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35459 story

恐竜、過去の新種記載には問題あり 13

ストーリー by Acanthopanax
synonym量産 部門より

insiderman 曰く、

Nature Newsの記事より。英ブリストル大学のMichael Benton教授(古生物学)が、1824年から2004年にかけて新種として記載された1401種のタイプ標本を調べたところ、そのうちの726種については、すでに記載済みのものだったり、何らかの誤りがあるものだったと発表しました(Biology Letters掲載論文要旨論文PDF)。過去に発見された化石には、状態が良くないものや完全なものではないものが多く、そのため誤って新種と判断されることが多かったのが、その要因の一つのだそうです。また、1800年代は古生物学者がこぞって新種の命名をおこなっていたため、個別に見つかった足や歯、頭蓋骨といった部分ごとに、勝手に新しい名前が付けられていた、ということもあったそうです。

ただし1960年代以降は、完全な頭蓋骨や骨格、あるいは複数の個体に基づくものが多数となっており、信頼できるとのことです。

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  • 地球温暖化の影響で (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年09月20日 8時07分 (#1423195)
    恐竜でも種が減っているんですねわかります
  • by Gockie (33276) on 2008年09月20日 16時33分 (#1423357)
    19世紀の恐竜の図解なんて恐竜が這いつくばって歩いてたりゴジラ立ちで闊歩してたことになってたし。
    イグアノドンの親指が角だったり全身骨格モデルに骨盤と後ろ脚がなかったりニコイチだったりと
    かなりフリーダムな状態だったからなぁ。

    #そーいやブロントサウルスもニコイチだったのがバレて存在しなかった恐竜の仲間入り
    • タレコミより

      1824年から2004年にかけて新種として記載された1401種のタイプ標本を調べたところ、そのうちの726種については、

      19世紀では仕方がなかったかもしれないが、この調査対象は1901~2004年までも網羅されていることに注目したい。このような新種が乱造された背景について、アパトサウルス - Wikipedia [wikipedia.org]によると、

      恐竜の化石発掘を競っており、同じ種に別の名称をつけることがしばしばあった。先に論文を発表した方に学名の命名権が与えられていたため、多少間違えていても相手より先に論文に記載していたのである。

      とある。発掘者の命名権争いが原因とはなんともお粗末な話。さらに

      アパトサウルスの場合も、完全に近い骨格標本が得られていたにもかかわらず頭骨のみ長い間発見されなかったため、近縁と考えられたカマラサウルスを参考にした頭骨復元がなされていた。

      とある。恐竜の図解なんてしょせん発掘された骨格標本に、科学者の想像で肉付けやら色づけがなされただけのもの。古生物学研究の現状は、19世紀も現代もそうそう変わらないような気がするのだが。

      # 「失われた環」 [wikipedia.org]についてもどうぞ。
      --
      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
      親コメント
      • 古生物学研究の現状は、19世紀も現代もそうそう変わらないような気がするのだが。

        いや、だから「ただし1960年代以降は、完全な頭蓋骨や骨格、あるいは複数の個体に基づくものが多数となっており、信頼できる」と今回の論文では述べられているのですが。

        # 「失われた環」についてもどうぞ。

        この前も、クジラの祖先について新しい発見 [seesaa.net]がありましたねえ。

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        • ただし1960年代以降は、完全な頭蓋骨や骨格、あるいは複数の個体に基づくものが多数

          しかし悲しいかな見たこともない生物の骨格を、わたしたちが知っている動物たちの研究から類推するしかないところは、19世紀とほとんど変わっていませんものね。その中でも海に棲む動物の生態 [kujiradou.com]はよく分かっていません。

          そこでクジラの祖先について新しい発見ですか。

          約4000万年前のこのクジラは、プロトケトゥスの近縁であるジョージアケタス(Georgiacetus)に分類されたが、ご覧のとおり三角形の尾びれを持ってはおらず、その代わりに水かきの付いた大きな足を持っている。
          そして重要なことに、このクジラの後足の骨は水を掻くことが出来る構造を持っておらず、つまり足で水をかいて進むのではなく、現在のクジラと同様に体を上下にくねらせることで推進力を得ていたと考えられた。
          一旦後足がただのフィンと化した後は、その機能がもっと効率の良い尾びれで置換される方向に進化するのは必然だったのだろう。

          クジラと同じ推進力を得ていたであろうから「先祖」だと呼んでいるのは進化論者だけで、単に過去にそういう遠浅の海に住む口がでかくて泳ぎも上手なアレゲな哺乳類がいたというだけでは?(アレゲな哺乳類にはカモノハシもおりますが)。そしてジョージアケタスが今のクジラと同様、深くて広い海を泳いでいたという証拠でもあったのでしょうか(ちなみにマッコウクジラ以外のクジラは構造上3000メートル程度の深海へは潜れません)。

          それでもしクジラのミッシングリンクが発見されたというのなら、

          一旦後足がただのフィンと化した後は、その機能がもっと効率の良い尾びれで置換される方向に進化するのは必然だったのだろう。
          ジョージアケタスの200万年後には既に後足が完全に退化し、尾びれを獲得したプロトケトゥスやバシロサウルス科が出現し、さらに数百万年後の現鯨類出現につながっている。

          後足が尾びれに置換している進化途上の化石こそ見てみたいものです。
          --
          モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
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          • クジラと同じ推進力を得ていたであろうから「先祖」だと呼んでいるのは進化論者だけで、単に過去にそういう遠浅の海に住む口がでかくて泳ぎも上手なアレゲな哺乳類がいたというだけでは?

            ま、創造論者なら、「個別に創造された」というのでしょうな。

            # で、その創造の証拠は?

            後足が尾びれに置換している進化途上の化石こそ見てみたいものです。

            A→Bの中間化石Cが発見されれば、こんどはA→CとC→Bの中間を要求するわけですな。で、無限に「ミッシングリンク」を要求することが可能という。

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      • いやましかし、売名行為ってのもあるだろうけど、
        子供の時からの夢だったってのも多いんだろうな。
        自分で新種を発見して名前を付けるってのが。

        わっちも一時期Linuxのソースコードに名前を刻もうと
        がんばってた時期があったが英語の壁が…orz
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  • by Anonymous Coward on 2008年09月20日 10時00分 (#1423207)

    社保庁の職員みてえだ。

    勝手に新種に登録して高値で売りつけてるんじゃなかろうか?

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