2029年には人間レベルのAIが実現? 93
ストーリー by nabeshin
電脳の実現可能性 部門より
電脳の実現可能性 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
(つづく)本家記事より。US National Academy of Engineeringの中には、あと20年ほどでAIは人間レベルに達すると予想している人たちがいるそうだ。その筆頭であるRay Kurzweil氏が述べるには、「2029年には私たちと同じように幅広く柔軟な知性や感情的知性をもつ、人間レベルのAIをハード・ソフト両面において実現できるだろう。すでに私たちは人間機械文明(human machine civilization)を築いており、技術を使って身体的・精神的境界をひろげていっている。これの更なる延長として、毛細血管を通って脳に入り、直接ニューロンと対話する知的なナノボットが実現するだろう」とのこと。
補足のためBBCの元記事を少し抜粋すると、ナノボットは「私たちをより賢くし、記憶力を高め、そして神経系を通して自動的に完全なバーチゃル・リアリティ環境を作り出せる」とのことで、Kurzweil氏は「人間の知的活動や健康状態を高めるための装置が身体に移植され、次第に人間と機械は融合していくだろう」と考えている。
ちなみにKurzweil氏はUS National Academy of Engineeringが人類が21世紀に直面する重大な技術的課題を特定するために選んだ18人の有力な思想家のうちの一人でもあるそうで、この18人のなかにはGoogle創業者のLarry Page氏やゲノム解析のCraig Venter氏も含まれている。「知的なナノボット」が本当にソフト的、ハード的に実現可能なのだろうか。
どっちかというと (スコア:5, おもしろおかしい)
最近なにかと便利であんまり考えなくても日常生活やっていけるもんで…。
Re:どっちかというと (スコア:1, 興味深い)
おもしろくもおかしくもない (スコア:0)
どーも疑問を感じるのですが… (スコア:3, 興味深い)
「ナノマシン」が「ナノマシン」であるのは単一機能・作業に特化させて極小化されているから「ナノ」でいられるのであって、
それにAIのような複雑なロジックを処理させるのはムリなんじゃないのかなぁ?
(少なくとも単体のナノマシンではAIはムリだよね…?)
むしろ、脳っていうのは単体じゃ大した機能を持たない脳細胞が多数集まって総体として知能を形成しているわけで、
「じゃあ、単純な神経伝達制御のナノマシンをネットワーク化すればAIじゃん!」と言われると、
結局は脳細胞の数に匹敵するナノマシンが必要になるわけで、物理的に(スペース的に)ムリじゃないの?
ナノマシン群を操作する「親玉」を作るとなるとそれを体外に置いて、体内のナノマシンと通信させなくちゃならないし。
(親玉から見て送信はともかく、受信はどうすんのさ?
親玉を体内に入れれば…という議論は前述の物理的制約で却下したと仮定して。)
…と、今の常識に囚われている私にはジレンマのように聞こえてしまうのですが…。
まあ、物理欠損した脳細胞の補完ナノマシンとかぐらいはできそうな気もするなぁ…。
(手塚治虫の「火の鳥」みたいになっちゃうのかな?)
---- ばくさん!@一応IT土方
Re:どーも疑問を感じるのですが… (スコア:3, 興味深い)
限定的ながら現在でも不可能ではありません.
#電子とか核の励起構造の足し合わせとして構造を構築することが可能.
