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292005 story
テクノロジー

グラフェンの大量生産が可能に 12

ストーリー by reo
a-flower-that-blossoms-in-bona-fides 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

大分大学の豊田昌宏教授と神戸市のベンチャー企業「株式会社インキュベーション・アライアンス」がグラフェンの安価な大量生産方法を確立したとのこと (毎日 jp の記事より) 。

この方法は基板や触媒が不要であり、「高速・高圧 CVD (化学気相析出法)」によって容器内で 3 次元・同時多発的に花弁状のグラフェン (グラフェンフラワー) を作りだし、グラフェンフラワーに超音波を当てることによって剥離してグラフェンを取り出すとのこと。

また、同社は 0.2 GPa 程度の低い圧力の汎用な熱間静水圧成形 (HIP) 装置で短期間・低コストにダイヤモンド材料を作り出し成形する方法も開発したそうだ (国際出願WO/2010/092996) 。

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  • どうかなあ (スコア:4, すばらしい洞察)

    by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2011年01月21日 10時46分 (#1891405) 日記

    透明タッチパネル云々って部分は無理とわかっていて言っているような気が.

    電池などならともかく,電子材料(半導体だのタッチディスプレイだの)に使うおうとするんなら結局基板にきれいに張り付いている必要があって,であるならばRuoff先生のところが開発したCu上で作る手法が圧倒的に優れてると思うんですよ.
    何せメートルサイズのものが作れるし,roll-to-rollで移せる,しかも今となってはコストも安い.
    #Ruoff先生のところの仕事は衝撃的だったのですよ.何せほぼ確実に単層で出来てきますし.

    今回の手法,安くできるんならバルク材料(つまりグラフェン集合体のもそっとしたかたまり)として電池電極にするとかは可能なんで,実際にはそっちを目指すんでしょうけど.それならコストによっては十分いけるとは思います.

  • by ozuma (5119) on 2011年01月21日 10時51分 (#1891407) ホームページ 日記
    セロハンテープを鉛筆にくっつけたり剥がしたりし続ける自動機械が、ようやくできましたか。
    • by Anonymous Coward

      去年のノーベル賞ですからね。

  • by Anonymous Coward on 2011年01月21日 11時37分 (#1891434)
    本当に単層グラフェンを安価に大量生産できたらすごいことだが、写真を見るとティッシュペーパーをくしゃくしゃに丸めたような、あくまでもグラフェン・フラワーなんだね. これはこれで実用的な用途があるのだろうけど、半導体関連にはまったく使えない.(製品の用途も添加剤と表記されている)
  • by Anonymous Coward on 2011年01月21日 12時06分 (#1891452)

    なんか製造法を見て、野尻さんのふわふわを思い出しました。
    ベンチャーから世界を変える産業ができたらいいなぁと思います。

  • by Anonymous Coward on 2011年01月21日 13時44分 (#1891534)

    「国際出願WO/2010/092996」って、間違ってはいないけど、微妙に誤解しそうになりました。この事件番号は国際公開番号で、国際出願番号ではないのですね。(機関コードがIBじゃなくてWOだからそりゃそうか)
    PCT出願(国際出願)なのはよくって、国際公開番号が WO/2010/092996、国際出願番号が PCT/JP2010/052000。

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