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バイオテック

米裁判所、下級裁判決を覆し「個別の遺伝子の特許を認める」判決を下す 18

ストーリー by hylom
遺伝子も財産です 部門より

capra 曰く、

知的財産権を専門とする米連邦巡回控訴裁判所は「遺伝子に特許を認めるべきではない」との以前の判決を覆し、個別の遺伝子の特許を認める判決を下したそうだ(The New York TimesTechdirt本家/.)。

乳がんにかかるリスクを予測できる遺伝子の特許を申請していたMyriad Geneticsに対し、2010年に下級裁判所では「組み換えられていないDNAは自然の産物」との理由から特許対象として認めない判決が下されていた(/.J過去記事)。

しかしこの度の控訴判決では「個別の遺伝子は体内の染色体に含まれるDNAの化学的構造とは著しく異なり、個別の状態では自然の産物とは言えない」として、特許を認める判決が下されたとのこと。この判決に対し、人間の身体の一部、ひいては自然界の一部であるものに対して特許を申請することは倫理に反するといった声や、特許を元に遺伝子検査を独占することが検査料を引き上げているといった批判が一部専門家から寄せられているそうだ。

なお、裁判の元となったMyrad Geneticsの乳がんリスク判定遺伝子検査は1回あたり3,000ドル(約23万円)以上かかるとのことである。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by digoh (17917) on 2011年08月03日 15時37分 (#1997123) 日記

    マイケル・クライトンが
    「もし遺伝子特許が成立し、それに対する企業の権限が暴走したら」
    というのがタイトルの「NEXT」です。

    かいつまむと「企業が特許を保有している遺伝子」を持っている人間、
    あるいはその家族(特に子供)について、企業が身柄を拘束したり血液提供について
    口を出す権限を持ってたりする話。

    興味のある方はご一読を。ただしもちろんフィクションとしてかなりの誇張は含んでいるので、
    今回の「特許OK」=「企業にお伺いたてないと血も流せない」なんてことにはなりませんが。

    #などと紹介しつつ、ラストあたりがどんな話になってたか思い出せない……。

  • by Anonymous Coward on 2011年08月03日 16時52分 (#1997179)
    他国の判例ではどうなっているのか知らないが、日米欧の特許庁間では条件を満たしたDNA配列には特許を認める方針がとっくに決まっているみたいだけど...。

    【参考文献】バイオテクノロジーの特許について 平成12年10月 特許庁) [jpo.go.jp]
    • by Anonymous Coward on 2011年08月04日 7時34分 (#1997450)

      だから、三極特許庁で特許を認める方針だったのに、昨年の米下級裁で無効とする方針の判決が出たから今回の判決が注目されてたわけよ。で、結果は三極特許庁の方針を支持する判決。

      んで、下級裁がそういった判決を出した背景には、遺伝子特許がむしろ科学の発展を遅らせているのではないかという危惧があるわけ。特にMyrandは他社へのライセンスを全くしない排他的な特許戦略をとってたから、心証が悪くやり玉に挙げられたと見られてるの。そんな中で、下級裁判決がひっくり返ったから今回のニュースが注目を集めてるわけよ。
      http://www.nature.com/nature/journal/v464/n7291/full/464957a.html [nature.com]

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年08月03日 16時22分 (#1997153)
    「組み換えられていないDNAは自然の産物」との理由から特許対象として認めないつーけどさ、逆に組み換えて天然自然でなくなってしまったDNAは遺伝子の著作物になっちゃって特許の対象外だったりしないのか?
    • by Anonymous Coward
      > 著作物とは、日本の著作権法の定義によれば、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」(2条1項1号)である。

      日本ではあてはまらないでしょう。まあそういう芸術も考えられないわけではないが。
      • by Anonymous Coward

        > 著作物とは、日本の著作権法の定義によれば

        日本では法律の条文や定義ほど当てにならないものは無いんだがなあ。その良い例が昨今話題の原子力損害賠償法(原賠法)だと思うが。

        # 政治家や役人の都合でねじ曲げられる

        • by Anonymous Coward

          >その良い例が昨今話題の原子力損害賠償法(原賠法)だと思うが。
          それ、規定どうりに扱おうとしているだけだからちょっと的を外しているぞ。
          もともとそれで納得されるかどうかが無視されていたってだけの話で。
          保険適応額も受けてもらえる額がそのままってだけだしなあ。

      • by Anonymous Coward
        AGTCの4つの文字を組み合わせた文芸ですが何か?
  • by Anonymous Coward on 2011年08月03日 20時47分 (#1997299)
    神が作ったもので人間風情が特許を主張するとは片腹痛い。

    #カトリック(だったっけ?)圏ではありえそう
    • by Anonymous Coward
      今日も両親の著作物の無断複製に励んでいます
      • by Anonymous Coward
        この場合、二次著作物にあたるからオk

        って、その話だよね? ね?
  • by Anonymous Coward on 2011年08月04日 5時02分 (#1997433)

    「乳がんにかかるリスクを予測できる遺伝子から乳がんにかかるリスクを予測する方法」
    ではなくて
    「乳がんにかかるリスクを予測できる遺伝子」
    の特許を取ろうとしているって事なんですよね?

    なんでわざわざ無理筋を通そうとしているのか・・・
    月や火星の土地同様の傲慢さが透けて見えて非常に気持悪いです。

    • by kamesan (23069) on 2011年08月04日 7時20分 (#1997448) 日記

      いえ、他のACさんも書かれていますが、
      機能が特定できて、どのように利用するのかということがきちんと示されれば、
      遺伝子配列それ自体に特許が与えられてよい、
      ということは既に実務者レベルでは合意されていることです。
      (日本の審査基準は既にそのように運用されています)
      ですのであながち無理筋ではないと思います。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      > なんでわざわざ無理筋を通そうとしているのか・・・
      "方法" じゃ回避される可能性があるからでしょ。

  • by Anonymous Coward on 2011年08月04日 9時03分 (#1997468)

    アイデア自体ではなくその実装方法に与えられる物なんじゃなかったのか?
    さらにそもそも特定機能のDNA構造を発見したとして、それは既に既存の技術で実装されていると思うんだが。

    これは他人が作った物でも既存特許となされていないなら特許が取れる米国特許制度のバグの追認だな。

    • by Anonymous Coward
      一行目が間違ってるから、その後は全部意味がないね。
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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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