パスワードを忘れた? アカウント作成
201804 story
ビジネス

三井化学、二酸化炭素と水素からのメタノール生産を事業化すると発表 44

ストーリー by reo
NHK 以外に今回のソースが見あたらず… 部門より

LightSpeed-J 曰く、

NHK によれば、三井化学が二酸化炭素を元にプラスチックの原料を製造する技術を確立し事業化に向けて本格的な検討に入るとのこと。

この技術そのものは、2008 年には実証プラントを建設するとリリースがだされているものだが、昨今の社会情勢を鑑みて事業化の具体的な検討に入ったと言うところか。二酸化炭素と共に原料となる水素の確保は、新日鉄等、製鉄会社が製鉄の副産物として生産する実験を着実に進めている状況。投入する総エネルギーがどの程度となるのかは非常に興味深いところだが、安定に蓄積と輸送が可能なエネルギー源として期待もでき、また、三井化学のプレスリリースの通り、メタノールは他の様々な石油化学製品の原料ともなる。

どこかで現代の錬金術か ? との声もあるが、これは人類の夢となり得るのか ? 興味は尽きません。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • C1ケミストリー (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2010年03月15日 14時10分 (#1732997)
    C1化学でググってください。極めて古典的なプロセスです。
    原料はCOでもCO2でも逆水性シフト反応を介するので同じことです。
    安価な水素源が得られるならば有効でしょう。
    • by Anonymous Coward

      >原料はCOでもCO2でも逆水性シフト反応を介するので

      COからのMeOH合成は逆シフト介さないんじゃ?
      #CO2から逆シフトでCO作って、そこから先は確かに同じだけど。

    • by Anonymous Coward

      製鉄所なら一酸化炭素も水素も手に入りやすいから有効でしょうね。
      でも水素なんてどこでも手に入るものではないし素直にバイオマスを利用した方が早い。
      「二酸化炭素」てのは予算出してもらうための方便じゃないかな?
      二酸化炭素と言えば何でもOKって風潮はどうにかして欲しい。

      • by Anonymous Coward

        本当にそうなの?
        バイオマスって環境に優しいかもしれないが
        ものすごくエネルギー利用効率悪いよね。
        新エネルギーの中で効率があまりよくないと悪口を言われる太陽電池でさえ、
        1㎡から1時間に150~200Wh取れるが、1㎡の土地に1時間に成長する植物の1部分を
        完全燃焼させてもとうてい150~200Whのエネルギーは得られないよ。
        ミドリムシのようなものであっても。
        バイオマスで水素っていうのなら、太陽電池で水を電気分解するほうが能率が良いはず。

      • by Anonymous Coward
        製鉄において、水素は副生成物で、直接の使い道はありません。
        一方、一酸化炭素は酸化鉄の還元を行うという重要な役割を持っています。
        現在の所水素の一番の供給源である製鉄所において、
        一酸化炭素を使ってメタノール生成というのは、発電機をモーターで駆動するくらいバカげてます。
  • 一方、国税庁は (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2010年03月15日 13時48分 (#1732979)
    ってメタノールじゃないか!!ダマサレタ!!
  • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2010年03月15日 13時50分 (#1732984) 日記

    本文がちゃんとメタノールになってるのに,何故タイトルはエタノール……

    • by Anonymous Coward

      1.エタノールもメタノールも同じものだと思っている。

      2.終戦直後、メタノールを飲んで死にかけたのでメタノールなんて言葉を書きたくない。

      3.ノンベなのでついエタノールと書いてしまった。

    • by Anonymous Coward
      アル中なんでしょう。
  • by Anonymous Coward on 2010年03月15日 13時56分 (#1732988)
    1 不当に作り出しまくっているからエコじゃねえと叩かれる
    2 不当に輸入しまくっているからエコじゃねえと叩かれる
    • by Anonymous Coward on 2010年03月15日 14時07分 (#1732995)
      原料となるCO2は排出量取引(この場合そういうのか?)で引きとるので、安く買える(入手)ですかね。
      プラスチックになってから燃やしたら、どう換算したらいいのかよくわからなくなってきた。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >原料となるCO2は排出量取引(この場合そういうのか?)で引きとるので、安く買える(入手)ですかね。
        いや、製鐵所はCO2も盛大に発生させますから、それも自前。

    • けど正直な話、どっかで発生させたCO2を回収して使うのか、使いたい場所で直接、石炭でも燃やして作るのか、
      どっちがコストやエコの面で優れているのでしょう?

      --
      1を聞いて0を知れ!
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        使いたい場所に石炭を運ぶぐらいなら…。
  • by Anonymous Coward on 2010年03月15日 14時03分 (#1732992)

    に価値があることを前提としたアイディアでしょうね。

    CO2を固定して再燃料化することでエントロピーを下げてしまう
    以上、エネルギー収支では損しているはずなのに、それで利益をだ
    せる不思議な世の中がやってきた。

    • と言うか、色々な化学合成に応用できる、汎用性の高いメタノールを石油なしで合成するというのが主目的なんでは…

      別スレで出ていた三井化学のプレスリリース(PDF) [mitsuichem.com] を見る限りでは、主眼はあくまでも化石燃料使わないでメタノール合成してる事です。

      これが何を意味するのか自分なりに考えてみたのですが、燃料に転用できるメタノール原料(=ほぼ石油)の中でメタノールに使う分量を少しでも減らそう。と言う話なのでは。

      今は円高やアメリカ経済崩壊で原油価格の上昇は止まっていますが、いつ再び上昇してもおかしくない。
      バイオ系の原料(大抵はエタノール原料ですが)で主流の穀物にしても天候の変動や相場取引に左右されて価格以前に供給が安定しない。

      再生プラスチックなんかもそうなんですが、それ単体ではエネルギー収支的に割に合わなくても、新規に作る場合の原料の供給が不安定かつ、その原料が燃料に転用できる。と言う条件が付いた場合には意味が違ってくる。
      この手の再生原料を製造できるインフラを保持することで、原材料不足からくる経済活動の不安定さを緩和することができる。

      そういう類の…第二次世界大戦中に資源戦略で後手に回って物資不足に囚われ続けていたトラウマ以降の…国策というか企業側の思惑があって、何とか商業ベースに乗せられそうなら乗せてしまおうという動きになってるんだと思いますが。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      製鉄所で鉄を作っている限り必ず発生する水素の有効利用が本当の主目的だと思います。
  • by Anonymous Coward on 2010年03月15日 15時14分 (#1733023)

    このプロセスの主原料は水素がメインで二酸化炭素はオマケじゃないのかと。
    その水素が製鉄の副産物ってのは知らなかったが、
    水素が安定供給できるならそのままの利用方法もあるんじゃね?
    『エコ』的には結局CO2が出るアルコール燃やしてでも、一旦CO2固定するほうが重要なんだろか。

    • by Anonymous Coward on 2010年03月15日 16時45分 (#1733054)
      水素をそのまま貯蔵・運搬・利用するのに必要なコストに比べ、
      メタノールとして液化することで得られるメリットが、
      炭酸還元に伴うロスを差し引いても大きいのではないか?

      いやLCA的に本当にそうかどうかは知らないけどさ。

      如何に安定供給されたところで、供給速度と需要速度が合わなければ、
      何らかのバッファーが必要なわけで、
      それがメタノールという形であっても良いだろう。

      ついでに、炭素取引陰謀論説の皆様に残念なお知らせとして、
      上流(使用した化石燃料辺り)で排出量カウントされてしまえば、
      おっしゃるような「固定しているように見せかけるだけ」
      の排出量削減は通用しなくなる。
      ただ、下流規制(排出量規制)だと、そういうことが起こりうるかもね。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        水素は扱い辛いから、それなら同時に出てくるCO2と一緒に処理してメタノール化するってのはアリだと思う。
        別にその後に燃やさなくとも原材料として使うってオプションだって有るし。

    • <おふとぴ>
      四半世紀くらい前になりますか、新日本製鐵の関係者と酒呑んでるときに
      「はやいとこ水素自動車を実用化してくれ。燃料用水素なら売るほどあるぞ」
      ってぼやかれた私は日本自動車工業会会員企業の従業員。
      </おふとぴ>
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        Wikipediaを見たら「製鉄所等から副産物として大量の水素が発生する」なんて 書いてありますね。
  • by Anonymous Coward on 2010年03月15日 15時18分 (#1733024)
    2008年のPRではCO2と太陽だけでOKみたいな夢物語でしたけど、やっぱり無理だったと言うことですよねえ。錬金術が使えるのは金融業だけか
    • >やっぱり無理だったと言うことですよねえ。
      チタニア系光触媒の発見者である藤嶋昭先生 [wikipedia.org]御自身が、最初は水素製造法として期待していたが工業的に成り立たないことが分かって方向転換したと述べておられますからね。
      # 実用的な水素製造法と言ったらやはり水爆を輪切りにして乾留かな。
      親コメント
      • 専門外なので興味だけで申し訳ないのですが、チタン系の光触媒による酸化還元作用って方向性は止められた。
        という認識でいいんでしょうか。最近の雑誌記事なんかだと、マグネシウムと太陽熱 [titech.ac.jp]の組み合わせで
        素製造って話をよく目にするのですが、こっちのほうがまだ可能性があるって事なのかな?

