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バグ

エジプトでスカラベのミイラが発見される 16

ストーリー by headless
発掘 部門より
エジプト考古省は10日、4月からサッカラのネクロポリスで行っていた発掘調査の成果を発表した(プレスリリースFacebookに投稿された英語版プレスリリースArs Technicaの記事Reutersの記事)。

調査の対象となったのはウセルカフのピラミッド周辺で、古王国時代の個人の墓所が見つかる可能性が高いために選ばれたという。その結果、人が入ったことのない新王国時代の墓所3か所と、古王国時代の墓所4か所が発見された。中でも特に重要な発見はKhufu-Imhatの墓所で、第5王朝末期から第6王朝初期のものとみられる。

今回の発掘調査では、これまでに発見されたことのないスカラベのミイラが発見されている。スカラベのミイラは蓋に3匹のスカラベが描かれた石灰岩製で長方形の石棺に2体が納められており、布に包まれたミイラは非常に良い保存状態だという。さらに、1匹のスカラベが描かれたより小さい正方形の石棺にはスカラベのミイラが多数納められていたとのこと。

また、女神バステトに捧げた猫のミイラ数十体や金張りで木製の猫の像100体、青銅製の猫の像1体が発見されている。猫以外の動物をかたどった金張りの木製像のほか、コブラのミイラやワニのミイラを収めた木製の棺も発見された。
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地球

ドバイの世界一の高層ビル「ブルジュ・ハリファ」は輸入された砂で作られている 86

ストーリー by hylom
砂漠の近くなのに 部門より
taraiok曰く、

砂なんてどこにでも大量にあると思うかもしれない。しかし、その砂が不足しつつあるという。砂はあらゆるものに使われている。コンクリートやガラス、スマートフォンやシリコンチップなどにも砂が使われている。砂漠には砂がたくさんあるが、砂漠の砂は建設材料として役に立たない。風に晒され続けているため、粒が丸くキメが細かすぎてコンクリートには使えないのだという。その結果、砂漠に囲まれたドバイの世界一の高層ビル「ブルジュ・ハリファ」は、オーストラリアから輸入された砂で建設されている(MediumSlashdot)。

コンクリートの材料として理想的なのは、河床、海、または浜にある砂だ。しかし、こうした場所の砂は岩石が削られて生成されるため、利用可能になるには数千年が必要になる。世界は建設ブームが起きている。国連によると毎年400億トン以上の砂、砂利、砕石が消費されているという。その中心にいるのは大規模な都市化を進める中国だ。世界のコンクリート供給量の大半を消費するとされ、一部の見積もりによると来年までに500億トンを超えるという予測もある。中国と同様にインドもコンクリート材料の消費が急速に伸びている。

砂の問題の1つは重量が重いことだ。遠距離輸送では燃料費が掛かることからコストが増大する。砂の高騰化の結果、砂を不法に浚渫する犯罪者グループが増えている。彼らは「砂のマフィア」と呼ばれ、抽出が禁止されている地域から、法律や環境を無視して砂を盗み出す。川は不法に採掘され、魚や漁師の生息地は破壊されているだけでなく、多くの殺人事件も起こっているという。特にインドの砂のマフィアは、賄賂が横行するためほとんど取り締まれていないという。

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宇宙

地球から6光年のバーナード星にスーパーアースが見つかる 68

ストーリー by hylom
地球から約57兆km 部門より
AC0x01曰く、

スペインのカタルーニャ宇宙研究所などからなる国際研究チームは、太陽系から2番目に近い恒星である「バーナード星」においてスーパーアース(巨大地球型惑星)を発見した、との論文を15日付の英科学誌ネイチャーにおいて発表した(時事通信AFOGIGAZINE)。

バーナード星は太陽系から約6光年の距離に位置する赤色矮星である。今回発見された惑星は質量が地球の約3.2倍、公転周期が約233日、表面温度は推定-170℃の氷の惑星とみられている。岩石型とみられるが、ミニ海王星のような姿の可能性もあるとのこと。

2016年には太陽系から最も近い「ケンタウルス座アルファ星」に地球型惑星が発見されており(過去記事)、今回の発見自体はそれほど目新しいものでもないが、バーナード星の惑星というと1960年代に史上初の太陽系外惑星として報告されながら後に否定された過去があるため、天文ファン的には感慨深い。

