「迷路を最短距離で解く粘菌」などにイグ・ノーベル賞 32
ストーリー by Acanthopanax
狙っていても取れない賞 部門より
狙っていても取れない賞 部門より
ねんきん特別便も届いてすらいません 曰く、
「牛糞からのバニラの芳香および味成分の抽出」で山本麻由氏が昨年受賞したイグ・ノーベル賞ですが、asahi.comの記事によれば、粘菌が迷路を最短ルートで解くことを示した研究により、中垣俊之北大准教授・石黒章夫東北大教授・小林亮広島大教授らが認知科学賞を受賞したそうです。CNNの記事によれば、他にはコーラの避妊効果や、プラセボは高価なほど効果が高いなどの研究が受賞したとのこと。
イグ・ノーベル賞も、英Guardian紙が「英国が2つ取ったぜ!」という記事を掲載するなど、ノーベル賞なみ(以上?)の注目度を集めるようになってきました。
表題を見て (スコア:5, おもしろおかしい)
と、思ったのは、私だけではあるまい。
# いや、それならそれで、楽しいかも。
粘菌で迷路 (スコア:4, 参考になる)
これまで気にした事もなかったのですが、今回の話で「そんなに細菌の話だっけ?」と思ってググって見たところ、理化学研究所・北海道大学の名前の付いた平成12年9月26日のPress Releaseが引っかかりました。
粘菌が迷路を最短ルートで解く能力があることを世界で初めて発見 [riken.jp]
結構前の話だよなと再確認してイグ。ノーベル賞について調べてみたら、そういう期間を限定するような記述は全くなく、
そういえば水爆実験とかやった人も近年受賞していたなと思い出した次第です。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:粘菌で迷路 (スコア:5, おもしろおかしい)
残念。
ちょぴっと違う。
Re: (スコア:0)
水爆は世界平和に貢献しているとの主張に対して、平和賞をもらってますね。
もっとも、/.Jや2chのある程度の割合の人は、なぜ、イグ・ノーベル賞であって、
ノーベル賞でないのか抗議声明を出すべきかとも思うのが現状ですけど。
サイエンスZEROで見た (スコア:3, 参考になる)
全経路に粘菌がはびこって
最短経路が幹線化して
遠い経路が淘汰されていく
みたいな
Re:サイエンスZEROで見た (スコア:3, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
Re:サイエンスZEROで見た (スコア:1)
Re: (スコア:0)
するので、袋小路に伸ばした体を引っ込めてるだけだったような。
Re:サイエンスZEROで見た (スコア:2, 興味深い)
http://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/28/1/28_22/_article/-char/ja [jst.go.jp]
どっちにしても、「すませるため」「しようとするので」といった解釈じゃなくて、仕組みを説明しないと面白くありません。一方で、仕組みは解ってみれば意外と単純で、「~してるだけ」と思うのも真実ですね。
Re:サイエンスZEROで見た (スコア:1)
だとしたら、袋小路を潰すだけではダメです。さらに、袋小路になってないけど最短経路でない部分からも引っ込める必要があります。
Re: (スコア:0)
でもモンテカルロ法だとそんなもんじゃないか?
試行数が十分多ければ最適解に収束。
Re: (スコア:0)
入り口に巣の穴、出口にエサを置いても最短経路が出ると思うんだけど、それとは違うのかなあ
Re: (スコア:0)
> も最短経路が出ると思うんだけど、それとは違うのかなあ
脳も神経もない単細胞粘菌に、最短距離をみつける能力があることがわかったところが、この研究のすごいところなので、
アリが最短距離を出すあたりまえなことにすごさがあるのかがわからない。
Re:サイエンスZEROで見た (スコア:2, 参考になる)
迷路と同じ形に糸を配置して、出口と入り口にあたるところを持って引っ張っても最短距離はわかります。脳も神経もありません。
この賞の意図を理解してないのでは?
Re: (スコア:0)
カーナビのアルゴリズムへの応用がどうとかとも言ってような?(言ってなかったけ?)
