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地球

ウェザーニューズ、北極海観測に向けて独自の衛星打ち上げへ 18

ストーリー by hylom
これも固定資産になるのだろうか 部門より
rm -fr 曰く、

15日、気象情報会社ウェザーニューズと衛星本体開発を担当するアクセルスペース社はそれぞれ、北極海航路に対する安全な航路情報を提供するために、海氷などの情報を観測する独自の小型衛星「WNI」(ウェザーニューズ社)もしくは「WNISAT-1」(アクセルスペース社)を来年9月に、ドニエプルロケットでピギーバック方式で打ち上げることを発表した(ウェザーニューズのプレスリリースアクセルスペースのプレスリリース[PDF])。

日経新聞によると、「民間の気象会社が独自に衛星を持ち情報提供するのは珍しい」、アクセルスペース社によると「世界初、民間企業による商用超小型衛星」とのこと。

WNI衛星は27㎝の立方体で質量は10kg、軌道高度は600kmの太陽同期で1日に15周回するそうだ。搭載機器は可視と近赤外のカメラで解像度は500mの中解像度で、1枚で500km四方を撮影できるそうだ。なお、アクセルスペース社の13日付の別のプレスリリースによると、(WNISAT-1ととても外見がよく似ている)「制作中の超小型衛星の実物大模型」を9/27から10/3の期間、秋葉原駅で展示する。

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  • by Anonymous Coward on 2011年09月16日 1時07分 (#2020340)

    至難の旅。 わずかな報酬。極寒。暗黒の長い月日。 絶えざる危険。生還の保証無し。 成功の暁には名誉と賞賛を得る。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月15日 18時07分 (#2020124)

    この手の地球観測データは「それがどこか」ってのが重要でありまして。

    #「10km先に氷山あります~」が実は2km先だたらしゃれにならないわけで。

    衛星観測の画像で位置を間違わず確かに特定するには

    1. 衛星の位置
    2. その衛星の測器が向いている方向の正しい情報
    3. それを撮った正確な(原始時計レベルの)時間

    が少なくとも必要な情報なんだけど、この手の超小型衛星ってどうしてるのでしょうか?
    GPSロガー(1と3対応)搭載?
    2が重要なんだけど、衛星の姿勢維持にかんするブースタとか一切なし?

    • Re:ここは誰? (スコア:3, 参考になる)

      by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2011年09月15日 19時10分 (#2020160) 日記

      ちょっと前のAxelspace社の資料を見る限りでは,

      http://www.axelspace.com/presentations/utah_small_%20satellite_confere... [axelspace.com]

      ・加速度センサ(ジャイロ.多分積算もする)
      ・恒星センサと太陽センサによる姿勢決定
      ・磁束計
      ・GPS
      ・地上からの軌道観測情報

      を組み合わせてやるっぽい(少なくとも当時の予定では).

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年09月15日 19時31分 (#2020174)

      ウェザーニュース「その航路は今、いつもより氷山が多いから、注意してね」
      船長「了解。いつも以上に注意して、ゆっくり進みます」
      荷主「荷物の到着が○日だけ遅れそうだね」
      海運会社「その先で新たに積む予定だった荷物は、別の船で運ぶことにしよう」

      ウェザーニュース「最新情報。さらにたくさんの氷山が、その航路に向かっているよ」
      船長「近くの港に避難して、一晩ほど待ったほうがよさそうだね」
      海運会社「いや、この様子じゃ、別の航路を使ったほうが早そうだよ」
      荷主「じゃあ○○日くらい遅れるね。近くの倉庫に代わりがないか探してみるよ」

      って感じのサービスに役立てるんじゃないかな

      #ウェザーニュースはもともと
      #船から送られてきた気象情報を分析して船に送るというサービスで
      #独占的に大成功している会社

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2011年09月16日 6時55分 (#2020381)

        ウェザーニュース「その航路は今、いつもより氷山が多いから、注意してね」

        ウェザーニュース「最新情報。さらにたくさんの氷山が、その航路に向かっているよ」

        #会社名は「ニューズ」ね。サービス名は「ニュース」だけど。

        その程度の精度でいい情報ならアメリカ海軍とNASAの衛星がただで配ってる観測データでもうだいだいOKなんです。
        しかもそっちなら、雲関係なく観測できる。問題は解像度が粗い(20kmくらい)。
        情報としては「氷山が○○%くらいこの海域を占めている」という内容になる。
        民間会社が衛星観測に手を出すレベルに落ちてくるまでにはまだ時間がかかる(地上観測装置としてはもうある)。

