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訃報: SF作家 ジェイムズ・P・ホーガン、逝去 54

ストーリー by reo
ナディアから入りました 部門より

JaminaJ 曰く、

東京創元社のトピックスで伝えられていますが、ハード SF の分野で活躍してきた作家、ジェイムズ・P・ホーガン氏が 7 月 12 日アイルランドの自宅で逝去されました。1941 年 6 月 27 日生まれで、69 歳でした。

『星を継ぐもの』などのガニメアンシリーズ、『創世紀機械』や『量子宇宙干渉機』などのホーガン流の科学エッセンスが入った作品、政治的なテーマをあつかった作品など、読まれてきた方も多いと思います。SF と疑似科学・政治思想など何かと話題が尽きなかった人でもありますが、いわゆるハード SF の一時代を担った作家でした。哀悼の意を表します。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 「と」 (スコア:3, 興味深い)

    by ikotom (20155) on 2010年07月13日 16時45分 (#1794430)

    この人の描く「とんでも」な世界が大好きでした。
    小説家をホラ吹きとするなら、真実味のある嘘をつくタイプではなく、
    明らかに嘘とわかっているのに話が魅力的すぎて信じてしまいたくなるような、
    そんな話が上手なタイプの方でしたよね。

    • 「ト」 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by SteppingWind (2654) on 2010年07月13日 19時22分 (#1794579)

      ハードSFというより「ト」ラディショナルSFと言った方がしっくりくる作風だったと思います.

      ファンタジーではないんですけど, 現代の科学的知見を押さえた上で話を構築するハードSFとは異なり, 面白ければそこからはみ出ることもいとわないような所が散見されたり.

      親コメント
  • 「あー、もったいない、それはぁぁぁっ!」

    という読後感で一気にファンになったのを覚えています。
    以降、「科学者が勝利する」話は面白かったですね。

    --
    kaokun
    • by Anonymous Coward
      読んだのは高校生の時でしたが、ラストシーンでワンワンと泣いてしまった覚えが。
      本当に素晴らしい小説でした。

      ダンチェッカー教授がカッコよかったなぁ。
    • by Anonymous Coward

      ところで「5000年前の男」と「星を継ぐもの」はなんか関係あるん?

      • by Anonymous Coward
        5万年前でしょ?半万年前しか知らない人は黙ってなさい
  • by Anonymous Coward on 2010年07月13日 17時22分 (#1794483)

    創元社のニュースに再掲されていた

    >人類には、自らがそう望みさえすれば、よりよい未来を前向きに作り出す知識と
    >能力があります。そして最近の短期的な不安と困難の時代にあって、SFはきっと、
    >そうした真実を思い起こさせるために、より重要な役割をはたすでしょう。

    これ、ホーガンらしい言葉ですね。
    しみじみと「創世機械」とかガニメアンシリーズを思い出しました

    冥福をお祈りします

  • m(__)m
    --

    ------------
    惑星ケイロンまであと何マイル?
    • ガニメアンの視点から人間や地球の生態系を観察したら・・・と考えたり
      ゾラックの皮肉めいたAIに憧れたりしたのはもう20年以上前なんですね。
      最近SFからは多少離れてしまったけど、私にとって
      「完全な他者からの視点」という発想を与えてくれた大好きな作家でした。

      アイルランドに行く際はお墓に伺うつもりです、長い作家生活、お疲れ様でした。

      親コメント
    • ハードSFって言葉をホーガンで知りました。ファンでした、謹んでご冥福をお祈りします。

      #ナディアって海底二万マイルだからジュール・ヴェルヌだろ!と思ったら、サブタイトルに星を継ぐ者があったのね。

      親コメント
    • 卓越したコンピュータ作品として、未来の二つの顔(The Two Faces of Tomorrow)は永遠のバイブルであります。

      合掌。

      親コメント
    • 「星を継ぐもの」シリーズ、「断絶への航海」、「造物主の掟」シリーズ、「創世記機械」、「仮想空間計画」、「未来の二つの顔」、「未来からのホットライン」…全部面白かったです。

      「Mission to Minerva」、早く読みたいな(日本語じゃないとちょっと…)。
      親コメント
    • 小学生の頃に家にあった「星を継ぐもの」に表紙に魅せられ挑んだものの挫折して、高校くらいに再挑戦してシリーズ読みました。

      今度他の著作も読んでみようかな…

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      SFが好きになるきっかけの作家であっただけに、残念でなりません。 ご冥福をお祈りいたします。
    • by Anonymous Coward
      「星を継ぐもの」シリーズで、ハードSFの面白さに目覚めた口です。
      あとそれまでSFと言えばハヤカワばかりチェックしてたのを、
      創元社の棚もチェックするようにしてくれたきっかけでもあります。

