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2011年の会議では、キッブルバランス法陣営(ワット天秤から最近呼び方が変わったんですね、知りませんでした)、と、アボガドロ定数測定陣営の結果が食い違って改訂ならず。特設サイトによると、その後、アボガドロ定数の方は、シリコン球の表面に付いた意外な余分な原子層を精密な観測で発見してその分をさっ引いて、ついに一致、とか。
じゃあ、アボガドロ陣営がキッブル陣営を一方的にお待たせしていたのか、特設サイトはアボガドロ陣営中心なのでそっちの事情が書かれただけで両陣営がそれぞれ精度を上げてきてついに重なったのかちょっと気になって調べてみました。産総研 [aist.go.jp]の記事中の図と、アボガドロ定数6.02214076×1023を見比べてみると、キッブルは広めの不確かさの中に正解を含んだりもしている一方、不確かさが小さいアボガドロは言い訳しようのない間違い。
もし、アボガドロ定数を求める方法だけで改訂していたら、想定していたのと異なる改訂になっていて危ない所でした。いつかそのズレに気付いたときに「世界中の秤は定義通りに校正されていませんでした、ごめんなさい」ってなことに成りかねなかった訳で。何かの想定外(手法、実装の想定漏れや、もしかすると、未知の物理現象)があると困るから、複数の全く異なる方法で一致するまで測定しよう、という方針の必要性も示せたという意味でも有意義な事例ですね。
そのズレが1kgに対して何パーセントくらいか知ってたら教えてほしいです。
知っていたらと言うか、リンク先から読み取れる情報ですが、6.02214076 が真値と定まった値の所、グラフから大ざっぱに読み取って2011年時点での測定値が、6.022141 ぐらいとされていたようなので、3.99×10-6 = 0.0000399%ぐらいでしょうか。
回答ありがとうございます。一般人が使うはかりには全然影響なさそうな感じです。それでも2011年から2019年まで時間をかけったってことは、それだけ定義を大事にしてるってことかな。
未来の一般人にとっては問題になってくるかも知れない
それはあんまり無いかと。
特設サイトにも、極論するとアボガドロ定数=1と決めちゃっても良いけど、その場合、世界中の秤を調整し直さないとダメで大変、みたいなことが書いてありますが、その調整が終わってしまえば、後は普通に使うだけなので。
新・旧両方の定義の時代に跨がった人にとっては、以前は「90kgといえばデブ」だったのが、「30エクサグラムと言えばデブ(数値は適当です計算してません)」に変わってしまって、覚え直すのが面倒、とかの不便はありますが。そういう風に「旧定義時代に計測された何かしらのデータ」を参照する際には、新定義に合致するよう
多分、一般人どころか、特殊な研究者にも影響しないんではないかと。なにせ、そんな精度で質量を計測しているのは、当の新定義グループぐらいでしょうから。もし、そこがブレると困るんだよ、みたいな研究領域があれば、そっちの方が新定義の有力な候補になるはずで。
そんなこんなで急ぐ理由もないから、徹底的に丁寧にやった、という辺りではないかと。その途上で、突然原器に想定外の異変が、みたいな緊急事態でもあれば話は違ったかも知れないけど。
将来的にSFのワープみたいなことができるようになった時に20桁精度で飛ばす物体の重量を計算するとかになると、「その程度」で済まないどころか計算に使う定数としてすら今回の定義では有効桁数が足りんとか言う事になったりはしないだろうか。
別のコメント [srad.jp]にも書きましたが、今回のも定義としての有効桁数は無限大ですよ。意味ありげな数値が入っているのが最初の9桁なだけで、残り0がどこまでも続いているのが定数の真の姿です。
なにせ、人間が勝手に決めた定数なので、そういう一見無法と思えるやり方が通ります。なんだか、自然を徹底観測して、ついに発見した何らかの自然の摂理を表現する数値、っぽくみえますが実はそうではないというのがなかなか面白いところです。
あの数値は単なる「人間が勝手に作ったキログラム原器と呼ばれる物体をある方法で測定した値(含まれる原子の個数を…に換算した値、とかそういう)」、すなわち、「人間が大変回りくどい方法で勝手に決めた値」です。
1トンあたり0.4グラムの誤差って事かな。結構大きい誤差だな。1キロあたり0.4ミリグラム、そんな大きい誤差なの?まじ?って気持ち。
すみません、0.00で書いた方、0が一個足りないですね。それでも意外とでかいですが。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
測定レース (スコア:1)
