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Intelsat 901、ノースロップ・グラマンの人工衛星延命サービスで完全な運用状態に復帰」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward on 2020年04月19日 18時33分 (#3800667)

    燃料とエンジンが付いた衛星をドッキングさせ姿勢制御のサービスをするってことか。
    まぁできないことはないのは分かるが、面白いサービス。
    デブリ対策とは逆方向だが、姿勢制御程度の燃料とエンジンで済むからまだ楽かな。

    しかし2001年の通信衛星を救うために新造の衛星で延命って割に合うのか?
    19年前の通信技術なら延命するより新造の方が安価だったりしないかな?
    概念実証とか実績作りのために安価で請け負ったのかしら?
    Wikipedia [wikipedia.org]だと4,723kgもあるから、まぁ姿勢制御用の燃料が空になっただけなら延命も選択肢なのか。

    一方で比推力の大きいイオンエンジンなんかが気楽に積まれるようになれば、燃料が空になるってことは滅多に起きなくなるはず。
    偵察衛星とかの急速な方向転換で延命したい状況とかはあるだろうし、エンジン側が壊れることもありそうだけども。
    そんなに将来が明るいビジネスってわけでもなさそうかな。

    • by 90 (35300) on 2020年04月19日 19時15分 (#3800678) 日記

      静止軌道って傾斜角0°、軌道周期1436分(23.93時間)、離心率0、近点引数未定義、軌道長半径42,164km(高度35,786km)と決まってまして、静止軌道衛星はその中で衝突しないように数百kmほど開けて主に前後、時々左右、あるいは上下に分かれて飛んでます。StackExchangeで語られてるところだと傾斜角3-5°、高度50-75kmほど事情によってずれているようです。一周が26万4,924km、太さ150kmの仮想のトーラス [app.goo.gl]の中を、アルミフレームに緊急用毛布を被せたような [app.goo.gl]飛行機がF-ZEROかNASCARよろしく [app.goo.gl]23時間55分かけて第一宇宙速度でぶっ飛ばしてるわけですね。

      で、ぶつかる [app.goo.gl]と困るのでITUが取りまとめて東経何度何分東は誰で西は誰、と枠(スロット)を割り当てているわけですが、まあ面倒でしょうし、衛星って時々死ぬんですよね。NASCARだと事故った車はコース外に弾き飛ばされたりその場で止まったりしてくれますが、衛星は空気抵抗のない真空中を飛んでいるので、事故ったままの姿で飛び続けてしまいます。

      現状だとそうして死んだ衛星はそのスロットを永遠に占有し続けます。周りとしてはできれば死なずに去っていただきたいところなので、燃料を少し残しておいてメインコースのなるべく外周側、墓場軌道へ向けて加速するのですが、せっかく勝ち取ったスロットと持ち込んだ燃料はなるべく使い切りたいし、死んだ衛星もできれば退かしたいですよね。そういう気持ちはあって、なんとか燃料を使わずに電子機器の寿命を使い切る方法が求められているのでしょう。

      ちなみに、イオンエンジンしか積んでいない純電気推進衛星というのも既にあります。それでも燃料が足らんらしい。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        それだけではなく、確保したスロットを遊ばせとくと使用権を失うから、
        なんとか使用実績を出して権利を維持する需要もあるって話も聞いたような。

      • by Anonymous Coward

        おちついて本文を見てください。

        Intelsat 901は通信衛星としてのサービス機能に問題はなかったが、推進剤が残り少なくなったため12月にいったんサービスを終了し、墓場軌道へ移動していた

        すでに墓場軌道へどかし終わった衛星をもとの軌道に戻してるんですよ、このサービス。おっしゃることは間違っていない(と思う)ですが、#3800667の「19年前の通信技術なら延命するより新造の方が安価だったりしないかな?」などの疑問には答えていないように見えます。

        • by Anonymous Coward

          そうするとMEV1は燃料(推進剤)も供給したのですかね?
          せっかく元の軌道に戻しても推進剤不足が変わらなければ同じことでは?

