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中国

B 型肝炎ウイルスの受容体を発見。新薬開発が加速されるか? 5

ストーリー by reo
eLifeってどうなの? 部門より

genzin 曰く、

北京生命科学研究所の李文輝博士を筆頭とする研究チームが、B 型肝炎ウイルス (HBV) およびそれに寄生する D 型肝炎ウイルスが肝細胞に侵入する際に利用する「受容体」を、初めて明らかにした (人民日報の記事) 。

研究成果は、生命科学・生物医学分野のオープンアクセス誌「eLife」で発表された。これまでの B 型肝炎の治療は、インターフェロン治療や、現状維持を目的にウィルスの増殖を妨害する核酸アナログ製剤など患者負担が大きいにも関わらず耐性ウィルス発生の危険性もあるなど、根本的な治療法が無かった。

今回受容体が明らかになったことで、日本で 150 万人、世界中では 3 〜 4 億人といわれる B 型肝炎患者の治療が可能になるような新薬開発が促進される事を期待する。

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  • by digoh (17917) on 2012年11月29日 14時21分 (#2281195) 日記

    #なんかコメント数ゼロも寂しいので。

    根本的な治療法が無い、というか、有効率が高くないのが一つと、治療開始から「治癒と言ってもいい状態」までの期間が長いのが問題ですね。

    例えばインターフェロンを使った時、3割の人には良く効いてウイルス量が測定限界以下になるが、5割の人はちょっと減るだけで投与終了と共に元に戻り、2割の人は悪化する、みたいな感じ。
    (上記の数字は例えであり、実際の効果の説明ではありません、念のため)

    また一旦ウイルス量が激減してもそれは「今は大丈夫」になっただけで、ホントに治った(肝炎発症や劇症肝炎への移行の心配がなくなる)と言うには十年単位での観察が必要とか何とか。

    今回の発見がこの2点の解消に役立てばいいですね。

    #その前に研究自体の実在を疑ってしまうのは秘密だ

    • 研究助成機関による生命科学分野のオープンアクセス誌“eLife”が正式創刊に先立って論文の公開を開始 [ndl.go.jp]

      生命科学・生物医学分野のオープンアクセス誌“eLife”が、創刊に先立ち、創刊号に掲載される予定の論文の
      公開を開始しました。同誌は2012年6月に投稿の受け付けを開始していました。正式な創刊は12月に
      予定されていますが、編集主幹のRandy Schekman氏によると「これらの新発見の公開を遅らせる理由はない」と
      いうことです。

      ここ [elifesciences.org]か。

      The eLife journal is a first step in this unique funder-researcher collaboration to
      catalyse innovation in research communication.

      創刊号・・・

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      #その前に研究自体の実在を疑ってしまうのは秘密だ

      中国は肝炎の感染リスクが結構高いので意外とまじめに研究しているのではないかと思います。
      あと感染者に対して差別的な扱いをする風潮があるのでニーズも多いかと。

      • by Anonymous Coward

        > 感染者に対して差別的な扱いをする風潮
        中国人「お前らが言うな」

    • by Anonymous Coward

       そもそも寛解状態に持っていける薬が二種類以上になるのはすごいことですよ。
      しかもその二種類の作用が違えば、二剤併用で寛解状態に持っていける確率が劇的に高まります。

       世の中には、十年後の生存率が一桁パーセントって病気がまだたくさんある状態なわけで…。

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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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