代替燃料には何が有利なの? 271
芋焼酎一本で24時間ハイな人は知っています 部門より
maia曰く、"ミネソタ大の研究によれば、代替燃料としてトウモロコシから作るエタノールと、大豆から作るバイオディーゼルを比較すると、後者の方が効率的で環境的にも有利だという(読売新聞の記事)。
栽培から加工までの投入エネルギーと、得られるエネルギーを比べると、エタノールは1.25倍、ディーゼルは1.93倍だったという。温室効果ガスの放出量も、バイオエタノールよりバイオディーゼルを使う方が有利。また、大豆の栽培に要する肥料は、トウモロコシの1割未満で済む。しかしnews@nature.comの記事をよく読むと、結論はどちらもお薦めできないというもの。2005年のアメリカのコーン生産量を全て燃料化してもガソリン需要の12%にしか相当しないし、大豆を全て燃料化してもディーゼル需要の6%にしかならない。ちなみにアメリカではバイオディーゼル原料の主流は大豆だが、EUでは菜種油。なんとEUでは菜種の燃料用需要が伸び、2005年には食用と燃料用がほぼ均衡し、価格は上昇、資源は食品業界との取り合いになっているという(朝日新聞の記事)。
生産量を高めるにしても、今度は農業の環境負荷を考慮に入れる必要がある。そこでお薦めなのは、セルロースから作るエタノールかもしれない(参考:WIRED NEWSの記事)。原料にはスイッチグラスも例示されているが、主に草木の廃棄物が想定されている。廃棄物利用といえば、廃食用油から作られるバイオディーゼルもあるが、量が限られている気がする。日本の年間廃食用油は40万トンという。片山右京氏が来年のダカールラリーに廃食用油バイオディーゼルで参加するが、完走には原料として1万リットルの廃食用油が必要だという(毎日新聞の記事)。
さてはて、代替燃料問題は難しいものだ。"
既に技術が確立されており、政府の推薦もある (スコア:4, すばらしい洞察)
Re:既に技術が確立されており、政府の推薦もある (スコア:2, すばらしい洞察)
"Patriotism is the last refuge of a scoundrel." - Samuel Johnson
竹炭の方が良いのでは? (スコア:2, 興味深い)
・木の10倍以上の成長速度
・わずか3年程度で素材活用が可能
・全て使いきれる「ゼロ・エミッション(廃物ゼロ)資源」
という竹は魅力的だと思います。
参考:
日本古来のエコ素材「竹」が世界を変える! [nikkeibp.co.jp]
日本の竹やぶは資源化できる! [nikkeibp.co.jp]
匠気だけでは商機なく、正気なだけでは勝機なし。
Re:竹炭の方が良いのでは? (スコア:2, 参考になる)
ただし、いざやってみると竹炭を作る窯の設置場所や原料の安定供給、運送・人件費など次々問題が発生するんじゃないでしょうか。
2年ほど前に竹切りボランティアに参加したことがありますが、竹炭を作るにしても施設までは遠すぎてとても運んでいられない、かと言ってトラックで小さな窯を運んできて炭にするにしても、それでは品質が悪すぎてまともな燃料としては使えない…というジレンマがあるとのことでした(規模が違いすぎる話ではありますが)。
#子供時代は五右衛門風呂沸かし係で、たまに乾燥竹も使用。
#材木の方が燃料として長く持つことを経験的に知っているAC
Re:既に技術が確立されており、政府の推薦もある (スコア:2, すばらしい洞察)
使い勝手を考慮するとやっぱ液体じゃないと話にならないです。
かつて石油が石炭を駆逐したのは、
輸送時の利便性が高かったのが大きかったからと聞いたことがあります。
石炭だとスコップやらクレーンやらで積み込み積み下ろしをしないといけないんですよ。
それが石油だとポンプ一発ですむ。
この差は莫大です。
自覚できるレベルで仕事しなくていいなら (スコア:2)
でもネトゲとかで結局オフライン顔負けの陣取り合戦やってるのを見ると
結局何処にもシアワセなんてないんだなと思って首を吊りたくなる次第。
んま、マトリックスの設計次第かもしれないが苦しみの無い世界は何処にもないよ、ったく。
#マンデー・ブルーが無くてもチューズデイ・ブルーが来るだけなのでID
gy0
水問題 (スコア:4, 興味深い)
トウモロコシや大豆は、大量の水を使用しなければ
収穫することができない。
