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宇宙

iPhone 7、日本のGPS補完システム「みちびき」に対応 35

ストーリー by hylom
最近日本ローカル技術に注力しているのだろうか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

ITmediaによると、iPhone 7およびiPhone 7 Plus、Apple Watch Series 2が日本の準天頂衛星「みちびき」に対応したそうだ。

2010年に打ち上げられた「みちびき」は日本におけるGPSの測位精度向上を目的に打ち上げられた人工衛星。2011年には測位精度の改善が確認されたとされている。

なお、政府は2017年以降にみちびきと同様の衛星を複数打ち上げる予定で、「日本版GPS」などともされている。

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火星

金星上で長さ1万kmほどの弓のような模様が観測される 8

ストーリー by hylom
謎の文明によるもの、ではなさそう 部門より

金星探査機「あかつき」が、金星の北半球から南半球にまたがる長さ約1万km、幅数百kmの弓状の模様を観測したそうだ(立教大学の発表Nature Geoscience掲載論文natureasia.com日経新聞ハザードラボ)。

この模様はあかつきに搭載された中間赤外カメラ(LIR)によって2015年12月に撮影されたもの。4日間に渡る観測期間中、常に同じ場所にとどまっていたという。金星では「スーパーローテーション」と呼ばれる、秒速100mにも達する強い東風が吹いているが、この影響を受けていないことからその形成メカニズムが注目されたという。

研究者らが調査したところ、この模様の中心部分直下には標高約5kmの大陸が存在していたという。この地形を模擬した数値シミュレーションを行ったところ、高度10kmの下層大気における気圧変化によって模様が生成されることが示されたそうだ。

なお、この模様は2016年1月には観測されなくなり、別の時期に別の場所で同様の構造が確認されたという。

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JAXA

人工衛星「きく8号」運用終了、東日本大震災の災害支援でも活躍 42

ストーリー by hylom
お疲れ様でした 部門より

JAXAが1月10日、技術試験衛星VIII型「きく8号」の運用を終了したことを発表した。

きく8号は2006年12月に打ち上げられた衛星で、衛星通信や測位システム構築のための試験を行うことを目的に打ち上げられた。本来のミッション期間は3年だったが、その後も運用は継続され、東日本大震災時には人工衛星回線の提供にも使われていた(JAXAの発表)。

運用終了はバス設計寿命の10年を超え、また燃料も残り少なくなっていることから決定された。運用終了に伴い、衛星を静止軌道から離脱させて停波を行ったとのこと。

13124559 story
医療

「糸で回す円盤」のおもちゃをベースに作られた遠心分離機 42

ストーリー by hylom
そんなに凄い仕組みだったのか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

スタンフォード大学の研究者らが、20セントのコストで作れ、手動で動かせる遠心分離機を開発したそうだ(TechCrunchNature Biomedical Engineering掲載論文Standord大学のニュース記事)。

紙の円盤に2つの穴を空け、そこにそれぞれ糸を通し、糸をねじってから引っ張ると円盤が回転する、というおもちゃからアイデアが浮かんだというもの。研究者らがこのおもちゃの回転速度を測ってみたところ、遠心分離機として使用するのに十分な速度だったことから研究が進められたという。

このデバイスはPaperfugeと名付けられ、血液からマラリア原虫を分離することにも成功しているという。

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医療

飲酒後に空腹を感じる理由が明らかになる 22

ストーリー by hylom
そんな仕組みがあったのか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

飲酒後にラーメンやアイスクリームが食べたくなるのは、アルコールが食欲にかかわる脳の神経細胞に作用するのが原因という研究結果が発表された(Nature Communications掲載論文Nature Asia朝日新聞BBCSlashdot)。

アルコールが食べ過ぎの原因になることは以前より知られていたが、その理由は明らかにされていなかったという。そもそもアルコール(エタノール)はカロリーが高いため、普通に考えれば摂取によって食欲が抑えられるはずなのだが、今回の研究結果によるとアルコールには脳内で食欲や飢餓状態を引き起こす神経を活性化させ、食欲を増進させる作用があることが分かったという。

また、マウスを用いた実験でも、空腹感を助長する「Agrp」という神経細胞がアルコールによって活性化することを確認できたそうだ。この神経細胞はマウスと人間とで共通だという。

13124434 story
JAXA

JAXA 最小規模固体燃料衛星打ち上げロケットSS-520 4号機 打上失敗 2段点火せず 31

ストーリー by hylom
一筋縄ではいかなかった 部門より

JAXAが15日、小型ロケット「SS520」の打ち上げを行ったものの、打ち上げから約20秒後に機体からの信号受信ができなくなったため、第2段モータの点火を中止し、打ち上げに失敗した。なお、ロケットは内之浦南東海上の予定落下区域に落下したとのこと(JAXAの発表NHK)。

