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14037400 story
医療

米国の大手レストランチェーンで提供される牛肉、なかなか進まない飼育時の抗生物質排除 27

ストーリー by headless
対策 部門より
米レストランチェーンで提供する肉類の抗生物質排除状況をまとめた年次報告書「Chain Reaction」2019年版が公開された(Chain Reaction V: PDFMashableの記事Consumer Reportsの記事)。

報告書はCenter for Food SafetyとConsumer Reports、Milken Institute School of Public Health、Antibiotic Resistance Action Center、Natural Resources Defense Council (NDRC)、Food Animal Concerns Trust (FACT)、U.S. PIRG Education Fundが作成したもので、今年で5年目となる。調査は米国でトップ25のファーストフード・ファーストカジュアルレストランチェーンを対象に、牛・豚・鶏・七面鳥の4種の肉類について行われているが、今年は特に牛肉に注目した報告書になっている。

米国では耐性菌の発生を防ぐため、人間の医療用でも使われる重要な抗生物質について家畜・家禽への使用を減らす取り組みが進められているが、特に牛での対策が遅れているという。今回の報告書でもすべての肉類を対象にしたスコアで最低の評価Fとなったのは25ブランド中8ブランドなのに対し、牛肉のみを対象にしたスコアでは牛肉を提供しない4ブランドを除いた21ブランド中15ブランドが評価Fとなっている。

牛肉のみを対象にした評価が最も高かったのはChipotle (評価A)とPanera Bread (評価A-)。SubwayとMcDonald'sが評価Cで続く。評価ポイントはサプライチェーンでの牛の飼育に対する抗生物質使用のポリシー (Policy)とポリシーの適用状況(Implementation)、第三者による監査の実施や報告書の公開、調査への回答といった透明性(Transparency)の3項目となっている。米食品医薬品局 (FDA) のガイドラインに準拠するといったポリシーは評価対象外となる。
14036592 story
アメリカ合衆国

米シアトル、公立学校で民族教育を意識した数学教育カリキュラムを導入へ 21

ストーリー by hylom
さすがに本質部分は変わらないだろうが 部門より

米シアトルの公立学校で、数学の授業に民族教育を取り入れるという計画があるそうだ(Chicago Tribune@hkakeyaのTweet)。

報道によると、シアトルでは民族教育を他の科目に組み込むことを計画しているそうで、たとえば米国の歴史を学ぶ授業では抑圧や人種差別的制度、それらへの対抗といった内容が組み込まれるそうだ。数学と民族教育の組み合わせもその1つだそうだが、いったいどのように数学の授業にそのような内容を組み込むのか、疑問の声も出ているという。

Hoover Institutionの解説記事によると、シアトルの教育者らは米国の数学教育を「Western Math」(西洋の数学)だと考えているという。たとえば授業では「先住民の数を数える」ような問題ではなく「西洋人の数を数えされる」問題が教えられる。数学教育自体では無く、こういったところが問題だという。

14036575 story
バイオテック

米企業、世界初という「うんこデータベース」に登録する大便の写真を募集中 22

ストーリー by hylom
不特定多数が使用するトイレでの撮影は盗撮に間違えられる可能性もあるので注意しましょう 部門より

headless曰く、

シンバイオティクスサプリメントを販売する米Seed Healthが腸の健康診断AI「auggi」に学習させるためとして、便(大便)の写真を募集している(The Verge特設サイト利用規約プライバシーポリシー)。

便の状態は健康状態を知るのに重要な役割を果たすが、医師や研究者が自力で調べるには退屈で時間がかかるだけでなく、不愉快でもある。Seedの目的は、多数の便の写真を用いて便の健康状態を学習させ、症状の追跡や分析を自動化することだという。auggiは既に粘土で作成した便のモデル30,000個を学習しており、ブリストル便性状スケールによる便のタイプ1~7に区分することが可能となっているそうだ。提供された写真を使用することで、識別能力をさらに向上させていくとのこと。

応募は特設サイトにモバイルブラウザーでアクセスした場合のみ可能となっており、「I accept the DARE」または「WILL YOU #GIVEASHIT FOR SCIENCE?」をタップすると応募フォームが表示される。写真はその場で撮影するほか、撮影済みのものを使用することも可能だ。実際に応募するには電子メールアドレスの入力と、普段の排便時刻の選択も必要となる。写真は匿名化して保存され、電子メールアドレスと結び付けられる心配はないとのことだ。