世の中には電子軌道で「文字」を書こうとしている人もいるぐらい(励起準位の足し合わせで,
軌道の形状がアルファベット状のものを作り出すことは原理的には可能)ですので,きっと
そういう科学が2029年までに完成した揚句原子以下のサイズの素子を組み上げてできたナノ
サイズのマシンが縦横無尽に活躍するんですよ.いや,知らない間にずいぶん科学も進歩する
もんです(無理)
Re:どーも疑問を感じるのですが… (スコア:2, 興味深い)
目的が「機能と大きさ、消費能力が大脳皮質に似ているチップの開発」との事。
シナプス型の「チップ」と透明ディスプレー:DAPRAの来年度計画から [wiredvision.jp]
天琉陳(Teruching)
Re:どーも疑問を感じるのですが… (スコア:1)
親玉は別にいらないんじゃないかな。個々は自律的に動いていて、エージェントシステムのように機能して群知能を形成できれば。
Re:どーも疑問を感じるのですが… (スコア:1)
人体内に入ってるなら、体細胞にやらせれば良い。その世話をするだけ。
the.ACount
Re:どーも疑問を感じるのですが… (スコア:1)
火の鳥よりも焼きプリンが大好物の某博士が真っ先に思い浮かびました。
#彼自身は脳細胞残ってませんけど
署名スパムがウザい?アカウント作って非表示に設定すればスッキリさ。
コードジェネレータ (スコア:2, おもしろおかしい)
コードジェネレータの質が上がったのか?人間の質が下がったか?どちらを信じるかはあなた次第。
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
解になってない気がするのですが (スコア:2, すばらしい洞察)
ニューロン構造をそのままハードウェアで真似てみたところでうまくいかなくて結局否定論者になった人がいたと思います。
AIはもう何かブレイクスルーがないとダメなのかもしれません。
かりに実現出来たとしても、人間以上に学習に時間がかかるとかそういうモノだと思うので、ナノマシンに入るほど小さくなるのか?と懐疑的です。
(ナノマシンは只の無線通信端末で、指令を出すのは地表にあるPCなどというのなら可能性はあるかもしれませんね)
異議あり! (スコア:2, おもしろおかしい)
> 私たちと同じように幅広く柔軟な知性や感情的知性をもつ
「あと20年ほどでAIは人間レベルに達する」 (スコア:2, 参考になる)
マーヴィン・ミンスキーなんて「あと10年ぐらいで(ry」って40年ぐらい言い続けてたよね
いまだにこういう人いるんだw
学習にかかる時間 (スコア:2, すばらしい洞察)
2029年までに(US基準で)成人するまで21年学習させるとすれば・・・
なんと2008年には学習を開始する必要があります。
つまりこれは「もうオレたちは人間同様のAIを作ったぜ!」という宣言?
いや、最近の人間は21年学習しても十分とはいえないような。
# 人間は一生学習が必要ですよね。AIはいつまで学習しつづけるんだろう?
Re:学習にかかる時間 (スコア:1)
「サボる」「忘れる」「なまける」も人間並みなAIなら話は別ですが。
AIがどんどん学習していって、人類の知識全てを網羅したあと、そのAIの興味は
どこに向かうんでしょうね。
自分の根源がAIの場合わかっているので、その根源の根源に興味が行きそうです。
つまり、AIはいずれ人間そのものに興味を持つ事に?
Re:学習にかかる時間 (スコア:3, おもしろおかしい)
>どこに向かうんでしょうね。
やっぱり、自分がさぼるためのAIの開発ではないかと。
Re:学習にかかる時間 (スコア:1)
…じゃあ、我々は何段目のAIなんでしょう?…
Re:学習にかかる時間 (スコア:1)
彼の寿命は2038年1月19日3時14分7秒までかもしれないので。
本題からははなれて (スコア:1, 荒らし)
* 「あ、わすれてました」おいおい
* 「このやり方のほうがいい」それじゃだめなんだって
* 「おなかすいたー」メシ食うの?
* 「鬱だ、しのう」どうやって
* 「...」アーカイブファイルに引き込もるな
* 「棒化ロイドハァハァ」1次元萌え?
ということで使えません(謎
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re:本題からははなれて (スコア:2, おもしろおかしい)
あと、人間様が不祥事・犯罪を起こすたびに、2ちゃんねる辺りに、
「また人間か!」
なんて書き込みをするとか。
Re:本題からははなれて (スコア:1)
# 論理矛盾起こして狂ってしまう可能性もありますが(違
Re: (スコア:0)
思想家の言うことを真に受けても・・・ (スコア:1)
そういう思想を持っておられるのは結構なことだと思います。どうぞご勝手に。って感じだな。
あと20年 (スコア:1)
the.ACount
マイクル クライトン (スコア:1)
のプレイ [wikipedia.org]が現実のものになる?(どきどき)
どちらかというと (スコア:1)
Something New? (スコア:1)
と言っているので,2029年までに人間並のAIがって話だけだと今更出てくる意味がよくわからないな.
