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水素貯蔵に鶏の羽根を活用 29

ストーリー by hylom
そして鳥の価格が高騰……てなことはないか 部門より

oddmake 曰く

American Chemical Societyのニュース記事"Feather fibers fluff up hydrogen storage capacity"より。

米デラウェアの科学者たちが、水素を貯蔵するための新しくて面白い方法を考えついたようだ。水素は気体であるため貯蔵しにくく、高圧水素ボンベ、水素吸蔵合金、液体水素など様々な方法が検討されてはきたがどの方式も技術的に困難があったりする。最近はカーボンナノチューブが注目を浴びているが、しかしカーボンナノチューブはお高くつくのが玉に瑕である。

これらに対してデラウェア大学化学工学科のErman SenozとChemical Engineering Departmentが13th Annual Green Chemistry and Engineering Conference23日の水素に関するセッションの席上で"Hydrogen Storage On Carbonized Chicken Feather Fibers"というタイトルで発表した方法は、実に意想外で斬新なものである。なんと鶏の羽根を炭化させたモノに貯蔵させてみたらいいじゃないかというものだ。ケラチンを含む鶏の羽根を炭化させると、ナノポーラスな壁面を持つマイクロチューブが形成されてきて、これが大量の水素を貯蔵してくれるのではと、走査型電子顕微鏡やX線光電子分光といった手法による分析結果から主張した。

まだ研究段階であり実用性の評価は時期尚早であるが、実用化の暁には米国全体で270万トンも余っているらしい鶏の羽根の廃棄物処理にもなるといい、実に一石二鳥な話ではないだろうか。

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