14035834 story
JAXA

JAXA、ローソンの「からあげクン」を「Pre宇宙日本食」に認定 46

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売らないの 部門より

Anonymous Coward曰く、

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は栄養成分や1年半の保存試験などの検査結果が基準値を超えるものを宇宙日本食として認証している。また、賞味期間が1年半に満たないものについては、「Pre宇宙日本食」という認定も行っている。この「Pre宇宙日本食」として、ローソンの「スペースからあげクン」が認定された(朝日新聞)。

ローソンは以前より宇宙日本食の認定を受けるべく活動を行っていた

「スペースからあげクン」は「からあげクン レギュラー味」をもとに、唐揚げの細かい粉が散らないように一口大にし、凍結乾燥(フリーズドライ)したもの。「スペースからあげクン」は、11か月の保存試験に合格したため、「プレ宇宙日本食」として認められたそうだ。また、18か月の保存試験に合格すれば、「宇宙日本食」として宇宙ステーションに持ち込めるようになるようだ。なお、店頭販売の予定は無いという。

14035824 story
ニュース

コラーゲンペプチドの継続摂取には毛髪の改善効果がある? 27

ストーリー by hylom
経口摂取で効くのか 部門より

森永製菓が、「コラーゲンペプチドの継続摂取は、VAS評価法にて抜け毛が少ない、毛が丈夫になると感じさせることが示されました」との発表を行った。

20~69歳の男女66名に対しコラーゲンペプチドを 10,000mgを含む飲料を8週間継続して摂取させたところ、「抜け毛が少ない」「毛の丈夫さ」といった毛髪状態の改善が見られたという。

また、毛乳頭細胞を使った検証ではコラーゲンペプチド特有のアミノ酸やペプチドに毛乳頭細胞の増殖を促進して毛包周囲の毛細血管網の発達を促す「VEGF(血管内皮細胞増殖因子)」の遺伝子発現を上昇させる活性があることが分かったという。

14035147 story
アメリカ合衆国

アラスカの先住民族、永久凍土融解で村ごと移転を余儀なくされる 13

ストーリー by hylom
変わる世界 部門より

Anonymous Coward曰く、

北極圏の氷河や凍土が融解しつつあることが報じられているが、この影響で 米アラスカ州ニュートック村の全住民が移住することになったという(ナショナルジオグラフィック)。

永久凍土の融解と浸食によって洪水のリスクが高まり、地盤沈下や崩壊も生じているためだという。そのため住民はここから約16km離れたマータービックという場所に新たな村を作り、そこに移住することを決めたという。

ただ、住民全体の移住には時間がかかるため、しばらくは住民がニュートックとマータービックに分かれて住む状態が続くようだ。

14035009 story
宇宙

火星探査機InSight、着陸から間もなく一年も地中センサーの投入は難航 4

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火星は固かった 部門より

AC0x01曰く、

2018年11月に火星に着陸したNASAの探査機InSightだが、火星内部の熱を測定するための熱伝導プローブを地中に差し込む工程が難航、現在でもほとんど進展していないようだ(SoraeEngadget日本版)。

移動不可のInSightは固い地面の上に着地してしまったようで、長らく地面に杭を差し込んでもまったく潜って行かない状態にあったという。先日遂にロボットアームで押さえつけることで潜り始めたと報じられたのだが、今週には40cmほど潜ったところで崩れた土に押し戻され、半分の20cmまで戻されてしまったとのこと。

InSight運用チームはデータを分析して、今後対策を立案して進めていくとしている。目的の深さは5mだが、果たして観測は成功するだろうか?

14034053 story
宇宙

Samsungのスマートフォンを内蔵する宇宙撮影バルーン、米ミシガン州の民家の庭に落下 28

ストーリー by hylom
人工衛星ではない 部門より

Anonymous Coward曰く、

Samsungの英国法人がSpace Selfie」(宇宙自撮り)というプロジェクトで使用したバルーンが米ミシガン州の民家の庭に落下したという。

このバルーンには太陽電池と共にSamsungのスマートフォン「Galaxy S10」が組み込まれており、遠隔から操作できるようになっている。Samsungはアップロードされた写真をバルーンに組み込まれたGalaxy S10に表示し、地球を背景にその写真を撮影してサーバーに送り返す、というサービスを提供していたという(Samsungのニュースリリース)。

落下したバルーンは原形が残っており、地面に散らばる破片にはSamsungの社名が記されていたそうだ。また、気球部分高高度気球が近くの送電線に引っかかっていたところも発見されているとしている。

