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「新型インフルエンザウィルスは人的ミスが起源」説登場、WHOが調査中 46
ストーリー by hylom
な、なんだってー 部門より
な、なんだってー 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
Bloombergが報じるところによると、新型インフルエンザのウィルスの起源がワクチン製造の際の人的ミスであった可能性があるとのこと(本家/.)。
新型インフルエンザウィルスの研究を行っているAdrian Gibbs氏は、インフルエンザワクチン製造の際に使われるニワトリの卵で新型のウィルスが偶然発生し、これが今回の新型インフルエンザの起源となった可能性があるとの説を唱えている。この説は、同氏が新型ウィルスの起源を追求するために遺伝子の青写真の分析を行ったところ浮かび上がってきたという。
Gibbs氏を含む3人のチームはこの研究を世界保健機関(WHO)に報告しており、現在WHOでは調査が進められているという。また米国疾病対策センター(CDC)にも報告したそうだが、CDCはGibbs氏らがアフリカや南アメリカの豚インフルエンザウィルスのDNAサンプルを分析していないため、それらの地域で自然発生した可能性を否定できないとの見解を示している。研究レポートは今後医学誌にも投稿される予定とのことだ。
Gibbs氏は細菌の進化について40年以上研究しており、新型インフルエンザの遺伝子構造分析に最初に携わった研究者のうちの一人である。またインフルエンザ治療薬タミフルの研究開発に携わった研究者でもあるとのこと。
ついさきほど (スコア:5, 参考になる)
WHO が否定しました。 [asahi.com]
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re: (スコア:0, フレームのもと)
編集者なんだから掲載取り消してくれればよかったのに。掲載後一分もしないうちに否定って何それ。陰謀論か何かで存分に語り合ってくれってこと?
Re: (スコア:0)
んじゃあ勝手に陰謀論を作ってみた
http://www.imdb.com/name/nm0316615/ [imdb.com]
Adrian Gibbsと同名?の方がドクター・フー(DoctorWho)にドクターとして出演している。
つまりドクター・フーの宣伝とWHOの医療関連の取引先のマーケットを広げるためにBBCとWHOが企んだあり得ない真実だったんだよ!
Re: (スコア:0, 荒らし)
>編集者なんだから掲載取り消してくれればよかったのに。掲載後一分もしないうちに否定って何それ。陰謀論か何かで存分に語り合ってくれってこと? [srad.jp]
とのこと。
#元コメントの全文引用は筆者
いや (スコア:0)
Re: (スコア:0)
少なくとも人的ミスで新型インフルエンザが発生するってのはアイデアだけでも自分にとっては十分面白いと思ったけど。こんなコメントもあるし [srad.jp]。
あくまでこれに限ってはだけどね。
発端はスペインかぜの起源論争? (スコア:5, 参考になる)
今回「人的ミス」仮説を唱えた、オーストラリアのAdrian Gibbs (AJ Gibbs)はウイルスの系統進化研究者で、いわゆる「大御所」の一人でして(原文の"germ"はこの場合、細菌ではなく「ばいきん」とでもいうか、病原体全般を意味する)。
彼はスペインかぜによる死者の遺体から分離されたインフルエンザウイルス(8つのゲノム分節を持つ)のうち、赤血球凝集素(ヘマグルチニン, HA)の配列を比較し、「スペインかぜのHAは、ブタ由来のHAの一部にヒト由来HAが取り込まれたものに由来する」という論文 [nih.gov]を、2001年にScience誌上で発表しました。
この説は当時、非常に注目されました。…と言うのは、スペインかぜの起源について述べたということも大きかったのですが、もし彼の説が正しければ、それはインフルエンザウイルスのHAが、遺伝子相同組換え(homologous recombination)によって変異しうる可能性を示唆してたからです。「複数のインフルエンザウイルスが一つの細胞に同時に感染すると、合の子を生じる」と言いますが、それはあくまでゲノム分節の交換によるものだと考えられており、例えば「ヒト由来の分節6つ(M, NP, PA, PB1, PB2, NS)と、ブタ由来の分節2つ(HA, NA)を持つ合の子」は生じても、「一つのHAの分節の中に、ヒトとブタに由来する部分を持った合の子」が生じるとは考えられていなかったのです。なので、この仮説は賛否両論の論争を巻き起こしました。
