元論文にケチをつけるなら、せめて元論文を読んだ上でケチをつけましょう。 自分だったら、「距離数km~数10kmにあるもののコントラストから本当に距離を推定できるのか、既存物体を利用して検証できるはず。それが無いのはアヤシイ」とか、「撮影日を公開してよ。せめて何月だったぐらいは書かないと、ミサイルなのか機体なのか未知の怪物体なのか、あとの議論が続かなくなってしまう。」とか、「We state a significant number of objects whose nature is not clear.と書くなら、具体的な個数を書いてよ。」あたりを書くかなあ。
スペクトラムで距離 (スコア:2, 興味深い)
色で距離を見積もるってのが結構面白いな。
元が白だと仮定して、手前にどのくらい空気があるかでスペクトラムが変わるから、距離が分かる。
距離がわかればスピードも大きさも分かる、それで15Km/sとかが出てくる。
あと120Km離れた二箇所で撮影してるから物によってはそれで距離が分かると。
論文の最後に出てくるやつは高度1174Kmを282Km/s(!?)で飛んでたって。
20Hzで明滅を繰り返してるってのも面白い。
Re: (スコア:2)
元論文の図8近辺を見ると、
1. 観測したRGB値の特徴から色を推定(この例では黒体に一致したので完全黒体とした)
2. 写真上でのコントラストぼけが空気のレイリー散乱(空が青く見える原因)によると仮定して、距離を推定 (図8の例では5km)
3. 50フレーム/秒で撮影したものの1枚にしか写っていなかったことから速度の下限を推定(1枚にしか映らないことから最低52度/s。これと距離から最低7.2km/sとなる)
4. 各フレームの露光時間(1ms)と速度の下限、写真上の大きさから大きさの範囲を推定(図9の例だと3m)
という流れが書かれてた。手法としては興味深いけど、一番最初の色推定が精度悪そう・・・
Re: (スコア:0)
高速で移動してるのでそれだけでもボケは生じるだろうね
レイリー散乱によるボケは元々すごい小さいが、それが測定できるとは、さぞ凄まじい解像度だったんでしょうね(棒読み
かつ高速シャッターも切れるセンサだったんですね
ミー散乱の方が散乱が大きくなるだろうが、それは手持ちの機材では測定困難だろう
つか高速で移動するもののボケをレイリー散乱によるもの、とかしたら、撮影対象とても遠くにあることになるでしょうね
サンプルは一枚で結論を出したと(鼻ほじりながら
いや、要約ありがとうございます。その要約通りなら、雑誌「ムー」にでも載せるのが適当かと
Re:スペクトラムで距離 (スコア:2)
>レイリー散乱によるボケ
誤解があるようで。物体の手前にある空気が引き起こすレイリー散乱により小さくなるコントラストを計測しています。後ろにボケっていう言葉をつけちゃったのが悪かったかなあ。
>解像度、高速シャッター
例えば今回使われているセンサーの1つ、ASI 294 Proの仕様を見ると
・解像度:4144×2822
・露出時間:32μ秒~2000秒
とあります。他の図を見る限りそこそこ視野が広い条件で撮影しているようなので、解像度はあまり良くないですね。だからこそ、解像度の影響を受けにくいコントラストを使った手法を編み出したんでしょうけど。
一方、露出時間からすると実際に高速シャッターを切れるセンサだったようですね。
>サンプルは一枚で結論を出したと
本文に「これにより科学者らは空を移動する奇妙な物体を繰り返し観察できるようになったという。」とあるように、複数のサンプルが記録されています。また、図13では3枚の連続写真に写ったものも紹介されています。
ついでに子コメントにあるやつについても。
>かなり近い所を砲弾などが通ったら、ピントが合ってないのでボケますよね
ある写真に写り込んだ距離0.3kmにある給水塔に対し0~1kmという推定値が出たことから、このコントラストから距離推定をする手法は近距離でも問題なし!と元論文は主張しています。
元論文にケチをつけるなら、せめて元論文を読んだ上でケチをつけましょう。
自分だったら、「距離数km~数10kmにあるもののコントラストから本当に距離を推定できるのか、既存物体を利用して検証できるはず。それが無いのはアヤシイ」とか、「撮影日を公開してよ。せめて何月だったぐらいは書かないと、ミサイルなのか機体なのか未知の怪物体なのか、あとの議論が続かなくなってしまう。」とか、「We state a significant number of objects whose nature is not clear.と書くなら、具体的な個数を書いてよ。」あたりを書くかなあ。
あとオフトピだけど「(鼻ほじりながら」なんて書くと馬鹿っぽく見えちゃうよ。やめたほうがよいかと。
Re: (スコア:0)
>物体の手前にある空気が引き起こすレイリー散乱により小さくなるコントラスト
それはボケによるものですね
>解像度の影響を受けにくいコントラスト
その説明では良く分からないですね。暇だったら原文当たります。空間情報抜きで、コントラストだけでとかは、必要な情報が欠落するだけのように思えます
>複数のサンプルが
それはこちらが斜め読みしすぎたのでしょう。気を付けます
>このコントラストから距離推定をする手法は近距離でも問題なし
それでは給水塔では問題なかったと主張している事しか分かりません。
本当に手法に問題が無かったのかすら分かりません
地表付近ならミー散乱の影響
Re: (スコア:0)
さて鼻ほじってた素人がペーパーに眼を通したよ
意見を書く
実際に距離が判るもので校正したのは給水塔だけ
これは300mの距離にあるものが0プラスマイナス1kmとなった
こういうものの精度は精度が一桁位なのか?
正面にあるものの距離が-1kmかもしれない、とかはさておき、
精度はかなり良くない
グラフを見ると給水塔の明るさは0になっていて、RGB各チャンネルで強度0である。これが距離0という結果になったのだろうが、それをもって正しく測定できたとは言えないだろう
遠方で大気が薄くなった状態での精度はさらに悪くなるはずだが
遠方での校正はしていない
飛行機でも撮影すれば良いのだろう