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日本

しらせ、接岸を断念 46

ストーリー by reo
秘境はまだあるのだなあ 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

南極の昭和基地に向かっていた観測船「しらせ」(17AGB) が 21 日正午 (日本時間同日午後 6 時) 、基地まであと 21 キロの氷海中で記録的に厚い海氷に阻まれ、基地への接岸を断念した (朝日新聞デジタルの記事より、経路は進め!しらせを参照) 。

しらせが接岸できなかったのは 35 次隊の 1994 年以来で、2009 年に就航した 2 代目のしらせでは初めて。しらせは 12 月 23 日に第 53 次隊の空輸を開始していたが、その後 1 ヶ月ほど接岸ができずにいた。時々刻々と変わる状況の中で、防衛省、文部科学省、関係者の間では接岸不能な場合のプランが激しく議論されてきたようだ。今回 53 次隊の越冬を断念せず人員物資の輸送を続行するとの判断がなされたものの、しらせが離岸可能な期間は限られているため、隊員は短期間に輸送および越冬準備をこなす必要がある。

1 年半頑張ってきた 52 次隊の皆様、これから 1 年闘う 53 次隊の皆様の健闘を祈りたい。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Lurch (10536) on 2012年01月24日 11時10分 (#2086292)
    しらせ接岸断念のおしらせ
    --

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    惑星ケイロンまであと何マイル?
    • by Anonymous Coward

      クゥワン・インの反動ディッシュに焼かれてこいw

      • by Anonymous Coward

        そうか。第一報となったツイッターのアカウントが消えた理由がいま解った!!(違

        • by Anonymous Coward

          公式発表前の重大な情報漏洩のため上からお叱りを受けたそうです。
          文科省からは23日公式発表なのにも関わらず事前漏洩のせいで22日にはあちこちのニュースサイトで報道されてしまいましたね。
          というか、観測隊では情報を出すのは充分に注意せよと前々から言われていたのに、こんな重大な情報を公式発表前にさらっと書いちゃうなんて、いくらショックだったとはいえどうかと思いますけどね。

          • by Anonymous Coward

            でもこれって、そんなに重要な情報なんでしょうか?>公式発表前の重大な情報漏洩のため上からお叱りを受けたそうです。

            情報源側を縛る報道協定みたいなものが存在しているとか?

            • by Anonymous Coward

              「普通の職場」と同じように、情報管理の規約は当然あります。
              一応、文科省管轄の国家事業なので、通常よりは色々と厳しいでしょうけどね。
              そもそも観測隊員の身分は国家公務員扱いですし、出国時は公用パスポートで出て来てるんですからね。
              そんなわけで、公式な報道発表がされるような事柄であれば、尚の事それを待つ必要があります。

              そもそも、きちんとした常識があれば、普通は職場で発生した問題を公式の場でつぶやいたりしないでしょう?

              ネット上での書き込みや発言はどうせ友人知人にしか見られていないだろう、という感覚ではダメなのです。
              /.erならば当然そういった事は理解されていると思いますが、世間一般ではまだまだ認識が甘い気がします。

  • by WindVoice (14680) on 2012年01月24日 17時36分 (#2086629) 日記
    WikiPediaのリンク先をみて初めて知りましたが、いくらか武装しているんですね。
    --
    人生は七転び八起き、一日は早寝早起き
    • by Anonymous Coward

      そりゃそうですよ。一応「軍艦(輸送艦)」ですから。
      #ちなみに、海保所属だった「宗谷」も、機関銃を装備していたようです。
      まぁ、巡視船も普通に武装してるから、宗谷にあっても不思議じゃないですね。

      #通称が「南極観測船」となっているから、武装と繋がりにくいんだろうな。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月24日 10時51分 (#2086271)

    燃料備蓄の余裕が無いので、安全に越冬出来るかどうかは燃料移送の成否にかかっているそうですが、そのところをどうするのかな?
    接岸してパイプでしらせから直接燃料移送出来ないとなると、ドラム缶を雪上車で運ぶかヘリ空輸となりますが.....

