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月

インドの月探査機「チャンドラヤーン1号」、打ち上げ成功 33

ストーリー by hylom
米国や欧州、ロシア、日本、中国に続く月探査機打ち上げ成功 部門より

insiderman 曰く、

22日朝、インド初の月探査機「チャンドラヤーン1号」の打ち上げに成功した。チャンドラヤーンについては以前にも/.Jで話題になっており、詳細についてはそちらを見て欲しいが、チャンドラヤーンにはNASAや欧州宇宙機関(ESA)、ブルガリアなどが提供した機器も提供されているそうだ(CNN.co.jpの記事)。

NASAのリリースによると、チャンドラヤーンにはNASAが提供した2機の計測器が搭載されている。1つはThe Moon Mineralogy Mapperという、月の鉱物資源を調査するための機器で、もう1つはMiniature Synthetic Aperture Radar(Mini-SAR)という、月の裏側のマッピングや堆積した氷の調査を行う機器だ。

The Moon Mineralogy Mapperには最新の画像スペクトロメーターが搭載されており、高解像度の月面地図を作成したり、月面がどのような鉱物で構成されているのかを判別することが可能だ。また、Mini-SARは月の極の部分を観測するための調査機だ。月の極付近にあるクレーターには常に日陰になっている場所があり、そこには氷が存在すると言われている。Mini-SARで得られたデータは、月面で水(氷)が存在する場所やその分布を調べるために使われる。

これらの機器で測定されたデータは、月面環境をより詳しく把握するのに役立つほか、月の起源やどのように月の地形が完成したのか、また太陽系が生まれたばかりの段階で地球型惑星がどのように変化していったのか、といった謎を解明する手がかりが得られるのではないかと期待されている。

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  • テレビのニュースでみましたが、打ち上げの際のカウントダウンが、微妙に「インドっぽい」英語で新鮮でした。

    # 「インドっぽい」英語とはなんぞや、と問われても回答に困ってしまいますが…。
    • インド英語 [wikipedia.org]

      rを「ル」と発音する。
      --
      #ACは価値ある発言してください
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年10月23日 16時24分 (#1443080)
        【インド英語】

        全体的に語調が巻き舌風味で粘っこい印象…。
        ロシア英語をもっとペッタペタにした感じ。

        【ロシア英語(東欧系英語?)】

        アルマゲドン、007参照

        【オーストラリア英語】

        東北弁、津軽弁の感じで英語を話すとあんな感じ?
        「にー」とか「ねー」とか言いながら英語話している感じ。

        【ドイツ英語】

        カチンカチン。
        詰まる音(日本語で言うところの「っ」とか)が喉にかかってはっきりしている。
        破裂音(「パ」とか「ポ」)が唇の先で飛んでいきそうに発音される。

        【日本人英語】

        母音がやけにはっきりしている。
        「r」と「l」の発音が同じ。

        【ロンドン下町英語】

        ベッカム参照。(結構インパクト強かった…)

        # 昔々外資会社のテクサポが海外に散らかっていたのでAC

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      • Rを「ル」と発音する(park → パルク)

        ほおお! するとインドでは例えば「フォーゲルパーク」(独英日混沌)を、清く正しく「フォーゲルパク」(正統独語風)と発音するわけですね。

        私がまだ小さい子供だった頃、インドとドイツをよくゴッチャにしてしまいがちだったのですが、その謎が今ようやく解消しました!
        さすが、どちらもアーリア人の末裔だけのことはあります。
        親コメント
      • 私の経験では、ドイツ人やイスラエル人、アラビア人の英語でもその傾向を聞きとれました。例えばinterestingのrを強く発音するような感じ。
        --
        Best regards, でぃーすけ
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      口語はともかく、ちゃんとした高等教育を受けたインド人の英文は変な癖がなく分かりやすいという印象がありますよ
      素直な表現で非常に読みやすいのはありがたいです.
      (論文でも文学作品みたいに凝った表現をするネイティブ・スピーカーがいるんだよね)
  • かと連想した。
  • 初の宇宙ロケットを公開し、宇宙への意欲をアピールした。
    韓国、KSLV1号機を公開 [sorae.jp]、韓国初の宇宙ロケット「KSLV1」公開 [chosunonline.com]、カウント・ダウンを待つ羅老宇宙センター [donga.com]

