
全固体電池への応用が期待される高イオン伝導性固体物質が開発される 45
ストーリー by hylom
100℃下がりました 部門より
100℃下がりました 部門より
LARTH 曰く、
山陽新聞 WEB NEWSの記事によると、自動車のバッテリーに使われる電解液に匹敵する大きな電流を室温で発生することができる固体物質を、牧浦理恵九州大特任助教らの研究グループが開発、17日付のネイチャーマテリアルズ電子版に発表した(論文要旨)。
SPring-8のプレスリリースによると、この個体物質というのはヨウ化銀(AgI)のナノ粒子で、従来は147℃以上でしか実現しなかった超イオン電導性が40℃前後で実現できるとのこと。また、耐熱性が高く、繰り返し加熱してもイオン伝導性が変化しないとのことだ。
Spring 8 からのプレスリリース (スコア:5, 参考になる)
Spring 8 からのプレスリリースに詳しい話がありました。
バッテリー電解液の性能を世界で初めて固体かつ室温で実現 [spring8.or.jp]
Re: (スコア:0)
ぶっちゃけてしまうとこの成果自体には
Spring-8をつかって実験した意味が無いんですよね。
共同研究の中で生まれた成果ってことなんでしょうけど…
成果のアピールの仕方が… (スコア:5, 参考になる)
この研究の面白い所は、超イオン伝導相への相転移を
粒子サイズ効果によって制御できる可能性があることを
示したという所に有ると思うのです。
粒子サイズに依存して相の相対的な安定性が変化するということは
一般的に確認されており、予想されていたことでしょう。
これを実験で、系統的なデータとして確認したということは
評価に値すると思います。
しかしながら、この成果をもって固体電池の実現が近づいたと
短絡的に話を展開するのはいかがなものでしょう。
銀イオン伝導体としては、40年以上まえにこの報告の
10倍オーダーの導電率をもつ物質がつくられており(ex. RbAg4I5)、
これは、ストーリーにある方法とは異なる手法で超イオン伝導状態を
低温でも安定化するという目標を達成しています。
この物質を使用した全固体銀電池は既に試作検討も行われ、特許も取得されてます。
実用化を考えるときに、
粒子サイズを制御する必要が有ることに加え、
導電率もより高い物質が既に存在すると言う事実を考慮すると、
「これで実用化が一気に近づきました!」とは言えないのではないのでしょうか?
こんな毎日技術的ブレークスルーが報道されて未来は展望に満ちているのに不景気なんて信じられない(t/o (スコア:1, 興味深い)
t/o
ほぼ全てが研究室だけのガッカリ技術だからです(t/o (スコア:1, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
技術が伸びることと景気が良くなることはイコールではありませんし。
#電池の容量が倍になったってそれだけじゃ景気が良くなったりはしません。
新技術が投資の対象になることを知らない技術者がいるなんて信じられない(t/o) (スコア:0)
t/O
海外では投資の対象になるらしいですね (スコア:1)
T/O
技術開発に投資しない国の人はそう思っちゃいますよね(t/o) (スコア:0)
t/o
T/Oのバリエーションで楽しむスレはここですか? (スコア:0, オフトピック)
T/o
Re:新技術が投資の対象になることを知らない技術者がいるなんて信じられない(t/o) (スコア:1, 興味深い)
投資の対象に成り得るものが沢山ある ≠ 景気が良くなる
関係がないとは言わんが、だからといってそれだけで景気がよいもんでもない。
投機の対象になることなら知ってるが(t/o) (スコア:0)
Re: (スコア:0)
おまえは一体何を言ってるんだ…
Re: (スコア:0)
今回の新型インフルエンザの予防法はこれまでのものと何の違いもありません。
専門家が新型インフルエンザの知識を伝えられなかったことが問題なのではなく、インフルエンザの予防に関する基礎知識すら持っていない一般人が問題なのでは?
