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地球

Googleマップで地球上のあらゆる地点をコード化するPlus Codesが利用可能に 113

ストーリー by headless
路地 部門より
taraiok 曰く、

Google Indiaは13日、Googleマップでインドのユーザーが場所を指定しやすくなる「Plus Codes」が利用可能になったことを発表した(9to5Googleの記事Firstpostの記事Slashdotの記事)。

Plus Codesは地球上の地域をおよそ100km×100kmのタイル状に分割し、それぞれに4文字のグローバルコードを割り振る。分割されたタイルに6文字のローカルコード(編注: 「〇〇〇〇+〇〇」という形式)を割り振ることで、地球上のあらゆる地点を指定できる。インドのGoogleマップのユーザーは、アプリを使用することにより任意の地点のPlus Codeを簡単に見つけることができる。

このシンプルかつ一貫性のあるアドレッシングシステムは、従来の記述方式では容易に見つけられない地域に住む人たちのため、2015年に開発された。世界銀行によると、世界の都市人口の半分が名前のない道沿いに住んでいるという。Plus Codesはオープンソースなので、さまざまな製品に無料で組み込むことができる。Googleは、この新しいフォーマットがこれまでの住所を置き換えるとは考えていないが、アフリカのカーボベルデ共和国では、郵便配達用途でPlus Codesが使われているという。

Plus Codes自体は日本版のGoogleマップでも利用可能で、日本国内の任意の地点をPlus Codeで指定することも可能だ。たとえば、東京・上野公園の西郷隆盛像は「8Q7XPQ6F+PM」(エリアコード: 8Q7X、ローカルコード: PQ6F+PM)で、「8Q7XPQ6F+PMV」のようにローカルコードに1文字加えればさらに細かい範囲を指定することもできる。また、「PQ6F+PM+東京」のように人が見てわかりやすい「ローカルコード+都市名」表記も可能となっており、Google India Blogの記事ではこちらの表記が紹介されている。なお、モバイル版の「マップ」アプリやPlus codesのWebサイトで提供されているマップ機能を使用すれば、任意の地点のPlus Codeを確認できる。

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バイオテック

NASAのスコット・ケリー宇宙飛行士、長期の宇宙滞在で遺伝子そのものが変化したわけではない 21

ストーリー by headless
双子 部門より
1年近く継続して国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したNASAのスコット・ケリー宇宙飛行士は遺伝子の7%が変化し、一卵性双生児のマーク・ケリー宇宙飛行士とは遺伝子が一致しなくなったなどと報じられているが、実際はそういう話ではないようだ(NASAのニュース記事GeekWireの記事Ars Technicaの記事The Vergeの記事)。

NASAは長期の宇宙滞在による宇宙飛行士の生物的変化を研究しており、スコット宇宙飛行士のテロメアの長さが宇宙滞在中に長くなったことや、遺伝子発現シグネチャーの変動が大きかったこと、腸内細菌のバランスが変化したことなどを含む事前結果が1月2月に発表されている。一連の報道を受けてNASAはニュース記事に追記し、7%変化したのは環境によって変動する遺伝子発現であることや、地球に帰還して6か月後にも元に戻っていなかったが、変動はわずかであることを明確にした。根本的にはスコット宇宙飛行士の遺伝子が変化したわけではなく、現在も一卵性双生児のままだという。

これについてスコット宇宙飛行士は、自分の遺伝子が7%変化した話を(Newsweekの)記事で知ったとし、マーク宇宙飛行士を自分の一卵性双生児と呼ばなくて済むようになるとツイート。それにマーク宇宙飛行士も乗っかり、かつて自分には一卵性双生児の兄弟がいたが、こんなこと(CNN.comの記事)になってしまったとツイートしている。
13552828 story
ニュース

「花粉を水に変えるマスク」に対し疑問の声多数、ニセ科学か? 104

ストーリー by hylom
またとんでもないものが 部門より

最近、「花粉を水に変える」という効能をうたったマスクが販売されているが、これに対し各所で疑問の声が出ている(伊藤剛氏のTweetNATROM氏のTweetTogetterまとめ)。

