島津製作所、抗原の検出能力を 100 倍以上にする可変抗体の作成方法を確立 27
ストーリー by reo
ますます盛ん 部門より
ますます盛ん 部門より
血液検査の感度を従来の 100 倍に高める技術を島津製作所の田中最先端研究所のチームらが開発した。この研究所は、島津製作所で田中とくれば分かるように、ノーベル賞を受賞した田中耕一フェローを所長として昨年 3 月に発足した機関。最先端研究開発支援プログラム (FIRST) の課題「次世代質量分析システム開発と創薬・診断への貢献」の成果として得られた (島津製作所のプレスリリース) 。
がんや生活習慣病などの病気になると特定のタンパク質 (抗原) が血流に含まれるようになるが、抗体によってこれを検出することができる。しかし生体が作り出した抗体や、マウス・ヒトのキメラ抗体といったこれまで用いられてきた抗体では、抗原を捕捉する能力を持つ部分に自由度がなく、「点」で捕捉するようなイメージだった。
研究グループは抗体にポリエチレングリコールを組み込む事により、抗原と結合する部位の自由度を大幅に高める「可変抗体」を作成する方法を確立し、抗原の検出力を 100 倍以上に高めたことを確認した、とのことである。
久し振りに田中さんをテレビで拝見しました (スコア:1)
髪こそ白髪多めになってらっしゃいましたが、まさに、老いてますます盛んという感じですね。
今回の内容も、既にアイデアをノーベル賞の頃にコメントされているそうで、
その後もコツコツと進められて、またしても画期的な成果を上げられるなんて、素晴らしい事と思います。
#私も身につまされる。
Re: (スコア:0)
老いて?
52歳って老人か?
Re: (スコア:0)
老いて?
52歳って老人か?
人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢まぼろしのごとくなり~
Re: (スコア:0)
もともと白髪か多い(若白髪)でったんですけど、最近は染めるのを止めただけ、
という話を聞いたことがあります。
Re: (スコア:0)
それはNHKのアナウンサーでは。
Re: (スコア:0)
NHKのアナウンサーがそうであることと、
田中耕一氏がそうであることは、
別の問題だし同時に成立しうる現象では?
Re: (スコア:0)
2chには「禿るよりも白髪が良いではないか」と書いてあって、なるほどと思ったよ。
感度は高いけど誤検出も多いという事? (スコア:0)
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:感度は高いけど誤検出も多いという事? (スコア:1)
誤検出が多いなんて、どこにも書いてありませんよ。
Re:感度は高いけど誤検出も多いという事? (スコア:1)
なんかバレるとやばい薬物でもやってるんですか?
検出力が向上といえば普通は誤検出が少ないことも含まれますよ。
Re:感度は高いけど誤検出も多いという事? (スコア:1)
このコメントの目的を知りたい。
火の無いトコにっていうかさ。
1stがコレって、なんかあるんかなぁって思ったのさ。
Re:感度は高いけど誤検出も多いという事? (スコア:3, 参考になる)
別人ですが、気持ちはわかる。抗体を自分でつくってると、目的分子に特異的な抗体をつくることがいかに難しいか。目的分子をうまく認識してくれるが、同時に目的分子とは別の分子も認識してくっついてしまう抗体ができてしまい、これでは使えない、という経験は非常に多い。
この話、ぱっとナナメ読みすると、抗原との結合の自由度を上げる、という部分に体が反応してしまい、抗原と別のものにくっつくなら使えないじゃん、となる。プレスリリースを読み直すと、いじるのは抗原決定部位ではなく、ヒンジ部分であることがわかり、はじめて「なるほど」となる。
Re:感度は高いけど誤検出も多いという事? (スコア:1)
論文もちょっと読むと、抗体を作ったわけではなくて、抗体風の何かを作ったということが分かり、「特異とか非特異とか、そんなのはまだ先の話なんだなあ」となる。
#結合定数が100倍ってことだから、「抗原の検出力を 100 倍以上に高めた」というタレコミ文には違和感がある。
Re: (スコア:0)
さらに、この論文が、impact factorが1.7くらいしかないことや、"Contributed by Koichi Tanaka"という記載を見つけて、さらに orz…という気分になる。
Re: (スコア:0)
>この論文が、impact factorが1.7くらいしかないことや
言いたいことはわかるけど、IF自体はある雑誌に対して定義される量だから、その中の論文一つ一つに関してIFがどうこう、と述べるのは間違ってる。
「日本人の平均身長が170cm(適当)」ってデータを使って、「田中の身長は170cmしかないからなあ」と述べてるようなもんだから。
Re: (スコア:0)
Aβの抗体を作ったわけじゃなくて、Aβのペプチドを抗体のヒンジ部に付けたみたい。
逆だよね?