#マスコミのつれてくる「専門家」のうち、何割が本当に専門家なんだろう
ヨウ化銀ということは (スコア:1)
事故って大破したら、あたり一面に雨が降るんでしょうか。
雨雲の高度まで飛ぶってどんな大破だよ (スコア:1)
t/o (と、思った)
凛々しく、あほらしく。
Re:雨雲の高度まで飛ぶってどんな大破だよ (スコア:1)
動力つきグライダーの動力源として使って、空中分解を起こすのに違いありません。
どうやって粉々になったのかまではよく判りませんが…
fjの教祖様
本当に世界初なのか? (スコア:1, 参考になる)
世界初、室温でリチウム高速イオン伝導を示す水素化物の開発に成功
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2009/01/post-14.html [tohoku.ac.jp]
以下当該ページより引用。
>水より軽い固体水素化物「リチウムボロハイドライド(LiBH4)」への化学修
>飾によって、室温でリチウム高速イオン伝導を示す水素化物の開発に成功
>この成果は、携帯電話やパソコンなどで広く民生・産業利用されている
>「リチウムイオン二次電池」の安全性を高めるための新たな固体電解質
>(=リチウムイオンを高速で移動させることが可能な固体材料)の開発
>などへの幅広い展開が期待されます
ということで、世界初なんて当てにならんのですよ。
pdf読んだ限りでは、こっちは25℃でも確認取れてるみたいだし。
Re:本当に世界初なのか? (スコア:1)
その研究は笑い話の種ですね。
全固体電池がまず第一に掲げるのが、安定性と安全性。
それにも関わらず水素化物を使うというのは本末転倒です。
水素化物は空気中に出すだけで水素を発生し、
反応条件によっては発火して一気に爆発します。
今のリチウムイオン電池よりも遥かに危険ですよ。
Re: (スコア:0)
Re:本当に世界初なのか? (スコア:1)
製品安全データシート(MSDS)
#PDF 注意
http://www.st.rim.or.jp/~shw/MSDS/12141331.pdf [rim.or.jp]
Re:本当に世界初なのか? (スコア:1, 参考になる)
火気の存在下などなら分解しますけど、室温からちょっと上がったぐらいならどうと言うことはないですし、普通に水に接したぐらいだとゆっくりとしか分解しない(何せ水溶液にして使うぐらいですから)んで、使っていてもあまり危ないという感じはないんですよね。
#まあ大量に使う場合は気をつけますけど。
Re:本当に世界初なのか? (スコア:1, 参考になる)
ボロハイは大気下で(というかその中の水のせいで)長期間持つほど安定じゃないし、熱安定性もそんなに良くないよ。
AgIはその辺を含めた上での世界初(というのはタレコミにある通り)。
#というか金研だのトヨタだのはボロハイとかLi化アンモニア系の熱不安定性をもっと推し進めて、室温付近での水素源に
#使おうと研究してた。あまりうまくいかなかった(分解温度を下げきれなかったり、吸蔵側が困難だったりした)けど。
Re: (スコア:0)
大気下で安定かつ耐熱性の高い
のは世界初ということでは?
Re: (スコア:0)
限定をつけまくれば何でも世界初ですよ。
リチウムの次は銀高騰か (スコア:0)
一方、中国では (スコア:0)
40℃って室温ですか? (スコア:0)
Re:40℃って室温ですか? (スコア:1)
「お尻で暖めながらお使いください」
という事です。
fjの教祖様
Re:40℃って室温ですか? (スコア:1)
「お風呂に入りながらお使い下さい」が良いですな
夢のお風呂コーディングがっ
Re: (スコア:0)
> 「お尻で暖めながらお使いください」
「お尻で嘗めながらお使いください」ってどうやって使うんだろう,と小一時間考えてた…。
--
頭痛いので今日はマスク買って帰宅します。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
一般的な美少女でも40℃にはならないような。
# 昨日のニュースにいっぱい流れてた
# 東京都の女子高生ならなんとか40℃いきそうですけど。
# 不謹慎でスイマセンが。
Re:40℃って室温ですか? (スコア:1)
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20090518/index.html [jst.go.jp]
では室温付近となっています。
Re:40℃って室温ですか? (スコア:1)
室温としては高めですが部品周囲温度としては低めです。
高密度な電子機器の内部空間温度は、最大で60℃を超えることもままあります。
ただ、[動作温度40℃以上]だと使い物になりませんね。
(-20~125℃くらいは保証して欲しい)
やっとバッテリーの電解質があったまってきたところだぜ… (スコア:2, 興味深い)
始動時に加熱用の熱源が必要ではノートパソコンなどの小型機器では使いづらいですが、自動車の類ならばなんとかなりそうです。
一旦40℃以下になって再び40度まで温度を上げても性能が保たれるのそうなので、それなりに使いでがありそうです。冷やすのは面倒ですが、暖めるのは比較的容易ですからね。
(プレスリリースには、「加えて、この物質は、大気中でも極めて安定であり、繰り返し加熱を行った場合でも性能の劣化は見られません。」とあります。)
Re:やっとバッテリーの電解質があったまってきたところだぜ… (スコア:1)
なんとなく猫喜びそう♪
Re: (スコア:0)
Re:40℃って室温ですか? (スコア:1)
室温でPC使うとバッテリー付近はそんな温度くらいまでか簡単にいくよの略とか…。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
常に体温程度を保たないと動けなくなるロボットなんて
萌えるじゃないですか。
Re: (スコア:0)
昨日テレビで人工心臓を見た直後だったので
心室にちょうどよさそう……とか考えましたよ。
重そう… (スコア:0)
同体積で比べると既存の希硫酸よりも重たくなりそうだし、
キメの細かい粉末って液体とはまた違った「漏れると大変」状況になりそうなのだが。
(部屋中コナコナのパフンパフンになったりとか…。)
今後に期待?
Re:重そう… (スコア:1, 参考になる)
この手のナノ粒子はバインダーなり何なりで固めて、ペレット状/シート状にして利用しますので、粉が舞うようなことはまず無いかと。