SS520は世界最小という小型サイズで、固体推進剤を使用するロケット(過去記事:JAXAが世界最小のロケットを使った超小型衛星打ち上げを発表)。今回の打ち上げでは東京大学が開発した超小型衛星「TRICOM-1」を搭載していた。

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電力

オランダ鉄道が風力で電車を運行 89

ストーリー by headless
風車 部門より
route127 曰く、

オランダ鉄道は1日から、風力発電による電力ですべての電車を運行しているようだ(化学業界の話題の記事AFPBB Newsの記事)。

オランダといえば風車小屋が有名だが、実際に16世紀末から17世紀にかけて活躍したシモン・ステヴィンはオランダの強い風を利用して帆走車を製作している。

オランダ鉄道では2016年に電力の大半を風力発電でまかなっており、少なくとも半年前には2017年の完全移行を発表していたようだ。昨年末には2017年1月1日以降すべての電車が風力発電で走るとも報じられている(オランダ鉄道の記事Eneco NS Groene TreinTreinreiziger.nlの記事AD.nlの記事[1][2])。

13123685 story
スラッシュバック

SpaceXが5か月ぶりのFalcon 9ロケット打ち上げ、海上での回収も成功 19

ストーリー by headless
復活 部門より
SpaceXは日本時間15日、昨年8月以来5か月ぶりとなるFalcon 9ロケットの打ち上げを米国・カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地で実施した(WebキャストSpaceXのニュース記事SpaceXのツイート[1][2]Iridiumの更新情報)。

今回のミッション「Iridium-1」はIridiumのNEXT衛星10基を地球低軌道に投入するというもの。Falcon 9ロケットは日本時間15日2時54分に打ち上げられ、4時15分までに10基すべての配置完了を確認。打ち上げは成功した。ロケット第1段は打ち上げからおよそ8分後、太平洋上のドローン船「Just Read the Instructions」に着陸、回収も成功している。ドローン船上での回収成功は今回で5回目だ。なお、Iridium NEXT衛星は合計70基の打ち上げが計画されており、今後6回にわたってSpaceXが打ち上げを行う。

Falcon 9ロケットは昨年9月に打ち上げ前の試験で爆発事故が発生し、原因の調査が進められていた。原因としては、液体酸素タンク内の圧力を維持するためのヘリウムを格納するカーボンの外装とアルミニウムのライナーを組み合わせた圧力容器(COPV)の問題であることが10月時点で特定されていたが、1月2日に調査の完了と打ち上げの再開計画が発表された。短期的には固体酸素の発生を防ぐため、より温度の高いヘリウムを格納できるようCOPVの設定を変更するなどの措置が行われ、長期的にはCOPVの設計変更が計画されている。なお、今回のミッションは1月8日の実施予定が天候不順により延期されていた。
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ニュース

シカに交尾を試みるサルが確認される 39

ストーリー by hylom
羊に交尾を試みる人間の存在は…… 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

鹿児島県屋久島で、サルがシカに交尾を試みるという極めて珍しい場面が撮影されたとのことで、その事例が学術誌「Primates」で報告された(論文AFPBBITmedia)。

種が大きく離れた生物間での異種間交尾は珍しく、科学研究として記録されたのは今回がわずか2例目だという。撮影された写真や動画では身体の作りが違うためか実際の交尾には至っていないものの、サルがシカのお尻のあたりで腰を動かしている様子が確認できる。研究チームのマリー・プレ氏はAFPの取材に対して「曖昧さは一切なく、明らかに性行為だ」と指摘している。異種間交尾の科学論文は2014年にペンギンとオットセイの事例が報告されたのが世界初とのこと。

なお論文では、この行動の理由として、雄ザルが群れに属しておらず交尾相手が不足していたが、繁殖期を迎えてしまったため、と分析している。

13122103 story
宇宙

2022年、2つの天体の衝突を肉眼で観察できる可能性 39

ストーリー by hylom
1800年前の出来事です 部門より

2022年に白鳥座付近で天体の衝突が発生し、それによる爆発を肉眼で観察できる可能性があるそうだ(Calvin CollegenprSputnikSlashdot)。

衝突が発生するのは、白鳥座内に位置し、地球から1800光年離れた場所に存在するKIC 9832227という接触連星。接触連星は距離の近い連星であり、KIC 9832227は徐々にその距離が近づいているという。そのため、2022年には2つの天体が接触し爆発し、それによって大きな光が観測できる可能性があるという。

13120635 story
医療

九州大学の研究者ら、アトピー性皮膚炎のかゆみの原因となるタンパク質を特定 24

ストーリー by hylom
治せるようになるのだろうか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

