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サイエンス

世界初、シーラカンス標本2種同時公開 28

ストーリー by headless
比較 部門より
masakun 曰く、

福島県いわき市のアクアマリンふくしまで22日、世界初となるシーラカンス標本の2種同時公開が始まった(アクアマリンふくしまのニュース記事)。

4億年ほど前から地球に生息するシーラカンスの化石は90種以上確認されているが、現生種で確認されているのはラティメリア属の「アフリカシーラカンス」と「インドネシアシーラカンス」の2種のみ。アクアマリンふくしまでは、これまでアフリカシーラカンスの標本を展示していた。

新たに展示されるインドネシアシーラカンスは昨年8月、インドネシア科学院(LIPI)との共同研究のため、アクアマリンふくしまに輸送された。11月に解剖後ホルマリンでの固定が終了したため、LIPIに返却するまで同館1階の「シーラカンスの世界」で展示される。

アフリカシーラカンスはアフリカ大陸インド洋側、インドネシアシーラカンスはインドネシア周辺に分布するが、この2種類は遺伝子の研究において分類されているだけで、外見上の違いは体色以外よく分からないという。

展示にあたってアクアマリンふくしまは「外見の違いは・・・わかりません!! 違いを発見すればなんと!論文が書けます。ぜひチャレンジしてください」とツイートしている。

展示期間は4月22日から夏季までとなっており、終了期日は未定とのことだ。

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サイエンス

絶対零度より低い温度で「負の質量」を観測したとの報告 41

ストーリー by hylom
何がどうなっているのだ 部門より

米ワシントン州立大学の研究者らが、「負の質量」を持つ物体を確認したと発表した(PC Watch、ITライターのゆきまさかずよし氏のTweet)。

「負の質量」を持つ物体は、たとえばある方向への力を加えると、その方向とは反対方向に加速する。研究者らはルビジウム原子を使ってこの現象を確認したという。ただしこの現象は絶対零度近くで粒子が並のように振る舞う状態になっている場合でのみ発生し、また生成できる確率もまだ低いという。

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JAXA

4月23日にJAXAの調布市・三鷹市4研究所の一般公開が行われる 9

ストーリー by hylom
普段なかなか見られないものが 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

今年も4月23日に調布市および三鷹市にあるJAXA調布航空宇宙センター、海上技術安全研究所、交通安全環境研究所、電子航法研究所の4研究所の一般公開が行われる(JAXA調布航空宇宙センター海上技術安全研究所交通安全環境研究所電子航法研究所)。

解説員の方に、普通の人はまずしないけど嫌味や悪意のないアレゲな質問をすると喜んでくれる確率は非常に高く、聞いたこと以外の事も色々と教えてくれるため楽しく過ごせます。 個人的には海上技術安全研究所の古い方の造波装置で、装置に使っているモーターの出力に始まって構造・制御方法から開発時の苦労した点などを聞いた際の、説明員の方の嬉しそうな顔をよく覚えています。

なお、4つをガッツリ回ると完全に時間が足りないので、注意しましょう。

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宇宙

世界中の電波望遠鏡を組み合わせてブラックホールを撮影するプロジェクト、観測完了 20

ストーリー by hylom
ブラックホールは見えるか 部門より

世界中の電波望遠鏡を活用してブラックホールを観測するプロジェクト「Event Horizon Telescope(EHT)」による撮影が4月1日から14日にかけて行われた。取得したデータを集めて画像化するのには数ヶ月以上がかかるとのことだが、今回の撮影で初めて「ブラックホールの影」の画像が得られる可能性があるという(ナショナルジオグラフィック東京新聞アルマ望遠鏡プロジェクト)。

EHTでは米国やメキシコ、フランス、スペイン、南極などに設置されている電波望遠鏡をリンクさせ、巨大な電波望遠鏡として使用することで高い解像度の画像を得ることを目指している。観測対象は天の川銀河の中心、地球から2万6000光年離れた場所にあると考えられている超巨大ブラックホールなど。重力によって光も吸い込まれるため、直接の観測は今までできていなかったそうだ。

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医療

他人の顔を覚える能力をテストできる「Face Memory Test」 36

ストーリー by hylom
ガチなテストだった 部門より

ロンドン大学バークベックカレッジが、人の顔を覚える能力をテストするという「Cambridge Face Memory Test」なるものを公開している(ギズモード・ジャパン)。

テストの所要時間はおよそ20分で、まず顔を提示されるのでそれを記憶し、続いて表示された3つの顔写真から覚えた真生を選択する、というもの。大人の平均スコアは80%程度とのことで、60%以下の場合は顔を識別できない「相貌失認」の可能性があるそうだ。

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サイエンス

なぜ靴ひもはいきなりほどけるのかを実験で解明 71

ストーリー by hylom
そんな気はしていたが 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

なぜ靴ひもは歩いているときにいきなりほどけるのか、という長年の謎が解き明かされたそうだ(AFPProceedings of the Royal Society A掲載論文)。