もっとも,Vingeの文書の主題はSingularityという概念にあったことを考えれば,今回の報告(かどうか知らないけど)も新しい何かを見せてくれればいいなと思いました,まる.
なるほど (スコア:0)
エロゲーやエロビデオが進化して実際にやっている感覚を得られるようになると!
Re: (スコア:0)
まじめに、エロと軍事が技術の進化を牽引しそうですね。
Re:なるほど (スコア:1)
一応言っておくけど、ゲームの腕前のことね。
Re:なるほど (スコア:1)
ムーアの法則みたいに十八ヶ月に一世代AI技術が進歩すれば黎明期にそれを頭に組み込んだ人はかわいそうだね。
たった数年の差で知能に大きく差が出たりとか。
昔の人間はポンコツ扱いされますよ。
Re: (スコア:0)
“なのはボット”ならその2つを両立できそう……
Re:エロが牽引するのは技術の普及だと思う. (スコア:2, すばらしい洞察)
コメントアウトにマジレスですけども。
インターネットはDARPA(の前身のAPRA)が作ったARPANETが元に
なっていますから軍事技術として開発されたっつってもいいんですが、
WWW(World Wide Web)はそうではないですよね。
いちいち説明するのも面倒なのでWikipediaでも見てろってことで
つ WikipediaのWorld Wide Webのページ [slashdot.jp]
まぁインターネットがなかったらWWWもなかったという意味では
「軍事なくしてWWWは無い」というのは確かにその通りですが。
インターネットとWWWを同一視している人多いんですよ。特に初心者とか。
Re:エロが牽引するのは技術の普及だと思う. (スコア:1)
なぜリンク先が/.jなのかワカランが…
WikipediaのWorld Wide Webのページはこちら↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/World_Wide_Web [wikipedia.org]
Re:エロが牽引するのは技術の普及だと思う. (スコア:1)
Re:エロが牽引するのは技術の普及だと思う. (スコア:1)
みたいな感じで、エロが技術進化を牽引するというのも間違いではないと思う。
Re: (スコア:0)
無理です (スコア:0)
何か抜本的なブレイクスルーが必要に思えます。
Re:無理です (スコア:2, 興味深い)
ブレイクスルーの有無とかの問題じゃない。原子レベルで同一の生物じゃないと
同じ思考はせんだろう。
いやま、人間を模倣するという研究そのものにも意味はあると思うけどね。
むしろAIにはAIなりの進化の方向性があっていいんじゃないかと思うんだよね。
インターフェイスと、行動としての倫理規範は,前提として組み込むにしても、
考え方は「機械なりに効率の良い」あるいは「機械ならではの突拍子もない」もので
あって然るべきだと思う。
その思考結果が人間の理性に相容れないシステムは淘汰されていくから、結果的に
人間が望む姿になるんじゃないかな。萌えるとか萌えないとか (そこかよ
Re:無理です (スコア:1)
今の技術の延長で何となく想像付く感じで。
でも、中身のAI云々に関しては、今の技術がどんだけ進化しても無理だと思ってます。
今の手順を組んで擬似思考を発生させるような方法では、例えばチェスや将棋には強く
なっても、チェスや将棋を生み出すような物にはならなそうです。
じゃあ、どんなのなら良いんだ?と訊かれても答えられませんが…
Re:無理です (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:無理です (スコア:1, すばらしい洞察)
他の方も挙げているように,チェスとか将棋とか(さらに極端な例で言えば一般道における車の自動運転とか)みたいに,「何かのルールに基づいた機能」「ある特定の目的を実現する機能」に関しては,多センサや大量の情報から,人間レベルの知能を感じさせるような総合的判断をする(ように外部からは見える)システムが多くの分野で実現される可能性は十分あると思う.だから,そういうのを指して「人間レベルのAI」と言っているなら同意するけど,それは本質的には「人間レベルのAI」じゃなくて,あくまでも「人工知能の研究分野で開発された解法で~をするシステム」でしかないよねぇ.そもそも最近のパターン認識の研究は認識結果がすげー良くなったけど,やってることは単にブルートフォースな機械学習だから,本質的には「判断している」ってのとはちょっと違うよね.
