気象庁、 次の台風から「予報円」半径を最大4割小さくして発表へ 45
これは助かる 部門より
この改善は、スーパーコンピューターを使用した予測モデルの改良によって実現されたという。気象庁は、台風の速度や風向、統計データなどを考慮して、5日先までの進路予測を日々作成して公表してきた。予報日が進むにつれて予測範囲が広がり、予報円のサイズも大きくなってきた。今回の改善により、自治体の防災対応や住民の防災行動をより適切に支援することが期待されるとしている。
アナウンス:スラドとOSDNは受け入れ先を募集中です。
民間によるサブオービタル宇宙旅行実現を目指す愛知県の「PDエアロスペース」社の無人試験機「PDAS-X06」が28日、沖縄県の下地島空港から初飛行を行ったが、離陸直後に空港から500mほどの海上に墜落した(公式の結果報告, TBSニュース, 琉球朝日放送, 沖縄タイムス)。
PDAS-X06は全長4.9m、幅2.4m、重量400kgの無人試験機。飛行機のように離陸して宇宙空間に到達する無人観測ロケットPDAS-X07の1/2スケールの試験機と言う位置づけの機体のようだ。今回が初飛行だったが、離陸後5分ほどで墜落してしまったということであり、今後機体の引き揚げなども行って墜落原因を特定するとしている。
PDエアロスペースは2030年に下地島空港を宇宙旅行の拠点とすることを目指している(当初は2014年予定)ということだが、計画の遅れは避けられないだろう。
リチウムイオン電池開発者として 2019 年ノーベル化学賞を共同受賞したジョン・グッドイナフ氏が 6 月 25 日に 100 歳で死去した (UT News の記事、 The Register の記事、 ノーベル賞受賞者情報)。
グッドイナフ氏は 1922 年 7 月 25 日にドイツで生まれ、米国で育つ。リチウムイオン電池のカソードとして酸化金属を用いることで硫化金属よりも高い性能が実現できると予想したグッドイナフ氏は 1980 年、リチウムイオンを吸蔵させた酸化コバルトをカソードに用い、最大 4 ボルトの出力が可能となることを示した。グッドイナフ氏のカソードは、2019 年ノーベル化学賞を共同受賞した吉野彰氏が初の実用的なリチウムイオン電池を作り出す際の基礎となった。2019 年ノーベル化学賞受賞時点で 97 歳であり、受賞時点で最年長のノーベル賞受賞者となっている。
掃除のおばちゃんがサーバーの電源引っこ抜いたり、高度な芸術作品をゴミとして処理した話がある一方、掃除のおばちゃんが難問をサラッと解決したジョークなどもある。みなさんがご存知の掃除のおばちゃん無双伝説があったら教えてください。
JAXAは6月27日に開催された文部科学省の有識者会議で、昨年11月にSLSにより打ち上げられた小型衛星「EQUULEUS」と「OMOTENASHI」の近況を報告した。両探査機とも通信が行えない状態にあるという(JAXA資料, 読売新聞)。
EQUULEUSはラグランジュ点から観測を行う小型探査機で、打ち上げ後は2023年末のラグランジュ点到達を目指し順調に飛行を続けていたが、5月18日より探査機からの電波が確認できなくなっているという。5月23~25日にかけて地球に接近した際に大型望遠鏡により観測が行われた結果、探査機が回転していることが示唆されたため、電源が枯渇して無制御で回転している状態と推測されている。原因については解析中。今後は太陽電池に光が当たって充電されるタイミングを待ちながら探索運用を継続するが、今のところ通信は復帰していないとのこと。
一方のOMOTENASHIは、打ち上げ直後に異常回転が発生して制御を失ったが、その後も2023年3月頃から太陽電池に光が当たって充電される可能性があるとして、一部可能な実験を行うことが検討されていた。しかしこちらも現時点で通信は復帰していないという。OMOTENASHIの探索運用は9月末まで続けるとしている。
微生物により空気から作られるというプロテインパウダー「Solein」を用いたチョコレートジェラートをシンガポールのレストランが 15 日から提供しているそうだ (Solar Foods のプレスリリース、 FOODBEAST の記事、 メニュー開発動画)。
Solein はフィンランドの食品テクノロジー企業 Solar Foods が開発したもので、微生物のバイオプロセスにより生成されるタンパク質が主成分だ。微生物に供給する主な栄養素 (炭素・水素・酸素・窒素) は空気から取り出したものだ。空気以外の原料としては、空気中の水分を水素と酸素に分解するため再生可能エネルギーによる電力を使用するほか、リンやカルシウム、カリウムといった空気に含まれない養分を添加している。Solein は電力の 20% をカロリーに変換でき、動物によるエネルギーからカロリーへの変換と比べて 100 倍高効率だという。
Solein を用いたチョコレートジェラートを提供しているのは、イーストコーストのビーチサイドで営業するイタリアンカジュアルレストラン Fico。Fico は Solein を使用したさまざまなメニューを開発し、5 月 25 日には招待者限定で試食会を開催していた。Soleinは昨年 9 月にシンガポールで食品として認可されており、5 月 30 日には Solar Foods と味の素が Solein 活用に関する戦略的提携に合意している。味の素と Solar Foods は 2024 年から Solein を使用した商品開発とシンガポールでの市場性検証を開始するとのことだ (味の素のプレスリリース: PDF、 Solar Foods のプレスリリース)。
実際にあった事件をモトネタにして、おそらく内容はフリーダムなアニマルパニック映画だと思われます
本作のベースとなったのは、1985年にアメリカで実際に起きた事件。麻薬密売業者がコカインの入ったバッグを投棄し、その3か月後、開封済みプラスチック容器の隣で、薬物の過剰摂取により死亡したと見られるクマが発見された。 日本でも山でクマがかなり繁殖していて食べ物がなくなって街に繰り出しているという噂もあるので、そのうちどうにかなりませんように。
米国医師会 (AMA) は 13 日、BMI (体格指数) だけでは医学的な尺度として不十分だとするポリシーを採択した (プレスリリース、 AMA のニュース記事、 Ars Technica の記事、 Daily Mail の記事)。
BMI に関しては、19 世紀半ばに想像上の理想的な白人の体格を基準に作られたもので、性別や民族などを考慮していないといった批判が以前から出ていた。AMA では今回、 BMI の歴史的背景に問題があることや、人種差別的な排除に用いられていたこと、前世代の非ヒスパニック白人から収集したデータを主な基準として用いていること、といった問題を認めた。
幅広い医療現場での BMI の用いられ方には大きな制約があり、内臓脂肪や体脂肪指数 (BAI)、体組成、相対的脂肪量、胴囲、遺伝的/代謝的要素など、その他の有効なリスク基準と組み合わせて使用すべきことが示唆されるという。
日本のように世界保健機関(WHO)とは異なるBMI区分を用いる国もあるが、AMA の新ポリシーでは BMI を肥満の基準として用いるにあたっては人種/民族や性別、年齢などによる相対的な体形や組成の差異に配慮すべきことや、保険金支給の拒否理由として BMI を唯一の基準として用いるべきでないことも認識している。
Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs