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「液体の永久磁石」が開発される」記事へのコメント

  • 仕組み (スコア:5, 参考になる)

    もともと,磁性流体は微細な強磁性ナノ粒子を分散させた溶液です.
    個々のナノ粒子は磁石なのですが,小さいため自由に回転してしまい,外から見ると磁化が保持されません.
    外部から磁場を印可するとナノ粒子の向きが揃えられ磁化が生じますが,磁場が消えると熱によるランダムな回転で磁化が(全体としては)消えます.

    磁場が無い状態でも磁化を維持させるにはどうしたらよいかというと,ナノ粒子の回転を抑制する必要があります.
    一つは低温にして熱運動を減らす(極論すれば,凍らす)というものですが,これですとそもそもの液体としての特性が無くなるためうまくありません.

    • by Anonymous Coward

      相変わらずめっちゃわかりやすい説明でありがたい限り。

      それはそれとして、
      液滴表面に磁性粒子が密集して脆い殻のような磁性体になるということは、
      液体として形状の変化が起きると簡単に磁性が消えそうな予感。
      磁石としては欠点だけど……
      実は電子ペーパーみたいな方向での応用の可能性でもあるのかな。

      • Re: (スコア:3, 興味深い)

        >液体として形状の変化が起きると簡単に磁性が消えそうな予感。

        一応著者らは,球形のやつを磁化した後に,ストロー的なものに吸い込んでちょっと長いカプセル状(風邪薬のコンタックとかああいう形)に変形させても磁石としての異方的な性質が残っていることを示したりはしています.
        ただまあ,大幅に形を変えちゃうような変形だと磁化を残すのは難しいかもしれませんね.

        • by Anonymous Coward on 2019年08月02日 8時39分 (#3662369)

          多少ではあるけど耐えるんだ!
          でも磁力じゃなく異方的な性質が残るって事は構造はかなり壊れてしまうのかな。
          表面積が増減すると表面に作った構造はそりゃ壊れるか……

          親コメント

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