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ちょっと詳しめの記事があったので引用。
JAXA、「H3」ロケット打ち上げ延期の理由 [newswitch.jp]
打ち上げ延期の原因であるエンジンの燃焼室内の開口は、燃焼室を冷やす水素が通る冷却溝付近で14カ所見つかった。燃焼室内壁を高温作動条件で試験すると、設計値よりも燃焼室内壁が高温になることが分かった。
もうひとつの原因であるタービンの疲労破面は、外部からの振動でより内部の振動が強まり、金属疲労の蓄積が進行したと考えられる。
後者はエンジン単体の試験では分からず、組んで試験してみたら振動の影響が出てきたって話?でも前者は普通にエンジン単体の問題?ロケット開発ではトラブルがつきもの…とはいえエンジン再設計とか言ってるから、今年度打ち上げ予定と言ってた割には結構重大な問題が見つかった印象が。大幅遅延や事故にならなきゃいいが。
両方ともエンジンの話ですよ。燃焼室はロケットの一番下にある臼型のノズルの付け根の部分にあり、名前の通り水素と酸素を反応させて燃焼させるところです。H3の場合は運転中に高温になる燃焼室を冷やすために、燃料の液体水素の一部を冷却にも使っています。今回はこの冷却機構が弱くて熱にやられた部分がみつかったようです。
タービンは燃料の液体水素と酸化剤の液体酸素を圧力をかけて燃焼室に送り込むためのターボポンプに使っています。これが振動等で疲労してヒビが入ったようです。どちらもキーとなる重要な部分なので、設計変更のために1年打ち上げを延期するのはやむを得ないと思います。
どちらもエンジンの問題だけど、外部からの振動ってことはエンジンの単体試験では出ないんである意味しゃあなし、でも冷却の方はエンジンの単体試験で出せなかったの?
という話かと。
5chとかでは、単体試験で問題が出なかったことについては、予算不足でシミュレーション偏重の結果では、とかツッコまれてますね。燃焼試験を回数こなしてればもっと早く見つかってたのではないかと。
どこで見たかは忘れたけど、今までに製造されたLE-9は6基だか8基だか?とか。技術的に新しい部分のあるエンジンなのに、それでOKだったのかは気になるところ。
どれくらいが適切なのかはもちろん素人には分からないが、某SpaceXのラプターエンジンは今試験で使ってるのがSN27で、今後の試験用に動作確認中がSN39 [teslarati.com]とか言ってるから、(飛び番が無きゃ)既に40基ぐらい作ってる計算になる。半分とは言わなくとも、JAXAももうちょっと作って試験してもバチは当たらんと思うのだが…。
SpaceXは過小規模のエンジンを多数製造して総運転時間を稼ぐコンセプトだから普通はそうすると製作費が嵩むし燃料供給が難しいと考えるけど
理屈の話をすれば、二乗三乗則で小さなエンジンをロケット底面に並べた方が、推力質量比は向上する。得てして悪化ガチのエンジンコスト(その最たる物が近年の旅客機双発化)も、量産化でコストダウンできる筈、という考え方。多発化すれば、特に一段目回収に必要とされる推力調整範囲が広くなる。今のところ、SpaceXのコンセプトは上手くいっているが、今後はどうなるやら?
衰退国家には分不相応なおもちゃってことだ。諦めて外国から調達することにして言い値でぼったくられるのとどっちが安いかは微妙なところだが
発電用の大型タービンに比べればカワイイ問題発電用タービンが壊れればケースと建屋をぶち壊して遠くに吹っ飛んで、下手をすれば死人が出ます航空機用エンジンは壊れてもカウリングでいわゆるコンテインメントするようになってます
残念ながら航空機エンジンも 万全では [wikipedia.org] ない [wikipedia.org]
発電用タービンなんぞ基本的に周囲には入れない様にしてんだろうに。土地の広さが安全装備なんだよ。
># 三菱のロケットエンジンは試験燃焼中のミスで内壁に穴が開きかけたのを隠蔽した話があったような># 三菱のエンジンは戦前からこの手の話が絶えないような
三菱が、じゃなくて、元々こういう問題が発生しやすい構造なのでは?
