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宇宙

SpaceX社、「世界最強の打ち上げ能力」を持つFalcon Heavyロケットを発表 13

ストーリー by hylom

rxk14007 曰く

商業宇宙開発計画を進めているSpaceX社が、Falcon Heavyロケットを2013年に打ち上げると発表した。(UniverseTodayの記事SpaceX社のページ

注目すべきは低軌道 (LEO)への打ち上げ能力が53,000 kgで、現役最強のDeltaIV Heavyロケット(22,980 kg)を抜いて、世界最強の打ち上げ性能を持つロケットとなるとのこと。

過去のサターンVロケット(118,000kg)やエネルギアロケット(88,000kg)に比べると絶対的な性能は劣るが、DeltaIV Heavyに比べると6倍の費用対効果であると主張している。このロケットの活躍によって今後の宇宙開発がますます進展することを期待したい。

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  • by maruto! (18665) on 2011年04月06日 20時29分 (#1931737) 日記

    Falcon9の1段目には、Falocon1で使われたマーリンエンジンが9本束ねられていて、Falcon Heavyではその1段目が3本束ねられていて、合計27器のエンジンが一斉に火を噴くことになる。これはソ連版月ロケットN-1 [wikipedia.org]の30器にせまるものだ。

    N-1の失敗の原因が30器のエンジンをすべて制御しきれなかったためという説もあるので、今回のFalcon Heavyはまともに飛べるだろうか今から心配でならない。

    • 1本が0.99の確率で成功するとしても
      27本全部が全部成功する確率は
      0.99^27 = 0.762 なんだけど
      The Falcon Heavy is designed for extreme reliability and can
      tolerate the failure of several engines and still complete its mission.
      って数本失敗しても大丈夫ってこと
      なんだけど、その仕組みが複雑だよね。

      まあ、27本とか100本とか同じモノを
      大量に生産すればコストは抑えられるし、
      成功する確率はどんどん高くなるハズ。
      --
      love && peace && free_software
      t-nissie
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    • 新たに大型のエンジンを新設計する場合のリスクを考えると、枯れた設計を束ねる方が早いという考えももっともだと思います。
      今現役のソユーズ/プログレスは1段2段あわせてエンジン20本束ねてるわけですから、27本ぐらいそれほど問題ないかと。

      ソユーズ自体、世界初の人工衛星を打ち上げたスプートニクから1/2段目は変わっていないですし、そのスプートニクですら、当時のICBMを流用、なんて代物ですし。
      制御関係問題についても、そっち方向の技術は昔に較べて格段に進歩してますから、今時なら問題になりにくいでしょう。

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      • by Anonymous Coward

        > 今現役のソユーズ/プログレスは1段2段あわせてエンジン20本束ねてるわけですから

        ソユーズのエンジンは1基につき燃焼室/ノズルが4基という設計なので、エンジン数は5基です。

  • by Anonymous Coward on 2011年04月06日 19時06分 (#1931694)

    LEOに最低でも2000トンの質量を打ち上げるSSME+SRB [wikipedia.org]が既に存在する。

    • by Liberdade (6720) on 2011年04月06日 19時44分 (#1931713)

      たしかにスペースシャトルの質量は2000t以上あるが、
      ロケットの打ち上げ能力っていったら通常ペイロードの質量のことだろ?
      リンク先のWikipediaの情報によればシャトルのLEOペイロードは24,400kg。
      DeltaIV Heavyの能力は上回っているが、今回発表された新型の半分だぞ。

      さらにいえば、追加ミッションで6月にもう一度飛ぶものの、
      本来は2月に打ち上げられた飛行で退役していたはずなので、
      もはや現役とは見做されていないかと。

      --
      よく「読めない」といわれるLiberdade
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      • SSME+LRB、という打ち上げシステム、として見た場合、
        離陸時重量が109,000kgのオービター(24,400㎏のペイロード込)、
        の打ち上げ能力がある、と見ることが出来るのでは?

        実際にそういうロケットを作ることは、
        スペースシャトルのコンセプトの否定にもつながるので
        政治的に難しかったと思いますが。

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        • by T.Sawamoto (4142) on 2011年04月07日 2時04分 (#1931860)

          ジョージ・W・ブッシュ大統領のぶちあげたコンステレーション計画 [wikipedia.org]の要となる二つのロケットのうち一つ、CaLV(Cargo Launch Vehicle : 後のAres V [wikipedia.org])がそれに近いです。
          (#1931852さんのおっしゃっているShuttle-Cのコンセプトを受け継いだ模様)
          CaLVの方はちょっとすぐには探し出せないですが、Ares Vは低軌道に188トンの貨物を投入できる怪物ですね。

          紆余曲折があって変更されちゃいますが、当初の案では第一段がスペースシャトルの外部燃料タンク下にSSMEを5機取り付けたもので、更に左右に5セグメントのSRBを配置するという、スペースシャトルのパーツを再利用して開発を早めようとした変態ロケットです(^^;)
          残念ながら開発は難航し、最終的にはオバマ大統領にとどめを刺されてしまった訳ですけど……。

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        • by Anonymous Coward on 2011年04月07日 1時37分 (#1931852)

          それがまさに「Shuttle-C [wikipedia.org]」ってコンセプト。
          エンジン部だけにした貨物専用使い捨てシャトルを作って、低軌道に100トンの荷物を持ち上げようってハナシね。

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          • by Anonymous Coward

            使い捨てだったらLEO100トン級だった打ち上げを年数回やってたアメリカ半端ねえ
            普通の国なら1回で数年分の予算が吹っ飛ぶ
            いかにシャトルが無駄の多いシステムだったかって事でもあるが

      • by Anonymous Coward

        多分最後には、中にカプセル入れて打ち上げてシャトル本体はISSの付属品にでもする計画が有るんですよ。きっと。

    • by Anonymous Coward

      >LEOに最低でも2000トンの質量

      200トンじゃねーの?

  • by Anonymous Coward on 2011年04月06日 22時22分 (#1931784)
    Delta IV Heavy7も打ち上げるべきだね。
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