パスワードを忘れた? アカウント作成
9905 story
サイエンス

マルチタスク人間は効率がいいか? 118

ストーリー by yoosee
集中力と聖徳太子 部門より

greentea曰く、"CNETのインタビュー記事で、マルチタスクで人間の知力が低下する?--情報化時代のアイロニーというものが掲載されている。精神科医の Edward Hallowell 氏によると、一度にたくさんのことをやったり、あるいはやろうとすると、効率が犠牲になり、仕事の成果が上がらなくなったり本来思い付いて然るべきアイデアを思い付けず、満足が得られなくなったり、創造的行為から得られる充実感もなくなるそうだ。

タレコみ人はよく、複数のことを考えたりしてたりするとどちらも中途半端になり結局どちらもできなかった、ということがあるので要領よくいろんなことを同時にこなすマルチタスク人間に憧れているのだが、Edward 氏は真のマルチタスク人間などいないとその存在を否定している。 彼の意見に何らかの科学的根拠があるのかは分からないため、ゲーム脳のようなトンデモかもしれないが、/.Jerはマルチタスク人間についてどう思うだろうか。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • マルチタスク実装方式 (スコア:4, おもしろおかしい)

    by steve (8972) on 2005年03月31日 21時23分 (#717076)
    ご安心下さい。

    わたくしは、ノンプリエンティブ・マルチタスクを採用しております。
    作業にひと段落つくまで、切り替わりません。
    カレントのタスクにより、タイマーを含む全てのリソースは独占されます。
    無理に別タスクへと切り替えようとすると、
    保護違反例外につきフォールト致しますのでご了承ください。

    また、シグナル等により割込みが発生した場合、
    レジスタ内容は破棄されますので、
    元のタスクに実行を戻しません。
    ご使用にはくれぐれも注意が必要です。

    # うむ、使えん。何を安心すればいいんだ?
  • 結局 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2005年03月31日 20時01分 (#717055)
    時分割システムですから。
    • by ZooMD (16314) on 2005年03月31日 23時47分 (#717141) 日記
      時分割システムの例:

      1) お手玉
      2) 忍法・分身の術
      3) ばれないように二股

      --
      *-----------------------*
      -- ウソ八百検索エンジン --
      親コメント
      • Re:結局 (スコア:2, おもしろおかしい)

        by tenkoma (23973) on 2005年04月01日 0時20分 (#717162) ホームページ 日記
        3)につきましては、待機させておいたはずのタスクが暴走し、他のタスクが実行されている様子をのぞき見てしまう恐れがあり(それが原因でシステムがクラッシュすることも)、一般的にシステムの完全な実装が困難とされております。
        --
        見つけたものが何であるかで,未来の姿が変わる.
        親コメント
  • 新しい疾病 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by yellow tadpole (7084) on 2005年03月31日 21時31分 (#717078) 日記
    インタビューの一部。

    これは新しい問題です。なぜなら、人間の脳の回路にこれだけ多くの負荷がかかるようなことは、これまでに1度もなかったからです。確かに、肉体労働で過剰な負荷がかかることは以前にもありました。しかし、日常的に過剰な負担を脳に強いることはなかったのです。

    何十年か前、小さな会社で経理やってた人のほうが負担が大きかったかもしれないし、6人の子供を育てる母親もマルチタスクで相当脳が忙しかった事だろう。そういう過去を無視して作り出した新しい概念ってのは、とても胡散臭く感じます。

    新しい診断基準を作ったら、新しい疾病が生まれた。たんにそういう話なんじゃないかなあと思うよ。
    --
    〜◍
  • これ、マルチタスクなんか何も関係がない話でしょ。負荷が多すぎると仕事が雑になりますよ、というだけの話を病気に仕立てて注目を集めようという医者の卑しいマッチポンプ的な談話でしかない。

    --ADTは大流行しつつあるとのことですが、具体的に労働人口の何割程度がこれにかかっていると見積もられていますか。

     正式な調査をしたことがないので、あくまで推測になりますが、自分の講演の際に行っている非公式な調査の結果を踏まえてお話ししましょう。労働人口の範囲を「企業で働く管理者や幹部」と定義した場合、30~35%、あるいは40%程度の人がADTだと思います。

    管理職だけが労働人口! しかも正式な調査なしで、講演での非公式な調査!(どうせ会場で手を挙げさせるだけでしょ) こんなものを根拠に何を騒いでるんだか。

  • に適した脳を持っているという説を聞いたことがあります。
    男性と女性では、また違った結果になるのでは?