詳細は不明だが、このマスクには光触媒反応を利用してタンパク質を分解する機能があり、それによって「花粉を水に変える」という。

光触媒については科学的に検証が行われており、酸化還元作用や超親水作用があることが発見されている。また、この効果を利用した汚れの付きにくいガラスや、酸化還元作用を利用した抗菌・脱臭機能を持つ素材などは実際に実用化されており、効果も確認されている。ただしエネルギー効率は悪いため、酸化還元作用によってタンパク質の分解を行うことは理論上は可能だが、それを実際に行うには大量の強い光が必要になるとされる(東京大学による光触媒の解説)。

五本木クリニック院長ブログによると、酸化チタンや銀、ハイドロキシアパタイトなどを使った複合光触媒物質シートを含むコヨリを鼻に詰めることで、12人中11人で花粉症の諸症状を軽減する効果が見られたという論文があるそうだ。しかしこの論文では比較条件が適切でなく、これだけで花粉症に効果があると言うのは難しいという。さらに、この論文の著者は「花粉を水に変えるマスク」を販売している会社の経営者だそうだ。

「水商売ウォッチング」などニセ科学に対する批判で知られる山形大学・ 天羽准教授もこの論文について「研究論文としてはお粗末この上ない」とし、根拠がないと批判している(花粉を水に変えるマスクに飛びついてはいけない)。

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バイオテック

脂肪の蓄積をコントロールするタンパク質が特定される 10

ストーリー by hylom
単純に人間に適用するのは大変そうではある 部門より

豪Monash Universityの研究者らが、脂肪の蓄積をコントロールするタンパク質を特定したと発表した(Cell Reports掲載論文ScienceDailyBusiness Insider)。

このタンパク質は「carnitine acetyltransferase(Crat)」と呼ばれており、「飢餓状態」や急激な体重減の際などに働き、体を脂肪を蓄えるようなモードに切り替えるという。これを利用することで、肥満やメタボリック症候群などの患者に対する治療が行える可能性がある。

研究によると、遺伝子操作でこのタンパク質が働かないようにしたマウスを断食状態にして実験を行った。通常、断食後はエネルギーを脂肪として蓄えやすくなる傾向があるが、このマウスは断食後も体に脂肪を蓄えにくく、脂肪をより速く消費することが確認できたという。

13550474 story
宇宙

月のゴミがお宝になる可能性 45

ストーリー by hylom
月面に博物館ができる日は来るか 部門より

月には人類による100トン以上の廃棄物が放置されているそうだ(GIGAZINELiveScience)。

この「廃棄物」には、人類が月に降り立った際に残されたものだけでなく、月に放置されてきたさまざまな探査機なども含まれる。月の大気は真空に近いことから、放置された廃棄物の多くはそのままの形で残っていると思われるという。いっぽう、こういった廃棄物は歴史的な価値があるものも多いため、もし今後人間による月旅行が一般的になったとき、廃棄物が「観光名所」になる可能性もあるという。

13550476 story
宇宙

カップ焼きそばのフタに張り付いたまま捨てられるキャベツは年間約4.17トン? 140

ストーリー by hylom
自分は箸で取る派 部門より

カップ焼きそばの具の定番であるキャベツだが、日清食品によると、湯切りなどの際にカップ焼きそばに張り付いてそのまま捨てられるキャベツの量は、同社の「U.F.O.」だけでも年間約4.17トンに上ると推定されるという(日清食品ITmedia)。

同社によると、湯切りのあとに蓋に張り付いているキャベツは平均4.8枚であり、これとU.F.O.の年間販売数量からこの数値が割り出されたようだ。

そのため、同社は湯切り後に蓋を叩き、キャベツを容器内に落としてから蓋を捨てることを推奨している。

13550391 story
ニュース

訃報:宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング博士 59

ストーリー by hylom
お悔やみ申し上げます 部門より

宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング氏が亡くなった。76歳だった。(BBClivedoorニュース)。

ホーキング氏は宇宙やブラックホールなどに関する研究で知られ、ホーキング放射などのさまざまな理論を提唱した。また、宇宙理論に関する一般向け著書でも知られており、「ホーキング、宇宙を語る」はさまざまな言語に翻訳されるベストセラーとなっている。

また、ホーキング氏は21歳の頃に筋肉の萎縮が起こる筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症し不自由な体になるも、電動車椅子やさまざまなテクノロジーを駆使して生活やコミュニケーションを行っていることでも知られる。最近では、2011年に「天国も死後の世界もない」と語ったことも話題となった(ロイター)。

