
解熱鎮痛薬「アセトアミノフェン」は心の痛みも和らげる? 26
ストーリー by hylom
かといって大量摂取は御法度です 部門より
かといって大量摂取は御法度です 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
アセトアミノフェンは身体の痛みだけでなく、心の痛みも和らげるとの研究が発表された(The Atlantic、本家/.)。
タイレノールといった市販薬でも手に入れられるメジャーな痛み止め「アセトアミノフェン」は摂取しても眠気を催さず、中毒性もないとのことで非常によく用いられる。このアセトアミノフェンは道徳的判断を左右するとの研究がこの度発表された。
ブリティッシュ・コロンビア大学が行ったこの研究ではタイレノールを摂取させた被験者とプラセボを摂取させた被験者に「死」について考させるといった実存的不安を呼び起こすような題材もしくは「歯医者に行くこと」という非実存的な題材について書かせた上で「売春で逮捕された人物に設定する保釈金」という質問に答えさせた。また、これとは別にシュールリアリスティックな映像もしくはアニメ「ザ・シンプソンズ」を見せたのちに「ホッケーの暴動で逮捕された人々への処罰」を判断させるという実験も行われた。
どちらの実験でも、タイレノールを摂取せずに実存的不安を呼び起こされたグループはその後の質問に対し厳しい処置を設定したが、タイレノールを摂取した場合は摂取していないグループと同等の処置を設定したとのこと。
この研究は実存的不安の度合いが道徳的判断の度合いを左右するということを意味している訳ではないが、アセトアミノフェンが見方や判断に影響を与えることを示唆しているとのこと。また、不確定要素などに過剰に敏感であったり、慢性不安に苦しむ人々にとっては、その仕組み解明や治療法開拓に繋がる可能性があるとのこと。
ちなみに他にもアセトアミノフェンが社会的拒絶の痛みを和らげるとの研究もあるそうだ。
車運転しないでほしい (スコア:3, すばらしい洞察)
不安や恐怖は危険予測能力と関係してると思うの。
Re: (スコア:0)
どうなんでしょうね。ちょっと実験してみてほしい。
不安や恐怖で山道でクラッチベタ踏みされて死ぬかと思った経験があるので…
差はなかったのか。 (スコア:1)
> タイレノールを摂取した場合は摂取していないグループと同等の処置を設定したとのこと。
なんだ,結局,差はなかったのか。
じゃなくて,「タイレノールを摂取した場合は不安を喚起されていない(統制)群と同等の処置を設定した」
だろう,たぶん。
バファリンの半分である優しさはアセトアミノフェンからできています (スコア:1)
# yes, fly. no, fry.
Re:バファリンの半分である優しさはアセトアミノフェンからできています (スコア:3)
主力製品の「バファリンF」はアセチルサリチル酸(アスピリン)が主成分で、やさしさに該当する成分は胃を守る緩衝制酸剤等らしい。
アセトアミノフェンは小児用バファリンほか、一部製品に使われている。
Re:バファリンの半分である優しさはアセトアミノフェンからできています (スコア:2)
× 主力製品の「バファリンF」
○ 主力製品の「バファリンA」
訂正します.
Re: (スコア:0)
バファリンはアスピリンですなー。
しかし、アスピリンは子供には毒なので、小児用バファリンCはアセトアミノフェン。ノーシンと同じだね。
最近、アスピリンの鎮痛以外の効能が色々と喧伝されてたから、アセトアミノフェン陣営も対抗したのかねぇ…。
個人的にはアセトアミノフェンは効かないので、アスピリン愛用中。子供の頃に飲み過ぎて耐性ついちゃったのかも。
心の痛み (スコア:0)
犯罪者を処罰しろ→心の痛み
犯罪者に慈悲を→心が平穏
ということでいいのだろうか。
社会秩序の問題と道徳を一緒にしてる気がするのだけど。
Re: (スコア:0)
逆でしょう。
心が痛い、不安がある→犯罪者許せん!リア充爆発しろ!ミスしたら殺す!