着陸は人的被害の少ない農村地帯に計画的に行われたものだとSamsungは語っているとのこと(GIGAZINEWZZM13The VergeSlashdot)。

14033338 story
ニュース

37番目の新血液型「KANNO」が日本で発見される 44

ストーリー by hylom
名前の由来はなんなのだろう 部門より

Anonymous Coward曰く、

国立国際医療研究センターなどの研究グループが特定していた新たな血液型「KANNO」が、国際輸血学会に認定された(プレスリリース朝日新聞河北新報)。

KANNOには「+(プラス)」と「−(マイナス)」の型があり、99.5%の人は+型だという。体内のプリオンと呼ばれるタンパク質の組成の一部を変化させる遺伝子変異によってプラスかマイナスかが決定されるそうだ。

血液型としてはABO型やRh型が有名だが、それ以外でもすでに36の血液型が認定されており、今回認定されたKANNOは37番目の血液型になるという。
14033323 story
地球

ブラジル熱帯雨林はこのままだと2021年には修復不可能になるという報告書が発表される 85

ストーリー by hylom
協調を欠く世界 部門より

taraiok曰く、

ピーターソン国際経済研究所のMonica de Bolle氏が発表した報告書によれば、ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領によるアマゾン開発推進がこのまま進んだ場合、2021年にはアマゾンの熱帯雨林は修復不可能な転換点を超えて破壊されるという(The GuardianSlashdot)。

熱帯雨林が破壊されると十分な雨が降らないことでサバンナ化し、それにより数十億トンの炭素が大気中に放出され、南アメリカの天候は異常化するすことになるだろうとしている。

この報告書は、気候科学者の間で論争を巻き起こした。転換点はまだ15〜20年先であると考えている人もいれば、ボルソナロ大統領と地球温暖化がアマゾンの生態系にもたらす危険を正確に反映していると認める人もいる。また、ブラジルの宇宙研究機関INPEは、2019年8月の森林破壊は2018年8月よりも222%進んだと報告している。

14033301 story
インターネット

SpaceXの衛星ブロードバンド接続サービス、2020年半ばにサービスインの予定 18

ストーリー by hylom
あと1年以内 部門より

Anonymous Coward曰く、

米SpaceXによると、2020年半ばに通信衛星を使ったブロードバンド接続サービス「Starlink」のサービスを提供する予定だという。また、同社COOのグウィン・ショットウェル氏は、初期のサービスを提供するためには、スターリンクに必要な人工衛星を6〜8回ほど打ち上げる必要があることも明かしている。

SpaceX CEOのイーロン・マスクは米国時間10月22日午前、実際にスターリンクによる衛星インターネットを経由してTwitterへの投稿を行うことに成功している。別の報道によれば、SpaceXはすでに予定している1万2000機の人工衛星だけでなく、3万機の人工衛星の打ち上げを連邦通信委員会(FCC)に新たに申請していたことが分かっている(過去記事)。同社は小型衛星のネットワークをどの程度拡大する必要があるのかを検討中とされる(SpaceNewsTechCrunchSoraeSlashdot)。

一方、こうした衛星ブロードバンドの人工衛星の打ち上げに関しては、天文観測への影響や衛星が地球低軌道の混雑リスクなども懸念されている(過去記事)。

14032944 story
Twitter

ワシの「渡り」を調査するロシアの研究グループ、ローミング料金が高額になる場所にワシが移動したため資金調達キャンペーンを開始 48

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予算 部門より
ソウゲンワシにトラッキングデバイスを取り付けて季節的な移動(渡り)の調査を行うロシアの研究グループが、高額なローミング料金を賄うための資金調達キャンペーンを開始した(研究者によるVK投稿BBC Newsの記事The Vergeの記事Phys.orgの記事)。

このトラッキングデバイスは位置情報を1日4回、SMSで送信するよう設定されているそうだ。夏の間ソウゲンワシはカザフスタンの電波が届かない地域で過ごしており、その間未送信のSMSが蓄積されていたという。その後若いワシはカザフスタンまたはロシアで電波の届く範囲に入ったため、蓄積されたメッセージは1通あたり2~15ルーブル(約3~26円)で送信された。しかし南に移動した一部のワシが初めて電波の届く範囲に入ったのはイランだったようだ。イランからロシアのSIMカードでSMSを送信すると一通あたり49ルーブル(約83円)かかる。夏の間蓄積された未送信SMSがイランから送信されたため、秋の渡りのシーズンに入ってすぐ予算が枯渇する事態になったとのこと。

