高保水性物質を使ってレアメタルを回収する試み 11
ストーリー by hylom
資源に乏しい日本としてはレアメタルの回収は重要 部門より
資源に乏しい日本としてはレアメタルの回収は重要 部門より
pongchang 曰く、
スイゼンジノリから1gで6Lの保水性がある新物質が抽出された。この物質を発見したのは北陸先端大学院大の金子研究室で、Sacranと命名されている。さらに、この物質はレアメタルの回収にも利用できる可能性があり、注目を浴びている(日刊工業新聞の記事)。
特定の塩を加えるとゲル化する物質として、ヒアルロン酸が知られている(塩の添加で分子が収縮し保水率が急降下する)が、サクランは塩水で分子が伸びるためヒアルロン酸の約十倍の吸水力があり、二価金属が多量にあっても三価の陽イオンを吸収する性格から希少金属の回収に役立つのではないかという報道がなされている。
藻を利用して海中のウランを回収する計画(アポロ&ポセイドン計画)などもあり、マイナーアクチノイドやウランの回収などにも使えるかも知れない。楽しみである。
電気じゃダメなの? (スコア:2, 興味深い)
エネルギーを使わずに回収できるのがポイント?
でもサクランから回収する処理が別途必要ですよね。
Re:電気じゃダメなの? (スコア:3, 参考になる)
賞 [jaist.ac.jp]を貰ったり、「大量の二価金属の共存状態から分離回収する」ことに注目を受けて、NEDOの補助金を得たりしてます。
ポセイドン云々はそれを受けた釣りなので、ウランは削っても、NEDO [jaist.ac.jp]は削らないで欲しかったと思います。
燃やして回収 (スコア:1)
ただ水分をいっぱい含んでいれば焼却コストも掛かるし、ナトリウムとか集めたくないもの
が多ければそれらの分離は必要になると思います。選択的な吸着がどれくらいできるか、
つまり濃縮力がどのくらいあるかによって有望度は変わってくると思います。
最後はライフサイクルコスト(Re:燃やして回収 (スコア:0, 既出)
金属を吸着した後の水分に関してはそんなに神経質になる必要もなくて、
a.太陽炉や電気炉などを用いて一定以上一定以下の温度で水分を減らす工程を複数回繰り返して水分を斬減していく。
今後、電気や化石燃料での加熱は一気にハイコストになるのが目に見えてるので、日照状態の良い地域で乾燥工程をやる方が、輸送経費を入れ
Re: (スコア:0)
水も大量に吸っちゃうのね (スコア:2, 参考になる)
実用化にはまだまだハードルが高そうです。。。
レアメタルだけ? (スコア:0)
市場で取引されている金属で多分一番グラム単価が高いRhを海水から回収出来れば…
パンパース (スコア:0)
Re:パンパース (スコア:1)
植物に使う場合は、塩水を吸着させたくないし、保水する性能だけでなく適度に水を放出する性能が重要なので、
はたしてこの部室が植物を育てるのに適切かというと、検証してないんじゃないだろうか?
レア海苔 (スコア:0)
遺伝子操作でもして悪環境でも育つようにするか、サクランの化学合成法を確立するかしないと実用化は困難じゃないのか。
このタグは駄目だろ (スコア:0)