「2020年までに月に無人基地を建設」、政府懇談会で提案 83
ストーリー by hylom
ぜひ火星あたりを目指してみては 部門より
ぜひ火星あたりを目指してみては 部門より
あるAnonymous Coward 曰く
9日に行われた政府の「月探査に関する懇談会」で、「2020年ごろまでに月の南極にロボット用無人基地を建設し、25年をめどに月の裏側の石を地球へ持ち帰る」という目標が提案されたそうだ(読売新聞の記事)。この案を実施するには総額約4000億円かかるという試算も公表されたとのこと。
座長案では、まず15年ごろに日本独自の探査機を月の表側に着陸させる。20年ごろまでに造る南極の無人基地は、ロボットに電力を補給する。さらに25年ごろ、ロボットが月の裏側で収集した石を地球に持ち帰る。科学研究や資源利用を目指す。
実現の可能性は置いておいても、「ロボットを月で運用する意味があるのか」や「4000億円というコストは費用対効果として妥当なのか」など、議論を呼びそうな内容ではある。さくっと2025年よりも前にインドや中国あたりが成功させてしまうような気もするが……。
やめれ!宗主国様も放棄したぞ。 (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:やめれ!宗主国様も放棄したぞ。 (スコア:2, おもしろおかしい)
すっかり毒されてしまった。 (スコア:2, おもしろおかしい)
仕分け人「ロボットを月で運用する意味があるのか」「4000億円というコストは費用対効果として妥当なのか」
かと思った。
4000億円 (スコア:0)
内容の割には意外なほど安価なような気がする
Re: (スコア:0, すばらしい洞察)
責任が伴わない数字でしょう
試算どうりに進んでいたら(金額の上では)
スパコンはとっくに出来ていますよ
ビジネスでも話を進めるために
「とりあえずざっくり」みたいな数字は必要で
試算には大きな意味はあるのですが
往々にして独り歩きして決定事項になり
要件定義前に予算が固まっていたり・・
アシモ萌え (スコア:0)
Re:アシモ萌え (スコア:1, 興味深い)
いっそ趣旨を変えて
「容積と質量を規定以内にパッケージングした自律式小型ロボットを募集、
月面活動のコンテストを行う」
とかにすると、近藤科学御用達その他のアマチュア技術者がこぞって参加してくれるかも。
緩衝構造のコンテナにロボット達を格納し月面に落下~展開、わらわらとロボット達が
月面を闊歩しだす……いやそれが何の役に立つのかはさておき。
月面人「こんなトコにお人形さんいっぱい散らかしたの誰ーッ?!」
Re:アシモ萌え (スコア:1)
>ロボットを月で運用する意味があるのか
探査機の類は全部ロボットだろ。むしろ、人を月で運用する意味があるのか。
…と思ったが、世間一般ではロボットというと手足があるモノなんだろうなー。
#電波の往復に数分以上かかる地なら人を送り込む意味があると思う。でも、人を運んで維持して持ち帰るための手間があれば、その分沢山の半自立の無人機を送り込んだ方がいい気もする。
わざわざ「基地」を作るからには、エネルギーの補給だけでなく点検整備もやらないとな。それが出来たらゆくゆくは、採鉱・精錬・加工・組み立てを…。後のバーサーカーである。
Re:アシモ萌え (スコア:2, すばらしい洞察)
足はともかく手がなきゃ建設はできんよ。それに保守もできない。だからそれは勘違いでも何でもない。
Re: (スコア:0, 荒らし)
>その頃まで日本は経済大国でいられるのか心配だが
はっきり言って無理でしょうね。いまの人口年齢構成比率から推定して20年後には
労働人口が20~30%程度減ります。GDPも20%程度減ると見ていいでしょう。
新興国の伸びを考えてもGDPは10位以内には入れるかも、という程度にまで落ち込む
のは確実です。
生産性を上げるとか産業の構造を抜本的に変えるとか、あるいは思い切って
移民を受け入れて労働人口を確保するとか、日本人の人口そのものを増やすなどの
方策を積極的にとらない限り経済大国の地位を維持できる見込みはゼロ、でしょう。
話を元ネタに戻せば、こういった大規模プロジェクトも、そういう状況を鑑みて
検討した上で着手すべきでしょうね。
Re:アシモ萌え (スコア:1)
英国が経済大国かどうかに依存するのでは?