13549312 story
変なモノ

マンションに謎の水装置を導入されそうになったらどうすれば良いか 133

ストーリー by hylom
やはりマンションは買うべきではないという結論に 部門より

マンションの大規模修繕においては、水道管関連の工事が問題となることが多いと言われている。水道管の全面交換を行うには高額な費用がかかるほか、工事期間は水道が使えなくなるという問題もある。いっぽうで、一般的な修繕費用の5分の1から10分の1程度の費用で対策が行えるとうたう業者も複数存在する。しかし、こういった業者の中には科学的に十分な根拠がないにも関わらず、知識の無い人に対しては科学的なように見える説明をして装置を販売しているところもあるようだ。

こうした、「謎の水装置」を導入しようとするマンション理事会に対し、どのような対応を行えば良いのか困っている人がWebページを公開し話題となっている(謎の水装置問題(2018年))。これによると複数の機関に対して対応を要請したものの、決定的な対策方法は見つかっていないようだ。

なお、こうした「謎の水装置」を巡っては2005年に東京都生活文化局が『「活水器」の表示に関する科学的視点からの検証について』という文書を公開している。ここでは磁気や遠赤外線、セラミックなどを使って水の化学的特性を変化させると主張する装置について分析しているが、これらを製造・販売する業者の主張は科学的な根拠がないという結論となっている。

今回問題とされている製品がうたっている効果はこの文章内で言及されているものとは異なるものの、科学的な根拠が不十分なことには変わりないようだ。なお、こういった製品については昔からトラブルとなっており、スラドでも2008年にこういったトラブルに関する投稿があった。

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サイエンス

古代ローマの謎「地獄の門」で動物が死ぬ原因が解明 36

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リアルヘルズゲート 部門より

トルコにある世界遺産「ヒエラポリス」にある洞窟「プルトニウム」は、足を踏み入れた動物が次々と死んでいくことから「地獄の門」などと呼ばれているという。民間伝承ではこの洞窟は「死の息」を吐き出していると言われていたが、実際のところは洞窟の奥深くには高濃度の二酸化炭素が放出されており、それが原因で動物が死んでいくことが分かったそうd(CNN)。

ガス分析装置で調査したところ、洞窟入り口の二酸化炭素濃度は4~53%で、内部では91%にも達するという。二酸化炭素は空気よりも重いため地表近くに溜まることから、人間よりも地表近くの空気をより吸い込みやすい動物への影響が大きいようだ。

13547834 story
中国

「天宮1号」、3月末~4月前半に大気圏突入との最新予測 29

ストーリー by hylom
宇宙ステーション実験機落とし 部門より
KAMUI曰く、

中国が2011年に打ち上げ、2016年に破棄された宇宙ステーション実験機「天宮1号」は2017年後半に地球に落下すると言われていたが(過去記事)、この天宮1号の地球再突入の最新予測が出ている(ニューズウィーク日本版)。

アメリカのエアロスペース・コーポレーションの予測では4月3日の前後1週間、つまり「3月27日から4月10日」としており、欧州宇宙機関(ESA)の予測では3月29日~4月9日とほぼ一致している。また、残骸の落下範囲は北緯42.7度以南と考えられており、日本でも北海道南部から東北地方では破片などが落下する確率が高いと見られている。

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宇宙

太陽大気圏に届く名簿に名前を載せよう 19

ストーリー by hylom
名を太陽に 部門より

NASAが今年夏に打ち上げを予定している太陽探査機「Parker Solar Probe」(Wikipedia)に乗せる「名前」を募集している(NASAの発表CNN)。

現在応募受付サイトで受付が行われており、無料で登録可能。登録された氏名はマイクロチップに記録されて同探査機に搭載されるという。

Parker Solar Probeでは、人類が未だ近づいたことがない太陽近辺の調査が行われるという。

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電力

つる植物による太陽光発電システムのトラブル、複数例が確認される 61

ストーリー by hylom
植物の反乱か 部門より

昨今増えている太陽光発電システムだが、つる植物によってシステムにトラブルが発生するという例があるそうだ(日経xTECH)。

太陽光発電所の外壁フェンスにつる植物が絡みつき、それが風を受けてフェンスが倒壊する例や、吸排気口からパワーコンディショナー内に侵入し、吸排気に支障が出て冷却トラブルになる、といったものが報告されているという。

