「赤いクワガタ」のような有毒の昆虫「ヒラズゲンセイ」に注意 19
確かに子供が触りたくなりそう 部門より
アナウンス:スラドとOSDNは受け入れ先を募集中です。
Anonymous Coward曰く、
何百万もの古い科学論文を機械学習アルゴリズムを使用して分析したところ、人間が見逃していた新しい科学的発見ができたという(VICE、Slashdot)。
ローレンス・バークレー国立研究所の研究者らは、人間が見逃した論文同士のつながりを見つけるため、Word2Vecと呼ばれるアルゴリズムを利用した。その結果、熱をエネルギーに変換できる可能性のある熱電材料を予測する結果が出力されたという
Word2vecは機械学習を使って単語間の関係を分析するアルゴリズム。研究者たちはシステムをトレーニングするためのデータとして、材料科学に関連した330万件の抄録から約50万語の語彙を選択してWord2vecに入力した。
入力したデータには熱電に関する定義は無かったが、このアルゴリズムによって単語同士の関連付けから、将来の熱電材料の候補を見つけ出すことができたという。この結果から、このアルゴリズムは入力したデータから新たに周期表や分子の化学構造などの概念を理解することができたとしている。
taraiok曰く、
1969年7月20日、アポロ11号は月面着陸を果たした。その3人の宇宙飛行士たちが月面を歩いてから今年は50年目に当たる。当時、NASAは月面からウイルスなどを地球に持ち込まないように細心の注意を払った。乗組員3人は、科学者が地球が汚染されないと確信できるまで検疫施設に隔離されていた。しかしその試みは失敗していた可能性が高いという(Independent、Space.comSlashdot)。
3人の宇宙飛行士の一人であるBuzz Aldrin氏は、次のように語っている。
仮に月に細菌があるとしましょう。私たちが(月面から)帰ってきたことで、着陸船は月の細菌でいっぱいになります。そして、私たちを乗せたコマンドモジュール(司令船「コロンビア」)は太平洋に着陸します。そしてコマンドモジュールのハッチは開かれました。この時点で、細菌は地球に放たれていたのです。
JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が、小惑星「リュウグウ」への第2回タッチダウンに成功した(JAXAの第2回タッチダウン画像速報、ITmedia)。
タッチダウンは7月11日午前10時5分ごろに開始された。高度30mまで接近したあとのタッチダウンは自律処理で行われ、その後10時42分頃に地上管制室とはやぶさ2との通信が回復した。
今回のタッチダウンは、4月にはやぶさ2の衝突装置を使って作成した人工クレーターから地下物質を採取することを目的に行われた。採取には成功したと見られており、JAXAは今回のミッションについて「一番大きい山は越えた」「100点満点中1000点」としている。
Anonymous Coward曰く、
「アヘ顔」で有名なネットアイドル、“お風呂の水”を売り始める。商品名は「ゲーマー女子のお風呂の水」(AUTOMATON)という話が一部で話題になったが、販売された水を調査したところ人間のDNAは検出されなかったという話が出て炎上しているようだ(GAMEREVOLUTION、元ネタのreddit)。
事の発端は、Instagramに露出の多いコスプレ写真などを投稿して人気を集めているネットアイドルが、風呂で使った水をボトルに詰めたものを「GamerGirl Bath Water」(ゲーマー女子の風呂の水)として自身のサイトで販売すると告知したこと。
これに対し、この水を入手した分子生物学者を名乗る人物が、ddPCRという技術を使ってそれを分析したところそこに人間のDNAの痕跡はなかったとredditに投稿した。投稿には団体訴訟をほのめかすような文言も含まれている。
ただ、このredditへの投稿では明確な証拠は示されていない。またこの分子生物学者を名乗る人物は「お風呂の水」を購入したわけではなく、「信頼される筋」から入手したとしているのだが、実際に出荷された「お風呂の水」はとあるYouTuberに提供された1本のみだとこのネットアイドルが述べていることから、その信憑性に疑問が出ているようだ。
なお、この「お風呂の水」を販売していたというサイトは現在アクセスできなくなっている。
丸木舟を使って台湾から与那国島への航海に挑戦する「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」が、7月7日から7月9日にかけて実験航海を実施、丸木舟は無事与那国島にたどり着いた(中日新聞、時事通信、朝日新聞)。
これは国立科学博物館が2016年から取り組んでいる「4万年前の航海 徹底再現プロジェクト、最後の挑戦!」というプロジェクト。
航行距離はおよそ200kmで、漕ぎ手は男女5人。3万年前の航海を再現すべく、地図やコンパス、スマートフォン、時計などの利用は禁止。丸木舟自体も3万年前に存在したとされる石斧などで作ったもので、食料(おにぎり)や飲料水の途中補給などもない。
丸木舟は日本時間の7日14時38分に出航、9日午前11時30分すぎに与那国島に到着した。過去には草や竹で作った船での挑戦も行われていたが、いずれも失敗していた。
Anonymous Coward曰く、
パナソニックが一部の家電でプラスチックの代替品となる新しい樹脂素材を採用する方針を示した(朝日新聞)。
パナソニックによると、同社は植物由来のセルロースファイバーを55%以上の濃度で樹脂に混ぜ込むことが可能となる複合加工技術を開発。これを製品に活用するという(パナソニックの発表)。
この技術を使用した樹脂はプラスチック以上の強度を持ち、着色も自由に行えるという。まずは数年以内にプラスチック使用量が多い冷蔵庫や掃除機で使用し、住宅建材や車載部品にも使っていくそうだ。