もしかして、抗原認識部位は大きすぎてヒンジ部に結合できないとか、もし結合させたとしたらヒンジ部の可動性が下がっちゃって抗原との結合効率が上がらなかったとか、いろいろありそう。
Re: (スコア:0)
Aβペプチドを使って抗体っぽい形にしてみた、的な?
人工抗体とかそれこそプレスリリースの内容を目標とした、まだまだまだまだ最初の研究段階なのかなと
放射能除去細菌だの同ひまわりだのと同じで、基礎研究段階の内容で騒いでもねぇ
Re: (スコア:0)
何処にぶら下げるべきかわからなかったんでここで。
結合定数が100倍も変わるのは、相手も似たような立体構造だから?
抗体(Aβ)と抗原(mAb)が同一分子中の2か所で結合してて、
片側が解離してももう片側が引っかかってるうちに再結合するのかな?
そうすると、一般の抗原にどこまであてはまるのかよくわからない。
Re: (スコア:0)
どうもありがとうございました。
知識レベルっていうか、経験の違いでタレコミの読み方って違うんですね。
#御礼だけなんでACで。
かへんこうたいといわれて (スコア:0)
Re:かへんこうたいといわれて (スコア:1)
最初に戦闘機を思い浮かべるのは、年齢の問題じゃなくて、趣味の問題だと思う。
でも、ボーイング2707を思い出せるなら、現代とは違う時代に育った証拠かも。
それはさておき「可変抗体」ってこの分野では論文に出てくる単語なんでしょうか?
攻め方自体が新しいものに思えるので、この言葉も新しいものの気がする。
なぜ日本の論文誌に出すのだろう (スコア:0)
論文をどこで発表しようと研究者の勝手ですが、このようなマイナー誌(申し訳ないが初めて聞いた雑誌名です)では多くの人に読んでもらえないと思います。プレスリリースには「画期的」とは書いてあるものの、内容は大したことではないのだと思います。
ポリエチレングリコールを使うとなんかいいことあるってのは、よくあることなんだよなーと。
他によくあるのはDMSO入れると・・・っていうのとか。
Re: (スコア:0)
論文を読んでもいないのに「内容は大したことではない」と憶測でケチをつけるのも研究者の勝手ってやつなんですかね?
小さいですね。
Re: (スコア:0)
通常は論文の内容に適した雑誌を吟味して投稿します。
よい雑誌に載せたいですしね
逆に素晴らしい内容でこのレベルの雑誌に載ってたりすると、ラストオーサーの能力が疑われかねないような
雑誌から内容の質を推し量るのは普通の事だと思います
Re: (スコア:0)
>論文をどこで発表しようと研究者の勝手ですが、このようなマイナー誌(申し訳ないが初めて聞いた雑誌名です)では多くの人に読んでもらえないと思います。
英文のオンライン版だから英語が分かる人は誰でも読めます.
たとえマイナーな雑誌だろうとノーベル賞受賞者の研究所の研究成果であれば、心配しなくともハロー効果でみんな注目してくれますよ.
>ポリエチレングリコールを使うとなんかいいことあるってのは、よくあることなんだよなーと。
試験管に試料とポリエチレングリコールを入れて掻き混ぜてという話ではないので........
Re: (スコア:0)
何か分かる気もするのですが、論文さえ先に出せばこの研究が将来大化けしていずれノーベル賞だって...とも考えられなくは無いし。
ただ、この論文の意図や位置づけがどういうものかよくわからないのですよね。例えば先に特許出願してあるのか、とか大々的に発表したのは何故かとか、フレキシブルにするという発想が新奇なものなのか、など。