その後、2005年になって、アメリカのAFIP(Armed Forces Institute of Pathology, 軍病理学研究所)のTaubenbergerらが、今度はスペインかぜゲノムのうち、PA, PB1, PB2という3つのポリメラーゼ(ゲノム複製と転写に関わる)の遺伝子配列を比較した結果から、「スペインかぜのPA, PB1, PB2はトリ由来のものに近く、相同組み換えではなく、直接トリからヒトの世界に入ってきた可能性が高い」という論文 [nih.gov]をNatureに発表しました。この論文に対して、Gibbsは系統解析の方法に問題があるのではないかというコメント [nih.gov]で反論してます(他、バージニア大のBakerも同様のコメント [nih.gov]を出してる)。
所属から推察できる通りTaubenbergerらはCDCとの共同研究もあって、今回のもある意味、新型インフルエンザの起源を巡り、スペインかぜ起源説について対立してるGibbsらとCDCに近いグループで意見が対立してる、という見方もできます。
ちなみにGibbsが「人的ミス」の可能性を述べた根拠は、H1N1のゲノム配列の8つについて考えると、アメリカで分離されたA/swine (H1N1)と、ヨーロッパで分離されたA/swine (H1N1)の、二種類が混じって生じている可能性があったことによります。この二種類が混じったブタインフルエンザウイルスが生じるメカニズムとしては、「一匹のブタに両方のウイルスが感染して、新型である合の子が生じ、それがブタ→ヒトに広まった」というのが最も可能性が高いのですが、以前報道があったように、このウイルスはブタからは見つかっていないため「ブタ以外で組み換えが起きた」可能性があるのではないか→人為的にワクチン作る過程とかで生まれた? ということで発表された模様です。彼らが投稿したと言う論文にはもっと詳しい根拠になるデータが出てるのかもしれませんが、今のところは判らないです。
まぁぶっちゃけていうと、こういった内容をテレビ番組の電話インタビューに対して答えて、それが放映されちゃったのでWHOも対応せざるを得なかった、という感じかと。Gibbsの仮説に対して「これまで、そんなブタが見つかってないだけ」という反論は容易に出来るわけで、その辺りからWHOは反論していってます…結局そういうブタ自体は見つかってないですが、Gibbsの仮説が「正しいとは言えない」といえる程度のデータは出した模様。
まぁGibbsのもWHOのも、それぞれの根拠となる論文が出ないことには何とも言えませんが、概ねバックグラウンドとしては、そんな感じかと。もしGibbsの説が本当なら、いろんなウイルス株をたくさん集めてるとこが怪しい、ということになり、いちばん疑われるのはCDCあたりなんでしょうけどね ^^; 陰謀説マニアにはきっとたまらないネタかと…。
個人的には、インフルエンザの専門家ではないので、どちらが正しいとはとても判断がつかないのだけど。スペインかぜ起源説も、Gibbsの論文以降、インフルエンザウイルスでの相同組換えが起きるかどうかは両方の結果を支持する論文が入り乱れて結論はでてませんが、「相同組換え」の概念に頼らずにすむトリ由来仮説の方がしっくり来るなぁと思ってますし、今回のもWHOの発表の方が信頼できるかなぁ…というのが(あくまで)個人的な印象です。
リアル復活の日? (スコア:2, 興味深い)
小松左京の映画「復活の日」を思い出しました。
あれは軍事用に開発していたウィルスが事故で広まってしまったんでしたよね。
映画の中の世間では新型インフルエンザと言われていましたがなんか似たような話になっていますw
Re:リアル復活の日? (スコア:1)
私も連想しました.それ.
とかね.
Re:リアル復活の日? (スコア:1)
あの時点では映画は未見だったので、小説の方ですが。
今のところ、風邪で人類が滅ぶことはなさそうなので、ほっとしてます。
人的ミスか潜在リスクか (スコア:1, 興味深い)
Re:人的ミスか潜在リスクか (スコア:1)
Re:人的ミスか潜在リスクか (スコア:1)
Re: (スコア:0)
何が言いたいのかさっぱりわからん
浅学の身ゆえ (スコア:1)
記事中にある「遺伝子の青写真」って具体的にどういう情報のことなんでしょうか?