隠ぺいが?まあ、「不具合を責める奴が居るから隠すんだ」とか平気で言う奴等が居るからな。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー
結構、重大な問題? (スコア:3, 興味深い)
ちょっと詳しめの記事があったので引用。
JAXA、「H3」ロケット打ち上げ延期の理由 [newswitch.jp]
後者はエンジン単体の試験では分からず、組んで試験してみたら振動の影響が出てきたって話?でも前者は普通にエンジン単体の問題?
ロケット開発ではトラブルがつきもの…とはいえエンジン再設計とか言ってるから、今年度打ち上げ予定と言ってた割には結構重大な問題が見つかった印象が。
大幅遅延や事故にならなきゃいいが。
Re:結構、重大な問題? (スコア:1)
両方ともエンジンの話ですよ。
燃焼室はロケットの一番下にある臼型のノズルの付け根の部分にあり、名前の通り水素と酸素を反応させて燃焼させるところです。
H3の場合は運転中に高温になる燃焼室を冷やすために、燃料の液体水素の一部を冷却にも使っています。今回はこの冷却機構が弱くて熱にやられた部分がみつかったようです。
タービンは燃料の液体水素と酸化剤の液体酸素を圧力をかけて燃焼室に送り込むためのターボポンプに使っています。
これが振動等で疲労してヒビが入ったようです。
どちらもキーとなる重要な部分なので、設計変更のために1年打ち上げを延期するのはやむを得ないと思います。
Re: (スコア:0)
どちらもエンジンの問題だけど、
外部からの振動ってことはエンジンの単体試験では出ないんである意味しゃあなし、
でも冷却の方はエンジンの単体試験で出せなかったの?
という話かと。
Re:結構、重大な問題? (スコア:1)
5chとかでは、単体試験で問題が出なかったことについては、予算不足でシミュレーション偏重の結果では、とかツッコまれてますね。
燃焼試験を回数こなしてればもっと早く見つかってたのではないかと。
どこで見たかは忘れたけど、今までに製造されたLE-9は6基だか8基だか?とか。
技術的に新しい部分のあるエンジンなのに、それでOKだったのかは気になるところ。
どれくらいが適切なのかはもちろん素人には分からないが、某SpaceXのラプターエンジンは今試験で使ってるのがSN27で、今後の試験用に動作確認中がSN39 [teslarati.com]とか言ってるから、(飛び番が無きゃ)既に40基ぐらい作ってる計算になる。
半分とは言わなくとも、JAXAももうちょっと作って試験してもバチは当たらんと思うのだが…。
Re: (スコア:0)
SpaceXは過小規模のエンジンを多数製造して総運転時間を稼ぐコンセプトだから
普通はそうすると製作費が嵩むし燃料供給が難しいと考えるけど
Re: (スコア:0)
理屈の話をすれば、二乗三乗則で小さなエンジンをロケット底面に並べた方が、推力質量比は向上する。
得てして悪化ガチのエンジンコスト(その最たる物が近年の旅客機双発化)も、量産化でコストダウンできる筈、という考え方。
多発化すれば、特に一段目回収に必要とされる推力調整範囲が広くなる。
今のところ、SpaceXのコンセプトは上手くいっているが、今後はどうなるやら?
Re: (スコア:0)
衰退国家には分不相応なおもちゃってことだ。諦めて外国から調達することにして言い値でぼったくられるのとどっちが安いかは微妙なところだが
Re: (スコア:0)
発電用の大型タービンに比べればカワイイ問題
発電用タービンが壊れればケースと建屋をぶち壊して遠くに吹っ飛んで、下手をすれば死人が出ます
航空機用エンジンは壊れてもカウリングでいわゆるコンテインメントするようになってます
Re: (スコア:0)
残念ながら航空機エンジンも 万全では [wikipedia.org] ない [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
発電用タービンなんぞ基本的に周囲には入れない様にしてんだろうに。
土地の広さが安全装備なんだよ。
Re: (スコア:0)
># 三菱のロケットエンジンは試験燃焼中のミスで内壁に穴が開きかけたのを隠蔽した話があったような
># 三菱のエンジンは戦前からこの手の話が絶えないような
三菱が、じゃなくて、元々こういう問題が発生しやすい構造なのでは?
Re: (スコア:0)
隠ぺいが?
まあ、「不具合を責める奴が居るから隠すんだ」とか平気で言う奴等が居るからな。