    次の有人飛行はインド [indonews.jp]かなー。
    わが国の政府は宇宙にどう取り組むつもりなのかなー。
    • by Anonymous Coward on 2008年10月23日 22時52分 (#1443295)
      極軌道にせよ円軌道にせよ、どのような打ち上げであっても
      日本をもろに横切る事になりますが、韓国側は打ち上げ時に
      日本へ事前通告をしたりやロケット飛行経路の領空・領海通過の
      打ち合わせをしているのでしょうか。

      日本での打ち上げは幸いに東が広大な太平洋に面しているだけあって、
      円軌道への打ち上げに関して問題はありませんが、
      極軌道打ち上げに関しては、種子島、内之浦の射場からの
      打ち上げであってもロケットの飛行経路がフィリピンを
      かすめてしまう為、推力のロスは大きくなりますが、
      打ち上げ後すぐにロケットの飛行経路を修正し、
      飛行中にフィリピンをかすめないようにするそうです。

      極端な例はイスラエルで、セオリー通りに地球の自転方向へ
      打ち上げると微妙な関係となっている中東諸国をもろに横切る為、
      わざわざ推力を犠牲にして海に面した地球の自転の逆方向に打ち上げます。

      打ち上げ時に領空・領海通過など、周辺国に問題を
      起こす事がほとんど無い位置で射場を持てる日本は数少ない国です。

      韓国の射場での打ち上げだと、海に面した東側は
      すぐそばに日本があり、日本のロケットのように
      飛行経路修正も出来ません。

      かといって逆方向に打ち上げると、円軌道投入の場合、
      推力のロスが大きいのと、どうやっても北朝鮮・中国・ロシアという
      どれか一つか二つアレな隣国をもろに横切る事になりますので、
      韓国からするとトラブルがあっても与しやすいと見て
      日本の方向へ打ち上げるでしょう。

      彼らに種子島の廃墟状態となっているN-1ロケットの射場でも貸してやれば
      遊休資産活用と保安上の面でも推力の面でも双方のメリットが大きいのでは。
      親コメント
      • by MISSION (13232) on 2008年10月23日 23時06分 (#1443305) 日記
        > 彼らに種子島の廃墟状態となっているN-1ロケットの射場でも貸してやれば
        > 遊休資産活用と保安上の面でも推力の面でも双方のメリットが大きいのでは。

         少なくとも今現在の韓国には、賃貸料を払う余力はないでしょう。
         当面の間は外貨準備高を増やすほうに専念しなくては危ない状況なので、外貨を使用する提案は早くても数年後まで伸ばしたほうがよいかと。
        # っていうか、借金返すために四苦八苦しているところに借金を増やすような案を出すなんていくら何でも……
        --
        ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年10月24日 13時20分 (#1443545)
        以前の情報収集衛星打ち上げのストーリーでも出てた [srad.jp]けど、航空および船舶関係への事前通告は必要なはずです。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年10月23日 15時54分 (#1443050)
    打ち上げロケットがさ
    極軌道に打ち上げるわけじゃないのになんでPSLV(Polar Satellite Launch Vehicle:極軌道衛星打ち上げ機)なんだろう?
    PSLVしか持ってないから?
    • Re:PSLV? (スコア:4, 参考になる)

      by T.Sawamoto (4142) on 2008年10月23日 17時30分 (#1443118)
      正確なところはわかりませんけど、インドのロケットは、

      ・第一世代
      SLV : Satellite Launch Vehicle / 衛星打ち上げ機
      (素直なネーミング(^^;))