    # 炊事の時の女性のマルチタスクは中々真似できません。
    --
    --- 駆り立てるのは納期と仕様変更。横たわるのはPGとSE。
  • あとこの記事にタイトルをつけたCNETの記者も。

    この記事の趣旨は、

    現代は情報の入手経路がたくさんあって、どんどん情報が入ってくる

    でも人間はマルチタスクで動けないので、それらを並列して捌こうとすると、効率が落ちる

    だから、入ってくる情報の処理の仕方を誤ると逆に効率が落ちちゃうヨ!

    であって、「人間はマルチタスクで動けない」はこの記事の中では「結論」じゃなくて「当然の前提」という扱い。

    マルチタスク人間は効率がいいか?いいはずがない。いいと主張する人間がいたら、それこそトンデモと疑ってかかるな、私なら。
    • 「いいはずがない。」と断定される根拠は何でしょうか?

      私は自分のことをマルチタスク人間ではないと認識していますが、仮にそういう人がいてもその存在を否定しようとは思いませんし、効率が良いか悪いかなんてとても判断できません。

      そもそも、一般論としての「人間の仕事や行動の効率」なんて、議論の対象となり得るものでしょうか?
      ましてや、それを同一の個人において、「シングルタスク」vs「マルチタスク」といった観点のみから評価できるものでしょうか?
      親コメント
  • おかしいと思ったら… (スコア:2, おもしろおかしい)

    by moriyoshi (15909) on 2005年03月31日 22時43分 (#717109)

    うちだけかもしれませんが、調べてみたら、コンテキスト・スイッチの際に、

    1. コンテキストがまず FILO バッファに積まれ、
    2. しかも何故かそれが世代別GCされていて
    3. 古いコンテキストが (燃えるごみで) 破棄されていることが

    分かりました。最先端の実装だと思ったのになあ。

  • 知力が落ちるとは思わないけど、能率はむしろ落ちてるなぁというのは、同じ職場のSE見てると言えなくもないかなぁ。
    • 私も知力云々は分かりませんが、あまりに沢山の事をいっぺんに進行させると破綻します。
      あれもこれもと手を付けたら記憶力が追いつかないと自覚しているので
      なるべく一つずつの仕事を全力で一気呵成に仕上げてしまうよう心がけています。
      …同時に進めて全部ポシャるよりは少しでも完成品が残れば
      多少はマシ、という事なんですが(^^;
      --
      And now for something completely different...
      親コメント
  • いろんなことを同時にやろうとすると
    気持ちがいっぱいいっぱいになって
    どっちもできなくなりますね。。

    仕事と地域のことと家庭のことと、みたいに
    まったく違う場所・違う立場での作業だと
    わりとスムーズに気持ちを切り替えられる気がする。

    それぞれの作業の間に通勤とか
    ある程度の思索の時間があることで、
    互いにいい影響を与えているのかもしれない。
  • 人間の意識は決してパラレルに動作する事がないので、ある意味
    当然かと。計算機の比喩で言えば、パラレルに仕事をしている際
    にはタスクスイッチングによる負荷がかかるわけで。

    意識によらない体の使い方などは、もちろんパラレルに動作可能
    ですが。
    --
    --- de FTNS.
    • > 人間の意識は決してパラレルに動作する事がないので

      これは本当でしょうか?

      計算機の比喩で言えば,1つのCPUで複数のタスクを行うためにはタスク切り替えによる並行処理が必要です.でもタスクの数だけCPUが用意できれば,タスク切り替えなんかせずに並列処理できます.

      哲学っぽくなる気がしますが,
      たとえば楽器を演奏しながら歌を歌うという動作は
      多くの人は最初は並行に(=交互に)しか出来ないと思います.でも,訓練をすることで並列に(=同時に)出来るようになります.