    それから、2代目しらせでは資材運搬の効率化のためにコンテナ化を進めたのですが、それを20kmも氷上輸送するのもなかなか厳しいのでは?

    • ヘリと雪上車で運ぶそうです。
      http://photo.sankei.jp.msn.com/essay/data/nankyoku/27setsugangannen/ [msn.com]

      夏なので雪上車は難しく、ヘリも1機しか積んでこなかったことで
      かなり厳しいらしいですね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        その1機だけの自衛隊ヘリもしょっちゅう故障してて不安がられているという。
        大型重機は氷上輸送でしか運べないので、夜間に氷上輸送を決行するようです。

    • by Anonymous Coward

      そこでこの太陽光パネルをですね、

      • by Anonymous Coward

        ジョークなのか判別しかねるのでマジレスするが、
        極地の冬は一日中太陽が昇らないから越冬隊が太陽電池を持って行っても役に立たないだろ

        • by Anonymous Coward

          南極は今、夏です。

          • by Anonymous Coward

            いや、今は夏だけど、送り込まれる越冬隊は冬も乗り切らんといかんわけで。

            • by Anonymous Coward

              マジレスかよ

            • by Anonymous Coward

              昭和基地Nowより

              http://www.nipr.ac.jp/jare/now/20110608.html [nipr.ac.jp]
              昭和基地ではディーゼル発電機を動かして電気を作ったり、排熱を利用して水を作ったりしています。

              http://www.nipr.ac.jp/jare/now/20110614.html [nipr.ac.jp]
              西オングル島にある宙空部門の観測装置やデータの伝送装置の電源は、通常、ソーラー充電されているのですが、極夜は太陽光がなくなり、充電できなくなってしまう

              生活用には熱が出る発電機が絶対必要ですが,夏場の観測用は太陽電池のようですね.

              • by Anonymous Coward

                昭和基地(東オングル)内の観測用には普通に発電機からの電力を得ていますよ。
                排熱は生活区域、つまり寝泊まりする部屋の床暖房と、風呂や調理場のお湯を作るのに使っています。
                観測棟は中にある装置の排熱であったかいです。

                西オングルやその他の沿岸など昭和基地から離れた場所にある観測機器は太陽光パネルを使ったものが多いです。
                太陽光パネルは当然冬には止まってしまいますが、中には光が得られなくなるとスリープモードになって、また日が昇り始める8月9月頃に太陽光パネルからのエネルギーでスリープを解除してデータを取得し出すヤツもあります。賢いヤツです。

                大陸の沿岸露岩域や内陸では小屋のあるところなら発電機が使えます、そういった場所は越冬中に雪上車で燃料をデポしています。

    • by Anonymous Coward

      厳しかろうが頑張ってますよ。
      すでに諦めてるなら、52次隊を撤収して、離岸しています。

      • by Anonymous Coward

        いやな予感

        離岸もできなくなりました~

        • by Anonymous Coward

          離岸というより定着氷から抜け出せなくなる可能性も無くはないから困る。
          まぁ通常、来たルートを通ればさくさく帰れるそうです。
          定着氷縁から10日以上かかった接岸でも離岸から定着氷縁まで1日程度とか。
          ただ、来たルートの氷が締まって雪でも降られたらと思うと、どうなることやら。
          とりあえずしらせの北上開始は期限が決められていますので、それまでに全て終れば通常なら大丈夫でしょう。

          前に接岸不能になった時は35次隊だったんですよね。
          その数字をひっくり返した53次隊、何かの因果でしょうかね。

    • by Anonymous Coward

      昔はアザラシやらペンギンの油を使って生き延びたもんだ

    • by Anonymous Coward

      可能なものはコンテナから出して、日中に空輸する手を取るそうです。
      氷上輸送は52次隊がルートを作ったので夜間の氷が締まった時間帯に輸送決行するそうです。
      燃料は1年分くらいの備蓄はありますが、やはり足りないので出来る限り氷上輸送するそうです。
      (自衛隊ヘリでは危険物は運んで貰えないらしいです。)

  • by Anonymous Coward on 2012年01月24日 10時43分 (#2086266)
    以下略
  • by Anonymous Coward on 2012年01月24日 11時32分 (#2086315)

    2009年に就航した2代目のしらせでは先代と比べ砕氷能力が向上しているという話ですが、それにも関わらずたった3度目の航海で接岸断念というのは、最近の気候変動の影響が出ているということなのでしょうか?それとも今年がたまたま運が悪かっただけ?

