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宇宙

民間ロケット「ファルコン1」、4度目の試みにて打ち上げ成功 24

ストーリー by hylom
もってっけー 部門より

kenminemaiacapraのタレコミより。

SpaceX社の開発するFalcon 1ロケット4号機が日本時間9月29日午前8時15分、マーシャル諸島の発射場から打ち上げられ、約10分後に無事軌道に達しました(sorae.jpプレスリリース本家記事)。これにより、Falcon1ロケットは、世界初の「打ち上げに成功した民間開発の液体燃料ロケット」となりました。

SpaceX社はペイパルの共同創業者Elon Musk(イーロン・マスク)氏が2002年に立ち上げたベンチャー。Falcon 1は液体燃料を採用しており、低コストを目指して開発されているそうで、CNNの記事によれば、1機あたり790万ドル(約8億円強)で打ち上げられるそうです。

Falcon 1ロケットは過去3回打ち上げに失敗していましたが、今回は順調に飛行し、打ち上げから2分40秒後に前回失敗した1段目の分離に成功、3分12秒後に衛星フェアリングを分離、約10分後に所定の軌道に到達し打ち上げが成功となりました。

4号機で打ち上げられる予定だったマレーシアの地球観測衛星「ラザクサット」(RazakSat)は、3号機の打ち上げが失敗したため搭載されず、かわりにアルミ合金製の模擬ぺイロードが搭載されているそうです。

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  • これで (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2008年09月30日 23時32分 (#1429234)
    これで、俺が紛争を行う全地域に爆弾を落とすことができるな。

    金があれば。
  • by Anonymous Coward on 2008年09月30日 17時36分 (#1429033)
    液体燃料ロケットって他に無かったんですか?
    別に大気圏を離脱しなくても、周回軌道に乗らなくても、ロケットはロケットでしょ?
    ゴダードのロケットも液体燃料だったような気がするし、バリバリの民間だし。

    でもとうとう地球を回れるとこまで来たんですね。
    宇宙旅行もすぐそこですね。
    • by Anonymous Coward on 2008年09月30日 18時59分 (#1429066)
      まあプレスリリースではちゃんと"first privately developed liquid fuel rocket to orbit the Earth"って書いてあるけどね。
      親コメント
    • >別に大気圏を離脱しなくても、周回軌道に乗らなくても、ロケットはロケットでしょ?

      (前略)
          だから、真空の宇宙に上昇しただけじゃ、本当のロケットだなんて認めやしない。
          少なくとも僕とあさりさんは。

          どんなに大きくたって、人が乗ってたって、衛星軌道に達しないロケットは「本物のロケット」じゃない。逆に、どんなに小さくても、衛星軌道に達するロケットは、「本物のロケット」だ。

      あさりよしとおさんの「なつのロケット」の巻末、野田篤司さんの解説(?)より引用

       人によっては極端かと思うかもしれない考えかたですけど、納得できる考え方ではあります。
       固体液体問わずに民間のロケットが軌道に乗ったことはなく、その点で文句なしに「世界初」です。

      >でもとうとう地球を回れるとこまで来たんですね。

       ほんと、とうとう、ですね。
       ただ、お財布の都合で、「宇宙旅行もすぐそこ」とは言えないでしょう。費用を抑えたとは言っても、全体で億単位ですから…。
       計画中のFalcon 5 [wikipedia.org]は、人を乗せられるかはさておき、数値上の能力はジェミニ [wikipedia.org]を低軌道に投入できそうです。でも、Falcon 5の打ち上げ費用だけでも、日本円で20億円弱…。

       庶民が肉眼で地球を見て「地球は青かった」を実感できる日は、当分来そうもありません。
      親コメント
      • by nq (16642) on 2008年09月30日 23時28分 (#1429231) 日記
        > 固体液体問わずに民間のロケットが軌道に乗ったことはなく、その点で文句なしに「世界初」です。

        そんなことはないと思いますよ。
        Pegasus [orbital.com]は、固体燃料を使っていますが、飛行機から射出する民間開発の小型ロケットで、多数の衛星の打ち上げに成功しています。それで、「液体」と断っているのだと思います。

        「民間」の定義が難しいですが、Delta だって、一応、NASAと契約した民間会社(ダグラス)が開発したのだと思いますが、資金源が NASA や国防省だから、ということで数えないのですかねえ。それとも、液体に加えて固体モーターも使うからですかねえ。
        親コメント
        • >Pegasusは、固体燃料を使っていますが、
          >それで、「液体」と断っているのだと思います。

           おおっと。Pegasusも民間でしたか。ツッコミ感謝します。
           私にとってなんとなく民間ではないイメージがあって、何でかなと思い起こすと、(NASA所有の)B-52にぶら下がった姿が印象に残っているためのようです。

          >「民間」の定義が難しいですが、

           ですよねぇ。旧ソ連ならともかく、アメリカならば結局は私企業が開発・生産するわけで。となると、開発資金の出所の違い?
          親コメント
      • いつも思っていたこと。