現在インド、米国、中国で栽培されているこれらの植物に
供給する水は、ほとんどが地下水であると言われている。
そこで日本として将来のエネルギー問題を解決するならば
国土の狭い日本で考えると、海草や水中に住む生物
(植物性プランクトン)とかを利用することで、
安易に原材料供給問題は解決できると思うのであるが…
植物性プランクトンは、天然の太陽エネルギー固定化セルであったりする。
これら植物性プランクトンの具体的な栽培
方法が確立されていないのが問題かもしれないが、
簡単な方法としては、大量のペットボトルの中にそれぞれ
植物性プランクトン注入して沖合いの海に浮かばせる(^^;。
何せこの分野に無知なのでAC。。。
Re:水問題 (スコア:2, 参考になる)
残りかすは肥料としても使える、とも。
さて、コスト収支などはいかに。
代替燃料いうまえに (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:代替燃料いうまえに (スコア:3, おもしろおかしい)
でないと「フレームの元」という代替燃料になっちゃいますよね。
セルロース・エタノール (スコア:3, 参考になる)
>セルロースから作るエタノールも結局オススメに
セルロース・エタノールは有望だと思いますが、いずれにせよ開発途上の話で、将来の見込み(オプション)の話なんでしょう。
2006年2月13日WIREDの記事 [goo.ne.jp] あるいは2006年2月3日WIREDの記事 [goo.ne.jp] 特にセルロース・エタノールに熱心なのはカナダみたいですね。
#あと、代替燃料問題がやっかいなのは、えてして補助金やリサイクルと結びついている事でしょう。こういうのは一種の利権だから。でも「ビジネス」には「エコシステム」が大事だ(笑)。
#仮に日本国内の廃食用油や木材廃棄物等を全部燃料化しても年間需要の数%分くらい(参考:PDF文書 [meti.go.jp])。(他の用途がなければ)廃棄物処理手段としてはいいでしょう。
多分、数%づつの努力を複数重ねることが大事なんでしょう。
カーボンニュートラル (スコア:2, 参考になる)
#天然ガスや石炭も(あるいは、メタンハイドレート!)「石油代替燃料」になりうるですな。化石燃料だけど。
水素はどっち?と思ったら、これは色々。今はバイオマス水素が研究中か。
太陽エネルギーや風力は、エネルギーにはなるけど、水素か電気か。まあ電気自動車には適でしょうけど。
ジェット燃料は代替できるのかな (スコア:3, 参考になる)
屍体メモ [windy.cx]
Re:ジェット燃料は代替できるのかな (スコア:5, 参考になる)
航空機用ジェットではなく, 一般的なガスタービンについては, 通常のシリンダ型内燃機関と比べて対応可能な燃料の幅が広くなっています(極端な話, 炭粉でも使えるものがあるとか). 例えば, このガスタービン発電機 [mhi.co.jp]の場合, 軽油から重油までを運転中に変更することも可能になっています.
Re:ジェット燃料は代替できるのかな (スコア:2, 参考になる)
東京-大阪間を移動する時のCO2排出量
自動車: 96.2kg
飛行機: 58.0kg
新幹線: 10.0kg
(CO2駅すぱあと [team-6.jp]より)
やはり代替燃料+内燃機関より、
さくっと電気に移行してしまうほうが良いように思いますがね・・・
Re:ジェット燃料は代替できるのかな (スコア:2, 興味深い)
電気に移行すべしというより、まず公共交通機関を使いましょう、という話かなという気もします。まあ、自家用車から鉄道へシフトさせると、現状、都市部では電気への移行ということになりますが。中・長距離輸送は鉄道へ、短距離輸送はバスへというのがよろしいんじゃないでしょうか。
自家用車に代替燃料を普及させるよりは、バスなど(とくに自治体が運用しているもの)で代替燃料を使うようにする方が政策的に楽でしょう(もちろん電気−市電を復活させるとか−でもいいですけど)。そこで代替燃料の市場をある程度大きくしてから、自家用車などへの普及を図った方がよいのでは。
しかし自家用車の便利さに慣れた人に、公共交通機関への移行を促すのはかなり大変そうですねぇ。
Re:ジェット燃料は代替できるのかな (スコア:2, 興味深い)
暑い?寒い?雨?