心が平穏、幸せ→犯罪者も人の子、仲の良いカップル見るとこっちまで幸せに、この幸せ分けてあげたい。
製薬会社の宣伝? (スコア:0)
鎮痛剤の多用は治りにくい頭痛の原因になりますし、こんなデマを信じて乱用するとその人自身が不幸になると思うのですが。
Re:製薬会社の宣伝? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
頭痛が痛いのはいつでもでしょ。
頭痛で痛いのはと聞かれれば「今でしょ」と返せたのですが
Re: (スコア:0)
タレコミ文はなんですが、この研究結果が示唆するのは、アセトアミノフェンの効果は
身体的な頭痛だけでなく心痛にも現れる。ということです。
実験が捏造とかでない限り「デマ」呼ばわりすることはないでしょう。
以下は個人的な想像ですが、頭痛や心痛をまとめたより上位の危険の検出機構の利きを
悪くする効果があるのでしょう。
この研究結果は、薬の宣伝になるかも知れませんが、心身の発する警告を無視させること
で判断を左右させる訳ですから、責任ある立場の人間は業務中には、この薬を飲むなという
ことになるかも知れません。
アルコール、カフェイン、麻薬、こういう薬、いずれにせよその働きをちゃんと理解することは
人を不幸にしないために重要だと思います。
Re: (スコア:0)
あなたの言わんとしてることはわかるが、それをそう使わないのが今の製薬会社のモラルの低いところでしょ、という指摘だと思われ。
早めの処方を、と促すばかりで、止め時を周知しないのがその一端。
鎮痛剤乱用による頭痛や抗アレルギー点鼻薬による肥厚性鼻炎なんかは、その犠牲とも言えるわけだから。
Re: (スコア:0)
アセトアミノミクス
Re: (スコア:0)
インフレによる懐の痛みを和らげるんですね
Re: (スコア:0)
医薬品販売規制の議論の中に、薬物乱用の議論が無いんですよね。
たとえば咳止めドリンクについては、10年以上昔から乱用だ乱用だと言われているのに、未だなんとも上手くいってない。
でも「ネット販売ではなく実店舗販売なら、薬物乱用のチェック機能が働くんですか?」と聞いても、「お、おぅ」としか返答が無いのが現状。
メディアなどでも、イラン人のヒロポンは報道しても、大スポンサーである製薬会社のOTC乱用は都合が悪いのかなと。
チェンジするかな (スコア:0)
個人的にはアセトアミノフェンより圧倒的にイブプロフェンの方が効くので、
アセトアミノフェン主体からイブ主体に変更して10うん年なのだが・・・・
アセトアミノフェンに戻すかな(^^;
Re:チェンジするかな (スコア:1)
ある薬に(一般的に言って)どんな効果があるか、というのと
ある一人の個人のとある症状についてどの薬が効くか、というのはまた別の話なので、
使っててコッチのが効く/体質に合うなぁという体感があるのであれば、それを使い続けた方が良いかもしれません。
極端なことを言えば、
例えば深刻な副作用が出る可能性が0.00001%とかいう低さだったり報告無しとかだったたとしても、
あなたが初めての「不幸な一人」にならないとも言い切れませんし……。
(どうしても、まれに出ちゃうんですよ。何万人もが問題なく使ってる市販薬でも酷い副作用が出ちゃうとかが)
#まあプラセボ効果で効いてるんであれば、この手の情報ごとに「この薬がすごい!」って方に乗り換えた方が効くと言えなくもないですが(笑)。
Re: (スコア:0)
僕も昨日イブプロフェンの鎮痛剤が安かったから120錠まとめ買いしました。
歯の痛いのには効いたのか効いてなかったのかは分かりませんでしたが。
非実存的 (スコア:0)
>「歯医者に行くこと」という非実存的な題材
なんで歯医者行くのが非実存的なの?
Re:非実存的 (スコア:1)
シュールリアリスティックな映像として「ザ・シンプソンズ」を見せたのかと空目しました。
Re:非実存的 (スコア:1)
出ている条件は「死を考えさせる」「歯医者に行く事を書かせる」「ザ・シンプソンズを見せる」「デビット・リンチの映像を見せる」だけだけど、
実際にはもっと無作為にいろんな条件で実験をやっていて、一番都合のいい結果を適当に組み合わせて、
後付けで理由をつけただけなのではないだろうか?
#死よりは歯医者に行く事の方が一部の人間にとってはより目の前にある実存的不安だと思うのだが
#存在自体がホラー
心痛のもう一つの特効薬 (スコア:0)
お酒は、肝障害を起こすのでアセトアミノフェンと同時に服用できません。
(イブプロフェンやロキソニンならかろうじてOKですけど、胃を痛めるので注意)
総合感冒薬」 (スコア:0)
最近はイブプロフェンもみられるけど、市販の風邪薬はアセトアミノフェンが多いので、そこも注意ですかね。
#インフルエンザの標準投薬アルゴリズムでも、解熱剤の第一候補はアセトアミノフェンだとか
Re: (スコア:0)
アセトアミノフェンはNSAIDs(アスピリンとかイブプロフェンとか)と違って腎毒性が弱かったり消化性潰瘍を作りにくかったり血小板機能を落とさなかったりと安全(だからこそOTC風邪薬で普通に使われている)なんですが、肝毒性の安全域が狭いのが注意すべきところですよね。
というわけで自殺目的に使われることも多いのですが、肝不全で死ぬのはそれなりに苦しそうだし見た目もよくない(黄疸)ので、変な気は起こさない方がよいです。