      これが,もともと1つしかなかったCPUが二つに増えたのか
      それとももともと沢山CPUがあって,そのうち二つが演奏用と歌用に最適化されたのかはわからないですが,
      すくなくとも人間はパラレル動作が出来る仕組みを持っている気がします.
      親コメント
      • by jackal (3870) on 2005年03月31日 23時31分 (#717129)
        人間の意識がパラレル動作できることと複数の物事が同時にできることは別だと思う。
        たとえば普通の人でも同時にできることとしての例を挙げてみるなら、電話をしている時にメモをとったりすることは誰でもできるけど、電話しながら本を読んだりすることは同時にできないと思う。
        電話をしながら本を読めるって人いるかもしれないけどその人って電話聞き流してるのじゃないかと思う。
        もっと別の例でいうなら、本を読みながらピアノを弾く場合,ピアノをひく行為そのものをはたして意識してやってるかということである。
        つまり訓練するって、無意識にできるようにすることじゃないのかなと思うのですよ。
        またちょっと別の視点からも考えてみるなら、人間って情報をインプットする手段の大半を目と耳に頼ってるわけだけど、目で物を見(読み)ながら、耳で聞く場合、全然別の話題なら人間は混乱すると思う。
        だけどそれが同じような話題、たとえば学校か何かで教科書を参照しつつ講義を聴いてる場合を考えてみればわかると思うけど。それは可能だと思う。
        楽器を演奏しながら歌を歌うという動作について考えもおなじだけどそれって二つの動作を意識レベルではひとつのスレッドにしてるんじゃないかな。
        それか、やはりもう意識しなくても同時にできるまで訓練しているかのいずれかのような気がする。
        親コメント
      • んー、「意識」と「制御」は違うと思うんだな。

        音楽で例えておられていますが、「意識」しながら演奏しているのはたいてい練習の間だけで、本番で演奏する頃には、「意識」しなくても演奏を行う体を「制御」できちゃっているわけです。初見で演奏できちゃう人も、普段の練習量が多いから、ある程度はパターン化されていることを、やっぱり意識せずに演奏できちゃう。

        こんぴたの場合でも、CPU が外部の機器に対して行うのは最初の命令とデータの送信だけで、実際の動作を制御するのは外部機器そのものだったりしますよね? 昔のパソコンはディスクを読みに行っている間は他の処理ができなかったりしていたけど、これができるようになったのは、まさに CPU が行う処理をブロックしなくても、その周辺で制御できる部分については極力制御するように作られていったからなわけで。

        両手でピアノを演奏できることと、両足使って歩けることは、本質的にはほとんど変わらないです。歩いているときに、いちいち「今右足を前に出したから、次は左足で地面を蹴って…」なんて考えないでそ? ピアノもなれちゃえば、「ここで右手 3 の指をくぐって 1 の指をその右へ、同時に左手全体を左前方へずらして 1 の指と 4 の指を…」なんて考えないわけです。

        --
        むらちより/あい/をこめて。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2005年03月31日 23時24分 (#717125)
        話の中で"意識"と"脳"が混同されていませんか。
        脳は個々の素子単位にパラレル駆動します。しかし意識は一つです。

        楽器を演奏しながら歌を歌うという動作が行えるのは、訓練によってどちらかもしくはその両方を意識せずに行えるようになっているからではありませんか?
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2005年03月31日 23時36分 (#717132)
          > しかし意識は一つです。

          意識が1つである証拠ってなにかあるのでしょうか?
          親コメント
  • by druaga (13366) on 2005年03月31日 20時26分 (#717065) 日記
    関連する情報をあれこれと思い出すまでに時間がかかる方なので、
    マルチタスクだと効率が悪いです。
  • by .mjt (13150) <reversethis-{gro.ntlc} {ta} {tjm}> on 2005年03月31日 20時41分 (#717067) 日記
    アイデアが浮かぶのは関係ないことをしているときの方が多いような気がする。