九州大の研究者らが、アトピー性皮膚炎のかゆみの原因となるタンパク質を特定したと発表したNHK朝日新聞Nature Communications誌掲載論文)。

「DOCK8」という分子を欠損した患者が重度のアトピー性皮膚炎を引き起こすことが知られているが、遺伝子操作でDOCK8を欠損させたマウスでは、ヘルパーT細胞が大量の「IL-31」という物質を作りだし、これがかゆみを引き起こすことを確認できたという。また、IL-31の生成は「EPAS1」というタンパク質が重要な役割を果たしていることや、遺伝子操作でEPAS1が増えないようにしたマウスではIL-31が減って症状が抑えられたことも確認できたという。

研究チームではこの結果を、EPAS1を抑える薬の開発に繋げたいとしている。なおIL31自体を抑える抗体医薬の開発も進んでいるが、このタイプの薬は一般的に薬価が極めて高いという。

13119956 story
地球

南極で巨大氷山が分離し、海面が上昇する恐れ 34

ストーリー by hylom
浮遊する千葉 部門より

南極半島の「ラーセンC」と呼ばれる棚氷の亀裂が広まっているという。このまま亀裂が伸びると、千葉県とほぼ同じ面積の巨大な氷山となり漂流する可能性があるそうだ(NHKLive Science)。

イギリスの南極調査プロジェクトMIDASが明らかにしたもの。分離の影響で棚氷が崩壊するといったことが発生した場合、海面上昇が起こる可能性があり、もしラーセンCの棚氷のすべてが沈んだ場合、世界の海面が4インチ(10センチメートル)ほど上昇する可能性があるという。

ラーセン棚氷はA、B、Cの3つに分かれていたが、ラーセンAは1995年に、ラーセンBは2002年に崩壊している。

13119903 story
地球

月は地球への連続した小惑星衝突によって生まれた、という説 14

ストーリー by hylom
遠い昔の話 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

月は地球に小さな天体が複数回衝突した結果生まれた、という新たな説が発表された(Nature Geoscience誌掲載論文AFP)。

月の起源としては、直径が地球の約半分程の惑星が地球に激突して生まれたというジャイアント・インパクト説が有力とされていた。しかし、この説では月の組成が地球の組成とほぼ同じ理由を説明できないという。

今回発表された新説は、複数の小さな天体が地球に衝突し、それらの破片が集まって月になった、というもの。この説では月の成分が地球の成分とほぼ同じである理由が説明でき、コンピュータシミュレーションにとってこの説の妥当性も確認されているという。

13119043 story
地球

「地球温暖化の休止」が無かったことを裏付ける論文が発表される 27

ストーリー by hylom
新大統領はどう出るか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

米海洋大気局(NOAA)は2015年、1998~2014年に起きた温暖化が一部見過ごされていたという発表を行ったのだが、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)のZeke Hausfather氏らの研究チームが、これを裏付ける研究論文を発表した(Science Advences形成論文AFP)。

NOAAの発表では海洋気象ブイによる海水温測定がそれ以前の火曜気象観測船による測定よりもやや低い温度を示す傾向があると指摘、これによって近年の地球温暖化が一部見過ごされていたとしていたが、今回発表された論文はこれを裏付けるものとなる。

NOAAの発表は地球温暖化懐疑主義者らから反発を招いており、米共和党内の議員から圧力がかけられたこともあった(Ars TechnicaSlateSlashdot)。

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NASA

NASA、ディスカバリー計画に2件の小惑星探査を選定 5

ストーリー by hylom
何があるのか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

NASAは5日、月・惑星探査ミッションプログラム「ディスカバリー計画」において、木星トロヤ群の小惑星を探査する「Lucy」と、メインベルトのM型小惑星を探査する「Psyche」の2つのミッションを選定したことを発表した(プレスリリース日本惑星協会月探査情報ステーションSlashdot)。

Lucyは2021年打ち上げ予定のミッションで、木星のL2とL4のラグランジュ点にあるトロヤ群小惑星と呼ばれる複数の天体をフライバイ観測するもの。観測期間が2027-2033年におよぶ長期のミッションで、二重小惑星Patroclusなどの観測が予定されている。

一方Psycheは2023年打ち上げ予定のミッションで、その名の通り火星と木星の間のメインベルトの小惑星Psycheを探査するもの。Psycheは金属質のM型小惑星の中でも最大のもので、惑星のコアの研究に繋がると考えられている。Psyche到達は2030年の予定。

今回の選定はディスカバリー計画における13/14番目のミッションとなる。最終候補には金星探査やNEO観測用望遠鏡など計5件が残っていたが、選定された2件がともに小惑星探査ミッションという事で、奇しくもNASAの小惑星重視の姿勢が示される形となった。

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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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