      まだまだ活躍できそうなお年だっただけに残念です。
    • by Anonymous Coward
      先週 「星を継ぐ者」を読了して、 今週「プロテウス・オペレーション」新装版を読んでいる途中でした。 謹んで哀悼の意を表します。
  • by cudjo (2713) on 2010年07月13日 15時49分 (#1794369)

    「ガニメデの優しい巨人」の解説に、シリーズ第3作は「巨人の星」とあって、
    何の気なしに読み過ごしていたところ、ふと有名な野球マンガと同名だと
    気づいて驚いたことがあった。1981年夏のことじゃないかと思う。
    懐かしいなあ。
    後年出版されたら邦題は「巨人たちの星」になっていたっけ。

  • by firkragg (40199) on 2010年07月13日 16時45分 (#1794431)
    これはさすがにショックです。
    よく読みました。

    結構年齢がいってる方は、ティプトリー氏の時の方がショックだったかもしれませんが。
  • by marupeke (6599) on 2010年07月13日 21時48分 (#1794642) 日記

    2008年、クラークが。
    2009年、バラードが。
    そして今年はホーガンが。

    こうして並べてみても、やっぱり早いよね。

    DEC、J.P.ホーガン、ああ昭和が遠くなっていく。

    • by Anonymous Coward

      「DECにとって詩とは何か」って問いがありましたね。
      ガニメデ基地にいる技術者でDECを知らないのはもぐり、とも。

      そういえば、2001年宇宙の旅(映画)にもPanAmの宇宙船とか
      AT&Tのテレビ電話が出てきたのだった。

  • by Anonymous Coward on 2010年07月13日 15時19分 (#1794342)
    に出てきたレポーターだかカメラマンだかでしたっけ
  • by Anonymous Coward on 2010年07月13日 15時31分 (#1794350)

    『創世紀機械』あたりで、自分のSF読書歴はストップしたけど、とても面白く読んだ記憶がある。そういえば小松左京の新作を読みたいなあ。

    • 科学者になりたいと思いかけた瞬間に、物理・化学にくじけた自分は、
      「科学がもたらす理想郷」にワクワクしながら読んでました。
      その中では『創世紀機械』が好きでしたね。
      ご冥福をお祈りします。

      --
      -- う~ん、バッドノウハウ?
      親コメント
      • Re:面白かった記憶が (スコア:3, すばらしい洞察)

        by aruto250 (21874) on 2010年07月13日 21時44分 (#1794640) 日記

        「星を継ぐもの」シリーズを、「理系のユートピア」だなぁと思いながら読んでいました(「理系」なんてくくりは日本だけだとしてもね)。
        科学者っつーか、技術者が英雄になれる社会なんて、現代日本の住人から見ると、それだけでSFというか。

        「星を継ぐもの」の世界の人間は、理性的な人ばかりで、科学を嫌悪して情緒を優先する人がほとんど目に付かない。
        大衆も、投資家も、政治家も、「そんなのは単なる理屈だ!俺の気持ちをどうしてくれる」とか、「あいつらは嘘をついているんだ!俺たちには理解できないと思ってだましているんだ!」みたいな連中の気配もない。そして主人公たち技術者は、頭脳明晰なだけでなく、決断力と交渉力と行動力を兼ね備えている。なんとうらやましい世界か。

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        • by Anonymous Coward

          決して深みがないわけではないのですが、そこらへんのところがどこかジュブナイルっぽい
          というか(本来の意味での)ファンタジーのような小説でしたね。

          いろいろとなつかしい思いがします。

      • by Anonymous Coward

        初期の作品はどれも好きですが、わたしは「未来の二つの顔」が一番のお気に入りですね・・・
        #次点が「創世紀機械」「星を継ぐもの」あたり

        • by njt (4968) on 2010年07月13日 17時27分 (#1794490) 日記

          「未来の二つの顔」と「造物主の掟」が好きです。
          アシモフが72歳で亡くなったときも、ちょっと早いよと思ったけど、69歳かあ。

          親コメント
        • 自分的ベスト3

          「星を継ぐ者」目から鱗が落ちまくり
          「創世記機械」疑似科学大好き
          「創造主の掟」タロイドすげー

          • by Anonymous Coward

            自分的ベスト3

            「未来の二つの顔」知性について考察する機会になった。
            オレンジが失敗した時の想定で核融合炉の可能性をあっさり排除してるのはどうかと思った。

            「ガニメデの優しい巨人」進化と形質強化について考察する機会になった。
            ゾラックかわいいよゾラック

            「断絶への航海」社会構造の必然性について以下略
            人口が増えて生活空間資源が枯渇したらどうなるのだろう。
            ケイロン文化は無限の資源に立脚しているけど、空間は生産不可能な資源だ。
            生活しやすい気候の空間となれば更に限られる。さて?