          • by Anonymous Coward

            自己レス
            ああ5年間(電子機器の需要が切れるまで)Intelsat 901にずーっとへばりついてるんですか。。。。姿勢制御引き受けて。。。
            へーーー

            • by Anonymous Coward

              「おちついて」とか言ってるけど
              ソース見ないでパニック起こしてるの自分じゃん

              • by Anonymous Coward

                #3800781と#3800764とは別人だよ。
                パニック起こしてるの自分だろ。アホか

          • by Anonymous Coward

            本文に

            5年間のIntelsat 901へのサービス終了後は別の人工衛星に延命サービスを提供する計画とのことだ。

            って書いてあるので、元の軌道に戻した後も5年間は合体し続けて軌道や姿勢の制御を代行するんでしょうね。なので、燃料の供給はしないものと思われます。

    • ざっくり考えても

      • ブースト衛星は本体衛星のアンテナや太陽電池パネルの邪魔をしてはいけないので、ドッキング位置や大きさに制約がある
      • ドッキングによる重心位置の変化を考慮した姿勢制御が必要
      • それほど大きな力はかからないだろうけど、姿勢制御の推力によってドッキングが外れたりずれたりしないようにしっかりホールドする必要がある

      と、なかなか大変そう。

      一方で比推力の大きいイオンエンジンなんかが気楽に積まれるようになれば

      推進剤が少なくて済むかわりに電力を食うし、地球の影に入ったときも稼働させるにはバッテリーを多く積む必要はありそうですね。
      長期間の運用に耐える信頼性の確保はだんだん実績を積んでるのでそのうちクリアできるかな。

      --
      うじゃうじゃ
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      • by donadona (37711) on 2020年04月19日 23時33分 (#3800766)

         ドッキング位置や大きさの制約は、対象衛星の打ち上げに使われた最終段ロケットのタイプ毎にブースト衛星を作ることで何とかするんですかね?(ロケットと衛星との接続部にブースト衛星が接続することを想定)
         イオンエンジンの地球の影対策は不要じゃないでしょうか。イオンエンジンの起動やシャットダウンにかかる時間にもよりますが。
         衛星の姿勢制御はたいていフライホイールと姿勢制御ロケットの組み合わせになっていると思います。通常はフライホイールで修正し、フライホイールの回転数が限界に近づいてきたら姿勢制御ロケットを吹かしながら回転数を下げる(アンローディング)。このようなやり方になっているので、イオンエンジンを吹かす時期にはかなり自由度があると思います。また、位置の補正のために吹かすこともあるはずですが、これも事故で突然高速移動した場合を除き、吹かす時期にはかなり自由度があると思います。
         よって、地球の影に入ってしまい発電が出来ない時期を避けてイオンエンジンを運用することに恐らく障害はなく、バッテリーの増設は不要じゃないかなーと思います。

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        • by Anonymous Coward

          >姿勢制御ロケット

          「エンジン」もしくは「スラスター」を「ロケット」というのは珍しい気がする(笑)
          #まあ、打ち上げの時は「エンジン」=「ロケット」だけれども

          • by Anonymous Coward

            姿勢制御モーターと呼ぶ方がしっくりくる。
            もちろん機構がスラスターモーターと確定しているなら姿勢制御スラスターと呼びますが、
            広義の意味で使用する時はやっぱりモーターかな。

            • なぜだろう。モータよりロケットのほうが見かける気がします。
              気になったので、ぐーぐる先生にて何件ヒットするか調べてみました。以下、ヒット順に件数を書きました。

              ・姿勢制御スラスタ 2260件 同スラスター 3290件 計5550件
              ・姿勢制御エンジン 5410件
              ・姿勢制御ロケット 4450件
              ・姿勢制御バーニア 3230件
              ・姿勢制御モータ 605件 同モーター 274件 計879件