トレッドミルで走っている間に靴ひもがほどけていく様子を高速カメラで撮影して分析したところ、足が地面を蹴る衝撃が伝わって結び目に伸びや緩みが発生し、さらに足を前後に動かすことによって生じる慣性によって靴紐の端に生じる力によって靴紐がほどけていくことが分かったという。

また、ほどけにくい靴ひもは存在するものの、絶対にほどけない靴ひもは存在しないことも分かったという。

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宇宙

宇宙空間で蒸留酒を造るにはどうすれば良いか 39

ストーリー by hylom
メイドインスペース 部門より

「バドワイザー」で知られるビールメーカーAnheuser-Buschが、宇宙空間でビールを提供するための研究に資金提供を行うという(Anheuser-Buschの発表)。最終的には火星でビールを飲むことを目指しているようだ。これに対し、宇宙ではビールよりも蒸留酒のほうが適しているのではないかという話がWIREDで検討されている)。

記事によると、宇宙で蒸留酒を造ることを考えた場合、材料についてはあまり懸念はないが、発酵の際に適切な重力を与える必要があるほか、無重力下では蒸留が難しい点が指摘されている。そのため、アルコールの度数を強くするために別の手段を利用する必要があるようだ。

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NASA

土星の衛星「エンケラドス」で水素が観測される 32

ストーリー by headless
観測 部門より
hylom 曰く、

9月に土星の大気圏へ突入してミッションを終了する土星探査機「カッシーニ」だが、2015年に土星の衛星「エンケラドス」周辺を通過した際に観測したガスに、水素分子が含まれていたことが明らかになった(NHKニュースの記事BBCニュースの記事AFPBB Newsの記事)。

この水素はエンケラドスの海底にあると推定される熱水由来と考えられており、そこに生命体が存在する可能性があるようだ。

カッシーニは2005年にエンケラドスの表面から噴出されるプルームを観測して以降、繰り返しプルームの中を通過しており、メタンやホルムアルデヒドといった有機化合物を発見している。最後に通過した2015年10月には、エンケラドスの表面から48km上空にまで迫り、水素分子(H2)を発見したとのこと。研究者はエンケラドスで微生物が発見されたわけではないが、微生物の食物が発見されたと述べている。研究成果は4月14日付でScienceに掲載された(Scienceの記事)。

また、4月13日には、ハッブル宇宙望遠鏡の観測により、木星の衛星エウロパで特定の場所から繰り返しプルームが噴出されているとする研究成果がThe Astrophysical Journal Lettersに掲載されている。これを受けてNASAでは、海が存在すると考えられる衛星を太陽系の「Ocean Worlds」として紹介している(NASAのプレスリリース動画)。

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英国

鮮やかなピンク色のハサミを持つ新種のエビ、ピンク・フロイドにちなんだ学名が付けられる 27

ストーリー by headless
新種 部門より
パナマの太平洋沿岸で発見された新種のエビに、英ロックバンド「ピンク・フロイド」にちなんだ学名「Synalpheus pinkfloydi」が付けられた(論文アブストラクトThe Vergeの記事BBC Newsの記事)。

ツノテッポウエビ属(Synalpheus)のエビは、左右で大きさが異なるハサミ状の第一脚を持ち、大きい方のハサミを閉じる時に大きな音を出す。これは餌となる小魚などを衝撃波で攻撃するためと考えられており、Synalpheus pinkfloydiでは210デシベルに達するという。

Synalpheus pinkfloydiのハサミは赤みの強い鮮やかなピンク色をしている。発見した英オックスフォード大学の研究チームでは以前からピンク色のエビを発見したらピンク・フロイドにちなんだ名前を付けると決めており、今回これが実現したようだ。英名は「Pink Floyd pistol shrimp(ピンクフロイドテッポウエビ)」が提案されている。
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医療

トクホ「難消化性デキストリン」に疑問の声 34

ストーリー by hylom
さすがにこれだけで痩せるというのは大間違いでしょ 部門より

特定保健食品(トクホ)素材として認定されている「難消化性デキストリン」に対し、「脂肪の排出」効果はないのではないかという話が出ている(Yahoo!掲載のデイリー新潮記事)。

難消化性デキストリンは食物繊維の一種で、食後の血糖値の急激な上昇を防ぐ作用があると言われている。また、食物繊維なので排便促進などの整腸効果もあるほか、胃の中で膨らんで満腹感を与えたりする効果もあるとされている。ただ、「脂肪の排出」効果についてはいくつかの論文はあるものの、有意な効果があるかどうかは分からないという。

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サイエンス

「学歴の高い人ほど子供が少ない」という問題 100

ストーリー by hylom
学歴なんていらない、という人が増える問題 部門より
aruto250 曰く、

既に旧聞となってしまったが、アイスランドの研究チームがより多くの時間を教育に費やす傾向のある遺伝子群が減少傾向にあるという研究結果を発表した。この発表についてのNewsweekの記事によると、つまりは高等教育を受けるために時間をかけたことにより婚期が遅れるということであるようだが、ニュースリリースには

However, it appears that higher POLYedu scores have a substantial effect on delayed reproduction that is independent of the actual education attained. The effect is stronger in women than men.

