Intel Science Talent Searchの優勝者決まる 15
ストーリー by headless
詳しい方チェックお願い 部門より
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あるAnonymous Coward 曰く、
米国内の高校3年生を対象にした科学コンテスト「Intel Science Talent Search(STS)」で、2011年の優勝者が決まった(ニュースリリース、Spice Up Your Life、本家/.)。
STSは米国で最も古く権威ある科学コンテストで、1998年からはIntelが主催している。今年はカリフォルニア州ダンビルの17歳、Evan O'Dorney君が優勝し、10万ドルの奨学金を手にした。研究内容は「平方数でない整数の平方根を予測する2つの計算法を比べ、正確な計算法と高速な計算法の解が一致する条件を導き出した」というものだそうだ(Intel Science Talent Search 2011 Finalists - Evan Michael O’Dorney)。
日本の高校生のレベルはどんな感じなの? とか (スコア:2, 参考になる)
Intel Science Talent Searchは、米国の高校生が対象なのに対し、
Intel ISEF(国際学生科学フェア)「インテル アイセフ」
http://www.intel.co.jp/jp/education/isef/index.htm [intel.co.jp]
は世界の高校生が対象のようです。過去の日本の参加者の研究は
http://www.intel.co.jp/jp/education/isef/2010/finalist1.htm [intel.co.jp]
http://www.intel.co.jp/jp/education/isef/2009/finalist1.htm [intel.co.jp]
こういう感じらしい。
同じく高校生を対象とする数学オリンピックと比較してみると興味深いかも。
数学オリンピックは難しいとは言え、制限時間のある試験なのに対して、
このコンテストは実際に研究した成果を評価する、
本物の研究って事ですよね。とは言え、数学オリンピック出身者も
ポアンカレ予想を解決したペレルマンの他、後に活躍してフィールズ賞
貰った方々が結構いますが。
これって (スコア:2)
割り算の筆算の様な計算方法でやるのと、ニュートン法でやるのを比較したってことですよね。
うーん、昔私もやったんですが(まあ、大学ぐらいの事ですが)、そうですか、10万ドルですか…
まあ、プログラム組んだだけで、ちゃんとした考察まではやらなかったんでなんですが、動機はMSBasicのsqrt関数があまりにもお馬鹿だった事です。
Re:これって (スコア:2, 参考になる)
いくらググっても元ペ~パが出てこない・・・;
ので、なんとか探し当てたのがこれです。
http://mygeist.com/2011/03/danville-teen-wins-intel-science-talent-search-and-100000/
これによると、スタンフォ~ド大学の教授が、学生に出していた
(但し、解けるように特殊条件を設定している)問題を、彼に出したら
それを一般に解いてしまった。それをこのコンテストに提出した
てのが、真相みたいです。
He submitted a project that solved a complex math problem, involving the square root of numbers.
A Stanford University professor had other students able to solve the problem in specific cases,
but O'Dorney solved the problem
— “Continued Fraction Convergents and Linear FractionalTransformations” — in general terms.
とあります。
「Continued Fraction Convergents and Linear Fractional Transformations」
つまり、「連分数分数と線形分数変換」。こらの関係式を導いたみたいです。
計算が速いアルゴリズムと計算が正確なアルゴリズムの間の関係。
ざっくり、言ってしまえば
> 割り算の筆算の様な計算方法
コチらが連分数
> ニュートン法
コチらが線形分数変換
10万ドルもの奨学金が付くくらいだから、専門誌に載せるまで公開しないのかなぁ。
閑話休題
Re: (スコア:0)
なるほど (スコア:1, おもしろおかしい)
>研究内容は「平方数でない整数の平方根を予測する2つの計算法を比べ、
>正確な計算法と高速な計算法の解が一致する条件を導き出した」というものだそうだ。
よくわかった。
でも、できれば日本語でよろ!
Re: (スコア:0)
> でも、できれば日本語でよろ!
なんで日本人はこうも理工学に対して馬鹿なのだ?
高校生でも、「平方数でない整数の平方根を予測する」ならニュートン法っぽい数値計算法かなにか
かもしれないものを「2つ」比べて計算時間とかじゃなく正確に計算できる場合をしらべて
「正確な計算法と高速な計算法の解が一致する条件」を見つけたってことぐらい解るだろ。
で、自分が高校生なら、そりゃすごいなとぐらい思えるだろ。大したことないなと思うやつもいるだろうけど。
Re:なるほど (スコア:4, 参考になる)
「予測」って言い回しにどうも違和感を覚えたので原文見たら "approximate" だった。
整数の平方根の近似値を求める二つの方法、って言ってくれたほうが納得しやすかったなぁ。
ちなみに二つの方法というのは
・連分数に基づく方法(正確)
・線形変換の繰り返し計算に基づく方法(高速)
なんだそうな。
Re:なるほど (スコア:1, 参考になる)
Re: (スコア:0)
faster が more accurate に同じく計算できる場合があり、その条件を見つけたということです。優れた研究では。
検証が十分にされているのかは不明です。
Re: (スコア:0)
Re:なるほど (スコア:1)
元のタレコミ文には本家の記事とそこでリンクされているニュース記事しかなく、研究内容がどうもはっきりしませんでした。なんとか最終的にファイナリスト情報を見つけることができましたが、掲載した文はニュースリリースがベースになっていて、ファイナリスト情報の内容で補足した状態になっています。
ちなみに、「予測」に該当する単語はニュースリリースの方にある「estimate」です。
Re:なるほど (スコア:1, おもしろおかしい)
>なんで日本人はこうも理工学に対して馬鹿なのだ?
そしてキミはいったい誰と戦っているなのだ?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
勝ったとしても達成感のない戦いだね、ご苦労様。
茶化してごめん、なのでAC。
Re: (スコア:0)
「自分は馬鹿かもしれない」とちょっとでも羞恥心を持ってもらえたら、
希望はある。