それならこれだ! [engadget.com]
Re:ジェット燃料は代替できるのかな (スコア:2, 参考になる)
2000ccクラスのミニバンあたりならそんなものかもしれません。空気抵抗も大きいですし。
今乗っている車両重量950kg、排気量1331ccのターボ車で100km/h位での巡航中心で15~16km/l位です。
以前乗っていた車両重量790kg、排気量1331ccのNA車で同様の条件で18km/l位が平均、最高で20km/l位でした。
> # 高速道路だと25km/lくらいは珍しくないと思うけど
う~ん、高速道路で25km/l位いくってどんな車なのでしょう? 400ccクラスの二輪車でも高速走行では負荷が大きくてそこまでの燃費は出ないと思いますし…。
#古のシャレード・ディーゼルならそれくらい行くか?
高速走行だと空気抵抗が増えるので燃費的にはあまりよろしくありません。経験的には60~70km/h位で延々と走り続けるのが最も燃費が良かったです。
高速道路の場合大抵最低速度制限が50km/hですから60~70km/hで走り続ける事も不可能ではありませんが、周りの流れから極端に遅くなりますので、周囲から見るとかなり迷惑な車になってしまいますし、怖い思いをすることもあります。
#夜中の九州自動車道で実際にやってみたことあります。
#燃費は100km/hよりも2割程度向上と抜群に良かったです。
アメリカのガソリン需要って (スコア:3, 興味深い)
代替燃料をどんなに生産できたとしても、永久に足り
ないという結論が出そうですね。
結局地球という星が養える生物の上限を考えなければ
ならないのかも。
もっと先に考える事は (スコア:3, すばらしい洞察)
その事を考えるべきではないかと思います。
人が生きていくうえで、本当に石油エネルギーは必要でしょうか?石油エネルギーが無くても人は生きていたのではないでしょうか?
なのに、石油エネルギーが無い事には人類の存亡に関わるとさえ考えているようです。生きていくだけなら石油エネルギーなんて必要ないはずです。
本当に人間が恐れているのは、石油エネルギーを梃子に生み出される人間が持っている禍々しい欲望だと思います。石油にはそれらを掻き立てるエロスを持っているからこそ語られるのでしょう。
また、政治家はその欲望によりより集団化される人間の力を利用しようとして様々な手を尽くします。そして、それにまんまと人は騙されてしまいます。
具体的に例を挙げれば、エロティシズムの原点として、石油がこうも神聖視されるのは、それが軍事物資であるという側面が切り離せないからだと思いますが、どうでしょうか?
私たちが石油に対して熱くなるのは、自分の生存本能と結びついているからだとは言えないでしょうか?
まあ、話は大幅にそれましたが、そんな面も持っているということを忘れないで欲しいと思います。
aonoano
近代文明よ、おごるなかれ (スコア:2, 興味深い)
もっと深く考える方がいたんですね。感心しました。
この意見への返事としては不適切かもしれませんが、
このコラムを紹介しておきます。
冬の冷気を夏に持ち越す省エネ住宅 [nikkeibp.co.jp]
・厳冬でも暖かいアイヌ伝統民家
・たき火の熱が大地に蓄えられた
匠気だけでは商機なく、正気なだけでは勝機なし。
海水 (スコア:3, おもしろおかしい)
日本みたいに周りが海の所ならば資源に苦労しませんし、燃焼後は水として自然に帰っていくだけの話と思うのですが。
廃棄物から代替燃料 (スコア:2, すばらしい洞察)
……まあ、現時点での技術では投入したエネルギーに比して取得できるエネルギー量という問題はあるものの、
現在廃棄されているものを原料にすると言うのはいい着眼点な訳で。
Re:廃棄物から代替燃料 (スコア:2, すばらしい洞察)
クルマ・電車に乗るのを止めて、
自転車、あるいは徒歩にすれば?
