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医療

2011年ノーベル医学・生理学賞、免疫活動に関する研究により3名が共同受賞 36

ストーリー by hylom
予想は大外れ 部門より

10月3日、2011年ノーベル医学・生理学賞受賞者が発表された。受賞したのは米国出身で米Scripps Research Institute教授のBruce A. Beutler氏、ルクセンブルク出身で仏Institute for Molecular Cell Biologyでディレクタを務めたJules A. Hoffmann氏、カナダ出身で米ロックフェラー大学教授Ralph M. Steinman氏の3名(プレスリリース)。

有力候補と称されていた京都大学の山中伸弥教授は残念ながら受賞とはならなかった。

(追記 22:45 kazekiri) 日本経済新聞によれば、9/30にRalph M. Steinman氏が死去していたと米ロックフェラー大が発表したとのことである。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 受賞内容補足 (スコア:4, 参考になる)

    by teratera (19792) on 2011年10月03日 19時18分 (#2028824) 日記

    今回の受賞は、免疫システムの解明に向けられたものです。
    ヒトやその他の動物は自然免疫(生まれながらにして持つ免疫機構)と獲得免疫(後天的に獲得する免疫機構;ワクチンはこれの応用)を持ちますが、これらの活性化の解明です
    とっても仕事が早い未来館の人のblog [jst.go.jp]参照

    自然免疫を語る上で外せないのがTLR(Toll-Like Receptor) [wikipedia.org]で、これはショウジョウバエの研究で見つかった変異体が病原菌に感染しやすいことから抗感染に機能しているのではないかと推測され、研究が進められました。
    この受容体のホモログがヒトを初めとした動物にもあることから研究が進められ、大きな成果を上げています。(Bruce A. Beutler、Jules A. Hoffmannの仕事)

    また、獲得免疫でもT細胞の活性化のプロセスに樹状細胞 [wikipedia.org]が機能して、他の細胞に抗原を提示するということが明らかにされました(Ralph M. Steinmanの仕事)

    阪大の審良先生が受賞されていないのが残念でならないが、基礎研究が医学に大きく貢献していることを示す良い研究だと思います。
    あと、個々のタンパク質や細胞の機能ではなく、シグナルプロセスとしての機能が評価されていると言う点が、最近の生物学の傾向を物語っているんじゃないでしょうか。
    タンパク質や細胞単体ではシンプルな機能でも、それを組み合わせて複雑な機能を実現しているというか……

    #久しぶりにたれ込み損ねてチョット残念。
    #あと、過去の免疫系のノーベル賞受賞は1984,1987,1996,2008と意外に多くて、研究的には面白い分野です。

    • by Anonymous Coward on 2011年10月03日 22時45分 (#2028945)

      ノーベル賞はたしかご存命な方が対象となる賞だったはず… 
      ほんとにぎりぎりなタイミングだったのかもしれないですね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        もし選考委員会がちゃんと死亡を把握していれば、
        上で名前が挙がっている審良教授が…という可能性もあったのだろうか。

         #さすがに、取り消し&繰り上げ当選 ということはないのだろうけれども…。

        • by Anonymous Coward

          これだけぎりぎりの日時だと、さすがに無理だと思う。会場準備とか(いろいろ受賞者名が入ってたりする)、記念の賞状とか(印刷が凝ってるんで「明日作って」とか言っても無理かも)あるんで。
          名前を外すだけなら可能かもしれないけど、繰り上げるとなるとまた選考委員会(それなりにいる)で議論しなきゃいけないんで、そうすぐ結論が出せるとも思えないし。

        • 受賞発表前の生存確認は難しいかもしれないが、受賞発表の際にはスウェーデン大使館から本人に電話連絡がいくはずだから、その時点で死亡していたのは分かるはずではないのかね?

          • by Anonymous Coward

            王大人ネタ禁止。

          • by Anonymous Coward

             今回は本人への連絡なしで発表していたようですねぇ。
            日本人だと、必ず本人への連絡してからのようですが。

            • by Anonymous Coward

              まさか本人への連絡は日本人だけの特例ではあるまい
              場合によっては受賞を辞退することもあるわけだから、速やかに受賞者に連絡する必要があると思うのだがどういう規定になってるんだろう?

              • by Anonymous Coward

                内定通知が9/30以前で、公式発表が10/3だった
                とするなら、なにも不思議は無いような。
                #その辺の裏事情はしらないけど。

              • by Anonymous Coward

                なぜノーベル賞の最大の秘密である内定通知のことをお前が知っている!
                もしかしてノーベル賞受賞者本人がスラドに降臨!?
                それとも.........................
                #スウェーデンにも情報機関が存在するとか(あ、ノックの音が)

            • by Anonymous Coward

              物理学賞の発表では報道陣から受賞者に連絡はついたかという質問が出たそうですね
              で、呼び出し音は鳴るが寝ているのか電話に出てくれない受賞者がいたとか
              「今回の物理学賞の受賞者はみんな若いから」ってノーベル賞委員会も何言ってるんだろう

        • by Anonymous Coward

          せめて受賞講演を審良教授がするってのはどうかな。

          • by Anonymous Coward

            審良先生はTLRのほうであってDCのほうじゃないので、筋違いでしょう。

      • by Anonymous Coward

        ノーベル賞を受賞するために亡くなったSteinberg博士が生きているかのように見せかける作戦を……となると「ウェイクアップ!ネッド」だったんだけど。(不謹慎でスイマセン) [goo.ne.jp]
        ともあれ二氏の受賞をお祝いすると共に博士のご冥福をお祈りします。