    • by yatobi (7117) on 2010年07月13日 23時24分 (#1794699) 日記

      『創造主の掟』や『ガニメデの優しい巨人』辺りを古本屋で掘り出してきて読んだことがあったのですが、善意に満ちた社会的視点が感じられ、大好きな作家さんでした…それ以外は読んでませんが(だいなし!)。
      謹んでお悔やみ申し上げます。

      --
      # 爆言のち漏電中… :D
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      友人に勧められてはじめて読んだのが「創世記機械」。
      「終局のエニグマ」あたりまでは読んでいたのですが
      それからはSF世界から遠くなっていました。

      素晴らしい作品の数々をありがとうございました。

  • by Anonymous Coward on 2010年07月13日 17時12分 (#1794472)
    ありがとう、ありがとう

    地上に生まれてよかった
  • by Anonymous Coward on 2010年07月13日 19時06分 (#1794564)

    星野之宣と共にハード似非エフ

    • by Anonymous Coward

      >星野之宣と共にハード似非エフ

        未来の二つの顔 (講談社漫画文庫) [amazon.co.jp]ですか?

    • J.P.ホーガンは置いとくとして、
      星野之宣については「ムーン・ロスト」って作品を読んでいて、
      「あ、この人ニュートン力学が判ってない。」って気がついて唖然としました。

      あと、思い出してみれば、宇宙の絶対零地点と地球がぶつかるとかトンデモ話
      も短篇だけど書いてたしなぁ、、、

      • 「宇宙の絶対零地点」は認められないけど、「(地球近傍の)絶対ゼロ速度(のようなもの)」はありますよね。3K宇宙背景放射に対する相対速度という形で観測されてる。
        ――だめか。

        親コメント
      • by Anonymous Coward
        宇宙ステーションに宇宙船がロケット噴射でつっこんでいく表紙とか

        ただこの人、話や雰囲気作りがうまいのと、SFが好きだということがよくわかるので嫌いになれないんだよな
        • by Anonymous Coward

          >宇宙ステーションに宇宙船がロケット噴射でつっこんでいく表紙とか
          きっと宇宙ステーションと相対速度を合わせるために加速が必要なんですよ・・・・
          #実際には科学考証とかより見た目の雰囲気を重視した結果なんでしょうけどね

          • > きっと宇宙ステーションと相対速度を合わせるために加速が必要なんですよ・・・・

            いや、「宇宙ステーション方向に噴射」しても、宇宙ステーションにはたどり着けないんです。
            相対的にかなり近づいた状況での、前後上下方向で見ると、

            前方に進むよう噴射→周回速度が増える=軌道高度が上がる→上方に移動
            上方に進むよう噴射→軌道高度が上がる=周回距離が伸びる(遠回りになる)→後方に移動
            後方に進むよう噴射→周回速度が下がる=軌道高度が下がる→下方に移動
            下方に進むよう噴射→軌道高度が下がる=周回距離が減る(近回りになる)→前方に移動

            といった感じで、相対的に見ると、噴射方向と進行方向はズレることになります。

            左右方向については、そもそも「横に並んで並走」なんてことはできずに、
            周回にあわせて右に左にと行ったり来たりします。

            #プラネテスでは、これのせいでテロリストが特攻自爆テロに失敗するってネタがありましたね。

            親コメント
      • by Anonymous Coward
        反物質でできた星の近傍で、レーダーの電波で対消滅が起きる・・・とかね(汗)
  • by Anonymous Coward on 2010年07月13日 19時17分 (#1794577)
    後年の作品は今ひとつだったが、全盛期の作品は大好きだ。 未来からのホットラインはタイムトラベル?ものとして最高傑作だと思ってる。
  • by Anonymous Coward on 2010年07月14日 1時39分 (#1794764)
    1年位前に初めて読んで普通の本屋で買える物は次々読んでました。
    手元には先週買って未だ読んでいない「プロメテウス・オペレーション」が…
    お悔やみ申し上げます。

    #三部作だったはずの「揺籃の星」「黎明の星」の続きはどうなったんでしょうか?
    #翻訳物ばかり読んでいるので元の状況が判らず
    • by Anonymous Coward

      わたしも詳しくはわかりませんが、おそらく創元の翻訳待ちではないかと。
      あるいは、すでに翻訳は終わっているが何らかの理由で出版が遅れてるとか
      #創元はビジョルドで前科があるからなぁ

  • by Anonymous Coward on 2010年07月14日 2時28分 (#1794775)
    という単語が頭の中をぐるぐると
typodupeerror

クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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