資金調達にはクラウドファンディングプラットフォームを使用せず、SIMカードを発行した携帯電話会社Megafonの料金支払いページでワシの電話番号を指定して入金(チャージ)する、という形での支援を求めている。電話番号は代表となるワシのものが公開されており、この電話番号にチャージされた支援金は13羽のソウゲンワシのSIMカードに分配チャージされるとのこと。なんだか怪しげな話でもあるが、VKに呼びかけを投稿した研究者は実際に必要な電話番号への入金であり、銀行口座に入金されるわけではないと主張し、ワシの電話番号に直接チャージできるまたとない機会が得られると述べている。
14032320 story
GNU is Not Unix

自然史博物館収蔵の鳥類・哺乳類標本、自然界の性比よりもオスが多いとの調査結果 31

ストーリー by headless
標本 部門より
英国・ロンドン自然史博物館の研究チームが英国および米国、フランスの自然史博物館に収蔵されている鳥類と哺乳類の標本を調査したところ、自然界における性比よりも大きな偏りがみられたとして収蔵品選定時に留意するよう呼び掛けている(論文Daily Mail Onlineの記事Manchester Evening Newsの記事The Guardianの記事)。

調査には地球規模生物多様性情報機構(GBIF)の記録を用い、ロンドン自然史博物館のほか、米国のアメリカ自然史博物館、フィールド自然史博物館、国立自然史博物館(スミソニアン)および、フランス国立博物館が1751年から2018年に入手した標本のデータを目別・種別に集計した。集計からは若い個体の標本や亜種名などを除き、標本が100点以上ある種(歴史的変動の調査では50点以上)のみを対象にしている。また、性別未判定の標本については分析の対象にしていない。

結果としては、鳥類標本1,395,748点のうちメスが20%、オス31%、性別未判定49%となり、哺乳類標本では1,100,580点のうちメス41%、オス44%で性別未判定は15%と鳥類よりも大幅に少なかったという。これは哺乳類の性別が鳥類よりも判別しやすいためとみられる。性別未判定の標本を除外すると鳥類標本の40%、哺乳類標本の48%がメスとなる。鳥類の場合は自然界でもオスがメスよりもやや多い(187種の中央値でメスが44.8%)ものの、標本の方が偏りが大きい。一方、哺乳類の多くは自然界での性比も1:1程度と考えられるため、標本のメス48%は大きな差ではないとみている。ただし、偏りは基準標本で特に大きく、メスは鳥類の27%、哺乳類の39%に過ぎないとのこと。
14031952 story
テクノロジー

東京上空の測位衛星の数は中国の「北斗」が圧倒的に多い 70

ストーリー by hylom
いつのまに 部門より

東京の上空にある測位衛星の数は、日本の「みちびき」が4基、EUの「Galileo」が5基、ロシアの「GLONASS」が6基、GPSが9基なのに対し、中国の「北斗」は19基にも上るという(日経ビジネス)。

北斗は2011年に試験運用を開始(過去記事)し、2013年に正式運用を開始した。その後、2018年にはサービスエリアを世界全体に拡大している(PC Watchの2018年の記事)。

こういった測位衛星では意図的に誤差のある情報を送信することで測位精度を落とすことができるため、中国の衛星測位サービスの台頭を懸念する声もあるが、スマートフォンなど昨今の測位衛星を利用する機器は複数の測位衛星を利用するようになっており、少なくとも民生分野では特に差し迫った危機があるわけではないようだ。

14031843 story
グラフィック

ニコンの顕微鏡写真コンテスト「Small Word」2019年版の受賞者が発表される 6

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人にはなかなか見えない世界 部門より

nemui4曰く、

ニコンが主催する顕微鏡写真コンテスト「Small World」2019年版の受賞者が発表されたGIGAZINE)。

蜘蛛のアップ写真ってネットでよく見かる気がする、ファンが多そう。CGがまぎれててもわからない自信あり。

1位はTeresa Zgoda氏とTeresa Kugler氏による、亀の胚の蛍光写真。2位はIgor Siwanowicz氏による、40倍の倍率で単細胞生物のラッパムシを撮影した写真。3位はDaniel Smith Paredes氏とBhart-Anjan S. Bhullar氏によるワニの胚の写真となっている。

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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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