    アイデア浮かぶ→作業→作業中に別のアイデアが浮かぶ→乗り換える→別のアイデアが(略

    そして実現する暇の無いネタが累々と。。
  • デッドラインの方が重要だからパラレルで仕事する訳で。
    --
    wild wild computing
  • by swat (10957) on 2005年03月31日 23時35分 (#717131)
    男はシングルタスクで女はマルチタスク、と俗に言われることが
    ありますが、Hallowell氏の研究で男女差は現れてるのかどうかが
    気になるところです。

    卑近な例だと、男の私はマルチタスクとは程遠いところにいますし、
    私の彼女はマルチタスクと言うよりは散漫な感じです。
    • by Anonymous Coward on 2005年04月01日 3時17分 (#717249)
      どのていど本当のことか判りませんけど、
      専業主婦は「集中力が持続しないけれども同時に複数の作業状態を意識することができる」
      てなことを言ったりするようですね。
      家事労働は、ひとつの作業に集中することができず中断して別の作業を行ってから再開するのが普通なので、そのように訓練されるということのようです。

      #残念ながらソースはない。
      #なんだかフェミニズム関係の文献だったと思うけど


      たとえば、私の母も専業主婦ですが、テレビで映画なんかを見ていると頻繁に台詞の意味などを聞いてきますが、同様にテレビを見ながらお茶やおやつを用意してくれたりしました。ので、まぁ経験的には妥当な一般化だとは思います。


      こういうことを指してマルチタスクと呼んでいるのかな?
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2005年03月31日 23時39分 (#717134)
    「深層意識」という、自分自身で制御できない本当の自分。車の運転や格闘技等、自分の心でいちいち考えなくても体で勝手に反応するのは主にこの部分のタスク。 熟練すればするほどこっちがやってくれるので便利。 ただし、深層意識に経験を浸透させるには何度も何度も繰り返して覚えさせるしかない。

    もうひとつは「表層意識」主に自分の意思で制御できる部分。でも本当の自分は「深層意識」なので、どこかの場面で深層意識にまけると自分が「こうしたい」と考えている事以外の事をやってしまっちゃう。

    例:「あぁ、今日こそ真面目に働かないとお金が入ってこないなぁ。 ・・・あぁ、パチスロが俺を呼んでいる・・・いやでもさすがにもうこれ以上はヤバいだろ・・・あぁ、   あああ~~」

    多分、ここのストーリーでいうところのマルチタスクじゃないよな?

  • みんな (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2005年03月31日 23時57分 (#717151)
    バグだらけだな。

    #安心したのでAC
    #お金というメモリーが増えて快適になるのですが
    #性能を上げる為にだれかお金を下さい。
  • 偉大なマルチタスク人間が居たじゃぁないですか、日本には。

    ・・・。

    聖徳太子さま。

    #事実かどうかはさておく。
    --
    人事を半分尽くして天命を待つ
  • 聖徳太子は、同時に7つの訴えを理解することが出来た、といういい伝えがありますね
    思考は行動よりも格段に早いから、マルチに見えるだけで実はシリアルなのかもしれない
    ところで、同時進行できるマルチ度って、器のような気がしません?
  • by Li-ion (25837) on 2005年04月01日 1時18分 (#717186) 日記
    歴史に名を残している学者の大半は、ひとつの事にこだわる熱中型。だからあんな凄い発明ができたのかもしれません。
    発見や発明は、「ひらめき」が必要であり「なぜこの現象が起こるのか」と言う疑問が必要です。このひらめきは、複数の事をいっぺんに行っていると出てこないものです。
    そういう意味で、人間で同時に複数の仕事を行う事(マルチタスク)は、効率が良いとは言えないと思います、
    --
    Li-ion DC 1.2V(定格:3.7V) 500mA 乾電池はリサイクルへ
  • by Bill Hates (2038) on 2005年04月01日 2時07分 (#717213) 日記
    ここは「二兎を追う者一兎をも得ず」を再発明するインターネッツですか?
  • お客様に仕様確認待ちなどの『入力待ち』でタスクが開放されない事があるので、案件を複数抱えてないと途端に自己研鑽の時間になりますw
    飽きっぽいのでマルチタスクならぬTimeSharingSystemになりますが。

    往々にしてドロンボー一味のメカのように何かが抜け落ちますがね(苦笑
    --
    ---- 何ぃ!ザシャー
typodupeerror

Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

読み込み中...