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実験としては更に一歩進んだけど、基本的にはRNAワールド説が更に補強された、ということで良いね?
「酵素なしにRNAだけでも重合」ってタイトル、変だな。RNAだけでも重合を導いていればRNA酵素(リボザイム)だ。酵素=タンパク質ってイメージなんだろうけど。
それはそうと、元々リボソームのコア部分はrRNAっていうRNAなので、RNA単体でペプチド重合の機能をもっても、それは当たり前で、できなくないだろう…と思ってLMUのリリース見たら少しニュアンス違うな。今回の実験で、RNA-ペプチドキメラ構造体が生成された、っていう部分に重きを置いているように読める。そして、より複雑なRNA-タンパク質構造体であるリボソームみたいなものも、これをベースに進化していけば作れるだろう、みたいなことを主張したいらしい。ただ、これは言うだけは簡単な、具体性がない雑な議論にも見える。
個人的には、一番難しい問題であろう、タンパク質をコードする遺伝暗号がどのようにできたのかとか、そういう部分には今回の結果は結局つながってこず、RNAワールド仮説を補強するものではないなあ・・・という感想。
# 昔RNA学会に居て、リボザイム研究に携わっていたのでAC
元ACです。解説ありがとうございます。私はよく分かっていなかったですね。
RNAワールド説とはちょっと違う話なのですね。勉強になりました。
やはりスラドに現在も生命科学畑の方がいて良かった…。
同じ事を思った。
RNAワールドという単語自体は昔なんかの本で読んだけど、どの本だったか忘れたな。たぶんブルーバックスのはず。
元ACです。僕も知識があやふやだったので手元の本で確認しました。まとめると、・RNAの一部は触媒としても働く(リボザイム)。・リボザイムの発見をきっかけに、生命の起源についての研究が進み、地球に最初に多情した生命はRNAを遺伝子として用い、かつ酵素としても使用としていたと考えられるようになった。これをRNAワールドと呼ぶ。 ・RNAワールド説を支持する証拠はいくつもある。例えば、 ・多くの補酵素にはRNAが触媒として作用していた痕跡がある。 ・アデノシン三リン酸(ATP)はリボヌクレオチドである。 ・シグナル伝達物質であるサイクリックAMP(cAMP)も
「ど」が何条個か付く素人なんで勘違いが過ぎているのなら無視してください
1980年代から90年代初めころに習った(その後30年Natureなどの記事を追っていないと思ってください)ときには、DNAとRNAには明確な役割分担と位階の上下(遺伝で引き継がれるのと発現にかかわるのはDNAのみ)みたいな記述があったと思うのだが、最近の生命科学の記事読んでいるとその辺の分類ってかなり曖昧になっている感じ?
#記憶のそこでは「ミトコンドリア」にあるのはミトコンドリアの外の細胞内の遺伝の発現にかかわらないから「ミトコンドリアRNA」って習った気がするのだが、今見るとどの記事もミトコンドリアにあるのは「DNA」って言っている……俺、認知症か…
#4257613です。専門な人がなかなか書かれないので、どどどどどど素人の僕が同じ本を見つつ書きます(なので鵜呑みにしないで下さい)。最近の生命科学の記事も追っていませんので、Natureとかの傾向も知りません。
僕が知る限り、DNAとRNAの境界や役割分担についての考えはそんなに変わっていないと思います。RNAではなくてDNAが遺伝子の主力となったのは、RNAが不安定な物質だからなので、役割分担というより、DNA(安定)→mRNA(誕生時の遺伝形式)→タンパク質、というクリック先生のセントラルドグマは提唱時より揺るぎないものと思われます。RNAが遺伝の本体として焦点
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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家
RNAワールド説 (スコア:0)
実験としては更に一歩進んだけど、基本的にはRNAワールド説が更に補強された、ということで良いね?
Re:RNAワールド説 (スコア:2, 興味深い)
「酵素なしにRNAだけでも重合」ってタイトル、変だな。RNAだけでも重合を導いていればRNA酵素(リボザイム)だ。酵素=タンパク質ってイメージなんだろうけど。
それはそうと、元々リボソームのコア部分はrRNAっていうRNAなので、RNA単体でペプチド重合の機能をもっても、それは当たり前で、できなくないだろう…と思ってLMUのリリース見たら少しニュアンス違うな。
今回の実験で、RNA-ペプチドキメラ構造体が生成された、っていう部分に重きを置いているように読める。そして、より複雑なRNA-タンパク質構造体であるリボソームみたいなものも、これをベースに進化していけば作れるだろう、みたいなことを主張したいらしい。ただ、これは言うだけは簡単な、具体性がない雑な議論にも見える。
個人的には、一番難しい問題であろう、タンパク質をコードする遺伝暗号がどのようにできたのかとか、そういう部分には今回の結果は結局つながってこず、RNAワールド仮説を補強するものではないなあ・・・という感想。
# 昔RNA学会に居て、リボザイム研究に携わっていたのでAC
Re: (スコア:0)
元ACです。
解説ありがとうございます。私はよく分かっていなかったですね。
RNAワールド説とはちょっと違う話なのですね。勉強になりました。
やはりスラドに現在も生命科学畑の方がいて良かった…。
Re: (スコア:0)
同じ事を思った。
RNAワールドという単語自体は昔なんかの本で読んだけど、
どの本だったか忘れたな。たぶんブルーバックスのはず。
Re: (スコア:0)
元ACです。僕も知識があやふやだったので手元の本で確認しました。まとめると、
・RNAの一部は触媒としても働く(リボザイム)。
・リボザイムの発見をきっかけに、生命の起源についての研究が進み、地球に最初に多情した生命はRNAを遺伝子として用い、かつ酵素としても使用としていたと考えられるようになった。これをRNAワールドと呼ぶ。
・RNAワールド説を支持する証拠はいくつもある。例えば、
・多くの補酵素にはRNAが触媒として作用していた痕跡がある。
・アデノシン三リン酸(ATP)はリボヌクレオチドである。
・シグナル伝達物質であるサイクリックAMP(cAMP)も
Re: (スコア:0)
「ど」が何条個か付く素人なんで勘違いが過ぎているのなら無視してください
1980年代から90年代初めころに習った(その後30年Natureなどの記事を追っていないと思ってください)ときには、DNAとRNAには明確な役割分担と位階の上下(遺伝で引き継がれるのと発現にかかわるのはDNAのみ)みたいな記述があったと思うのだが、最近の生命科学の記事読んでいるとその辺の分類ってかなり曖昧になっている感じ?
#記憶のそこでは「ミトコンドリア」にあるのはミトコンドリアの外の細胞内の遺伝の発現にかかわらないから「ミトコンドリアRNA」って習った気がするのだが、今見るとどの記事もミトコンドリアにあるのは「DNA」って言っている……俺、認知症か…
Re: (スコア:0)
#4257613です。
専門な人がなかなか書かれないので、どどどどどど素人の僕が同じ本を見つつ書きます(なので鵜呑みにしないで下さい)。最近の生命科学の記事も追っていませんので、Natureとかの傾向も知りません。
僕が知る限り、DNAとRNAの境界や役割分担についての考えはそんなに変わっていないと思います。
RNAではなくてDNAが遺伝子の主力となったのは、RNAが不安定な物質だからなので、役割分担というより、DNA(安定)→mRNA(誕生時の遺伝形式)→タンパク質、というクリック先生のセントラルドグマは提唱時より揺るぎないものと思われます。
RNAが遺伝の本体として焦点