11月19日16時頃から「ほぼ皆既の部分月食」。日本の広い範囲で観られる 37
ほぼ 部門より
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最も多くの燃料を消費するロケットの第一段をなんとかして簡略化できないか?という問題はこれまで多くのロケット開発者が頭を悩ませてきたところだが、文字通り「剛腕」で解決しようとするSpinLaunch社の挑戦は果たして実を結ぶだろうか?
フロリダ工科大学オルドリン宇宙研究所の研究チームが火星の土壌を模した環境でトマトを栽培し、そのトマトを用いてハインツがトマトケチャップ「Marz Edition」のプロトタイプを作成した(Florida Tech News の記事、 ハインツ UK の特設ページ、 H.J. Heinz & Co. のツイート、 動画)。
栽培実験は2年にわたり、パームベイの同大先端製造・革新デザインセンターに設置された温室「Red House」で行われた。Red House は火星で植物を栽培しようとする人類が直面する条件を再現すべく設計されており、明かりは LED のみ。火星の土壌と共通する特徴を数多く備えるモハベ砂漠の土およそ 3.5 トンを模擬土として用いるほか、厳格な温度管理と定期的な灌漑が行われるという。
研究チームは初めに 2,000 時間以上かけて 30 株を栽培するパイロット版の実験を行い、その後 450 株のトマトを個別の鉢で栽培した。その過程でハインツが持つ大量の種子カタログから 4 種の候補を選び出し、そのうち 2 種がより大きな規模での栽培に成功したとのこと。
Marz Edition の「Marz」は火星 (Mars) の「s」をハインツ (Heinz) らしく「z」に置き換えたものだ。プロトタイプはハインツが今週公開したが、味見は社内のごく一部でのみ行われる。それは一人の人間にとっては小さな一口だが、人類にとっては偉大な一歩になるとのことだ。
延期の理由としては、(トランプ政権が政治的理由でスケジュールを前倒ししたため)元々無理なスケジュールだったことの他、議会が予算を要求通りに付けないことや、新型コロナによる開発遅延、Blue Originによる月着陸船を巡る訴訟で7か月間開発が停止したことが上げられている。
一方で、NASAが開発を進めるSLSとOrionは着実に前進していると述べるとともに、より安価なSpaceXのStartshipの開発が進んでいることに対して「代替案」が検討できることは嬉しいとも語っているという。
「なぜ生物は眠るのか?」という問いに対し、近年の睡眠研究の進歩を挙げながら、
・むしろ睡眠の方が生命体にとってのデフォルト状態である
・生物は睡眠を進化させたのではなく、覚醒を進化させたのではないか
と問いかける記事。
すごく興味深い着眼点だと感じました。
と指摘している。
コロナ禍で苦境に陥っている航空業界だが、日本ではさらに追い打ちとなる「代替燃料不足」という危機が迫っているらしい(NHK)。
「持続可能な航空燃料」(Sustainable Aviation Fuel,SAF)という植物や廃棄食品、廃プラスチックなどから生成される代替ジェット燃料で、各国は航空燃料にこのSAFの使用割合を義務付ける動きが出てきている。
SAFも飛行機のエンジンを動かす際には二酸化炭素を排出するが、製造過程を含めたトータルで見れば従来の化石燃料より80%程度、二酸化炭素の排出量を削減できるとされている。
問題はこのSAFの製造プラントが国内には無く、海外のプラントは各国の航空会社による激しい争奪戦が行われており、日本の航空会社が確保できなかった場合飛行機を飛ばせないという状況になりかねない点にある。
「飛び恥(Flight Shame)」という言葉が生まれるほど大量に二酸化炭素を排出している航空業界がこの問題に真摯に取り組むのは良いことだが、代替燃料確保に困難が生じると日本の航空会社のみならず海外の航空会社も日本便を飛ばせなくなるという事態になりかねない。
元記事は全日空と日本航空の航空会社のトップ二人が並んでインタビューに応じるという異例の内容となっている。NHKと同様の内容はフジテレビの番組でも取り上げられていたようだ(J-CAST)。タレコミ中にある持続可能な航空燃料(SAF)に関しては、ここ最近でも様々な取り組みが報じられている。エアバスは同社のA319neoを飛行試験機として、SAFを100%使用した飛行調査を10月末に実施。飛行試験機ではエンジン2基のうち1基でSAFのみを使用して試験したとされている(FlyTeam)。日本国内ではJAXAがSAF普及のための燃焼・排気特性を調べる研究を行っているとしている(ニュースイッチ)。
NASA はオープンソースソフトウェアの開発を推奨する方針を確立しているが、科学者がオープンソースソフトウェアの定義を正しく理解していないことによる問題も発生しているという (The Register の記事、 論文アブストラクト)。
NASA の科学者による「オープンソース」の定義に関するよくある誤解として、ソースコードを公開しさえすればいいというものがあるそうだ。そのため、成果物の販売禁止や商用利用禁止といった、Open Source Initiative (OSI) によるオープンソースの定義に挙げられている要件に違反するライセンスで配布されることもある。このことはオープンソースソフトウェアとしては利用できないという結果にもつながる。
このような状況に対する米海軍調査研究所やデンマーク工科大学などの科学者による論文では、 OSI や FSF による「オープンソース」「パーミッシブ」の定義を導入することや、標準的な「オープンソース」の定義とは異なるライセンスを用いる場合はそれを明確にすること、 OSI または FSF が認めるライセンスの使用を推奨すること、などを勧告している。
9月19日、神奈川大学の航空宇宙構造研究室(工学部 教授 高野敦)と宇宙ロケット部は、秋田県能代市旧落合浜海水浴場にてハイブリッドロケット(Wikipedia)を打ち上げ、到達高度10.7km(速報値)となった(カナロコの記事、プレスリリース)。ロケットは全長4,114 mm、外径155 mm、乾燥質量32.3 kgで、推力は3.0 kN級。目標到達高度は15km。なおプロジェクトとしては、高度100km到達(2024年)や、超小型衛星の軌道投入を目標としている。
未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー