土星の1日は10時間33分38秒 60
ガスだと直接測定できないのか 部門より
クリストファー・マンコビッチ氏らの研究により、土星の1日は10時間33分38秒であることが判明した(FNN PRIME、ナショナルジオグラフィック)。
惑星の一日の長さ、つまり自転周期を推定する手法には、惑星表面上の目印を確認する方法や磁場の変動を測る方法などがある。しかし土星はガス惑星であるためこれら既存手法が使えず、太陽系の惑星中で唯一、一日の長さが判らない惑星となっていた。
今回、米・カリフォルニア大学サンタクルーズ校のマンコビッチ氏は土星の環を手がかりに一日の長さを計算した。土星内部の回転は、重力を変化させ、土星の環を変形させる。その変形は1997年に打ち上げられ2017年まで運用された土星探査機カッシーニが詳細に観測している。マンコビッチ氏は観測データから環の変形を解析、土星の一日は10時間33分38秒(誤差-1分19秒から+1分52秒)と論文で報告している。