんじゃないの?」というのが高裁の判断。
現場に残されていたのが生殖細胞なので、当然減数分裂を経ています。
なので、 交叉 [wikipedia.org]で変異しても別に不思議ではないのです。
最高裁は、「混在はない」という判断をしたわけです。
(鑑定した専門家は、もともと混在を否定し、突然変異だと推定していたようです)
Re: (スコア:2)
実際のところSTR変異は不等交叉じゃなくて同一鎖内でのミスペアリングが
主な原因だろうという考えが支配的みたいだけどね。
というのもSTRの増加又は減少が、1世代間ではほぼ必ず1リピートずつ起きる
という統計的知見があるので。(不等交叉だと別の鎖と交叉するので、
一気に複数リピートの変化が起きる可能性が高いからということ)
実際、変異があったと見られるD19S433も15.2から14.2の変異だったということで、
1リピートの減少になってる。ちなみに1リピートは4塩基だね。
https://strbase.nist.gov/str_D19S433.htm [nist.gov]
変異に関する確率については、二審で出した参考文献には座位毎に0.2%程度って
なってた
Re: (スコア:2)
そもそも鑑定人は最初に(地裁段階で)出した鑑定書中で突然変異だと判断してる。
DNAの専門家でもない私がググっただけで分かるような事を専門家が知らないはずないやんね。
当業者でSTRに変異が起きやすいことは周知のことなんだよ(っていうか今見てみたら
使ったらしいサーモフィッシャーのキットのマニュアルにすら変異に関する言及あるし)。
高裁ではそれにどうにかしてイチャモン付けたかったんだろうね。
でもさすがに、DNAが一致しなかったので別人だっていう主張は無理筋過ぎた。
14部位での一致ってのは、1座位に10種類の型が存在するって単純に計算すれば
100兆分の1になる
Re:前提をぶっ壊してるじゃん (スコア:3, 参考になる)
はっきり言って、この裁判の経緯は高裁の暴走なんだよ。
裁判官がDNA鑑定の知識に薄いままに根拠なく鑑定書と専門家の陳述を無視したっていう。
当時の高裁の裁判長はその筋では有名な方だったらしく、こんな記事まである。
http://sakurafinancialnews.jp/?p=1820 [sakurafinancialnews.jp]
最高裁の結論が出た今言うと結果論だろうけど、この人が自分の信条に囚われて
歪んだ判断を下したと言わざるを得ない。仕事に対する情熱はあったみたいだし
悪気は無かったとは思うんだけど。
なおこの裁判以外にも去年冬に同裁判官の高裁判決がひっくり返ってるらしい
https://law-news.idest.club/2017/12/28/kokuzei-saishin/ [idest.club]
Re: (スコア:0)
裁判官だって人間だよねってことか
医者も教師も警察官もそうだってことを我々一般人は忘れるべきではないね