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地球

132年近く前に海へ投入されたボトルメッセージが見つかる 24

ストーリー by headless
発見 部門より
132年近く前に海へ投げ込まれたボトルメッセージが1月21日にオーストラリアで発見されたそうだ(Kymillman.comの記事オーストラリア国立海洋博物館のブログ記事BSHのニュース記事SlashGearの記事)。

ボトルが発見されたのは西オーストラリア州ウェッジ島の砂浜で、発見者で写真家のTonya Illman氏は部屋の飾り物によさそうだと思って拾ったという。ところが、ボトルの中に細く巻いて紐で結んだメッセージが見つかる。ボトルの栓は失われており、メッセージは水に濡れていたため、乾くのを待って開いてみると、ドイツ語で印刷された用紙にペンで投入時のデータが書き込まれたものであることが判明した。印刷部分はデータ記入用のフォームと、発見時のデータを記入して当時ドイツ・ハンブルクにあった海洋気象学研究所「Deutsche Seewarte」か最寄りのドイツ領事へ届けることを発見者に求めるメッセージが記載されており、現在でもはっきりと読み取れる。一方、手書き部分は消えかかっているため、解読は難航したようだ。

投入年月日は1886年6月12日、投入地点は南緯32度49分。経度は105度25分と読み取れるが、東経(Ost)/西経(West)の記入部分は判然としない。これが東経であれば投入地点は発見場所から900kmほど西のインド洋上、西経であればイースター島近くの南太平洋上にあたる。船名は読み取れる「aula」という部分から「Paula」と予想し、西オーストラリア海洋博物館の研究者の協力により該当する船を探し当てたという。さらに、ドイツ気象局(DWD)がPaulaの日誌を保有していることが判明。当時Paulaは英国・ウェールズのカーディフからインドネシア・スラウェシ島のマカッサルに向かっており、1886年6月12日には南緯32度49分、東経105度25分でボトルを投入していたことが確認された。

これまで最も古い(投入から回収までの期間が長い)ボトルメッセージは2015年にドイツで発見されたもので108年だった。今回のボトルメッセージは回収までに131年223日を要しており、最も古いボトルメッセージとしてギネス世界記録にも認定されている。回収された同様のメッセージを保管しているドイツ連邦海運・水路庁(BSH)によれば、ボトルメッセージの投入は世界の海流を調べる長期プログラムとして実施されたものとのことだ。
13545602 story
ニュース

恐怖を感じた際に報酬を与えることで恐怖が和らぐ 36

ストーリー by hylom
報酬の力 部門より

国際電気通信基礎技術研究所(ATR)らの研究グループが、脳が恐怖を感じた際に報酬を与えることで恐怖の記憶を和らげることができるという研究結果を発表した(日経新聞ATRの発表PNAS掲載論文)。

今回の研究では、人工知能を使って被験者の脳活動を分析し、恐怖を感じたという活動パターンを確認した際に報酬(1日最大3,000円)を与えた。その結果、報酬によるプラスの感情が恐怖と結びつけられ、恐怖を感じるものが知覚された際の恐怖や不快感が減少したという。

特定の脳活動に対し報酬を与えることで知覚を操作できるという研究は過去にも行われている(特定の脳活動に対し報酬を与えることで、知覚した物事に対する「確信度」を操作できるという研究結果)。

13544737 story
地球

ボリビアの巨大湖から水が消える 44

ストーリー by hylom
変化するバランス 部門より

南米・ボリビアで2番目に大きかった湖、ポーポ湖から、水が消滅したという(ナショナルジオグラフィック日経スタイル)。

ポーポ湖は90km×32kmという広い面積を持つ湖。上流にはチチカカ湖があり、デスアグアデロ川を経由してポーポ湖に水が流入するが、高地でかつ気温が高いことから湖水の蒸発は激しく、流入する水量が減ると水位がすぐに低下してしまうようだ。そのため、気候の変動によって湖水面積が変動しやすく、2015年にはついに湖が完全に干上がる事態になったという。

2017年初頭には降雨で水位が回復したものの、2017年10月にはまた消失寸前にまで水位が下がっていたようだ。このような湖の消失は世界中で危惧されており、生活を湖に依存している先住民などの生活に影響も出ているという。

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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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