Re:廃棄物から代替燃料 (スコア:2, 参考になる)
燃え上がれ僕の青春!!高校生のアレを燃やす。 [keiziweb.com]
とても臭いみたいなので、実際に使うには何か処理をする方が良いのかもしれないですねぇ。
Re:廃棄物から代替燃料 (スコア:2, 興味深い)
鼻の脂を塗って動きをよくしてたのを思い出しました。
最近のファスナーってそんなにひどいのないけど。
Re:廃棄物から代替燃料 (スコア:2, おもしろおかしい)
# さっきからろくな事を言ってない自分
トウモロコシ (スコア:2, 参考になる)
肥料の方も大量に使うのね。
#まあ、栽培する環境によって向き不向きがあるのでしょうけど。
#環境を力づくで用意する場合は、そういう効率が重要になるということですか。
#嫌な時代だなー。
トウモロコシってのは (スコア:5, 興味深い)
で、アメリカのコーンベルトは元々肥沃なので無理やり連続栽培をやってましたが、さすがに土地が荒れて(作物が育つ部分の)表土流失が深刻になってきて、それの防止のために大量の水を撒いてきました。
そしたらその水が呼び水となって、今度は地中の塩分が表土に浮かび上がってきて、ますます大量の水が必要に。(これに耐え切れずに失敗したのが中国の大躍進・北朝鮮の密植・アメリカ主導の緑の革命等)
と言う訳で「代替エネルギー促進のためのトウモロコシの補助金」ってのは単なるお題目で、彼の国にもいる「票と引き換えに国から金を毟り取る」って連中がウヨウヨいるだけにしか見えませんわ。
Re:トウモロコシってのは (スコア:2, 参考になる)
専門外の人も見るわけですから、略語はできるだけ避けましょう。もっとも、論文書くときも、何の略語であるかを最初に示さないとだめですけど。かなり一般的だと思っても。
Re:ちょっと実験(オフトピ) (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:トウモロコシ (スコア:3, 参考になる)
何千年かけて溜まったオガララ帯水層 [wikipedia.org]の地下水は既に半分以上くみ上げて
あと50年で枯渇すると言われているので石油より先になくなりますな
トウモロコシは水を使う? (スコア:2, 参考になる)
ん?可食部の重量あたり水使用量でいえば主要穀物(米・大豆・小麦・トウモロコシ)の中ではトウモロコシがもっとも少ないのですが?
→参考:http://hydro.iis.u-tokyo.ac.jp/Info/Press200207/ [u-tokyo.ac.jp]
(とくにhttp://hydro.iis.u-tokyo.ac.jp/Info/Press200207/Img2003-01/vw2003-0130... [u-tokyo.ac.jp])
そもそもトウモロコシはC4ですから,水利用効率にしてもエネルギー利用効率にしても優れているはずなのですが,どこからこういう話がでてきたのでしょう?
あるとすれば,乾燥地の開拓農業に適した作物であることから,砂漠の乏しい水を食い尽くす云々以下略という想像がなされたのでしょうか.
Re:トウモロコシは水を使う? (スコア:4, 参考になる)
水の消費量(必要降水量)を,品種によらず通常の陸上品種はすべて4mm/day,
稲は15mm/dayに固定し,単純にこれに育成日数を掛けただけですので.
#proceedingの方も見ましたが,特に出典はなし.こう仮定しました,
#としか書いていないもので.
つまり,半乾燥地の雨水だけに頼って半年かけて育つ植物よりも,水を
それこそ湯水のごとく投入しなければならないけど1週間で育つ植物の
方が(その計算法上は)「水は少なくていい」と認定されます.
実際には各植物ごとに生体活動に付随する蒸散量は違いますし,
生育時の気温も違いますし(トウモロコシの方が高め=蒸散量は多い),
耐乾性も違う(要求される土壌の保水量が違う)ので,同じ数値を
使って計算するのは(どの植物が一番水消費が少ないかを議論するには)
暴論過ぎます.
#示されているところのように仮想水フローの概算に使うのにも意味がない
#とまでは言いませんが,そちらにしても恣意性は高いと思います.
ですから,実際に育てられている場所で,どの程度の水資源が投入されて
いるのかを調べなければどちらが有利かは言えないはずです.
Re:トウモロコシは水を使う? (スコア:3, 興味深い)
そのとうり,トウモロコシは乏しい水資源を食い尽くす開拓農業で栽培されてるんです.
トウモロコシの種は風に飛ばされて自然に生育地域が広がることはありません.
したがって人間の手によって品種改良され栽培地域が拡大していったのですが,
生育条件に適した高温・乾燥した土地で商業的に大規模栽培するとなるとジャブジャブ
水を撒くしかないんです.
