パスワードを忘れた? アカウント作成
14057204 story
カナダ

カナダの17歳、リキッド加熱式電子タバコの使用が原因の閉塞性細気管支炎とみられる初の症例 22

ストーリー by hylom
まだ人体実験段階では 部門より

headless曰く、

リキッド加熱式電子タバコの使用が原因の閉塞性細気管支炎とみられるカナダでの症例がCMAJで報告されている(CMAJ誌掲載論文SlashGear)。

17歳の男性患者は1週間ほど続いた咳や呼吸困難、発熱などの症状を訴えて来院。当初は肺炎と診断され、抗生物質の処方を受けて帰宅したが、症状が悪化して5日後に入院することになる。一時は挿管が必要なまでに重症化したものの、副腎皮質ホルモンの投与で症状は改善し、47日後に退院した。検査の結果、感染性ではない急性の炎症が確認されており、初期の閉塞性細気管支炎とみられている。

患者は喫煙しないが、「dew mountain」「green apple」「cotton candy」といったフレーバーのリキッドをカナダのオンラインストアで購入し、過去5か月間毎日使用していたという。リキッドにはいつもTHC(テトラヒドロカンナビノール)を加えていたといい、時折水ギセルによるマリファナ吸引もしていたそうだ。使用済みカートリッジは既に廃棄されていて検査できないが、家族によると使用頻度は高く、深く吸い込んでいたとのこと。

閉塞性細気管支炎は電子レンジで作るポップコーンの工場で働く人の症例が多く、「ポップコーン肺」とも呼ばれる。ポップコーン肺の原因は合成バターの風味付けに用いられるジアセチルで、甘い香りの電子タバコ用リキッドの多くに含まれる成分でもある。

ジアセチルは電子タバコ用リキッドのフレーバーに使われるアセトインから合成されることも知られており、成分表示でジアセチル不使用とされる製品に含まれることもある。特にニコチンを含む製品ではアセトインからのジアセチル合成が加速するとのこと。そのため、電子タバコ用リキッドの中には安全レベルを超えるジアセチルを含むものもあるようだ。

上述のとおり実際に患者が使用したカートリッジは残っていないものの、原因物質はジアセチルとみられ、現在米国で問題になっているEVALIとは原因物質が異なる。ジアセチルはポップコーン肺だけでなくさまざまな肺疾患の原因になることも指摘されているが、電子タバコ使用による閉塞性細気管支炎の症例が報告されるのは今回が初めてとのことだ。

14057191 story
アナウンス

お茶の水女子大学理学部主催・第7回宇宙講演会開催 30

ストーリー by hylom
宇宙好きの皆様へ 部門より

tori_sanpo曰く、

12月21日、東京都文京区のお茶の水女子大学で「お茶の水女子大学理学部主催 第7回宇宙講演会」が開催される(告知ページ)。

講演内容は次のとおり。

  • 「大きな宇宙と小さなわたし~宇宙の大きさを体感しよう~」(アンタレス・黒田有彩代表取締役)
  • 「最新望遠鏡で探る星・惑星形成」(国立天文台・樋口あや特任研究員)
  • 「初めて捉えられた巨大ブラックホールの姿」(国立天文台・本間希樹教授)
  • パネルディスカッション 「遥かな宇宙を見る目はどうなっているのでしょうか?」(モデレータ:お茶の水女子大学理学部・森川雅博教授)

参加費は無料だが事前申込みが必要。また入構時には身分証明書が必要となる。

14056433 story
ニュース

Oxford Dictionariesが選ぶ2019年を代表する言葉は「climate emergency」 33

ストーリー by hylom
今年話題の言葉 部門より

headless曰く、

Oxford Dictionariesは21日、「climate emergency」を2019年を代表する言葉「Word of the Year 2019」として発表した(ニュースリリースMashable)。

climate emergencyは「気候変動を抑制・停止させるため、および気候変動による復元不可能な環境被害を避けるために緊急の行動が必要な状況」と定義されている。Oxford Corpusによると、このフレーズは今年に入って使用例が急増しており、9月には前年の100倍以上に増加したという。また、2018年の「emergency(非常事態)」は「health」「hospital」「family」のように個人的な状況を表す単語と組み合わせて使われることが多かったが、2019年にはclimate emergencyが2位以下に大きな差をつけて最多となり、healthと組み合わせた語句の3倍の頻度で使われていたとのこと。「state of emergency(非常事態宣言)」のように社会的な非常事態を指して使われることもあるが、「climate」との組み合わせは新しい使い方となる。