              広義な方で一番使われているのはエンジン、機構がスラスターならスラスターが一番使われているようですね。
              以下、検索結果を眺めた感想。
              ・姿勢制御スラスターは宇宙関係の一般記事や専門記事が多い。
              ・姿勢制御エンジンはJAXA関連のページがいっぱい出てくる。
              ・姿勢制御ロケットにはドラえもんのひみつ道具やら、LEAPやらのノイズが若干混じっていました。
              ・姿勢制御バーニアはガンダム世界で多用されているみたい。
              ・姿勢制御モーターの上位検索結果は学術ぽいものが引っかかるけど、20件目にはNECのATERMモデム広告ページ?が出てきたのが気になった。

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              • by 90 (35300) on 2020年04月20日 13時08分 (#3800931) 日記

                エンジンのことを"ロケット"と呼ぶことってあるんでしょうか? ロケットエンジンとは、チャイルドシートがチャイルドのシートであるように、ロケットのエンジンでしょう。

                残りのスラスタ、エンジン、バーニア、モータの区別ですが、目的と分野別じゃないかと思います。衛星バスの構成図中ではRCSエンジンはスラスタと呼ばれがちですし、古いブースターの話では姿勢制御用エンジンはバーニアと呼ばれがちですし、ロケットエンジン開発の文脈、特に固体ロケット屋さんの文章ではモータと呼ばれがち。

                # 現NGISが作ったOrionのRCSは"Attitude Control Motor"と呼ばれているそうな
                # NGISと言えばOrbital, ATK, Thiokol... AIM-9XからシャトルSRBまで、固体ロケットの総本山ですな

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              • by Anonymous Coward

                スラスタ→姿勢/軌道制御用の小出力エンジン、推進には使わない
                エンジン→一般名称だが液体燃料のことが多い、エンジン本体もしくは機構を意味する。推進に使う場合はエンジン呼び
                ロケット→一般名称だが大きめのことが多い、エンジン+タンクその他含めた構成、打ち上げ機のこと。宇宙機には使わない。
                バーニア→メインエンジンが動いてる最中に動作する修正用小型エンジン
                モーター→固体ロケットエンジンのこと
                ブースタ→出力増強用大型補助ロケット

                って印象だな。
                でもバーニアはほぼガンダム用語かも…。最近聞かない気がする
                姿勢制御モーターはちょっとあり得ない気がする。固体燃料じゃないので。
                アポジモーターは固体ロケット、アポジエンジンは液体的な印象あるな。

                まぁ素人の感覚なので多分間違ってるw

              • by donadona (37711) on 2020年04月20日 14時55分 (#3800993)

                時事通信など、非専門家はエンジンのことをロケットと呼ぶことがあるようですね。Google Scolarで学術記事や特許に限定して検索しましたが、そちらでは姿勢制御ロケットという用法はありませんでした。
                例:
                時事通信 スペースシップ 写真特集 [jiji.com]
                BIGLOBEニュース NASAの新宇宙船オリオン 脱出用姿勢制御ロケットの試験終了 [biglobe.ne.jp] ただし、こちらは本文で「姿勢制御ロケットモーター」と書いています
                https://www.apollomaniacs.com/apollo/sv_s4b.htm [apollomaniacs.com] サターン5型の第3段説明に「2セット8台の姿勢制御ロケット」と書かれています
                Wikipedia アポロ司令・機械船 [wikipedia.org]

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              • by 90 (35300) on 2020年04月21日 0時03分 (#3801362) 日記

                最近の宇宙ロケットはエンジンマウントが2~3自由度のジンバルで振れるのでバーニアが要らんのです。ソユーズ系列とか素のアトラスとかの古い機体ではリジッドに固定されていたのでバーニヤ・ジェットで姿勢を保っている/いたようです。

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            • by Anonymous Coward

              RWと区別がめんどいからスラスターとかエンジンにしといて欲しい。

あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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