《POLYedu(研究チームが算出した教育レベルに関する遺伝子群のスコア)の高さは、実際の学歴とは関係なく生殖時期の遅れをもたらしている》

との一文もあり、単純に時間的な制約だけの問題ではないことを示唆している。

個人的には、人間も未だに生存と繁殖の競争に生きているものの、医療の発展によって知恵を絞って生き残るタイプの有利さが(相対的に)失われ、繁殖力の高いタイプの人々が圧倒的に優勢になってきているように見える。現代の社会はPOLYeduスコアの高い層が有利になるシステムのために勢力の不均衡が目立たないが、誰の目にも明らかになった時には衝突が避けられないんじゃないだろうか。

結局は、結婚するのが当然という圧力のもと、見合いや縁組みで一律早々に結婚し繁殖する方式が、結果的には遺伝的な多様性を維持することに寄与していたのかも知れない。だとすると今は学問の発展と引き換えにそのボーナスを取り崩している段階ということか。

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NASA

1997年に打ち上げられた土星探査機「カッシーニ」、9月に引退。土星の大気圏に突入へ 18

ストーリー by hylom
今までありがとう 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

NASAは4月5日、土星探査機「カッシーニ」を9月15日に土星の大気圏に突入させる計画を発表した。この計画をもってすべての任務が終了する(NHKナショナルジオグラフィックPopular ScienceSlashdot)。

カッシーニは1997年に打ち上げられ、その観測によってさまざまな発見をもたらしてきた。しかし、まもなく燃料がなくなるとのことで、現在「最後のミッション」が行われている。このミッションは土星や土星の環に接近して観測を行うというもので、すでに12月には「F環」に最接近し、その様子の観測などが行われている。

また、今月26日には土星とその輪の間に入り、輪の詳しい仕組みや土星の大気の状態の観測などを行う計画だそうだ。。22回に渡って土星と環の間の狭い空間を通過する計画だが、このとき環の粒子がカッシーニにぶつかってトラブルが発生する可能性もあるという危険性もあるという。その後、9月15日に土星の大気圏に突入する。

大気圏突入によってカッシーニは破壊されるが、これは探査機に付着した微生物などが原因で今後の宇宙探査に影響が出ないようにするためでもあるようだ

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宇宙

仏領ギアナのロケット発射場、デモ隊に占拠される 34

ストーリー by hylom
格差 部門より
AC0x01曰く、

南米の仏領ギアナにあるクールー宇宙センターが賃上げや治安の改善を求めるデモ隊に占拠されるという事態になっているそうだ(AFP)。

3月後半にはデモにより宇宙センターへの道が封鎖されたと報道されていたが(sorae.jp)、新たに発射場が占拠されたということであれば事態は拡大しているのだろうか。AFPの映像ではロケットの近くを歩くデモ隊の姿が見て取れる。

3月末にはアリアン5が、4月4日にはソユーズの打ち上げが予定されていたそうだが、これでは当面は延期が続くだろう。

13220774 story
サイエンス

国立情報学研究所の論文データベースからPDFが消える 34

ストーリー by hylom
困るのは研究者 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

国立情報学研究所の運営する論文データベース「CiNii」で公開されていた論文PDFが3月末で閲覧できなくなる状況となっている。政府が論文の公開場所としてJ-STAGEに移行する方針を示したのだが、移行作業は各学会に任されており、一部の学会でCiiNiでの論文公開終了までの移行が間に合わなかったという状況らしい(ITmedia)。

ただ、移行自体は2014年より進められており、それなりに猶予期間はあったため、どうしてこのような状況になったのかはよく分からない。コンテンツ移行先(PDF)を見ると、一部の学会はJ-STAGEに移行せず独自に提供を行う方針のようでもある。

13219280 story
サイエンス

車と衝突して死ぬ鳥はそうでない鳥よりも脳が小さい傾向がある? 48

ストーリー by hylom
そういう問題なのか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

車と衝突して死ぬ鳥は、回避できる鳥よりも脳が小さい傾向があるという(AFP)。

フランス国立科学研究センターの研究者らが251種・合計3521羽の鳥の死骸を調べてまとめた結果、体長の割に脳が小さい鳥のほうが衝突を回避する能力が低いことが分かったという。

まあ鳥類は情報処理能力を、視覚・飛行処理に大振りした軽量脳でどうにか飛行可能なのだから、わずかな余剰処理能力の大小の差は大きいのだろう。

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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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