        あさりよしとお&野田篤司による定義は非常に納得できるものだが
        フォン・ブラウンは意義申したてするだろうなと。

        さて、どっちに加担するべきか。
        --
        〜後悔先に立たず・後悔役に立たず・後悔後を絶たず〜
        親コメント
      • > 衛星軌道に達するロケットは、「本物のロケット」だ。
        かなり無理のある定義ではないでしょうか? 
        スプートニクのR-7から現在のRockotに至るまで弾道弾転用の衛星打ち上げロケットは多数存在しますが、この定義ですと最上段に何を積むかだけで「本物のロケット」かそうでないかが変わってしまいます。
        ロケットの定義ではなくミッションの定義といったほうが適切な気がしますが、それでも違和感が有りすぎです。
        親コメント
        • >> 衛星軌道に達するロケットは、「本物のロケット」だ。
          >かなり無理のある定義ではないでしょうか? 

           定義と言うほど大げさなものではなくて、志の問題のようです。

          「ロケット」とは何か??
           どんなに立派にできていても、どんなに高い高度に達し真空の宇宙に届いても、たとえ有人であっても、周回軌道に入れず、弾道軌道で地上に戻って来てしまう「ロケット」は、「オモチャ」でしかない。少なくとも私に、とっては・・
           「V2号はオモチャか!」と言う怒りの声が聞こえてきそうである。
           「A4はそれ自体はオモチャだ」と答えておこう。ただし、フォン・ブラウンら開発者にA4をステップにし、地球周回軌道投入を可能にするロケットの開発しようとする心があった筈だ。その最終的な目標があってこそ、「弾道軌道しかできないA4を、オモチャを超えた何かにしている」と考える。要は開発者・設計者の心意気なのである。なお、私はV2号とは呼ばず、A4と呼ぶ。

          http://www.koalanet.ne.jp/~anoda/space/mlab11/mlab11.htm [koalanet.ne.jp] より引用

          >この定義ですと最上段に何を積むかだけで「本物のロケット」かそうでないかが変わってしまいます。

           いや、最終的に---そのロケット自体が、あるいはその計画で---秒速8km弱(低軌道の場合)にまで達するか、そうでないかの違いです。でないと、俺達は、「本物のロケット」とは認めないぞ、という話です。
           違和感を感じる人はいるでしょうし、それはそれでいいと私は思います。
          親コメント
      • by Anonymous Coward
        >ただ、お財布の都合で、「宇宙旅行もすぐそこ」とは言えないでしょう。費用を抑えたとは言っても、全体で億単位ですから…。

        ロシアがESAにボリュームディスカウントで売ったソユーズロケットが一機約50億円で3人か。

        一人当たりそれより安くなるんだろうか?

        #スペックなんぞもイロイロ違うんで単純比較は出来ないだろうけど。

      • by Anonymous Coward

        どんなに大きくたって、人が乗ってたって、衛星軌道に達しないロケットは「本物のロケット」じゃない。逆に、どんなに小さくても、衛星軌道に達するロケットは、「本物のロケット」だ。

        あさりよしとおさんの「なつのロケット」の巻末、野田篤司さんの解説(?)より引用

        Web上で読める研究報告11 なつのロケットは本当に飛ぶか!? [koalanet.ne.jp]でも、似たようなことをおっしゃってますね。以下引用

        私にとって、「ロケット」とは少

    • 全米ナンバー1と一緒 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年09月30日 17時42分 (#1429035)
      >液体燃料ロケットって他に無かったんですか?
      >別に大気圏を離脱しなくても、周回軌道に乗らなくても、ロケットはロケットでしょ?
      >ゴダードのロケットも液体燃料だったような気がするし、バリバリの民間だし。

      なに、先例が有るってのであれば絞込み条件を増やしてしまうだけさ。


      例えば「商用打ち上げサービス用」って事で。


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    • by kitakitsune (25416) on 2008年10月01日 0時09分 (#1429255) 日記
      どのみちこの手のロケットをお買い上げになられる方々といえば
      軍やら大学やらその他政府機関やらの政府からお金が出ている方たちばかりですから、
      開発の段階からお金をもらうか、はたまた出来てから割り掛けで開発費を負担してもらうか、
      という違いだけで「世界初の民間ロケット」とか言われても何だかなあ、ではある。

      まあ「民間」画像衛星も米軍や情報機関が上得意様だし(つか本当に民間で画像を買うところなんて殆ど無い)、
      世界の商用衛星の半分を上げているアリアンスペースだってESAから補助金だの開発費だので
      じゃぶじゃぶお銭を頂いて何とか経営できている状況ではあるのだが、
      EELVであるところのデルタ4やアトラス5がもう少しばかり安いロケットに仕上がっていたら
      今回のファルコン1はともかくファルコン9なんて出てくる余地は無かったでしょうな。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年10月01日 11時57分 (#1429437)
    民間+ファルコン→ファルコン50(By聖悠紀)
  • by Anonymous Coward on 2008年10月01日 14時42分 (#1429598)
    海坊主にならなくてよかった
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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