Re:トウモロコシは水を使う? (スコア:2, 興味深い)
それってトウモロコシは特別扱いになってて、トウモロコシの事を語るには不適切なんですけど。。
一般的には小麦は一キログラムに千リットルって言われてて、それに対してトウモロコシは1900ですから大量に水を消費すると考えられるのも当然なのではないでしょうか。
それをおかしいと指摘するのに、その資料はあんまりです。
せっかく真面目に読んだのに。。
あと、トウモロコシはC4植物だからって話ですけど、肥料を無駄に消費するところから可食部の割合がかなり低いのだろうと想像できるので、それだけを理由にされても説得力がありません。
何で内燃機関に拘るかな? (スコア:2, すばらしい洞察)
食料生産とバッティングするような手段では、
幅広い支持は得られないでしょう。
というか、人が食べられる穀物を燃やしてまで、
何で内燃機関にそこまでこだわる必要があるのかな、
という気もします。
Re:何で内燃機関に拘るかな? (スコア:2, 興味深い)
家畜(アメリカなら特に牛)の飼料として利用されている筈。
牛と言う家畜は、食用になるまでに必要な飼料あたりで
手に入る肉の効率がかなり悪いんですよね。
牛肉が安価に出回っているのは、一重に大量生産の賜物。
実は鶏、豚と比べると無駄が多い家畜なんです。
もし、これを一番効率のいい鳥類に代換できれば
かなりの土地を休ませられる筈。
または環境負荷の低い作物に変えれば、慢性的飢餓地域も救済できるでしょうね。
しかし、折角燃料電池車が視野に入ってきたのに
今更代換もないもんだ。その分別のクリーンエネルギー
開発に予算を割けばいいのに・・。
Re:何で内燃機関に拘るかな? (スコア:2, おもしろおかしい)
>脳が「快適だ」と思うような薬品を低コストでつくればいいわけですね?
つ アルコール
あれ?
選択肢がいろいろなのは過渡期だから仕方ないですが (スコア:2, 興味深い)
実用化されてるのに,日本だと全然普及の糸口さえついてないみたいですねぇ.
ボッシュジャパンも,いろんな機会で試乗会とか企画してみたりしてるようですが
反応は捗々しくないみたいな感じ.
(という印象を受けただけで実際はどうかわからないんですが)
ワタシはAlfa RomeoとBMWのコモンレールディーゼルにちょっとだけ触らせて
貰いましたけど,もうディーゼル特有の厭な騒音はないしアンダーパワーでもない.
もちろん煙も出ないし油臭くもない.
あのくらいの完成度なら,あえてディーゼルを嫌う理由ってあまりないような
気はしましたけどね.はて大豆油ディーゼルでも同じくらいの性能は出るのかな.
Re:選択肢がいろいろなのは過渡期だから仕方ないですが (スコア:2, 参考になる)
「意外と今でもそう信じてる方が多いので困っています」
と嘆いていましたねぇ.
もちろん,先述のAlfa Romeo もBMWも,日本のスタンドで
入れた普通の軽油で,欧州との差は無視できる程度だそうです.
参考:サルファーフリー軽油世界に先駆けて2005年1月から全国供給開始
http://www.paj.gr.jp/html/paj_info/press/2004/20040917.html
第二次オイルショックの頃に (スコア:3, 興味深い)
Re:サトウキビはどうなの? (スコア:3, 興味深い)
したが、砂糖や代替燃料としての需要が高まり輸出も増大。
需要が増えれば価格が上がるのは世の道理。
価格が石油とほとんど同じ水準にまでなってしまいました、とさ。
同じ価格ならガソリンのほうが燃費が良いので、自動車燃料としては
徐々にガソリンに戻っているのだとか。
結局、ブラジル一国のエタノール生産量など、世界のエネルギー消費
量に比べればとるに足らない量だし、国家としても外貨は稼ぎたいで
しょう。代替燃料とは違う次元で世の中が動いています。
とはいうもののエタノール車の普及が高いことから、ついにトヨタま
でがエタノール100%で走る車を投入する、と発表せざるを得ないよ
うな状況になっています。
http://www.toyota.co.jp/jp/news/06/Jun/nt06_027.html
トヨタにしてみればハイブリッド車やコンパクトカーのような低燃費
車が売れてくれるのが一番良いはずなんだけど、FFVを出さないと、
ブラジルはもとより、その他のE10ガソリンOK国(米国など)で売るタ
マがなくなるから、やむなく製造、って感じがすごーーくします。
欧州ではディーゼル車がエコカーだから、ディーゼル車の開発にも
力を入れないといけないし、国や地域によって燃料や環境に対する
政策、燃料に対するイメージが違うので、自動車メーカーはトヨタ
に限らず、どこも苦労しているみたいですよ。
# 欧州系のメーカーは、ガソリン低燃費車がエコカーと信じている
日本人に、すすが出るイメージの強いディーゼル車が売れなくて
苦労してたりするしね。
ヨーロッパのディーゼル車 (スコア:2, 興味深い)
を日本で使ったら, やっぱり汚染の度合は日本のディーゼル車並になっちゃいますよ. なんと言っても, 使っている燃料の質, 特に硫黄の含有量がヨーロッパで主流の北海産と日本で主流のアラビア産とで比べるとアラビア産が段違いに多いです. そのため, そのままだと硫黄酸化物(森林に被害が大きい硫酸ミストの原因物質)がだだ洩れになるとか, 排気ガス改質用触媒の寿命が極端に縮むとかの問題が出てきます.