      ・第二世代
      ASLV : Augmented Satellite Launch Vehicle / 増強型衛星打ち上げ機

      と来てますから、PSLVはさしずめ「極軌道衛星打ち上げ(もできるよ!)機」なんじゃないかと。
      ちなみに第四世代は

      GSLV : Geosynchronous Satellite Launch Vehicle / 静止軌道衛星打ち上げ(もできるよ!)機

      のようです。
      親コメント
    • Re:PSLV? (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2008年10月23日 18時09分 (#1443141)
      元々は、より能力の高いGSLVで打ち上げる予定でしたが、
      GSLVの成功率があまり高くないので、PSLVをつかったという話のようです。
      ちなみに、月探査機の投入軌道は静止衛星の投入軌道に近いです。
      親コメント
      • RD-56M (スコア:4, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2008年10月24日 0時23分 (#1443337)
        成功率もさることながら最終段のRD-56Mは例によってロシア製でして
        GSLVが開発された90年代の後半に当時金のなかったロシアから技術移転を受けて
        国内生産される予定だったのですが、米国からの横槍が入って
        計画中の機体は完成品の輸入のみ、技術移転なしというお約束になってしまったのです。
        で、とりあえず代替エンジンの開発はできたのですが、まだ十分にテストされてないため
        国威のかかったこの計画では使えない、と。

        当然ながら核抑止力は静止軌道の早期警戒衛星と極軌道の画像衛星と
        弾道ミサイルのセットなので、アメリカが口を出すのはもっともですし、
        インドの宇宙開発も対中国を想定した核抑止力と不可分です。
        当時核武装していなかったのでチベットとの国境を定めたマクマホンラインから
        一方的に追い出された、というのはインド軍のトラウマになってますから。

        あ、パキスタンはインド全土を火の海にできるだけの弾数がない上に
        国土が狭いので政治的に持っている以上の意味はないです。
        攻めて来たらニューデリーに一発打ち込むよ、ってだけです。
        あくまでインド軍の侵攻を躊躇させるのであって、相互確証破壊による均衡は成立してません。一方でインドは中国に一方的に破壊されます。

        #純粋に科学的見地から始まった日本の宇宙開発の如何に特殊なことか

        話がそれました。で、PSLV、GSLVとも名前の通り軌道特化型の固液ロケットなので、月軌道にもっていくような特殊なマニューバでは
        最上段が軌道再着火の実績のないLH-LOxな三段のGSLVでは無駄が多すぎて
        液体段がヒドラジンの四段ロケットPSLVとそう変わらないので
        じゃあ何度かロケットで軌道修正できるPSLVかね、ということでしょう。

        #日本のH2Aも実はGSLVと似たり寄ったりですが、こちらは上段で二回
        #再着火が可能なので、地球フライバイで大型の衛星を持っていけました。
        #その代わりアポジモーターがなくなっちゃいましたが。
        親コメント
        • Re:RD-56M (スコア:1, 参考になる)

          by Anonymous Coward on 2008年10月24日 2時51分 (#1443389)
          >#純粋に科学的見地から始まった日本の宇宙開発の如何に特殊なことか

          そうでもないよ。インド宇宙研究機関 [wikipedia.org]は弾道ミサイル技術とは関係なく始まった組織です。
          ただ衛星を打ち上げよう、ってことから始まってる。

          そのへんはESAとかとも似てるよ。
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            まぁどこの国も宇宙開発が始まった当時から、実際に開発する側は純粋に科学的見地で、資金調達のために
            軍にあれこれ吹き込んでだまくらかしてお金を出してもらってきたというのが流れ。
            日本が特殊なのは、建前上は軍隊を持てないことになってたので、そのルートの資金調達が困難だったからだね。
        • by Anonymous Coward
          地球フライバイ?
      • by Anonymous Coward
        成功率が低いからって打ち上げ能力の小さいロケットに振り替えて打ち上げるってことは、それを見越してチャンドラヤーン1号を小さく作っていたのか、それともGSLVの場合は何か相乗り相手がいたのか、あるいは能力に余裕を残したままGSLVでチャンドラヤーンだけ打ち上げるつもりだったのか。

        なんにしても、何段階かの打ち上げ能力を持つロケットをそろえておくのは重要ですね。
        日本もH-IIAより小さなロケットを早くなんとかしてほしいところ。
  • by Anonymous Coward on 2008年10月23日 15時56分 (#1443053)
  • by johntheripper (21505) on 2008年10月23日 20時58分 (#1443233)
    ODA [google.co.jp]のお金をつかってはいないとは思うけどどうなんでしょうね。そういえば有人衛星の中国も [google.co.jp]。
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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