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二フッ化キセノンに高圧を加えて大量のエネルギーを蓄える 35

ストーリー by hylom
即実用化、というわけにはいかなさそう 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

ワシントン州立大学のChoong-Shik Yoo教授らが、「二フッ化キセノンに超高圧を加えることで大量のエネルギーが蓄積される」という現象を発見したそうだ。「核エネルギー以外ではもっとも高密度でエネルギーを蓄えることができると考えられる」とのことで、新たなエネルギー蓄積システムや燃料システムを実現できる可能性があるとのこと(本家/.Nature Chemistry掲載の論文要旨Physorg.comの記事)。

記事や論文要旨によると、超高圧発生装置(Diamond Anvil Cell)でXeF2(二フッ化キセノン)に対し超高圧をかけたところ、分子構造が2次元構造となる現象が見られたとのこと。この状態でさらに圧力を加えると、再度分子構造が3次元構造に変化するそうだ。この過程で圧縮に使われた機械的エネルギーが化学的エネルギーに変換されて分子内に蓄えられる、ということらしい。

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  • ダイヤモンドアンビルを使うレベルの高圧だからバッテリーのような応用はなかなか難しそうではありますが、爆薬のような用途に使えるならおいしいかもしれませんね。まあ、常圧で保存できればの話ですが…。

    # ところで、金属炭素とか金属水素ってまだなのー。

  • 保存方法は別として蓄えられたエネルギーがどういいった状態で、どう取り出せるのかが門外漢の私にはわからないのですが
    エネルギーを蓄えたニフッ化キセノンに豆電球を繋げると明かりがつくというようなものでしょうか。

    • バネを押し縮めると、エネルギーを蓄えることができる。
      例えば、びっくり箱から何かを飛び出させることができる。

      もう少し工夫したら、ゼンマイ。昔の機械式腕時計のエネルギー源。

      ということで、未来は電気自動車じゃなくて、
      二フッ化キセノンのゼンマイ自動車!!
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        後退させると二フッ化キセノンが圧縮されるのですね
    • これ、高圧をかけた後化学エネルギーに変換されるって言う
      ことは、その状態では圧を除いても安定な物質であるって事
      でしょうか?
      で、何か刺激(ちょっとした高熱とか電気とか)で連鎖的に
      開放されて爆発するとか超高熱になるとかいうんですかね?

      それとも100年かけて徐々に熱エネルギーに変換していく万年
      カイロができるとか?
      --
      鵺の啼く夜は恐ろしい
      親コメント
    • ゼンマイと同じで、圧縮されたXeF2が元に戻る力を利用するだけだな。

      --
      the.ACount
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      だよねぇ。シロート的に考えると、

      圧縮に使われた機械的エネルギーが化学的エネルギーに変換されて分子内に蓄えられる

      じゃ、ダイヤモンドは、高エネルギー体で、なにかするとエネルギーを放出して墨になってしまうのでしょうか。

      • |ダイヤモンドは、高エネルギー体で、なにかするとエネルギーを放出して墨になってしまうのでしょうか。

        低圧環境だと徐々にエネルギを放出して黒鉛になる筈です。
        (高圧環境でないと不安定な物質です)
        --
        notice : I ignore an anonymous contribution.
        親コメント
        • by TarZ (28055) on 2010年07月07日 17時43分 (#1791690) 日記

          おかしいなあ。デビアスの謳い文句と違うようですぞ。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          うん? ほぼ1気圧の環境下でメタンガスを使った人工ダイヤ成長法(化学気相成長)があるようですが。
          劈開性のない完全な結晶を作れるので、diamond anvilの限界が増したり、半導体への応用も考えられています。
          結合が分子間力程度なら常温常圧で崩壊していくこともありますが、ダイヤモンドの炭素は共有結合で非常に強力です。
          高圧下でないと安定しないということはないですよ。

          • by Anonymous Coward on 2010年07月07日 20時54分 (#1791793)

            CVDでの合成は速度論支配の条件下で、熱力学的に不利な系が生き残ってる例ですよね。

            >高圧下でないと安定しないということはないですよ。

            元コメの人の言うように、熱力学の原理の教えるところに従い、ダイヤモンドは常温常圧では徐々にグラファイト(もしくは、開放系であれば炭素原子ガスとして拡散するかもしれませんが)へと移行しますよ。ただ、結合が強固で、構造変化に伴うポテンシャル障壁が非常に高いため緩和時間が我々にとっては事実上無限に近いほど長くなっていると言うだけで。

            安定か安定じゃないかと言えば安定ですが、自由エネルギー的に最安定ではありませんので(=ある有限な時間のうちに系は自由エネルギー的により安定な状態へ移行する、ただし我々の観測時間に比べ十分長い時間を要することもある)、元コメの人の言うことも間違いではありませんよね。

            親コメント
      • by Anonymous Coward
        石油が燃えるなら水も燃えるはずとか言いそう
  • 夢がかなうのか? (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2010年07月07日 16時54分 (#1791651)
    >分子構造が2次元構造となる現象が見られたとのこと。この状態でさらに圧力を加えると、再度分子構造が3次元構造
    嫁が3次元の世界に出現するのか?
    それとも俺が2次元の世界に行けるのか?
  • by sakamoto (8009) on 2010年07月07日 14時31分 (#1791544) 日記
    これって、ハニーフラッシュに応用できないのだろうか?
    --
    -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
  • 「2フッ化」「にふっ化」「二弗化」……
    色んな文字列が浮かんだ。

    ニと二は、鬼門だなぁ。
typodupeerror

アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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