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宇宙

ロシアの電波望遠鏡人工衛星、高度34万キロメートルの軌道上で観測の準備中 22

ストーリー by headless
巨大 部門より

7月18日に打ち上げられたロシアの電波望遠鏡人工衛星「RadioAstron(Spectrum-R)」が、軌道上で正常に動作していると発表された(ロシア連邦宇宙局のニュースリリースBBC Newsの記事本家/.)。

18日午前6時31分(モスクワ標準時)にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたRadioAstronが、高度34万キロメートルの軌道に到達したのは同日10時6分。軌道到達後、反射鏡を除くすべての構成要素が展開済みとのこと。今後3ヶ月程度で観測の準備を進めていく。

RadioAstronのアンテナは直径10メートル。地球上にある多くの巨大電波望遠鏡よりも小さいが、受信した電波を地球上の電波望遠鏡が受信したデータと組み合わせることで、宇宙最大の電波望遠鏡を構成することになる。つまり、ほぼ地球と月の距離に相当する直径の電波望遠鏡となり、想像を絶する解像度の画像が取得できるとのこと。 RadioAstronの目的の1つは地球から5,900万光年離れた銀河、M-87を詳細に観測することだ。M-87の中心には超巨大なブラックホールが存在すると推定されているが、RadioAstronによる観測で証明されることが期待されている。

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  • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2011年07月23日 16時05分 (#1991032) 日記

    スペースVLBIって,実際にはほとんどやられてないんですね.

    • 1986年,アメリカの通信衛星TDRSを使って実証実験に成功(ただし元々観測用の衛星ではないので,あくまで原理の検証)
    • 1997年,日本の「はるか」(VSOP計画)により初の観測用SVLBIを構築・運用
      「はるか」後継機(VSOP2計画、ASTRO-G)は2012年打ち上げを目指していたが,必要な精度で展開できるアンテナの開発に行き詰まり今月になって中止になったと報道される.
      (ただし,オフィシャルには中止のプレスリリースは出ていない……と思う)
    • ロシア(ソ連):ソ連崩壊後の混乱で消えるかと思われていたが、ようやく打ち上げ(今回)
    • 欧州 → 計画はあったが中止

    まあ確かに衛星を使えば基線長は長くできますが,あまり大きなアンテナを持って行けないために感度は落ちますもんね.
    角度分解能は高いけどS/N比の悪い検出器(また,一基作るのにかなり価格がかかる)って考えると確かに微妙なところもあるのかも.

    • by Anonymous Coward on 2011年07月23日 16時47分 (#1991045)
      >まあ確かに衛星を使えば基線長は長くできますが,あまり大きなアンテナを持って行けないために感度は落ちますもんね.
      >角度分解能は高いけどS/N比の悪い検出器(また,一基作るのにかなり価格がかかる)って考えると確かに微妙なところもあるのかも.

      それに対処するためにVSOP2はLNAと巨大な高精度アンテナの開発やってたわけで.......(アンテナでコケたけど)
      今回のロシアの衛星のアンテナはパネルを捻るようにして折り畳む方式で、VSOP2と比較するとサイズは小さいが精度は良さそうですね
      親コメント
  • こんな [twitpic.com]感じ?
    --
    And now for something completely different...
  • 高度34万キロメートルということは…と期待して調べたけど、ラグランジュ点に停滞して観測するわけじゃないのね。
    予算削減で打ち上げがまだ決まってないNASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 [wikipedia.org]は月の裏側のL2点に置かれるらしいが。

    このRadioAstronの軌道は
    http://www.asc.rssi.ru/radioastron/description/orbit_eng.htm [asc.rssi.ru]
    によると近地点は1万~7万km、遠地点は31万~39万km。

    っていうか、なんでこんなヘンな軌道とるんだろ。39万kmって、月の公転軌道38万km以上じゃん。場合によったら月の重力の影響とかめっちゃ受けるんじゃないの?
    そのへんは三年間の運用期間のあいだならば計算済みで大丈夫、と割り切ってるのかな。

    もしかしてアンテナ口径(地上の観測所との基線距離)を変えることによってなにか観測条件を変えたいのかな?

    • by Anonymous Coward on 2011年07月23日 21時25分 (#1991116)

      >もしかしてアンテナ口径(地上の観測所との基線距離)を変えることによってなにか観測条件を変えたいのかな?

      スペースVLBIでは、地球などとの相互作用による軌道の歳差を使うことによって、衛星-地上観測所の作る仮想的な電波望遠鏡の向いている方向(観測方向)を少しずつ変えることになります。
      ハッブルなどのように単体で観測している場合は衛星の向きだけを変えればいいのですが、衛星と地上局とで一つの仮想的な「アンテナ」を作る場合、その向いている向きは衛星の位置に影響を受けます。そのため、単純な安定した軌道ではなく、周期が地球の自転と異なっていて(相対位置が刻一刻と変化する)、さらに摂動でいろいろ向きが変わる軌道を使った方が全天のうちの観測領域を増やせます。そのため、事前に検討をして結構テクニカルな軌道に乗せる、とかを考えるそうです。

      http://astro.sci.kagoshima-u.ac.jp/omodaka-nishio/member/kameno/Docume... [kagoshima-u.ac.jp]
      (中盤以降あたりとか)

      親コメント
    • > NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は月の裏側のL2点に置かれるらしいが。