このほか、最終選考に残った言葉は以下の通り。2019年を代表する言葉に「climate strike」を選んだCollins Dictionaryの最終選考にはさまざまなカテゴリーの言葉が残っていたのとは異なり、Oxford Dictionariesでは最終選考に残った言葉も地球環境に関連するものばかりとなっている。

  • climate action:個人や組織、政府が二酸化炭素やその他の温室効果ガスの排出量を減らす・影響を弱めることで、地球温暖化を抑制するための行動
  • climate crisis:非常に危険で復元不可能な気候変動の脅威がある状況
  • climate denial:気候変動が人類の活動により引き起こされることを否定すること、または気候変動が人類の繁栄や文明への重大な脅威になることを否定すること
  • eco-anxiety:人間の活動や気候変動が引き起こす現在および将来の環境への被害を極端に心配すること
  • ecocide:故意または不注意な人間の活動で自然環境を破壊すること。eco+cide
  • extinction:動植物が絶滅すること
  • flight shame:温室効果ガスやその他の大気汚染物質を排出する航空機での移動が不本意なこと、不快なこと
  • global heating:気候変動の深刻さを示すため、地球温暖化(global warming)を置き換えて使われる言葉
  • net-zero:温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標
  • plant-based:植物性原料を主に使用した食品
14056429 story
テクノロジー

中国、筋肉幹細胞による培養肉の開発に成功 30

ストーリー by hylom
コスト問題 部門より

Anonymous Coward曰く、

中国・南京農業大学が動物の幹細胞を使って筋肉幹細胞の「培養肉」を作り出すことに成功した(AFP人民網)。

研究チームは第6世代の豚の筋肉幹細胞を約20日間培養することで、5グラムの培養肉を作り出すことに成功したという。また、牛でも同様の実験を行っているようだ。

この肉は加工によって天然物の豚の挽肉と似た質感・色にできるとのこと。とはいえ、まだ食品として一般に流通させるには大規模生産技術の確率や安全性などの評価といった課題があるという。

14055540 story
宇宙

東大宇宙線研究所などが1月に観測したガンマ線バースト、これまで観測されていたものの10倍以上のエネルギーを確認 7

ストーリー by hylom
テラ 部門より

Anonymous Coward曰く、

東京大学宇宙線研究所などの研究チームが1月14日、カナリア諸島ラパルマ島のチェレンコフ望遠鏡「MAGIC」でガンマ線バーストを観測したことを発表した産経新聞日経新聞soraeAFPナゾロジーSlashdot)。

今回観測されたガンマ線バーストでは、観測されたエネルギーは1TeVと過去最高であり、ガンマ線の発生機構として今まで考えられていたシンクロトロン放射以外のメカニズムがあることが明確になったという。

14055522 story
地球

無印良品、コオロギせんべいを開発中 97

ストーリー by hylom
コオロギ食品が入手しやすく 部門より

以前より昆虫は人類にとって有用な栄養源だという話があるが、このたび無印良品がコオロギ粉末を練り込んだせんべい「コオロギせんべい」を発売すると発表した

コオロギは栄養価が高い、環境負荷が少ない、生産が効率的といった特徴があるという。発売は2020年春予定。

14055133 story
火星

ESA、休眠状態で宇宙飛行士を運ぶ長期の宇宙探査ミッションを想定した乗組員室のデザインを発表 62

ストーリー by headless
休眠 部門より
ESAは18日、宇宙飛行士を休眠状態にすることで長期の宇宙探査ミッションを実現する、という研究の初期の成果を発表した(ESAのニュース記事The Next Webの記事SlashGearの記事)。

研究は6名の宇宙飛行士を火星に送り、5年で帰還するという既存のミッション研究を題材に行われている。まず、宇宙飛行士を休眠状態にする最良の方法や緊急時の対応、安全性の確保、休眠状態によるチームの心理状態への影響などを検討したうえで、乗組員室の構造の初期のスケッチや、休眠状態を利用した火星ミッションの20年以内の実現に向けたロードマップを作成したという。

研究の結果、休眠状態による宇宙ミッションではクルーの居室や消費財を減らすことで、宇宙船の質量を3分の1程度、数トン相当縮小できることがわかったそうだ。想定される流れとしては、宇宙飛行士が事前に体脂肪を増やし、薬物の投与で休眠状態を誘発する。 柔らかい外殻の休眠ポッドの内部は暗くし、地球-火星間を移動する180日の間は内部温度を大幅に下げて休眠中のクルーを冷却するとのこと。休眠状態での宇宙飛行は21日の回復期間を経て終了する。長期にわたってクルー全員が休眠状態になることから、人工知能を活用してシステムを維持することになる。