そのため現在, 超低硫黄燃料 [nedo.go.jp]の開発が進められていますが, 最終的なコストとしてエンドユーザに魅力的な物になるかどうかは不透明です.
Re:ヨーロッパのディーゼル車 (スコア:2, 参考になる)
それよりも欧州と日本、それから米国の排ガス規制で違うのはそれぞれ試験法も規制値も違うと言うのが大きいです。欧州の規制は高速道路を想定した高負荷モード主体、米国は都市部、近郊、高速をミックスしたモードですが日本の場合都市部の低速走行を主体に想定した試験モードになっています。
当然単一のマッチングで全ての規制をカバーすることは技術的に非常に困難なので、同じ車、同じエンジンでも販売先によってチューニングが違うという事になります。欧州向けにマッチングした車両で日本の排ガス試験を受けた場合はどうなるんでしょうね?多分そのままでは規制に入らないのでは無いかと推測します。
この場合欧州のディーゼル車や欧州で売られている日本メーカーのディーゼル車を日本で正式に型式認証を受けて販売するためには別の排ガスチューニングが必要になります。おそらくがんばれば今でも日本の規制をクリア出来る車は作れるのでしょうが、いかんせん市場が小さいので簡単には出てこないというのが現状です。
ディーゼルの次のチャレンジはUS規制 Tier2 bin5と言われています。この規制はガソリン、ディーゼル車両方とも同じ規制値になっています。つまり、これが出来ればもうディーゼル車の排ガスもガソリンレベルに達したと胸を張って言える訳ですね。
Re:サトウキビはどうなの? (スコア:2, 興味深い)
ブラジルでサトウキビが砂糖にならずにエタノールになっている
からだと言われてます [sankei.co.jp]。
他への波及等も考えて代替燃料について議論する必要があるのではないでしょうか。
Re:フリーエネルギー (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:さ⇔は (更にさらにおふとぴ) (スコア:2, 参考になる)
!?
目を盗まれているようだ。
# クラッカー/ハッカーの代わりに「電賊」を使うキャンペーン実施中
Re:ガイアックスって (スコア:2, 興味深い)
混合して売るのがダメなので、アルコールとガソリンを別々に売って、客が混ぜるという事らしい。
Re:科学的な議論ということなら (スコア:3, 興味深い)
クリアできたと仮定したとしても、化石燃料全てを使い切るわけにはいきませんよ。
地球の大気圏には、1018kgの酸素があります。当然ですが、これを全て使うわけにはいきません。
(炭酸ガスを固定化して循環させないという前提だから)
酸素の分圧をエベレスト山頂並みになるまで使うとしたら、化石燃料の燃焼に使えるのはこの半分です。
この酸素でメタンを燃やしたときに得られる総エネルギーは 6.7 x 1021Jです。
西暦2000年の全世界のエネルギー消費の統計から計算すると、消費エネルギーを全て化石燃料で
まかなった場合、大気中の酸素が半分になるのに1000年かかりません。
# 実際は原子力や水力その他再利用可能なエネルギーもあるのでここまでひどくはない。
今のような文明を維持し続けるには、化石燃料に頼れる時間はあまり残されていません。