うわお。 (スコア:0)
粘菌で認知科学賞とったのはこの人。
>石黒章夫東北大教授・小林亮広島大教授ら
こっちは別の賞。
うぉーいい、訂正しておいてぇ
Re:うわお。 (スコア:2, 興味深い)
受賞者リスト [improbable.com]をみると中垣准教授らと連名なんですが、違うんでしょうか?
# ふーむ、たしかにNatureの論文では連名ではない。
Re:うわお。 (スコア:1)
以下平成12年のプレスリリース [riken.jp]より引用
理化学研究所(小林俊一理事長)は、アメーバ生物である真正粘菌変形体が迷路を最短ルートで解く能力があることを発見しました。
この発見は、当研究所のフロンティア研究システム(FRS)局所時空間機能研究チーム・中垣俊之フロンティア研究員と、
北海道大学電子科学研究所の山田裕康講師(FRS制御系理論研究チーム・フロンティア研究員[非常勤])らによって行われました。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:うわお。 (スコア:1)
>少なくとも、中垣准教授は連名のようです
は変ですね。無視してください。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:うわお。 (スコア:1)
中国新聞の記事 [chugoku-np.co.jp]でも「アメーバの一種の『真正粘菌』が迷路を最短ルートで結ぶことを突き止めた、広島大大学院理学研究科の小林亮教授ら6人が、認識科学賞を共同受賞した」となってますね。
Re:うわお。 (スコア:1)
アメーバを真似たモジュラー型ロボットの研究をしていたかと。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
Atsushi Tero, Ryo Kobayashi and Toshiyuki Nakagaki:
“Mathematical model for adaptive transport network in path finding by true slime mold”,
Journal of Theoretical Biology, Vol. 244, 553-564 (2007)
局所的に最短であればあるほど、粘菌が作る管の流路が増強していく
というモデルで、最適化問題への応用もあるそうです。
うーむ (スコア:0)
コレこそアレゲ魂なんじゃないかと。
コーラ避妊 (スコア:0)
Re:コーラで避妊 (スコア:2, 興味深い)
紹介記事 [newscientist.com]によると、
試験管にいろいろな種類のコーラを入れてそこに精子を入れる。
ダイエットコカコーラだと1分後精子全滅、
最近出たばかりのコカコーラだと1分後でも41%生き残る、
でもたぶん精子が子宮に到達するのは数秒だから、
ダイエットコカコーラを入れて体振っても無理だよね、たぶん、
みたいなことが書いてある。
The Fugs というバンドがそんな歌を歌ったって書いてますが、
いったい何を歌ったのやら。
会社でこの記事読んで、さすがに焦った..
Re:コーラで避妊 (スコア:3, 興味深い)
一応補足だけど、アメリカのグループの記事は1985年に、
台湾のグループの記事は1987年に出版された。
よって、”最新”といっても20年以上も前の話で、コーラの成分も変わってんじゃないかな。
ちなみに、Web of Scienceによると両方共他の文献から参照されたことがあるらしい。
ともに1ケタだけどね。
後、体を振るってのは明らかな誤訳。コーラは”アプリケータ”(瓶のこと)
と一緒に来るんで、瓶に入っている状態で振ってから、あそこに突っ込めば
コーラが注入されんじゃん。でも、精子の一部は数秒で(コーラの届かない)
子宮まで到達しちゃうから、致した直後にコーラの瓶を振って突っ込むのよりも
速いよ。という話。
ちなみに、アメリカのグループがこの実験を思いついたのは、今回の受賞者の一人が
彼女の通っていたプエルトリコの女子専門カソリック系ボーディングスクール
(寮制の私立校)で避妊方法として使用していると話したかららしい。
#所属している大学の人が今回受賞しているけど、誇るべきなのかなあ。
Re:コーラで避妊 (スコア:1, 興味深い)
女子専門でカソリックなのに避妊方法が必要になるなんて・・・・
#う、うらやましくなんてないんだからねっ
Re:コーラで避妊 (スコア:2, すばらしい洞察)
#できちゃったら手遅れ。
〜後悔先に立たず・後悔役に立たず・後悔後を絶たず〜
Re:コーラで避妊 (スコア:1, オフトピック)
Re: (スコア:0)
まさかと思い込んでたからこっちの話はリンク先を追って確認しなかったよ…