    また、当初計画されていた排水量20,000t級の砕氷艦であれば、今回のような記録的に厚い海氷でも問題なかったとかあるのでしょうか?
    それだとなんというか、予算不足で縮小とした担当者を問い詰めたくなって来るのですが・・・。

    • by Anonymous Coward

      例年より多い積雪も影響していると聞きました。
      氷に乗り上げて砕氷する際に、雪がクッションの役割を果たしてしまうそうで。

    • by Anonymous Coward

      たまたまでしょう。
      今シーズンは他所も苦労していて、当のしらせに救援を要請した国もあったらしいし。

      • by Anonymous Coward
        それでスケジュールが遅れて防衛省と文科省が責任の押し付け合いでもめたからここまで判断が遅れたわけでしょう。
        • by Anonymous Coward

          というか定着氷に着く直前に、予定より早く着きそうだし風も強くて燃料勿体ないからという理由でいきなり停泊したしらせ上層部の判断に疑問が残ります。
          そこから2週間、全く動けなくなったそうですよ。(すすめしらせ&中の人の情報より)
          その時に頑張って定着氷縁まで行っていればもう少し早く着いていただろうに、と53次隊の多くの隊員がぼやいているようです。

    • by Anonymous Coward

      http://www.u-zosen.co.jp/giken/count.php?UID=review04&URL=pdf/vol0... [u-zosen.co.jp]
      このPDFによると、新しらせの砕氷能力向上テクノロジーとしては、艦首散水装置(雪を溶かして摩擦を減らす)、氷と船体の接触部分に新素材ステンレスクラッド鋼を採用(これも摩擦抵抗低減)、船首砕氷部の角度変更が挙げられています。
      ですが、砕氷能力のカタログスペックは新旧同じ(1.5m@3kts)ですね。
      上記のテクノロジーはカタログスペックに近い性能を出す機会が増えるってことなのかなあ?
      やはり排水量も推進力も同じでは大幅性能増とはいかないんでしょうか。

      • 中の人からの話だと、
        今回は、積雪が通常より非常に多いのが最大の原因とか。
        最新の砕氷機能は、硬い氷に硬い舳先で乗り上げ、押し切るように氷を切るらしいのですが、雪が多いため圧力が分散して、砕氷することができない、とか。
        前進して乗りあげては後退するが、氷が割れないため進むことができない、という話を聞きました。
        親コメント
    • by Anonymous Coward

      誰もが子供時代に夢想するような、
      ・先っちょにドリルがついた船
      ・両脇にドリル兼推進器(ドリルの回転する刃がそのまま推進力となり氷上を走れる)を備えた船
      とかだと解決しそうなんだけど、実用化されない理由は?

      • by Anonymous Coward

        海の上でドリルを水平方向に使っても作用反作用で普通に考えれば前には進めないんではないでしょうか。

        両脇のドリルで氷上を走れるというのは、そのドリルで船を支えるんでしょうか?
        たぶんすごく重いからドリルが壊れるとかなんとか、工学的な理由がちゃんとあるんじゃないでしょうかね。

        • by Anonymous Coward

          ZiL-29061という旧ソ連の船(?)があって、まさに両脇のドリルで推進しています。
          泥濘地や沼地、雪上、氷上を移動している動画も有るのですが、大型化できるのかは疑問ですね。

          • by Anonymous Coward

            調べてみたらスクリューキャタピラ戦車だそうですね。>ZiL-29061
            確かに小型であればそこそこいけるのかもしれません。
            しらせは排水量12000トン以上もありますからね。。。

      • by Anonymous Coward

        ・両脇にドリル兼推進器(ドリルの回転する刃がそのまま推進力となり氷上を走れる)を備えた船

        北海道の流氷観光用の船(?)でそんなの見たような・・・
        飾りかも知れないですが。

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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