2011年の会議では、キッブルバランス法陣営(ワット天秤から最近呼び方が変わったんですね、知りませんでした)、と、アボガドロ定数測定陣営の結果が食い違って改訂ならず。特設サイトによると、その後、アボガドロ定数の方は、シリコン球の表面に付いた意外な余分な原子層を精密な観測で発見してその分をさっ引いて、ついに一致、とか。
じゃあ、アボガドロ陣営がキッブル陣営を一方的にお待たせしていたのか、特設サイトはアボガドロ陣営中心なのでそっちの事情が書かれただけで両陣営がそれぞれ精度を上げてきてついに重なったのかちょっと気になって調べてみました。産総研 [aist.go.jp]の記事中の図と、アボガドロ定数6.02214076×1023を見比べてみると、キッブルは広めの不確かさの中に正解を含んだりもしている一方、不確かさが小さいアボガドロは言い訳しようのない間違い。
もし、アボガドロ定数を求める方法だけで改訂していたら、想定していたのと異なる改訂になっていて危ない所でした。いつかそのズレに気付いたときに「世界中の秤は定義通りに校正されていませんでした、ごめんなさい」ってなことに成りかねなかった訳で。何かの想定外(手法、実装の想定漏れや、もしかすると、未知の物理現象)があると困るから、複数の全く異なる方法で一致するまで測定しよう、という方針の必要性も示せたという意味でも有意義な事例ですね。
Re: (スコア:0)
そのズレが1kgに対して何パーセントくらいか知ってたら教えてほしいです。
Re: (スコア:0)
知っていたらと言うか、リンク先から読み取れる情報ですが、
6.02214076 が真値と定まった値の所、グラフから大ざっぱに読み取って2011年時点での測定値が、
6.022141 ぐらいとされていたようなので、3.99×10-6 = 0.0000399%ぐらいでしょうか。
Re: (スコア:0)
回答ありがとうございます。
一般人が使うはかりには全然影響なさそうな感じです。
それでも2011年から2019年まで時間をかけったってことは、それだけ定義を大事にしてるってことかな。
Re: (スコア:0)
未来の一般人にとっては問題になってくるかも知れない
Re: (スコア:0)
それはあんまり無いかと。
特設サイトにも、極論するとアボガドロ定数=1と決めちゃっても良いけど、その場合、世界中の秤を調整し直さないとダメで大変、みたいなことが書いてありますが、その調整が終わってしまえば、後は普通に使うだけなので。
新・旧両方の定義の時代に跨がった人にとっては、以前は「90kgといえばデブ」だったのが、「30エクサグラムと言えばデブ(数値は適当です計算してません)」に変わってしまって、覚え直すのが面倒、とかの不便はありますが。そういう風に「旧定義時代に計測された何かしらのデータ」を参照する際には、新定義に合致するよう
Re: (スコア:0)
多分、一般人どころか、特殊な研究者にも影響しないんではないかと。なにせ、そんな精度で質量を計測しているのは、当の新定義グループぐらいでしょうから。もし、そこがブレると困るんだよ、みたいな研究領域があれば、そっちの方が新定義の有力な候補になるはずで。
そんなこんなで急ぐ理由もないから、徹底的に丁寧にやった、という辺りではないかと。その途上で、突然原器に想定外の異変が、みたいな緊急事態でもあれば話は違ったかも知れないけど。
Re: (スコア:0)
将来的にSFのワープみたいなことができるようになった時に20桁精度で飛ばす物体の重量を計算するとかになると、
「その程度」で済まないどころか計算に使う定数としてすら今回の定義では有効桁数が足りんとか言う事になったりはしないだろうか。
Re: (スコア:0)
別のコメント [srad.jp]にも書きましたが、今回のも定義としての有効桁数は無限大ですよ。意味ありげな数値が入っているのが最初の9桁なだけで、残り0がどこまでも続いているのが定数の真の姿です。
なにせ、人間が勝手に決めた定数なので、そういう一見無法と思えるやり方が通ります。なんだか、自然を徹底観測して、ついに発見した何らかの自然の摂理を表現する数値、っぽくみえますが実はそうではないというのがなかなか面白いところです。
あの数値は単なる「人間が勝手に作ったキログラム原器と呼ばれる物体をある方法で測定した値(含まれる原子の個数を…に換算した値、とかそういう)」、すなわち、「人間が大変回りくどい方法で勝手に決めた値」です。
Re: (スコア:0)
1トンあたり0.4グラムの誤差って事かな。結構大きい誤差だな。
1キロあたり0.4ミリグラム、そんな大きい誤差なの?まじ?って気持ち。
Re: (スコア:0)
すみません、0.00で書いた方、0が一個足りないですね。それでも意外とでかいですが。