    • by Egtra (38265) on 2011年10月04日 9時28分 (#2029090)

      受賞されるようです。

      死去の米教授、受賞へ ノーベル財団が決定 - 47NEWS(よんななニュース) [47news.jp]

      ノーベル財団は1974年に「死去した人物には授与しない」との規定を決めたが、財団理事会は3日の会合で「授与はスタインマン教授が存命しているという前提で決められていた」と判断、同規定には抵触しないとの結論に至った。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        受賞しそうな高名な科学者が脳死しても、人工心肺をつなげて延命する国がそのうちに・・・

    • by Anonymous Coward

      取り消されるのかな

      • by Anonymous Coward

        亡くなった後に受賞が発表されているのでもちろん受賞でしょう。

        • by Anonymous Coward

          読売の記事には、
           ・現在は受賞者は発表時点で存命している人に限っている
           ・発表から12月10日の授賞式までに死亡した場合は、賞は故人に贈られる
          とありますね
          発表時点で死亡していたら取り消しかな?

          • en:Wikipedia Nobel Prize#Posthumous_nominations [wikipedia.org]を見る限り死者をノミネートしないという感じですから、追贈禁止規定があるのみ、と受け取ったほうがよさそうです (ノーベル財団の定款 [nobelprize.org])。

            Wikipediaの当該記事にもありますが、スタインマン教授の受賞は取り消されないとのこと [nobelprize.org]です。今回、委員会に知らせが届いたのが投票後ということもありますが、ノミネーションと投票の間の逝去も同様に受賞資格を失わないという扱いになりそうな気がします。著名人だからわざと隠すってのもないと思いたいですし。

            親コメント
            • by Anonymous Coward

              受賞者決定の段階で人種差別が行われているという黒い噂が(事実かどうかは別として)絶えないノーベル賞ですが、今後同様の事態があっても人種により対応が異なるということがないようにして欲しいものです。

              • by s02222 (20350) on 2011年10月04日 11時11分 (#2029142)
                その手の外部要因というなら、健康状態悪化の報があったことで、あの先生に賞を贈らずに終わらせるわけには行かない、というので最優先になった、みたいな可能性は無いんでしょうか。

                いつぞやのカミオカンデの時も、事故で機能喪失して修理に膨大な金がかかる、というしばらく後での受賞だったので、タイミング的に「あれは良いものだからけちらずちゃんと直せよ」という日本人へのメッセージだったのかなぁ、と邪推したりしてたんですが。
                親コメント
        • by Anonymous Coward

          たぶん違います。

          http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111003-OYT1T01344.htm?from=top [yomiuri.co.jp]
          「ノーベル財団によると、1974年以降、ノーベル賞の授賞は、受賞者の発表時点で存命している人に限っている。発表から12月10日の授賞式までに死亡した場合は、賞は故人に贈られる。」

          • 受賞確定です。 (スコア:3, 参考になる)

            by masakun (31656) on 2011年10月04日 2時06分 (#2029011) 日記

            ロックフェラー大学ニュースより

            Rockefeller University scientist Ralph Steinman, honored today with Nobel Prize for discovery of dendritic cells, dies at 68 [rockefeller.edu]

            Rockefeller University cell biologist Ralph M. Steinman, who discovered the immune system's sentinel dendritic cells and demonstrated that science can fruitfully harness the power of these cells and other components of the immune system to curb infections and other communicable diseases, is this year’s recipient of the Nobel Prize in Physiology or Medicine, the Nobel Foundation in Stockholm, Sweden, announced today. He shares half the prize with Bruce A. Beutler and Jules A. Hoffmann.

            Steinman passed away on September 30. He was 68. He was diagnosed with pancreatic cancer four years ago, and his life was extended using a dendritic-cell based immunotherapy of his own design.

            飛行機事故など外部の要因で亡くなったのならともかく、氏が発見した「樹状細胞」を用いた免疫療法を使って4年前の膵臓がんの診断から生きながらえたそうなので、死の直前まで研究者人生だったのでしょう。

            親コメント
            • by Anonymous Coward

              氏が発見した「樹状細胞」を用いた免疫療法を使って4年前の膵臓がんの診断から生きながらえた

              ネガティヴな私は「自分の療法で治療しながら受賞も知らずに死ぬなんて」と思っていましたが
              4年伸ばしたと考えると「自分の発見で受賞直前まで死なずにいた偉業」になるのですね。
              # どうでもいいけど、まーたアヤシイ健康食品に「応用」されそうだな

        • by Anonymous Coward

          えー、発表時点でなのか?
          なんという…

    • by Anonymous Coward
      うわあ・・・なんというか、せめて死ぬ間際にご一報を伝えてあげたかったですね・・・。せめて天国で受賞の報を聞けることを願います。
      • by Anonymous Coward

        がんばれニュートリノ!

  • 確かノーベル賞がらみでブラックジャックに似たような話ありましたよね?

    --
    水を飲むと屁(CH4)をこきます
  • by Anonymous Coward on 2011年10月03日 18時57分 (#2028792)

    今回予想として話題になった山中教授の研究の評価されたら
    ES細胞論文不正事件で停滞しつつある研究分野が復権する
    呼び水になったろうに・・・。
    まぁそのうち受賞するでしょうし、さらなる研究成果に期待して
    気長にまちましょ

    • by pmjames (29210) on 2011年10月03日 19時19分 (#2028827) 日記

      "for their discoveries concerning the activation of innate immunity" なので、山中先生のiPS以前から有力候補と言われ続けている審良静男先生の方が残念かも知れません。

      親コメント
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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