        ウェザーニューズ社の打ち上げるカメラは光学系なのでやたら解像度を高くできる(500m)。
        要はカメラなので部品は民生品(秋葉原で)で手に入って設計も簡単。
        ただし、雲の下は見えないという欠点がつく。ただ、500mくらいだと氷山が一個一個見える。
        #ちなみに5km程度の解像度でいいなら光学系観測データがNASAからただで手に入る
        #数百メートルとなると只ではいかない

        高解像度光学系センサの利点は上の「この海域○○%」では見落とされるような一個だけ浮遊してる氷山が観測できることなんです。
        その用途に使わないなら、他に只のデータあるというのに、たとえ安くなったとはいえ、億かけて自前の衛星あげるかというと、どうかにゃぁ

        #あとは、US Navyの衛星だと北極海がきな臭い状況になってもただで情報出すかって
        #保証はないことが自前の衛星持つ動機にもなるけど、
        #そうなったら北極海航路を通る民間船もいなくなりそうだにゃぁ

        親コメント
        • 北極海航路は通年航行が可能になったようで、アメリカ・カナダとロシアだけでなく中国もその権益争いに入り始めた非常にHOTな海域ですので…特にシベリアの資源を日本・中国・インドに持ち込むときにパナマも喜望峰もスエズも回らないで済むというのは大きなメリットがあるようです。

          高精細の赤外映像や厳密な時間軸の映像が本当は必要なんでしょうが、それを開発して運用するとなると年間百億単位(多分初期投資は一千億近く)のお金がかかるのでかなわない。と言うのがあるんでしょうね。これまではそういう手段しかなかったので衛星画像は米国やJAXAに頼るよりなかった。

          所が最近ヴェンチャーが乱立し始めてる、非常に安価(既存のフレームにカメラ関連載せるだけなら一億未満で出来るかも?)な超小型衛星を使えば、打ち上げもどこかの衛星への相乗りが可能になるし、そこそこの出資で程々に高度な情報を独占できるので(°д°)ウマ- という辺りが狙いなんでしょう。

          これで一定の商業的な成果が得られたら赤外画像用の衛星も開発して打ち上げるという目論見があるのかも知れませんし。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            >赤外画像用の衛星も開発して打ち上げるという目論見があるのかも知れませんし。

            だからなんで毎度毎度プレスリリースすら読まずに適当なことを書くかなあ……
            今回の衛星にすでに赤外用のカメラも搭載してるって書いてあるじゃない。

          • by Anonymous Coward

            何かかみ合わないなと思っていたが、もしかして元コメの

            >民間会社が衛星観測に手を出すレベルに落ちてくるまでにはまだ時間がかかる(地上観測装置としてはもうある)。

            を赤外だと思ってますた?

            上のはマイクロ波放射観測。これは信号が小さいので(地球からの放射を受ける)アンテナがメートル単位になるので
            今回のような超小型衛星には絶対に載らない。
            アクティブセンサという手もあるだろうが、それのほうが技術的困難性はよほど高い。
            民間会社一社で、というのはGoogleみたいな超大企業でもなければ、数十年はむり。

    • by Anonymous Coward
      ケータイのGPSにも劣る機能じゃ、衛星を軌道に乗せることなんてできなんじゃないですか?
      • by Anonymous Coward

        GPS無しでも衛星は軌道に乗ります、というか衛星は適当に放り出されるだけです
        もちろん所望の軌道めがけて放り出されるわけですが、誤差が生じても今回の場合は衛星にスラスタがついてないので軌道修正は出来ません
        それでも適当に放り出された衛星の位置がGPSで分かれば観測は出来るわけで、すでに携帯用のGPSモジュールを改造したものが小型衛星で使用された実績があります

    • by Anonymous Coward

      仮にそこまで高性能じゃないとしても、だいたいの領域で氷山の密度がどの程度だとかのアバウトな情報でも自社で継続的に入手できれば充分役立つんじゃないでしょうか。リアルタイム氷山マップを提供するならともかくとして。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月16日 2時01分 (#2020360)

    北極圏だけぐるぐる回ることなんて無理ってことは、ここにいる人は分かってるはずだろうし、いくつも上げるのだろうか?
    それとも低軌道で回って観測時間を稼ぐのだろうか?
    だったら、北極圏向けと言わずに全周観測すればいいのに。
    あ、観測装備の話?
    赤道直下には流氷ないから観測できないって?

    • by Anonymous Coward

      太陽同期軌道って書いてあるでしょうが

    • by Anonymous Coward

      >だったら、北極圏向けと言わずに全周観測すればいいのに。

      手段と目的を取り違えているというか、「ついでだからあれもこれも」ってのは有数の失敗フラグなんでは。
      # 試験衛星なら何かドラマが展開しそうだが、もろ実用衛星だし。

      また、ダウンリンクってコスト0でできるのかな。保存したり解析したりする方も。
      需要のないデータのためにコストは掛けないのでは。

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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