英国は経済大国だよ→日本も経済大国
英国は大国じゃない→日本も違うよ
Re: (スコア:0)
どこかで読んだ記憶が。
Re:アシモ萌え (スコア:1, 参考になる)
月面とのタイムラグまで解決できるか知りませんが、衛星回線レベルの遅延を考慮した制御については20年くらい前には既に研究していたところがあったと記憶してます。
ただ、当時聞いた話だと、1秒程度のタイムラグなら人間は慣れてしまって無制御でも普通に操作してしまえるようになる、という話でしたが…
Re:アシモ萌え (スコア:1)
>じゃあ、操縦者は月軌道上で待機で。
複数のユニットを少人数で管理するのはリアルタイムには無理だから、往復2秒ちょっとのタイムラグがあっても地球から遠隔操作すればいいのでは。
…と思ったけど、いざという時(マニピュレータを使うとか)にリアルタイムで操作できるのは十分意味がありそうな気がしてきた。
Re:アシモ萌え (スコア:2)
8人ぐらいの宇宙飛行士が船内に2列向かい合わせに設置されたコンソールに座って作業をするわけですね。
そして公開された想像図にスペースインベーダーやらアウトランやら懐かしのゲーム画面が合成される、と。
Re:アシモ萌え (スコア:1)
火星でがんばってる2台のロボットには感情移入できないのに、人型であればロボットにでも感情移入できると言わんばかりの元コメの中の人にちょっと興味がわいてしまった...(笑)。
イヤ確かに、マルチだったら...(以下略)。
或いは、どうやってガンダムとかマクロスとか(← 一応、人型)に感情移入するんだろう、とか(違)。
# ちなみに私は火星の荒野をさまよう2台とかはやぶさとかに感情移入しすぎて寂しくなっちゃうタイプ(自分があの立場に置かれたら...とか)。
# 出来ることなら、いつか、彼らをこの目で見てみたい...。
Re:アシモ萌え (スコア:1)
ガンダムをロボット呼ばわりするのは、初歩的な召喚呪文ですよ。
Re:アシモ萌え (スコア:1, すばらしい洞察)
># 火星でがんばってる2台にイマイチ感情移入できないのはそのせいだと思う、
エクソコンプのことですね、わかります。 [biglobe.ne.jp]
>移入してどうすると言う意見もあるだろうが。
機械が自我をもって、人権を主張し始めた時に大きな問題になります。
人間は機械に対してはこういうセリフを言えますからね。
「お前たちは使い捨ての道具にすぎん。」
「イヤなら辞めろ。お前らの代わりなんて、いくらでもいるんだよ。」
#おや、なぜか既視感が。
Re:アシモ萌え (スコア:1)
日本人でも驚くわって思ったけど、10年後だからなあ。
今ですら未来に生きているんだから、未来はどうなっているか本気で心配だわ。
Re:アシモ萌え (スコア:1)
自動工場を作ったつもりが、ラルフナンバーズと呼ばれるか、ライフメーカーと呼ばれるか。
GXロケット開発予算復活 (スコア:0)
小型ロボットなので小型ロケットでよい
GXロケット必要ですね。需要がありますね。
ってことでしょうか?
Re:GXロケット開発予算復活 (スコア:1)
いくら何でもGXロケットでは小さすぎると思います。(低軌道への打ち上げ能力 4000kg、打上げ費用80億円(見込み))
わざわざこの計画だけのために小さなロケットを開発するより、すでに開発済みの大型ロケットH2B(低軌道への打ち上げ能力19000kg、打上げ費用147億、)を使った方が安上がりです。
無人とは言え月ロケットとして考えると、H2Bでも能力不足の感はありますが、、
参考:Wikipedia
Re:GXロケット開発予算復活 (スコア:3, 興味深い)
液体水素燃料より液化天然ガスの方が、漏れないから、月から還ってくる時に有用である。
もっとも、現地で燃料つくって液化してタンクに充填して、サンプルリターンするなら、それは液体水素=液体酸素の組み合わせしか無いけど:-p
Re:GXロケット開発予算復活 (スコア:1)
つまり第一段用大推力ロケットLE-9(仮称)開発プロジェクトを立ち上げるのですね。もちろん推力を稼ぎ、余計な振動を起こさないために液状もしくは粉状の高分子燃料と酸化剤の組み合わせで……。
GXロケットとカムイロケット、どっちをでかくする方が有望なのかな?
ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
そんなことより (スコア:0, オフトピック)
#そのほうがよっぽど実現性があらぁな。
Re:そんなことより (スコア:2, すばらしい洞察)
月面に日本の領土広げて一気に解決。
お年寄りには、体への負担が軽いよ。
生活保護者には、基地建設の仕事があるよ。
待機児童は、お年寄りが見ててくれるよ。
Re:そんなことより (スコア:1)
そう云うのって、普通は、「棄民」って呼ぶような気がする。
Re:そんなことより (スコア:1)
どちらかと言えば、悪いやつを捨てるところだね。
死刑が廃止になったらその代わりだ。
そして、もっと悪いやつは、火星送り。
Re:そんなことより (スコア:2, すばらしい洞察)
待機年寄りって何なのかよく分からんけども、冥府に送られるのを
待機している年寄りが多すぎるという話なのだろうか。
#いや多分介護関係の話だとは思うけどねw
心配しなくても (スコア:1)
COP15で表明したばかりだし、財源には余程自信があるんでしょ > 鳩山首相
Re:心配しなくても (スコア:2, 興味深い)
たしか片手で数えられるくらいの筈。こないだの月探査機入れても。
国単独でやるレベルとしては日本の探査機は結構誇っていいレベルだと思いますよ。
#だからと言って胡坐かいてちゃダメだけどなー。
Re:心配しなくても (スコア:3, 興味深い)
安全性を犠牲にしてペイロードを稼いでいるだけです。
西側先進国では"使えない"代物です。
探査機本体は品質管理の世界ですので、そう簡単には……
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:心配しなくても (スコア:1)
土人しか住んでないギニアや誰も住んでないフロリダならともかく種子島や内之浦に至ってはすぐ近くに民家や漁場がある所で打ち上げてますが何か?
#「排気が水でも強酸でもペイロードを目的の軌道に乗せられるロケットが良いロケットだ」
#毛沢東裏語録(民明書房刊)より
Re:心配しなくても (スコア:1)
固体燃料とはリスクの桁が違います。
「腐食性の薬物があなたを襲います」と言われて平気な顔でいられる人は少数でしょう。
周辺の住民が反対運動を起こす事の出来る国では、使えません。
# 市街地に落下して百人単位で民間人の犠牲者を出した機体の燃料と酸化剤は何だったかな?
notice : I ignore an anonymous contribution.
人命軽視で稼いだペイロード (スコア:2)
ヒドラジン系をメインモータに使用した場合、事故発生時の被害が大きくなる。
西側先進国では、そのようなリスクは取れない。
結果として西側では技術的に困難な方法を取らざるを得ない。
『人命軽視で稼いだペイロードをベタぼめするのは如何なものか?』
> 長征5や長征6で液酸液水化してきたとき
諸手を挙げて歓迎しますけど?
まあ、軽く20年は掛かるでしょうね。低温物理はノウハウの塊ですから。
# ロケットには余裕がない。よって、いつか必ず事故を起こす。
# 事故が発生する事を前提にしていない設計のロケットは西側先進国では……
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:人命軽視で稼いだペイロード (スコア:1)
2段目とは言えメインモータな訳でねえ。
その頃の日本は種子島とその周辺に住まう人々の人命を軽視してペイロードを稼いでいたんですね。わあーこれはたいへんだー。(棒
ああ、それともアレですかい。「中国のヒドラジンは汚いヒドラジン。日本のヒドラジンはきれいなヒドラジン。」などと仰るおつもりで?w
#ロケットも麻雀もどんな手を使ってでも上がったもん勝ちなんだよ♪
Re:人命軽視で稼いだペイロード (スコア:1)
|ああ、それともアレですかい。
単純な算数もできないのか、判ってて巫山戯ているのか判別できませんが……
リスク計算とか想定被害の計算という地味な分野にも目を向けてみては如何でしょうか?
N1,N2の2段目って10トン少々しか無かった筈(=積んでいる燃料も10トン程度)
この程度の量なら被害は誤差の範囲でしょう。(1段目の与える被害に隠れて目立たないという意味で)
# 日本の場合、1回でも人家に堕とせば組織自体が取り潰しになりかねないので、リスク計算の価値はあまりないのかもしれません。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:人命軽視で稼いだペイロード (スコア:1)
他人様のコメントを揶揄する割には別コメのアリアン1~4の1段目と2段目がN2O4+UDMHだったのはガン無視ですよねアナタ。
それと日本を含む西側ロケットは酸化窒素とヒドラジンを使ってなくて安全って主張がいつの間にか量の多寡の話にすりかわってるし。w
量で言えばコンフィグレーションにもよりますがアリアン4だと最小でも打ち上げ時質量が250トンくらいありますぜ。
ちょっと憶えてないけど現役でN2O4とUDMH使ってるアリアン5の2段目だって結構な質量の筈。
語るに落ちるとはこの事ですな。www
ああ、ギニアなら人家に落ちても住んでるのは土人だから痛くも痒くもないとかそう言うことなので?
このレイシストめ。
#所謂西側の民生用打ち上げ機のメインエンジンがヒドラジンフリーだったのって初期のICBMを転用したアメリカくらいなんじゃないかなあ。
いい加減飽きてきたのでこのコメントに纏めて書いちゃいますが、中国は長征3の3段目でLOx+LH2のロケットを実用化済みです。
おやおや、低温技術はノウハウの塊で中国の実用化はあと20年はかかるんじゃなかったでしたっけ?