動物の冬眠での研究成果からみて、休眠中にクルーの骨量や筋量が大幅に減少することはないと考えられるそうだ。また、クルーは移動中のほとんどをポッド内で過ごすため、水の入ったコンテナなどで周囲をシールドすることで放射線の影響も最低限となる。既存の研究によれば休眠状態自体が放射線耐性を強化する働きもあるとのこと。

熊のような冬眠する大型動物と同等に宇宙飛行士の代謝率を75%減少させることができれば、質量と費用の大幅な削減が可能となり、長期の探査ミッションの実現性が高まるとのことだ。
14055121 story
地球

南鳥島沖の海底に巨大隕石の痕跡 12

ストーリー by headless
巨大 部門より
maia曰く、

南鳥島沖5,600mの海底で採取された試料から高濃度のオスミウムが発見された(産経ニュースの記事)。

隕石由来という事で、およそ1,100万年前と推定される堆積年代から、これが1.163万年前の大量絶滅の原因かもしれないという。1,163万年前とは新生代新第三紀中新世トートニアン期の始まりだ。隕石直径は数km、クレーター径は100km程度と推定されている。

堆積物を採取したイジェクタ層ではオスミウム同位体比の負異常や白金族元素の異常濃集、ニッケルに富むスピネルを多数含む球状粒子産出といった天体衝突イベント由来の証拠が発見されたという。堆積年代に一致する大きなクレーターが陸上で見つかっていないことから、世界で2例目の海洋天体衝突イベントの発見である可能性も高いとのこと。研究成果は20日付のScientific Reportsに掲載された(JAMSTECのプレスリリース論文)。

14054614 story
バグ

米オハイオ大学の昆虫学者、火星で昆虫を発見 66

ストーリー by headless
発見 部門より
昆虫学者で米オハイオ大学名誉教授のウィリアム・ロモサー氏が火星で昆虫を発見したと主張している(発表ポスター)。

調査はNASAのジェット推進研究所が公開している火星探査車(主にCuriosity)が撮影した火星の写真を用いている。火星で撮影された写真では奇妙地形物体が見つかることも多いが、ロモサー氏は多数の写真を調査した結果、昆虫や節足動物、爬虫類のような生物の化石や、生きた個体が空を飛ぶなど活動している姿を確認したという。

ロモサー氏によれば、今回の報告は地球外における生命の存在を直接的に示す初の専門的報告だといい、写真自体が何かを証明するわけではないものの、写真に対する説明は説得力のあるものだと主張する。まるで冗談のような話だが、報告に冗談めいた様子はなく、19日には研究成果を米昆虫学会の年次総会で発表したそうだ。発表ポスターには証拠とされる写真が印付きで掲載されている。

なお、オハイオ大学はこの研究について大学ニュースで紹介していたが、現在は記事が削除されている(Internet Archiveのスナップショット)。他サイトに掲載されていた同記事も削除されており、Phys.orgでは単に記事が見つからないと表示され、EurekAlert!では送信者の要望により削除されたと表示される。オハイオ大学の広報担当者はFuturismに対し、大学ではこの研究についてこれ以上メディアへの対応をしたくないため、大学のWebサイトとEurekAlert!から削除したと説明している。NASAはこの研究成果を裏付ける科学的データはないとCNETに説明しているほか、否定的報道数多く、大学も対応しきれなくなったとみられる。スラドの皆さんはどう思われるだろうか。
14053037 story
宇宙

宇宙は丸い? 64

ストーリー by hylom
うーんわからん 部門より

Anonymous Coward曰く、

宇宙の形についてはさまざまな議論があるが、このたび「宇宙は丸い」という新たな説が出てきたという(ギズモード・ジャパン)。

# 爆発のエネルギーは概ね球状に拡散するのでビッグバンで広がった宇宙も概ね球状になる気がする

14052957 story
Java

ホットドリンク用カップの素材切り替えを進める米Dunkin'、「ダブルカップの別れ」キャンペーンとは? 11

ストーリー by hylom
脱プラの効果はあるのか 部門より

headless曰く、

ホットドリンク用カップの素材切り替えを進めているドーナツレストランチェーン米Dunkin'は15日、12月1日から本拠地ニューイングランドで新カップへ切り替えるのに合わせて「#DoubleCupBreakup(ダブルカップの別れ)」キャンペーンを開始した(Dunkin'のブログ記事[1][2]The Boston Globeの記事[1][2]キャンペーン動画)。