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          マグネシウムは粉塵爆発をおこすので、その種の利用方法は大規模化が困難です
          (粉塵爆発問題に一切触れずに、ひたすら夢のみを語る先生は信用する気になりません)
          • by Anonymous Coward

            粉にする必要あるの?

            • 塊だと反応を自在にコントロール出来ない気がします。過不足なく一定量の水素を発生させる能力があり、なおかつ水素の発生をすぐ止められる構造でないと困るのでは?
              自動車に40kgの金属マグネシウムの塊を載せて、そこに水を送り込むなんてかなり恐ろしい事だと思うんですが。
              どこかが故障して一度に大量の水が入ってしまう可能性を考えると、反応を止められなくなる構造は危険だと思います。
              耐圧容器に粉末を入れ、不活性ガスを充填して少しずつ送り出す、なんて事をするのもちょっと怖いですけど。

              #金属を水素源にするなら、直接電気を発生させるリチウム-空気電池 [aist.go.jp]のほうが筋がいいと思う

              親コメント
              • by Anonymous Coward on 2010年03月16日 1時50分 (#1733361)

                >どこかが故障して一度に大量の水が入ってしまう可能性を考えると、反応を止められなくなる構造は危険だと思います。

                Mgは温度上げないと水となかなか反応しないから、大量の水が入ると反応ほぼ止まるよ。そりゃ発火まで行くと大変だけど、いわゆる激しく反応して水素出してる程度の反応なら止まる。
                いったんヒーターで加熱して反応開始、適量(少量)の水を加え続けると放熱と発熱が釣り合って反応継続(水素発生)。水の供給を止めるか、急速に水を流し込んで冷却して反応を停止、って系はわりと簡単にくめる。
                #その辺がアルカリメタルに比べると楽な点。

                まあ多量の水で温度下げた場合は完全に停止っちゅうか、非常にゆっくりとした反応は続くけど。

                親コメント
              • by Anonymous Coward

                >Mgは温度上げないと水となかなか反応しないから、大量の水が入ると反応ほぼ止まるよ。そりゃ発火まで行くと大変だけど、いわゆる激しく反応して水素出してる程度の反応なら止まる。

                しらべてみると仰るとおりで、マグネシウムは塊だと水と反応しにくいんですね。ご指摘感謝します。
                粉末やリボンの印象で語ってしまいましたが、塊より粉末のほうがずっと危険だということがわかりました。
                いい加減なことを書いてしまってすみません。

              • ACで投稿してしまったorz

                親コメント
          • by Anonymous Coward

             また,酸化マグネシウムを還元するに必要な温度1万度を達成するには外部から4.2MJ/kgのエネルギーが必要であるが,これは水素が燃焼して発生する熱120MJ/kgに較べてはるかに小さい。

             レーザーを動力に使用する研究は,すでに Nature や NY Times 等で紹介されたので,ここでは,省略するが,これを用いた衛星の姿勢制御方式は,衛星の寿命を倍にする可能性があるとNASAでも研究が進められている。原子炉の廃棄物処理や事故処理等で,放射線に弱い電子回路を使用しない,レーザー駆動ロボット NEBOT(Non-Electronics Robot)も,期待されている。

            ・・・残念だ。

            #NaBH4でいいじゃん

      • by Anonymous Coward

        # 実用的な水素製造法と言ったらやはり水爆を輪切りにして乾留かな。

        いやいやここは日輪を輪切りにして・・・

      • by Anonymous Coward

        >水爆を輪切りにして乾留かな。
        入社試験の解答ですか?

    • by Anonymous Coward

      >CO2と太陽だけで

      え…H2Oなしで?

  • by Anonymous Coward on 2010年03月15日 19時14分 (#1733130)

    昨日ディスカバリーチャンネルで同じようなメタノール生成を放送していたような。確か↓の番組
    http://japan.discovery.com/episode/index.php?eid1=871634&eid2=000000 [discovery.com]

typodupeerror

192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり

読み込み中...