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宇宙

SpaceX、ロケットで高度 40 m の垂直離着陸テストに成功 15

ストーリー by reo
わくわくしますなあ 部門より

taraiok 曰く、

12 月 17 日、民間宇宙企業 SpaceX 社が開発中の垂直離着陸機 (VTVL)「Grasshopper」の試験機が垂直離着陸テストに成功した。テストでは 1.8 m のダミーの本体を載せた状態で高度 40 m まで飛行。空中で静止し元の位置に着陸している。Grasshopper が実用化されれば、低軌道上に通信衛星などを打ち上げた後、ロケット部分を地上に着陸させ、再利用するといった使い方ができるらしい (Gizmag の記事12 月 17 日のテスト動画本家 /. 記事より) 。

「Grasshopper」は同社が開発している再回収可能なロケット「ファルコン 9」の 1 段目の技術を利用して作られているとしている。垂直離着陸機として有名なものとしては、月面に着陸後、乗員を乗せて月から再離陸したアポロ月着陸船があるが、こうした垂直離着陸可能なロケットは、離陸だけでなく着陸に必要な推進剤も搭載する必要があり効率がよくないとされてきた。SpaceX 社では 3 年以内にさらに高い高度で飛べるようにし、超音速での飛行テストも行いたい意向のようだ。

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  • 再使用ロケット実験はこの10年来安定して実験を続けておりまして08年からは高度100kmペイロード100kgの再使用観測ロケットの建造に向けて計画が進行中です。
    釘を刺しておきますが本計画が事業仕分けの対象になった事はありません。

    『垂直離着陸可能なロケットは、離陸だけでなく着陸に必要な推進剤も搭載する必要があり効率がよくないとされてきた』とありますが設計如何に依っては空力的制御要素(つまりスペースシャトルの様な巨大な翼ですな)を持つ物よりVTOLのRLVの方が優秀であるとみなされ過去にいくつも計画があり実際にテスト機が飛行したものもありました。
    ベンチャースターとのトライアルに負けて国からの予算が貰えずに計画が終了したデルタクリッパーがそうです。

    21世紀に入ってはVTOLのRLVラッシュの様相を呈しており、本記事の日本のRVTやアメリカではファルコン1eやQUADにデルタクリッパーの残党が関与しているブルーオリジン・ニューシェパード、ウクライナのスーラと様々な計画やテスト機が発表されています。
    • by Anonymous Coward on 2012年12月30日 15時39分 (#2298985)
      忘れては無いけど進捗が遅すぎない?
      今回のSpaceXの奴は、去年開発開始の記事 [spaceref.co.jp](関連リンクにある全段再使用の時これも出た)が出てから僅か1年でここまで来てて、当時の記事によれば後2年後には開発終了という計画になってるそうな。
      翻って、われらがRVTはというと、2003年に飛ばして、その後2008年にエンジンの試験とかの報道がされたけど以後目立った発表はなし(少なくとも公式ページ [isas.jaxa.jp]を見る限り)。
      予算も技術力も違うから3年でと行かないのは判るが、それにしたっていい加減何時になったら実用化するんだよと思ってしまうわ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      デルタクリッパー計画が頓挫した最大の要因と言えば
      当時の技術で複合材製の巨大な推進剤タンクを満足に作る目処が立てられなかったからでなかったか

      • by Anonymous Coward

        タンクが作れなかったというのは、X-33ベンチャースターで聞きましたが、デルタクリッパーでも?

        あと、デルタクリッパーには、MDつながりでF-15のコンピュータが流用されたそうですが、本当ですか?

    • by Anonymous Coward

      すごく参考になるコメント。

      # モデレート権持ってないからコメントに書いた

    • by Anonymous Coward

      >釘を刺しておきますが本計画が事業仕分けの対象になった事はありません。

      これこそ事業仕分けの対象にするべきです
      たかが高度100kmペイロード100kgの観測ロケットを高価な再使用型にするべき理由がありません
      日本では高度100kmペイロード100kgの観測ロケットを年に何回打ち上げているのでしょうか?

      ロケットの性能は物理法則と化学法則を越えることが出来ません
      たかが100kmの高度に打ち上げするのであれば、空中発射型ロケットの方がはるかに現実的・経済的です

      • 現状では1回数億円の費用で年数回(今年は3回)打ち上げてますが、再利用観測ロケットは1回数千万円で1日数回の打上げを目標にしています。
        建造費用は50億円が予定されていますが、打ち上げ費用の1桁以上のコストダウンと1日に複数回打上げが行えて研究の幅が大いに広がる点から考えれば充分費用に見合う計画だと考えますよ。
        また、高高度での滞空と言う従来での観測ロケットでは行えなかった観測も行うことを予定しており、その様な面でも価値のある計画ですね。
        親コメント
      • by Anonymous Coward

        100kmは最初の目標で技術確立してから次を狙うんでないの。こういう人がいきなり高いところ狙って失敗したら「計画無しに無理するから失敗するんだ」と言うんだろうな・・・というのが正しいか間違ってるか判断するだけの知識を全く持ってないんでそんなことを言うつもりはない!

        • JAXA統合前の95年(旧ISASのRVT計画が始まる以前でもあります)に旧NASDAがKISS&HOPブースター近未来実証モデル試案なる白書を発行してまして、その後段に1段目の完全再使用打上機の構想が書かれてます。
          RVTを大型化した様な機体に2段目が内蔵されており、高度250km以上で2段目を発射して大気圏へ再突入し南鳥島周辺の着陸基地へ帰還するとされています。

          再使用観測ロケットが順調に運用されればその拡大応用として再びこのような再使用ロケットが検討されるかも知れません。
          親コメント
  • まず思い浮かべるのは、サンダーバード3号とウルトラホーク2号でしょう。
    • by Anonymous Coward

      テクノボイジャー2号……
      #上記の二機と違って、知ってるのはオッサンだけだと思う。

      • by Anonymous Coward

        うるさい、おまえなんかアニメ版サンダーバードで充分だ

        • by Anonymous Coward

          そこは「サンダーバード2086」と呼んであげないと。

  • by Anonymous Coward on 2013年01月01日 17時36分 (#2299478)
    (た/お)
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond

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