ダブルカップとは、アイスドリンク入りのプラスチックカップを発泡スチロール製のホットドリンク用カップの中に入れて断熱することで、手が冷たくならずにドリンクが温まりにくくなるというもの。ロードアイランドで生まれ、ニューイングランド全体に広がったカップの使い方だという。Dunkin'では従来、ホットドリンクを発泡スチロール製のカップで提供していたが、昨年2月に紙製の新カップを発表し、2020年を目標に切り替えを進めている。

キャンペーンはカップの別れをカップルの別れになぞらえて展開されており、動画では(カップルの)関係の中にも発泡スチロール製カップのように持続可能でないものがあるなどと説明されている。ボストン(マサチューセッツ州)とプロビデンス(ロードアイランド州)ではビルボード広告もキャンペーンに使っているようだ。一方、ニューイングランドのDunkin'ファンからは長年愛用した発泡スチロール製カップがなくなることを惜しむ声も出ているとのこと。新カップはスリーブを必要としない二重断熱タイプとのことだが、発泡スチロール製カップの代わりになるかどうかは不明だ。

14051326 story
宇宙

2019年ノーベル物理学賞を受賞するジェームズ・ピーブルズ氏、自分の研究分野を指す「ビッグバン理論」という用語に不満 62

ストーリー by hylom
奥が深い 部門より

headless曰く、

2019年ノーベル物理学賞を共同受賞するジェームズ・ピーブルズ氏は、自分の研究分野を指す「ビッグバン理論」という用語が不適切だと考えているそうだ(AFPThe Next Web)。

宇宙が膨張を始めてから数秒後の状態から現在の状態に至る進化に関する理論は立証されているが、その「始まり」に関する確かな証拠はなく、指数関数的な急膨張から宇宙が始まったというビッグバン理論は立証できないのだという。理論そのものは素晴らしいが、それが確立されるには立証が必要とのこと。しかし、何年にもわたって検討を続けたものの、よりよい用語は見つかっていないそうだ。そのため、「ビッグバン」と呼ばれるのは仕方のないことだと考えているが、やはり好きではないとのことだ。

14051292 story
JAXA

ホテイの「やきとり缶詰」、宇宙食に認定される 48

ストーリー by hylom
ビールが飲みたくなりそうだ 部門より

Anonymous Coward曰く、

ホテイフーズの「やきとり缶詰」が、宇宙食として認定された(ホテイフーズの発表sorae)。

野口さんが国際宇宙ステーションに滞在する際の宇宙食として採用予定だそう。

ホテイのやきとり缶詰はおつまみ向けなのか味付けが濃いめで単体で食べるとちょっとしょっぱい(と個人的には思う)のだけど、その辺は調整されているのだろうか。

魚肉の缶詰は過去に宇宙食に認定されたことがあるそうだが、食肉缶詰は今回は初めてだそうだ。なお、宇宙食版のやきとり缶詰は「無地缶」と呼ばれる缶を使っているそうだが、それ以外は市販品の「たれ味」「柚子こしょう味」と同一だという。

14049185 story
中国

中国、2020年に実行予定の火星探査プロジェクトで使われる探査機の公開実験を実施 8

ストーリー by hylom
着々と 部門より

Anonymous Coward曰く、

中国は2020年に火星探査ミッションを予定しているが、11月14日に中国河北省懐来県にある着陸総合試験場でこのミッションで使用される火星探査車の試験の模様などが初めて公開された。

この着陸総合試験場では、火星の地形をシミュレートするために小さな岩の山が多数設置されており、その環境下で探査車の動作テストが行われたようだ(BloombergAFPSlashdot)。

14049078 story
NASA

いまのところ原因不明。火星大気中の酸素量は予測以上に変動していた 31

ストーリー by hylom
1.5倍違うと言われると大きい 部門より

Anonymous Coward曰く、

火星大気中の酸素の割合は予測以上に大きく変動していることが分かった(sorae)。

「原因の説明に苦労している」と語るMelissa Trainer氏(今回の研究を主導)は、チーム以外の研究者にも広く協力を求めています。

とのことで是非ともスラド民の仮説列挙をお願いしたい(から匿名としてコソコソとタレこみ)。

火星は冬季に大気中の二酸化炭素が凍結し、夏季にそれが昇華して大気に戻る、という循環を繰り返しているという。しかし、NASAの火星探査機Curiosityによる火星待機の成分測定の結果、それだけでは説明できないほど大気中の酸素濃度は変化しているそうだ。

元々、火星中の待機の割合は0.16%と少ないが、測定結果によると夏季の酸素濃度は春と比べは1.5倍近く、冬季は0.8倍近くに変動しており、これは予測を大きく超える数値だという。

typodupeerror

あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

読み込み中...