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宇宙

打ち上げ後のロケットを「帆」を使って地球に帰還させるアイデア 32

ストーリー by hylom
宇宙掃除はどうよ 部門より

本家/.より。

New Scientistで、宇宙ゴミの量を減らすための対策として「すべてのロケットに帆を付ける」というアイデアが提案されている。

記事によると、ロケットにきわめて薄い「帆」を取り付けることで、宇宙船がスペースデブリと衝突する危険性を減らせる可能性があるとのこと。打ち上げられたロケットがそのペイロードを軌道に乗せた後、帆を展開してロケットを軌道上から外す、というアイデアである。

Wiredの記事によると、散乱しているスペースデブリの数は数トンにも上るそうで、STS-50からSTS-114までの54のミッションで宇宙ゴミや小惑星がシャトルの窓に衝突した回数は1634回にも上り、92回もの窓の交換を行っているそうだ。また、シャトルのラジエータに衝突した回数は317回で、そのうち53回はラジエータに穴が空くほどだったという。

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  • by SteppingWind (2654) on 2009年04月20日 19時09分 (#1552151)

    取りあえず弾道飛行中に展開した例がJAXA/ISASにある [isas.ac.jp]だけだと思うのですが. NASAが去年上げるはずだった [nasa.gov]のはどうなったんだろう?

    いずれにせよ, 大型の薄膜を展開・維持するのが簡単なら帆に限らず太陽電池やアンテナなんかももっと簡単に大型化できそうなんですけどね. そういう意味ではガッカリ技術的な匂いがちょっと強い気がします. それならまだ導電性テザーを使う [ard.jaxa.jp]方が確実な様に思うのですが.

    • by SteppingWind (2654) on 2009年04月20日 21時36分 (#1552231)

      考えてみれば, 大型薄膜を展開する簡単な(既に実現できている)方法は一つありました.

      それはエコー衛星 [spaceinfo.jaxa.jp]で使われた風船方式です. これだと帆と言うよりもバリュートですけどね. でも断面直径30~40mぐらいで帆として使えるのかな?

      # バリュートで検索したらガンダムだらけでびっくりした. 当然レオーノフ号が出るべきだろうが

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      > 太陽電池やアンテナなんかももっと簡単に大型化できそうなんですけどね

      その辺がなかなか大きくならないのは、薄膜の展開技術とは別の問題でしょう。
      太陽電池はセル自体が重いですし、アンテナはただデカきゃいいわけじゃなくて、パラボラ形状の精度が重要ですから。

      あとバルーンは、マイクロデブリの衝突で穴が空いて、すぐ萎んでしまうでしょうね。

      • by Anonymous Coward
        スポンジのように、大きな一つの風船ではなく、小さな風船の集合体にすればいいのですよ。
    • by Anonymous Coward

      ソロモン宇宙協会で似たようなシステムを試したっけね。

  • どうせ落下させるなら (スコア:4, おもしろおかしい)

    by Tatenon (20311) on 2009年04月20日 18時17分 (#1552111) 日記
    その帆をもっと丈夫にして、粘着性を持たせて
    他のデブリを取り込みながら落下させるとか。

    名づけて『宇宙ハエトリ紙作戦』

    # そんなもんで取れるなら誰も苦労せんわい。
    ## 第一そんなでかいハエトリ紙が頭の上に落ちてきたらどうするんだ?
    # っつーか、万一それ自体がデブリ化した日には目も当てられんぞ。
  • by Anonymous Coward on 2009年04月20日 18時20分 (#1552114)

    一瞬ソーラーセイルかと思いましたが、原文を読んだところでは、空気抵抗を大きくして地球に落ちるまでの時間を短縮する (100年以上から25年程度に) という話のようですね。
    ソーラーセイルなら綿密な姿勢制御が必要なので難しそうだと思いましたが、これならまあ納得です。

  • by Anonymous Coward on 2009年04月20日 20時33分 (#1552205)

    で下の奴の研究成果が展示してありました。
    http://srad.jp/science/article.pl?sid=09/03/17/1342227 [srad.jp]
    ターゲットにテザーつけてデザーから電導性の紐つけた重りを地球に打ち出して電線と地磁気の間のローレンツ力で減速させるんですが
    それと同じ機構をドンガラにつけた方が安いような

    #展示開場ではちゃんとプラネテスのビデオ放映してました。 単行本が無かったのが残念

  • by Elbereth (17793) on 2009年04月20日 19時42分 (#1552165)
    どうでもいい話だけど、ちょうど今週のジャンプのこち亀が
    スペースデブリの話だったり。

    #立ち読みなのでID(何ソレ
    • by Anonymous Coward
      デブリや衛星をけっ飛ばして大気圏に落っことす、というのはプラネテスからの連想ですかね?
      人間との比較ではそんなに軽くもない衛星を、数十分から数日という単位で燃え尽きるほどの軌道まで落とすってどれくらいの脚力が必要なのか興味深いです。
      • by Anonymous Coward

        軌道変更を行って近地点を空気抵抗が無視できない高度、まあざっと100km 以下まで下げれば良いでしょうから、
        それに必要な速度の差と衛星の質量を掛ければ、与えるべき運動量が求められます。
        余談ながら、これは近地点 100km の長円軌道から運用軌道に遷移するための加速と等価です。

  • ほー (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年04月20日 17時32分 (#1552085)

    ほー、なるほど。

  • by Motolion (24516) on 2009年04月21日 17時33分 (#1552886)
    生きて帰るんじゃないんでしょ。
    燃え尽きるんでしょ。

    #じゃ、なんだ?
  • by Anonymous Coward on 2009年04月20日 17時53分 (#1552100)
    実現してたらよかったのになあ。
    • by Anonymous Coward

      あっちは(成り行きとは言え)太陽系外に行くための帆ですからねー。

  • by Anonymous Coward on 2009年04月20日 18時10分 (#1552106)
    ついて
    • それはない (スコア:3, 参考になる)

      by albireo (7374) on 2009年04月20日 18時38分 (#1552128) 日記

      まず、帆を張っても抵抗にならないくらいの「ほぼ真空」といえる高軌道では、帆を張っても意味がないので無視できますよね。

      帆を張ることで廃棄したロケットの軌道速度を落とせる場所なら「帆だけ」の方が軽くなって抵抗の大きさは同じくらいなので、もっと早く落ちてきます。
      すぐに思い浮かびそうな「羽のように非常に軽いものがひらひら舞ってなかなか落ちてこない」というのは十分に高い密度の空気があるから起こる現象で、成層圏より上ではそうそう起こりません。

      --
      うじゃうじゃ
      親コメント
    • 他のデブリとの衝突の確率は上がるけど、衝突したらちぎれないほど丈夫じゃないってのはあるかも。 で、自律的に広がる素材とか使っていると、他の衛星の太陽電池パネルに絡まったりいろいろするかも。
      --
      -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年04月20日 19時44分 (#1552167)

    大気圏を膨張させたほうが早い。

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