眠っている鳥の目から蛾が涙を飲む様子が撮影される 18
涙食 部門より
チョウ目などの昆虫が脊椎動物の涙を飲む行動はlachryphagy(涙食)として知られており、その多くは水分のほかミネラルやタンパク質などの栄養分を補給するためだと考えられている。しかし、ターゲットとなるのは主に大型の動物であり、蛾が鳥の涙を飲む例はこれまでにマダガスカルとコロンビア(アマゾン)の2例が報告されているのみだったという。
今回の動画が撮影されたのは2017年11月。撮影したNational Institute for Amazonian ResearchのLeandro Moraes氏は調査のためアマゾニア中部のソリモイス川流域を探検中、ヤガの一種(Gorgone macarea)がクロアゴアリドリの肩にとまり、口吻を目尻から差し込んで涙を飲んでいるところに遭遇する。クロアゴアリドリはいったん目を開けるものの、気にする様子もなく再び目を閉じてしまう。その45分後にはクロアゴアリドリの涙を飲む別の種類の蛾も目撃したそうだ。