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サイエンス

古いセルロイドにご注意を 32

ストーリー by reo
これをトリックに使おう 部門より

Aluminum-Carbide 曰く、

鳥取市にある鳥取県立博物館で、セルロイド製品が劣化して強い酸性ガスを出し、周囲の収蔵品を傷めていたことが元興寺文化財研究所の調査でわかったという (YOMIURI ONLINE の記事より) 。

同博物館には県民から木箱に入った江戸〜昭和時代のかんざしやくしなどが寄贈されているのだが、錆びないはずのアルミニウム製かんざしに白い粉が付き、整理のために付けていた紙タグも脆くなっていたという。調査の結果、紙タグはが ph=1 に近い強酸性を示し、原因を究明したところ、セルロイド製のかんざしやくしが光や酸素などの影響で元のセルロースと硝酸に分解する劣化現象を起こしていたことに行き着いた。

同研究所の山田卓司研究員は「収蔵品の素材を見極め、セルロイドは分別して保管を」と注意を呼びかけている。酢酸セルロースを使ったマイクロフィルムでも深刻な劣化問題が発生している (asahi.com の記事) 。合成樹脂の長期保存には注意が必要そうだ。

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