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クリスマス

英スーパーマーケットチェーンのクリスマス向けテレビCM、政治的だとして放送禁止に 9

ストーリー by hylom
クリスマスは政治的、という話ではなかった 部門より
headless曰く、

英スーパーマーケットチェーンIcelandのクリスマス商戦向けテレビCMが政治的な広告を禁じた英国の放送広告法に違反するとして放送が禁じられ、逆に注目を浴びる結果となっている(IcelandClearcastのプレスリリースGuardianMashable)。

女優のエマ・トンプソンがナレーターを務めるこのCMは、パーム油の生産に伴う森林破壊でオランウータンの生息域が脅かされているという内容だ。最後にIcelandがすべての自社ブランド製品からパーム油の排除を進めているというメッセージが表示される。

パーム油は部分硬化油の代替品として使われるなど、食品や洗剤といったさまざまな製品の原料として需要が増加しているが、主要生産地のマレーシアやインドネシアでは熱帯雨林を伐採してプランテーションが拡大され、多様な生物の生息地が失われるなど環境負荷の高さが問題になっている。これを受けてIcelandでは4月、同社ブランド製品で年内にパーム油の使用を中止することを発表した。

しかし、このCMはもともとGreenpeaceがパーム油生産による森林破壊からオランウータンを救うキャンペーンで制作したものだ。IcelandではGreenpeaceの許可を得て、署名の呼びかけを同社の取り組みに関するメッセージへ置き換えるなど、クリスマス商戦向けCMに一部変更している。

そのため、英国のテレビCMをチェックするClearcastによれば、IcelandのCMは政治を目的とする団体が出稿した広告または、そのような団体を代弁する広告に該当し、政治的な広告として放送が禁じられるという。CM自体の内容やメッセージには問題ないとのこと。ただし、Clearcastに放送を禁止する権限はなく、広告自主規制団体ASAからも特に発表は出ていないようだ。

Icelandはこれを逆手に取り、同社Webサイトのトップページで「As Seen on TV(テレビでおなじみ)」をもじった「As Not Seen on TV(テレビでおなじみじゃない)」としてCMが放送禁止になったことを宣伝している。

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お金

ロスコスモスのドミートリ・ロゴジン氏、ロシアの宇宙企業をきれいにしたい 14

ストーリー by hylom
クリーンアップ 部門より
headless曰く、

Kommersantが入手した文書によると、ロスコスモスCEOのドミートリ・ロゴジン氏はロシア国内の宇宙企業を(文字通り)きれいにしたいそうだ(Ars TechnicaKommersant)。

ロゴジン氏は5月、ロシア連邦の軍事・宇宙産業担当副首相から実質的な降格人事でロスコスモスCEOに就任した。以来、ISSにドッキング中のソユーズMS-09で人為的な穿孔が8月に見つかり、10月にはソユーズMS-10の打ち上げに失敗するなど大きなトラブルが続いている。

品質管理低下の原因はロシアでの航空宇宙産業の賃金が低く、優秀な人材を確保できないためとみられている。しかし、ロゴジン氏は宇宙企業各社の首脳陣にあてた文書の中で、施設の粗雑な維持・管理が原因の一つだと指摘しているという。

ロゴジン氏によれば、製造施設の床は何年も清掃されておらず、あちこちにゴミの山が築かれているそうだ。従業員がこのような環境に慣れてしまったことで、ずさんな仕事につながっているとし、ロゴジン氏は各社首脳陣に年内の改善を求めているが、そのための予算は確保できていないようだ。

プログレスロケット宇宙センターのようにソユーズロケットだけでなくさまざまな人工衛星を打ち上げている企業は資金に余裕があるものの、1,400億ルーブル以上の負債を抱えるエネルギアのような企業は追加の予算が投入されなければ改善は難しいとのことだ。

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バイオテック

3Dプリンターで「発電するキノコ」を作り出すことに成功 61

ストーリー by hylom
既存の太陽光パネルと比べた優位点はどこに 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

スティーブンス工科大学のManu Mannoor教授が率いる研究チームが、光合成によって発電する細菌(シアノバクテリア)とキノコを組み合わせて発電するデバイスを作成した(GIGAZINE論文Independent)。

このデバイスはキノコの傘の部分にグラフェンナノリボンを含むインクで葉脈のような模様をプリントし、その上にシアノバクテリアを含むバイオインクでらせん状のパターンをプリントした構造になっており、光を当てるとシアノバクテリアが発電しグラフェンナノリボンを通じて電流が流れるという。発電された電流は6nAとごく僅かだが、複数の「発電キノコ」を並べて大規模にすることでより大きな電力を生む可能性があるという。