それとも,人間とAIでチェスの勝負をする際に,まずAI側が「…ちっ,めんどくせーなー.でも,ここで相手してやらないと『AIが逃げた』とか言われるし,しょうがないからやるか.時間の無駄なのになー」とか悩んだりする時代がやってくるんでしょうかね?
脳という名の機械 (スコア:2, 興味深い)
根本的な構造の違いがあるとはいえ、単純な比較でいえば今どきのPCの処理能力は人間の脳を超えていると考えられなくもない。
スパコンあたりなら効率は非常に悪くても脳をエミュレーション可能なだけのリソースはすでに持っていると言っても、トンデモだとは言いにくいでしょう。
となると、そんな限られた「脳力」で行われている
>「判断している」
ってのはいったい何なのか?
ハード的には人間の脳よりも数桁上回るものを用意できていると思われるので、あとはソフトウェアの問題じゃね?
それともハードから考え直さないとエミュレーションすらできないような越えられない壁が存在するのか?
そういうことを研究している人がいるわけです。
「人間のように考える機械」を作るために脳や心の仕組みを調べてるんじゃなくて、仕組みを調べるのが目的で「考える機械」はその到達点、マイルストーンだと考えてる人たちが。
うじゃうじゃ
Re:脳という名の機械 (スコア:1)
#「憶測の上に憶測を重ねて構成された仮説であるため、内容の正しさについては一般的に懐疑の眼で見られている」そうだけれども
Re:脳という名の機械 (スコア:1)
いや、突っ込みます。
わからないことがたくさんあるといっても脳も細胞が集まった組織の一つに過ぎず、基本的な構造は他の細胞とそう大きく違うわけではない。
そういった細胞などの仕組みについては分子レベルまでそれなりに調べられているのに、いまだに量子的な振る舞いに依存している兆候らしきものが見つかっていないのはかなり不自然です。そりゃ、今後見つかる可能性もあるにはありますが。
>進化は量子にとって妥当なプロセス であるべきなんだ。じゃなきゃあまりにこの世が奇跡過ぎる。
それは「よくわかんないから神様が創ったことにしよう」というのに近い。単に現実から逃げて思考停止しているだけですよ。
二進数しか扱えないコンピュータがどれだけのことを成し遂げたか考えてみてください。
単純な分子や細胞の集まりが「生命」「知能」といった恐ろしく複雑なものを作り上げることは、量子論に逃げなくても十分に可能だと私は思います。
うじゃうじゃ
Re:無理です (スコア:1)
創発 [wikipedia.org]が発生する条件は,ある程度の複雑性をもった構成要素が,
互いに相互作用をおよぼしつつ非常に多く集まること。
いまのコンピューターはニューロンにはなれても脳にはなれない。
ならばコンピューターを脳に含まれているニューロンの数ぐらい
集めてやれば,創発によって知性が発生するのではないか?
個人的にはGoogleが構築している巨大クラスターに注目してます。
# 現状を見て「無理」と感じるのは,どれもニューロンを数十個
# あつめて知性を作ろうとしているようなものだからじゃないかな。
Re:無理です (スコア:1)
教育を施し、不良品を破棄し、
人権を剥奪した上で、
「AI」と名前をつければ簡単です。
# ブレークスルーとは『常識』が拘束している部分を破壊することにある。
fjの教祖様
Re:無理です (スコア:1)
SFだなぁ (スコア:0)
コンピュータデバイスを脳内に埋め込むってアイデアが実現されるんですね・・・
# 人によって何を思い浮かべるか変わると思いますが
# 私が浮かべたのはグレッグ・イーガンの宇宙消失かな
Re:SFだなぁ (スコア:1)
人間レベルのAIということでイーガンならディアスポラかなあ。
AIの使い方はえーっと、ちぃ?でもそのためにはハードも頑張ってくれないとダメか。
すももじゃないだけましだと思いたい。