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バイオテック

米研究チーム、遺伝子操作で「光る猫」を生み出す 27

ストーリー by hylom
ただし光る猫が目的ではない 部門より
capra 曰く、

米国の研究チームが、猫免疫不全ウィルスへの耐性を持った「光る猫」を作り出したそうだ(ScienceNOWロイター本家/.)。

ヒト免疫不全ウィルス(HIV)のように、猫にも猫免疫不全ウィルス(FIV)が存在し、発症すると人間のエイズと同様の症状を発症する。しかし、人間がFIVに感染したり、猫がHIVに感染することはないそうで、またヒトへのFIV感染を防いでいるのはTRIMCypという遺伝子であることが分かっているという。

TRIMCypはウィルスの外殻を認識し分解目標とする保護タンパク質を生み出すとのことで、研究では体細胞核移植を行いこの遺伝子を組み込んだ猫を生み出したとのこと。体細胞核移植とは羊のドリーのクローニングでも用いられた技術で、遺伝子操作した卵子を雌の身体に戻し、その後受精させて遺伝子操作した子孫を誕生させるという手法。研究者らは遺伝子が組み込まれた細胞の判別を容易にするため、クラゲの持つ緑色に光る遺伝子も合わせて組み込んだとのこと。

誕生した緑色に光るTRIMCypを持つ猫はFIVに対する保護タンパク質を生成していたとのことで、この猫から採取した細胞はFIVへの耐性を示したという。今後は猫を実際にFIVへ感染させてみて、その感染率や猫エイズ発症率を研究していくとのことだ。また、研究チームは今後この研究を人間のエイズ遺伝子治療へと役立てたいとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by NOBAX (21937) on 2011年09月14日 19時03分 (#2019630)
    そのうち売り出されそうですね。
    カラー・ラージグラス [excite.co.jp]が既に売られています。
    • by Anonymous Coward on 2011年09月14日 20時28分 (#2019685)

      蟹にこの遺伝子を入れて、蟹光線を現実化!

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年09月14日 23時44分 (#2019775)

      リンク先に書いてあるけど、カラーラージグラスは透明な魚に注射器で蛍光塗料を
      いれているだけなので、遺伝子操作どころか品種改良ですらないでしょ。
      毛染めとか刺青と同レベル。

      親コメント
  • HIV に感染しない光る人を作るのが、最終目的ですか?
    何だか、猫目小僧が、銀河鉄道999に出てきたどっかの星の人間みたいに
    光ようになるのだろうか?
    で、この子は、光ってるから、大丈夫・・・・・・・・・なにが?
  • by Anonymous Coward on 2011年09月14日 16時01分 (#2019510)

    光るのは識別が容易になるというだけで本質的な部分ではない。それなのに光ることが最前面に押し出されたタイトルを付けるのはいかがなものか。

    ネコは爪も歯も鋭いため、暴れられて太い血管を切られたら死ぬので注意しないといけないそうですよ。

  • by PEEK (27419) on 2011年09月14日 17時01分 (#2019550) 日記

    ネト [wikipedia.org](亻に苗)はまだかいな?

    --
    らじゃったのだ
  • by Anonymous Coward on 2011年09月14日 17時29分 (#2019564)

    http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-22401620110728 [reuters.com]
    これまた目的とは違うんだろうけど、光らせてクローンを識別するのは流行りなのかな。

    • Re:光る犬 (スコア:3, 興味深い)

      by teratera (19792) on 2011年09月14日 18時37分 (#2019612) 日記

      遺伝子組換えとかやっていると、目的の遺伝子を持った個体と持っていない個体を識別する手段が必要になります。
      遺伝子によって成功/失敗の確立は当然変わるのですが、簡単に識別できるほうがありがたいです
      例えば・・・大腸菌なら抗生物質入りの培地でも生育できる(成功したものしかコロニーを作らない)、酵母だったら特定培地でも生育できる(成功したものしか増えない)と、シンプルな生物だったら増える/増えないで区別できます。
      ネコぐらい高等な生き物になると生死で区別するのが難しいので、光らせることもあります。
      力技を使うのであれば、PCRとかで組込んだ遺伝子が入っているか確認できますが、大量のサンプルを区別するには時間もお金もかかるので、たくさんのサンプルを必要とする場合には、より簡単に識別できる手段がよく使われます。

      親コメント
    • by sumeshi0206 (12305) on 2011年09月14日 17時45分 (#2019574) 日記

      素人考えなんだけど…
      生物を観察するためには光が必要なわけで(?)
      特定部位を観察するには色をつけるのがいいんだろうけど、色変えるくらいならじ自家発光したほうがもっといいよねみたいな発想なのかな?