と、書くと今度は「炭化水素系の燃焼機は云々」と言い始めるんでしょうがLOx+ケロシンのLRBを使った長征5型は遅くとも2014年には打ち上げられる予定です。因みにエンジンは2000年から2001年に開発開始されて2008年には燃焼テストも完了してる模様。
翻って日本のGXは炭化水素系の燃料のロケットを技術的難易度の低い筈の上段向けで開発した筈なのに2002年開発開始で2013年打ち上げ予定と。ずいぶん長くかかりましたな。おまけにLRBじゃなくほぼキックモーター的な2段目。ショボ。w
まあそれも例の事業仕分けの所為で怪しくなってきましたがね。
と言う訳で
・貶すために貶すような書き込みをするのは止めよう。
・それなりに知って居ることを書こう。
・よく知らない事は目の前の便利な箱を使って調べ物をしてから書こう。
以上を忠告して締めとします。
Re:心配しなくても (スコア:1, 興味深い)
中国の場合は、まだ基礎物理とか天文学とかの、
当面金にならない分野の人材がまだ少ないのではないかな。
例えば日本で国立天文台とか、JAXAとか入るには、中学高校を
優秀な成績で卒業、それなりの大学に入って、さらに
学部+マスター+博士課程。
そこまで教育費に金かけても、その分野の科学者だとよほど
有名になって本が売れるとか、あちこちの顧問とかになる程じゃ
ないと、収入は普通の中レベルの公務員程度。
同じ頭脳程度で、MBAとかになれば年収は何倍にもなるかも
しれないわけで。
そうなると、親がそもそもその分野への進学を許してくれるか
どうか。。それなりに裕福で理解のある親でないと。
軍事や商用でも使えるロケットに比べると、研究テーマの設定に始まって
探査機の立案や設計を行う人の養成はまだこれからでしょうね。
後、10年くらいすると、メイドインチャイナの探査機もバリエーションが
増え始めるとは思いますが。
Re:心配しなくても (スコア:1)
>中国の打上機は日本から見て羨まし過ぎて喉から出た手で逆立ち出来るレベル、なんかもう宇宙へ殖民して領土
>を宇宙に拡張しようかって勢いなんですが、殊理学探査に関してはてんでダメなのな。
あれは宇宙戦艦ですから‥でも、武装なんていらないのです。
たしかに。。。 (スコア:0)
関連ストーリーに載ってないので指摘しとこ (スコア:0)
JAXAの有人月探査構想、「2020年に月面着陸、2030年に月面基地建設」
http://srad.jp/science/article.pl?sid=06/07/31/1628209 [srad.jp]
# 前より風呂敷が広がった印象
Re:関連ストーリーに載ってないので指摘しとこ (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:おしいなぁ (スコア:1)
計画そのものに夢はあるけど
「どうせ、すぐ仕分けられて予算会議にすらかけられずゼスチャーに終わるだけ」
って感じがするからじゃないです?
Re:順序が逆? (スコア:1)
いいえ、往復するよりも片道切符のほうがミッションとしては簡単なのですよ。日本は大気圏再突入技術を持っていないですしね。
Re:順序が逆? (スコア:3, 参考になる)
それ以外にも試験目的の再突入を3回。
(超高空からのHIMESと軌道からのりゅうせいとHYFLEX)
はやぶさには新機軸のアブレータを付けたカプセルが積んであるしね。
Re:順序が逆? (スコア:2, すばらしい洞察)
>往復するよりも片道切符のほうがミッションとしては簡単なのですよ。
なので、
>>有人だとそうなる、無人(ロボット)だったらこう、なのかな。
有人だと「往復、且つ大気圏再突入アリで安全に着地or着水」までが必要なので
ほとんど追加装備の不要な「石の持ち帰り」の方が楽ですが、
無人だと「片道、且つ命の保証無し、酸素や食料の補給無し」なので
月面に届けたら「あとは勝手にしろ」の方が楽なのです。
Re:順序が逆? (スコア:1)
片道切符で良ければ、火星有人探査も可能だってNASAが言ってたっけ?
Re:順序が逆? (スコア:1)
片道切符でいいから行きたい人はある程度いるような気がします。
ロシュワールド(オフトピ-1) (スコア:1)
ちなみにロバートLフォワードの「ロシュワールド」が、そういう片道切符の探査を描いたSFですね。
ただし隣の太陽系ですけど。
http://www.asahi-net.or.jp/~li7m-oon/doc/kaisetu/TheFlightOfDragonfly.htm [asahi-net.or.jp]