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EU

学術論文出版社による反競争的行為の調査をEU競争総局に求める訴状が提出される 38

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寡占を突破できる何かが必要 部門より
headless曰く、

Elsevierなどの学術論文出版社が反競争的なビジネスを行っているとして、研究者や欧州大学協会(EUA)が相次いでEU競争総局に調査を求める訴状を提出した(TorrentFreakJonathan Tennant氏とBjörn Brembs氏の訴状EUAの訴状PDF)。

10月26日に提出されたJonathan Tennant氏とBjörn Brembs氏による訴状ではElsevierの親会社RELXが対象となっている一方、10月30日に提出されたEUAの訴状ではRELXに加えTaylor & FrancisやWiley-Blackwell、Springer Nature、SAGEも対象となっているが、訴えの趣旨は同様だ。

2件の訴状が指摘している問題点としては、学術論文出版市場が寡占状態にあること、公的な補助金を受けることも多い学術論文で出版社が多額の利益を上げていること、購読契約にNDAが含まれるため価格の透明性がないこと、手数料を取ってオープンアクセスにした論文も購読料に含めていることなどが挙げられる。

作者に原稿料を払う一般的な出版社とは異なり、学術論文出版社は大学や研究者が無償で提供した論文を扱うため、大きな利益を上げることが可能となる。出版社は編集者に給与を支払うが、編集作業で重要な位置を占めるピアレビューは研究者がボランティアベースで行う。論文となる研究が公的な補助金を受けていることや、ピアレビューを行う研究者が公的機関から給与の支払いを受けていることも多い。

一方EUAによれば、欧州の大学は学術論文を購読するため、控えめに見積もっても年に数億ユーロを支払っているという。このような状況について、EUAでは酪農家が乳製品メーカーに無料で牛乳を提供し、高価な紙パック入りの牛乳を購入するようなものだと述べている。

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地球

新たな地球の衛星が見つかった? 31

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宇宙雲 部門より

地球の衛星と言えばが唯一のものと言われているが、これ以外にも地球の衛星は存在するという研究結果が発表された。この衛星は地球から約40万kmという距離にあり、すべてちりでできているという(ナショナルジオグラフィック)。

この天体はコーディレフスキー雲と名付けられており、1961年に存在が報告されているものの、不規則にしか確認されておらず、本当に実在するかどうかは分かっていなかったという。

この天体の存在が確定していなかった理由は、天体を構成する粒子(ちり)のサイズが直径1マイクロメートルほどと小さいため、観測が難しかったからだという。また、この粒子は地球や月の重量によって増減している可能性があるようだ。

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JAXA

JAXA「こうのとり」7号機(HTV7)、大気圏再突入に成功 18

ストーリー by hylom
1往復 部門より

11月11日6時40分頃、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送を行ったJAXAの宇宙輸送船「こうのとり」7号機(HTV7)が大気圏に再突入した。その後10時25分にはHTV7から分離された小型回収カプセルの回収にも成功、ミッションが無事完了した(JAXAの発表FNN PRIME朝日新聞NHK)。

小型回収カプセルにはタイガー魔法瓶の魔法瓶技術を使った真空二重断熱容器が組み込まれている。この容器は着水時の40Gに耐える強度構造と長期間の保冷性能を持つという(タイガー魔法瓶の解説ページ)。この容器内にはISS内で結晶化されたタンパク質などの実験資料約1kgが格納されているとのこと。

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国際宇宙ステーション

ソフトウェアエラーで使用できなくなっていた国際宇宙ステーションロシア側のコンピューター、再起動で回復 78

ストーリー by headless
回復 部門より
ロスコスモスは8日、ソフトウェアエラー発生により使用できなくなっていた国際宇宙ステーション(ISS)ロシア側のメインコンピューターの1台が再起動により回復したことを発表した(プレスリリースGeekWireの記事)。

このコンピューターのトラブルをロスコスモスは6日に発表し、再起動で復旧するとの見方を示していた。ロシア側のコンピューターは3台で冗長性を持たせており、残りの2台で運用上の問題はなかったが、プログレス71補給機(16日打ち上げ予定)のドッキングに備えて信頼性を向上させるため、8日の再起動を予定していた。

再起動が行われたのはモスクワ時間8日12時5分(日本時間18時5分)。再起動は成功し、正常な動作が回復したという。その後、ISSが地球を1回半周回する間(約2時間)にテストが行われ、すべての機能に問題がないことを確認したとのことだ。
13765627 story
JAXA