      違います。太陽-地球のL2です。

      打ち上げ後JWSTは、太陽 - 地球のラグランジュ点(L2)に置かれることになっている。JWSTは、HSTのように地球の周回軌道を飛行するのではなく、地球からみて太陽とは反対側150万kmの位置の空間に漂わせるように飛行する。

      --
      I'm out of my mind, but feel free to leave a comment.
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      宇宙は難しい。何言ってるのかは理解出来ないけど、最初に発言した人が間違い?だと言う事は何となく分かった。 レスポンスを返してくれる人が居るから今は良いけど、返す人が居なくなったら、その間違った?レスポンスは垂れ流しにされるんですよね。 だから適当な事は書かないでほしい。特にロシア関連の記事になるといちゃもんをつける輩が多い。 それと、疑問符をつけていたら問題がないという事でもない。個人的には○○と思いますが、どうなんでしょう?と言った方がいい。最初から「ロシアは○○だからこうなのかな?」と言う偏見が入ってる。僕こう思う、こう思ってる節があると言いなさい。 ロシアがどうのこうじゃない。自分がどうのこうのだ。
  • ウルトラマンか何か発見出来ないですかねぇ。

    • by gonzo (38147) on 2011年07月25日 11時00分 (#1991619)

      ウルトラマンの故郷はM78だったと思う

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      • by Anonymous Coward
        もともとはM87だったんですよ。
        それが脚本の誤植だかなんだかでM78と記載されて以来
        ウルトラマンの故郷はM78になったとか。
        私は子供のころにM87と記載された雑誌を見て以来、
        M87と言い張っています。
        #海外なのでAC
  • by Anonymous Coward on 2011年07月23日 16時19分 (#1991035)

    月で作った方がはやくね?

    • by Anonymous Coward on 2011年07月23日 16時51分 (#1991047)
      月面に下りるだけの推進剤があれば、太陽-地球系のL点はおろか、ダイモス表面まで到達できます。
      意外かもしれませんが、必要なエネルギーという観点からすると月面はその距離から想像するよりはるかに遠いところです。
      スペースVLBI用の電波望遠鏡を置くにあたってコスパの良い場所とは言えないでしょう。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年07月23日 16時25分 (#1991039)

      一見月面って便利そうですが、現地調達→組み立て→メンテナンスができるのでない限り、軌道よりメリットがあるとは言えません。

      少なくとも、軌道上より複雑な温度環境、重力に晒されます。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        少なくとも軌道が安定しているぞ。それは重大な問題だ

        • by Anonymous Coward
          永久陰なら温度も安定しているらしい。
        • by Anonymous Coward
          遠地点高度が34万キロの衛星軌道が安定してるとは思えないしなぁ。
          • by chocopa (14067) on 2011年07月23日 17時00分 (#1991051)

            トランスファー軌道か何かで調整中で、ラグランジェポイントに行くのでは?

            あと、月面上の永久影は観測上の永久死角が大きく出来そうなので駄目だと思います。

            親コメント
          • by Anonymous Coward

            384400kmの方でよろしく

            原子力発電所作っても、赤い宇宙服の人しか文句言わないだろうし

    • by e01 (42755) on 2011年07月24日 23時42分 (#1991519)

      月がじゃまで見えないところあるんじゃね?
      地球上にあると、上空方向しか光学的な天体観測できないっしょ?
      月においといても、そうなるよね。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年07月25日 20時48分 (#1992026)

    旧ソビエトの崩壊以降(といっても随分時間が経っていますが)、
    ロシアの科学者って研究環境としてはそれほど恵まれた環境にあるわけではないですよね?
    (もっともここ数年は経済が回復してだいぶん金が回ってくるようになっているのかもしれませんが)
    どちらかというと、日本の仕分けみたいに予算カットの憂き目に合う機会が多いイメージがあります。
    今回のような巨大基礎科学が存続できる秘訣ってあるのでしょうか?
    #単に、どんだけ困窮しても安易に科学技術予算を削らないだけ日本の政治家よりも将来に向けてのビジョンがあったということなんでしょうか。
    #それとも旧ソ連の超大国時代を懐かしむ層がいるから、予算を削りにくかっただけとか。

    • by Anonymous Coward on 2011年07月25日 22時18分 (#1992057)

      >今回のような巨大基礎科学が存続できる秘訣ってあるのでしょうか?

      ありません。というか存続できてません。
      多くの研究が打ちきりになり、人材も結構流出しています。

      >ここ数年は経済が回復してだいぶん金が回ってくる

      これがあって、ソ連崩壊以降のごたごたで凍結されていたものが動きだしたのが現状で、そういう意味ではロシア科学界は多くの分野で10年ちょいほどをロスしています。
      実際、今回のSVLBIも本来はもっと早く実現しているはずでしたが、ソ連崩壊以後の資金難で無期凍結状態でした。最近「強いロシア」を目指してのミサイル技術の維持などの観点から宇宙関連予算が復活しつつあり、それでようやく実現しただけです。

      実は、ソ連崩壊以降、旧ソ連の科学者とは共同研究が非常にやりやすかったんですよ。無論政治体制の変化もありますが、それに加えて向こうに金がないんで、共同で何かやろうという働きかけが多くあるのです。そんな感じで、海外からも資金を集めないといけないぐらい困窮していますので、ロシアの基礎科学は大打撃を受けています。
      #昔の蓄え(人材、経験的な意味で)が有るんで、それを食いつぶしながら細々と続いていたり、予算も最近復活の兆しはありますが。

      親コメント
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