コストはプラスチックより高いとのことだが、食器等、他社製品での使用による生産量の拡大で価格低下を目指すようだ。
プラスチックの海洋汚染問題を受けて、プラスチックの使用を抑える動きは各所で広がっており、ユニクロは、商品持ち帰り用の袋を有料の紙製に切り替える他、商品包装材についても紙に切り替えられるか検証を行なっている。
また、パナソニックはアサヒビールと共同でこの樹脂を使ったタンブラーを開発したことも発表している(日経新聞)。
レンズの球面収差を解消する手法が考案されたそうだ(GIGAZINE、Applied Optics掲載論文)。
この手法は、Monterrey Institue of Technology and Higher Education(ITESM)に所属する博士課程大学院生が考案したもの(ITESMの発表)。
これを応用することで、カメラなどにおいて映像のボケやゆがみを軽減できることが期待できるようだ。
地上の重力よりも高い重力下では、人間の運動学習能力が向上することが実験で確認されたという(中部大学の発表)。
この研究は、中部大学工学部ロボット理工学科の平田豊教授によるもの。遠心力を利用し地上の重力の2倍の重力(2G)を実現する「過重力付加装置」を使い、この環境下で被験者に視界が約17度ずれる「プリズムゴーグル」を装着させた状態でタッチパネルを指で正確に操作する実験を行ったところ、1G下よりも2G下のほうが正確な操作ができるようになるまでの試行回数が少なくなったという。
平田教授によると、過重力によって神経細胞間の情報伝達効率が向上した可能性があるという。
Anonymous Coward曰く、
米テンプル大とネブラスカ大の研究チームが、エイズウイルス(HIV)に感染したマウスの染色体からHIVのDNAを除去する実験に成功したと発表した(VAIENCE、時事通信、日刊工業新聞、Nature Communications掲載論文、Nature asia)。
HIVは感染者の細胞内に侵入してその細胞内に自身のDNAを組み込むが、今回の実験では抗ウイルス剤でウイルスの活動を抑制しながら遺伝子編集技術を活用してHIVに感染した細胞のDNAのうちHIVに関連する部分を切り離すという手法が使われた。その結果、約3割のマウスでHIVを除去できたという。
Anonymous Coward曰く、
大阪大や国立遺伝学研究所、米国国立衛生研究所(NIH)などの研究者が、金魚の全遺伝子情報の解読に成功したと発表した(朝日新聞、Science Advances掲載論文)。
金魚は一般の魚類と比べて約2倍の遺伝子を持っていることから全ゲノム解読が困難だったという。今回の研究の結果、金魚の祖先となる種では1400万年前に染色体数が2倍になる「全ゲノム重複」が発生し、それによって遺伝子数が大きく増加したことや、倍加した遺伝子の12%が失われていることなどが分かったという。
こういった全ゲノム重複はほかの種でも発生しており、たとえばサケの祖先でも約8千万年前に起きたが、サケの場合進化の過程で不要な遺伝子の多くは失われてしまっているという。金魚は品種改良によってさまざまな品種が生まれたが、遺伝子が多いことが多くの品種改良につながったのではないかとも推測されている。
米国のCATALOGというスタートアップ企業が、英語版Wikipediaの全テキストデータをDNAに記録することに成功したことを明らかにした(ギズモード・ジャパン、CNET Japan)。
同社は人工的に合成したDNA鎖を使ってデータを保存する技術を開発しているとのこと。DNAは化学的に安定しているという特徴があるという。記録速度は毎秒4Mbpsと現時点ではまだ遅いが、今後高速化を進めていくようだ。
Anonymous Coward曰く、
2018年11月、中国・南方科技大学准教授の賀建奎(He Jiankui)教授がゲノム編集技術CRISPRを使用して遺伝子改変を行った双子を誕生させたと発表、世界に衝撃を与えた(過去記事)。また、後に別の女性1人も同様の遺伝子改変を行った子供を妊娠中していることも判明した(過去記事)。MIT Technology Reviewによると、これによって遺伝子操作された3人目の子供はすでに生まれているかもしれないという。
賀教授が発表を行った2018年11月時点でこの3人目の子供は妊娠初期の段階だったとのことで、一般的な新生児は妊娠から38~42週で生まれることから、6月下旬から7月上旬頃に生まれる可能性が高いという。
しかし、最初の双子が発表されたのち、中国政府は表向きは遺伝子操作実験を非難し規制を拡大すると発表しており、3人目の遺伝子操作ベビー誕生という情報についても現在でも沈黙を守っている。中国政府は情報を厳重に管理しており、3人目の情報については公開しない可能性も高いと見られている(FUTURISM、DailyMail Online、Slashdot)。
京都大学や東京大学、茨城大学の研究グループが、米ミシガン大学、米ロスアラモス国立研究所と共同で未知の中性粒子を発見したと発表した(京都大学の発表、ITmedia)。
金属には電気や熱をよく伝えるという性質がある。金属中には伝導電子と呼ばれる熱や電気を伝える電子が含まれており、これによってこの性質が生まれている。一方、電流を流さない絶縁体には伝導電子が含まれておらず、そのため絶対零度近傍では絶縁体は電気だけでなく熱も伝わらなくなる。
しかし、低温下では絶縁体となるイッテルビウム12ホウ化物(YbB12)を絶対零度近傍の0.1Kまで冷却して熱伝導率を測定したところ、この状態では本来熱伝導が発生しないはずにも関わらず、金属的な熱の伝導が行われることが分かったという。これは、この物質中に電荷を持たずに熱のみを伝える未知の中性子が存在していることを示唆しているという。
ソースを見ろ -- ある4桁UID