#皆さん特に気にしていらっしゃらないようなので、ご存知の方が多いのかなと。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ただし、薄学で‥というフレーズを見るに、
青焼きってそういや最近全然見かけなくなりましたねぇ‥と
実感するのではありました。
#昔は学校でも普通に使ってたんだけどね。小学校あたりでも使ってたし。
青焼き(Re:浅学の身ゆえ)(オフトピック:-1) (スコア:1)
設計図で青っぽい線で書かれたコピーはいくつか見たことがありますが、それがどうやって作成されるのかは謎のままでした。
ちなみに少なくとも義務教育の間は、生徒が作るものも教師が作るものもずっと謄写版でした。教師は原稿をドラムにセットして電気火花(?)で版を作る機械を使ってましたが、生徒はずっと手書きだったような気がします。さすがに中学以上では印刷は人力ではなかったです。
Re: (スコア:0)
私自身も青焼きは滅多に見なくなったんですが、原本対コピーの縮尺が1対1であることが原理的に担保されているので、分野によっては未だに現役バリバリ、という話を数年前に聞いたことがあります。
xcode (スコア:0)
私のような文系人のなかにはxcodeのアイコン [apple.com]を見て
はじめて「これが青写真という言葉の元になったもの??」と感じた人もいるのかなと。
青写真と青焼き (スコア:0)
青写真と青焼きは厳密には別物ですが、広義の扱いでは同じものを指すこともある
ちょっとややこしい関係です。(文脈などによる。詳しくはWEB検索で)
人為的ミス (スコア:0)
そもそも新型の恐ろしいインフルエンザだーーーーって喧伝したことが人為的ミス
Re:人為的ミス (スコア:4, すばらしい洞察)
#とか混ぜっ返してもあまり面白くないな。
Re: (スコア:0)
神「内部調査の結果,エデンの園から廃棄する際の不活性化処理が,正規の手順で行われなかったため,不十分であった可能性が高いとわかった。なお当時の担当のケルビムは既に退職している。今後は指導を徹底するともに作業手順の見直しも検討する。」
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
まぁ確かにパニクってたのは舛添大臣だけですね。
自分で会見開きながら、質問に答えられなかったばかりか、
「横浜に聞け。電話も繋がらない。なってない。」って責任転嫁とか...
Re: (スコア:0)
連絡がつかなくて詳細続報がないのは、みなと祭りで忙しくて電話どころではなかった横浜の問題です。
Re: (スコア:0)
全国から寄せられたらしいですよ?
大阪とか脊髄反射で言う馬鹿の民度って低いよね
なんの冗談? (スコア:0)
>メディアリテラシー最先端のはてぶ
ジョークとしてはおもしろくないし、マジなら痛過ぎる
Re: (スコア:0)
「有罪と立証されない限り無罪」
じゃないけど、安全だと判明するまでは、新型インフルエンザは
危険という前提で対処すべきだと思いますよ。
んまあ日本の厚労省がバカだというのは否定できんようだけど。
Re:人為的ミス (スコア:1)
|じゃないけど
「疑わしきは罰せず」では意味が逆です。この場合は「疑わしきは罰せよ」でしょう。
公衆衛生では、「疑わしきは処置」ですから。
すこしでも可能性があれば殺菌/隔離を行うのが公衆衛生の立場です。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:人為的ミス (スコア:1)
~は~が起源 (スコア:0, おもしろおかしい)
Re:~は~が起源 (スコア:1, 興味深い)
数年前に韓国で人工の豚インフルが流行したことがあるので
これが真実かもしれません。
Re:~は~が起源 (スコア:1, 興味深い)
成功した」という報道が以前あったから、今回もSARSと同じように
中国起源が疑われるという記事を読んだ。
ウイルスがないのにワクチンは作れないからとのこと。
Re: (スコア:0)
スペインかぜも世界的流行の三年前から米国で流行っていたという疑いがあって、さらに、米軍の欧州派遣軍が欧州に持ち込んで世界的流行につながったという説が有力ですしね。
Re:~は~が起源 (スコア:1)
このあいだ北の国からロケットが飛んでったじゃん。
あいつの中身って、衛星じゃなくってさ
実はインフルエンザウイルスだったんだよ
んで、それが風にのってサラサラと・・・
な、なんだってー
#波にのってチャプチャプと・・・でも可
Re: (スコア:0)
高麗王朝の細菌兵器が日帝の細菌部隊に徴用され、最近その資料が発見された。
研究者が復刻したのが数年前の豚インフル流行ということだな。