      ところでこの発光させるやりかたって日本人のノーベル賞受賞者がからんでなかったっけ?

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        素人は考えるな、感じるんだ

        と横の専門家が言っております

      • by Anonymous Coward

        発光ではないです。蛍光です。
        蛍光とは、特定の物質に特定の波長の光を当てると、それより低いエネルギーの波長の光を出す現象です。
        蛍光を出すためにオワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質(GFP)を作らせます。
        それを発見し抽出し性質を調べたのが下村脩先生です。
        下村脩先生はその功績により2008年にノーベル化学賞を受賞されました。
        GFPは青い光を当てると緑の光を出します。

        一方、発光は光を作りだす現象です。
        ホタルの光がそれです。
        ホタルではルシフェラーゼというタンパク質がルシフェリンという基質を分解するときにでるエネルギーが光に変換されています。
        そして、オワンクラゲも発光します。
        イクオリンというタンパク質がカルシウムと結合する際に青い光を発するのです。
        それで、この青い光をGFPが受けることで緑色の蛍光を出し、結果としてオワンクラゲは緑色に発光しているように見えるわけです。
        このイクオリンを発見し抽出し性質を調べたのも下村先生です。

    • 犬の全身にリンを塗って、ダートムアの沼地で人を襲わせる(*'-')b

      --
      And now for something completely different...
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        あっ、シクロピディスだっ。
        #うそぴょーん

  • by benjo-kohrogi (5193) on 2011年09月15日 0時50分 (#2019794)

    くだらん

    #1.実験そのものについて
    Feline immunodeficiency virusの実験らしいけど、
    > ヒト免疫不全ウィルス(HIV)のように、猫にも猫免疫不全ウィルス(FIV)が存在し、発症すると人間のエイズと同様の症状を発症する。
    > しかし、人間が FIVに感染したり、猫がHIVに感染することはないそうで、またヒトへのFIV感染を防いでいるのはTRIMCypという
    > 遺伝子であることが分かっているという。

    わかっていること’を確認するための実験?
    それとも、FIV耐性のネコが生存競争で surviveできるかの実験?

    前者だとすれば、他に方法があるだろ
    後者だとすれば、ネコの寿命を考えると、結果が出るまで100年くらいかかるんじゃないか?
    しかも、光る遺伝子のバイアス入りまくり
    不要な遺伝子は生存競争のハンディキャップ

    #2.報道について
    光るだけなら、発光遺伝子(Luciferin-Luciferase family?)だけ入れたら、それで充分。
    光ることと、TRIMCypは直接関係ない
    (シーケンス上、連結されておりscreeningのmarkerになっているだけ)

    仮説(上記の’わかっていること’)を確認するのが科学だっていう意味では、間違っていない
    この報道に何の意味あるの?
    はっきり言えるのは、情報源(ロイター?)がアホだってことだけ

    • by Anonymous Coward on 2011年09月15日 1時26分 (#2019798)
      ヒトへのFIV感染を防いでいるTRIMCypという遺伝子が猫に組み込んだ場合にもFIV感染を防ぐ効果があるかを確かめる実験だと思うが。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年09月14日 21時08分 (#2019706)

    いや何か納得してみたり。
    # 英字は全然違うのですね。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月14日 22時52分 (#2019754)

    を飲ませるのか
    猫に
    虐待じゃね?

    • by Anonymous Coward

      を飲ませるのか
      猫に
      虐待じゃね?

      フェラル猫…

      どうでもいいんだけど、ワシントンDCに仕事で出張に来ていろいろwktkしてしまうのだが(どっかにRADAway落ちてないかな)、このwktk感を共有できる人がいなくてさみしい。地下鉄入るときどきどきしたよ!

      # タロンシャダー!

  • by Anonymous Coward on 2011年09月15日 3時00分 (#2019815)

    ニュースキャスターが笑顔で報道してたのが怖い。
    動物の遺伝子操作して笑顔になる神経が理解できん。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月16日 21時52分 (#2020858)

    この技術を応用して遺伝子を人間に組み込めば猫耳人間に!

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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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