はやぶさ2搭載のMINERVA-Ⅱ2、計画通りの運用が行えない可能性 54

ストーリー by headless
机上 部門より
AC0x01 曰く、

東北大学は8日、JAXAが開催した小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会で、はやぶさ2が搭載する小型ローバ「MINERVA-Ⅱ2 (ミネルバ・ツー・ツー: ローバ2)」に不具合が発生しており、観測が行えない可能性が高いことを明らかにした(毎日新聞の記事産経ニュースの記事Yahoo!ニュースの記事)。

ローバ2は重さ877g。9月に着陸成功したMINERVA-Ⅱ1がJAXA開発だったのに対して、ローバ2は東北大を中心とする国内5大学のコンソーシアムが開発した。低重力下用に4種類の移動機構を備えており、これら機構の検証が主目的とされている。

発表によれば、ローバ2との通信は確立し、通信系からのレスポンスは返るものの、FPGAの動作が不安定で機器の状態を示すデータが得られないという。この不具合は宇宙に出てからのものではなく、地上での最終試験の段階から発生するようになっていたといい、アース線などの取り回しが原因となっている可能性があるとのこと。

現状分離運用中止までの判断はされておらず、はやぶさ2からの分離により問題が改善する可能性や、電源なしで移動する機構もあるためその確認を行うなど、できることを行っていく方針のようだ。

なお、ローバ1着陸時の記事では「MINERVA-Ⅱ2は放出・投下されないと思います...」「打ち上げ前から観測できない(柔らかめな表現)状態だったそうです」というAC氏のコメントが盛り上がっていたが、本当の話だったようだ。

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スラッシュバック

Collins Dictionary、2018年を代表する単語に「Single-use」を選定 16

ストーリー by headless
単語 部門より
Collins Dictionaryが2018年を代表する単語「The Collins Word of the Year 2018」として「Singe-use」を選定した(Collinsのブログ記事Mashableの記事)。

Single-use(形容詞)はストローやボトル、買い物袋など、主にプラスチック製で一度だけ使って捨てられることを意図して作られた、という意味。Collinsによると、Single-useという言葉が使われるケースは2013年以降4倍に増加しているという。今年はスラドでもスターバックスすかいらーくホールディングスのプラスチック製ストロー全廃計画や、EUの使い捨てプラスチック製品に対する課税計画が話題になった。
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宇宙

小惑星「オウムアムア」は地球外生命体の探査機という説 60

ストーリー by hylom
ブービートラップか 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

昨年10月、「太陽系外から飛来した可能性がある極めて高い」という彗星が発見された(過去記事)。この彗星は「オウムアムア」と名付けられ、「 金属質で細長い葉巻型」であることが分かっているが、米ハーバード大学の研究者らがこれについて地球外生命体から送り込まれた「探査機」である可能性に言及している(AFP)。

オウムアムアは「想定よりも速い速度」で太陽から遠ざかっているそうで、これは「未知の力」によるものではないかという仮説が出ているそうだ。

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JAXA

電動航空機に関する活動を進めるJAXA 40

ストーリー by hylom
飛行機も環境対策 部門より
Yohsa曰く、

JAXAが航空機の電動化に向けた活動を進めている(JAXAの航空機電動化(ECLAIR)コンソーシアムページ)。

近年、各国で電動の重航空機の開発が盛んになっている。頻繁にテック系ニュースサイトで採り上げられる「有人のドローン(マルチコプタ)」だけでなく、中小型の旅客機の電動化を視野に入れた開発も行われている。これは将来の航空需要の増大に伴い、現状のエネルギ効率が悪い推進機では燃料資源を浪費しそれに伴いCO2排出量が増大するために、その抑止を企図して開発がされている。

また、JAXAは電動航空機に関する特集記事の連載も開始している。現在の記事と連載予定は以下の通り。

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サイエンス

Googleがオープンソースで公開したAI技術「BERT」の読解力は人間を上回った? 139

ストーリー by hylom
意外と早かったですね 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

Googleが開発している自然言語処理のための人工知能技術「BERT」が最近オープンソースで公開された。この技術を使って読解力テストを解かせたところ、人間よりも高いスコアが出たという(Google AI BlogVentureBeatOSS×CloudTogetterまとめ)。

なおとばっちりで、2016年に「AIは読解力に限界がある」としてプロジェクトを終了した東ロボ君(過去記事)が叩かれている模様である。

テスト結果の数値では、たとえばWikipediaの記事を元に質問に回答させるようなテストでは93.2%の精度で正しい回答ができたという。これは、同じテストを人間に対して実施した場合の正答率よりも高いという。

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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